倉知淳のレビュー一覧

  • 死体で遊ぶな大人たち

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    連作短篇4篇
    死体はで始まるそれぞれの章の冒頭が揃っていたが、最後に探偵役の正体が分かってあぁ連作短篇だったと気づいた次第。スイカといい、死体の使い回しといい特に最後の棺繋がりの謎解きは面白かった。

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    2024年10月28日
  • 死体で遊ぶな大人たち

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    ネタバレ

    ゾンビものは映画も小説も好きでつい手に取ってしまう。
    しかし、期待していたゾンビの話は最初の短編のみだった。もっとゾンビをくれ…。
    全体的に死体が出てきて、その死体の謎を探る構成になっており、毎回私には考えつかない結末が示されて驚いた。

    ゾンビが出てくる短編では、典型的なゾンビの紹介がなされるところがまた良い。そうだよね、ゾンビは脳を撃ち抜くと良いんだよね、あと、そんなに知能は高くはないんだよね…等と自分の好むゾンビ像を確認。
    容赦なくゾンビに噛み殺されていく登場人物たちの描写にテンションが上がっていく。誰が生き残るんだろうと考える。
    しかし、話は別の方向へ進んでいく。誰が気に食わない先輩を

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    2024年10月19日
  • 大雑把かつあやふやな怪盗の予告状 警察庁特殊例外事案専従捜査課事件ファイル

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    新卒で警察庁に入った『木島壮介』は、『警察庁特殊例外事案専従捜査課』に配属される。民間人の探偵にまるで推理小説のような特殊な事件を解決してもらうべく、調査に随伴するのが彼の仕事だった。
    希望とは程遠い物騒な部署に戸惑う木島の前に現れたのは、変わり者の探偵の面々だった。

    糸を使った密室トリック(だが未使用)や怪盗からの(あやふやでなんとも締まりのない)予告状、手間がかかる(成立してない)見立て殺人などなど、確かに警察向きではない事件。それを言ったらおしまいなんだけど、無駄な労力だなぁ…。
    連載ものを続けて読むせいだろうけど、ちょっと説明的部分がくどく感じてしまう。キャラを楽しむものなんだろうけ

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    2024年09月04日
  • 日曜の夜は出たくない

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    倉知淳さんのデビュー作。7つの短編集。
    全て名探偵猫丸先輩が推理する物語。

    猫丸先輩の特徴
    ・小柄で子猫のような丸い目で童顔
    ・奇人変人
    ・好奇心旺盛で何にでも首を突っ込みたくなる

    これどんな人なんだろう?
    私の脳内で猫丸先輩は、うちの猫が洋服を着ている設定にした。表紙のウサギのように。
    うちの猫も何でも首を突っ込んで来るのでピッタリ(=^・^=)

    どれも肩の力を抜いて楽しめる軽いミステリー。疲れた時に読むとちょうど良い感じ。

    中でも1番面白かった『日曜の夜は出たくない』は、自分の付き合っている彼氏が連続切り裂き魔ではないか?と疑い出す話。
    どんどん怪しく思えてきて、ページをめくる手が

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    2024年05月31日
  • 過ぎ行く風はみどり色

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    xで話題になっていたので読んだ。たぶんそういうことがなければ手に取らなかっただろうと思うので巡り合いに感謝。倉知先生の本はあまり読んでこなかったので、猫丸先輩シリーズ初読。前半は蘊蓄が多くてちょっとまだるっこしさを感じていたのだけど猫丸先輩が動き出してからは面白かった。あと左枝子のモノローグはプロローグですっかり足だけだと思い込んでたので、ちょっと面倒な女子だなとしか思ってなかったのですっかり騙されました。楽しかった。

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    2024年01月19日
  • 日曜の夜は出たくない

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    わたしには難しい。
    1回読んだだけではこの本の面白さには気づけない。だけど、キャラクターが好きなので全部集めてしまいたい。表紙も好き!

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    2023年12月17日
  • 大雑把かつあやふやな怪盗の予告状 警察庁特殊例外事案専従捜査課事件ファイル

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    ミステリ小説みたいな事件が起きたときに捜査する警察の部署、通称「探偵課」に所属するのは、癖の強い民間の嘱託探偵たちと、官僚になりたかったのに彼らに同行する随伴官に任命されてしまった警察庁の新人くん。そんな彼らが中途半端な密室、あやふやな怪盗の予告状、見立てっぽい殺人事件を捜査する中短編集。
    タイトルや設定からとぼけたユーモアミステリと思ったら、確かにそうなんだけど意外にしっかりしたロジックだった。予告日時に妙に幅のある予告状や中途半端に見立てっぽくした死体など、なんじゃそりゃと思わせる冒頭の謎も面白い。シリーズ化に期待。

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    2023年09月05日
  • 皇帝と拳銃と

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    2017刊行 4つの話
    犯人側の視点から
    犯行の首尾を語り
    その後捜査担当警部が
    事件の真相を暴く倒叙形式のミステリー
    ①小説家の四季杜忍のカタワレ
    ②大学の主任教授 あだ名が皇帝
    ③劇団の脚本家 間宮〜恋人が美凪
    ④写真家の伽也          が犯人

    ①は「なぎなた」で読んだ小説
    ②は殺された人が自分的には
     共感しない人だったのであまり同情しなかった
     犯人は嫌いな感じの人だったので
     警部に犯行が暴かれて気持ち良かった
    ③は恋人を守るため殺人をし
     犯行も自白してしまったので
     少し可哀想に思った
    ④は犯人が自虐的すぎて..
    心理学の醜形恐怖症いうのが根本原因
     心理学の話

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    2023年08月10日
  • 大雑把かつあやふやな怪盗の予告状 警察庁特殊例外事案専従捜査課事件ファイル

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    ミステリー小説のように摩訶不思議なトリックは現実では起こらない。。
    たしかに!笑
    探偵が3人出てくるのですが、ほんと3人とも癖強です。
    物語は3遍あり個人的には2編目の表題の作品が1番好きかなぁと。
    キャラクターがしっかりしているので、アニメとかし易いんだろうなぁーと。

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    2023年06月22日
  • 大雑把かつあやふやな怪盗の予告状 警察庁特殊例外事案専従捜査課事件ファイル

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    【収録作品】file 0/file 1 古典的にして中途半端な密室/file 2 大雑把かつあやふやな怪盗の予告状/file 3 手間暇かかった判りやすい見立て殺人/file E

    ミステリ小説っぽい事件がリアルに起きた時になんとかするため、警察組織に出来た特殊例外事案専従捜査課(通称探偵課)。そこへ警察庁に入庁したばかりの新人・木島壮介が随伴官として配属される。随伴官とは、探偵として臨時雇用の民間人と現場との橋渡し役。何もわからず、不本意なまま、呼び出しに応じて臨場する木島だが、そこに現れるマイペースな探偵たちに手こずる。

    「ミステリ小説っぽい事件」という通り、肩すかしな現実で、面白さは微

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    2023年05月29日
  • 新装版 星降り山荘の殺人

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    後半のスピード感が楽しい

    ミステリーの定番に触れることが出来る作品でした。堅実、と言うのでしょうか、小説内に散りばめられたヒントにも納得です。

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    2023年05月07日
  • 大雑把かつあやふやな怪盗の予告状 警察庁特殊例外事案専従捜査課事件ファイル

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    面白かった。
    けど、この前に京極夏彦を読んでいたのでミステリーにしては物足りないなと思ってしまった。
    多分、普通にさっと読めて、クスッと出来る本だと思う。

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    2023年04月18日
  • 豆腐の角に頭ぶつけて死んでしまえ事件

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    奇想天外な6篇の短編ミステリー。
    とんでもなく気になる変わったタイトル。内容も負けず劣らずでした。

    「変奏曲・ABCの殺人」
    無関係の2件の殺人事件を利用し、弟を殺そうともくろむ男。ABC殺人にする為Cの殺人を犯すが、Dの殺人が次々と起り…
    まったく身勝手な男の身勝手な計画。だが世の中には多数の身勝手な人間がいるようで、自分が狙われる側に回ってしまうおち。同情はできないけどね。

    「社内偏愛」
    無駄をなくすために新しく開発された人事管理システム。合理的になりすぎないように人間的な『揺らぎ』を持たせた画期的なプログラムだったのだが、稀に発生する極端な偏より見せるバグで、露骨にえこひいきを受ける

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    2023年03月15日
  • 豆腐の角に頭ぶつけて死んでしまえ事件

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    表紙で衝動買いした。変奏曲・ABCの殺人はテンポもよく楽しめたが本題の豆腐の角に頭ぶつけて死んでしまえ事件は、途中で断念した・・・全体的に読みやすく、分厚いページもあっという間に読み終わった。

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    2023年01月10日
  • 占い師はお昼寝中

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    ネタバレ

    大学進学と共に上京した美衣子は、叔父の辰寅の「霊感占い所」で押しかけアルバイトをしている。お客もほとんど来ない占い所で、すぐに横になる叔父を縦にするのが美衣子の仕事だった。
    白装束にぼさぼさの髪という怪しげな風体で、それらしい祈禱とお祓いを行う叔父だったが、依頼人の悩みの本質を見抜いてしまう不思議な能力があって。

    なぜか読み始めると眠くなる、なにか仕掛けられているのではと思うほど。
    読むのに時間がかかったー。
    ほぼオンボロビルにある「占い所」が舞台の安楽椅子探偵もの。
    相談に訪れる人々に謎を話すわけではなく、美衣子だけに語られる真相がほろ苦かったり、にやりとしたり。
    身の回りのものが紛失する

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    2022年11月02日
  • シュークリーム・パニック

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    『私の特製濃厚プレミアムシュークリームをっ、誰かが盗ったんですよ』

    タイトルに惹かれて。
    「っ」が多用される文体や、深夜の通販番組よろしく、早口でまくし立てる台詞はまさにパニック。
    そうか、倉知さんはこういうキャラでしたね。

    6 編の短編が収録されており、大人っぽいビターなものからシュークリームの甘さまで、それぞれ違った味わい。
    分厚い割にはさらりと食べられるので、隙間時間の読書に丁度良かった。

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    2022年08月04日
  • 紙魚の手帖Vol.02

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    ★★★『羅馬ジェラートの謎』米澤穂信
    小鳩くんと小山内さんの掛け合いが楽しい。テンポが私と友達の会話に似てて少し親近感。
    だんだんと気がつくのだが、手がかりは、あちこちに散りばめられている。
    それも?え?それも?そうつながる?
    ハラハラドキドキはないが、納得できる結末と…ちょっとした余韻が、癖になるのかな。。

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    2022年02月25日
  • 作家の人たち

    購入済み

    全体的に陰鬱な作品

    作家や出版業界を題材にした小説を多々ありますが、その中でも一等に陰鬱な短編集です。
    読後感はあまりよくありませんが、これが斜陽産業の実情なのでしょうね(戯画的な表現は多々ありますが)。

    #切ない #ダーク #ドロドロ

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    2021年12月17日
  • 作家の人たち

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    出版業界の内幕を暴く問題小説(嘘)
    ラノベは、ああやってできてたのかぁと、思わず納得してしまうお話などの短編集。
    タイトルなんて、実際そんな感じだし。

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    2021年11月27日
  • ドッペルゲンガーの銃

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    久しぶりの倉知淳。
    期待感が大きかったためか、評価は平均的なもの。

    警察一家に育った女子高生作家。
    ネタ探しのため、警察庁から警視庁に出向中の兄に、奇妙な事件がないか聞くのだが、真面目以外は取り柄のない兄は事件解決には役立たない。そんな中、彼の守護霊だと名乗るジジイが降臨して、鮮やか?に事件の真相を語る。

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    2021年11月03日