倉知淳のレビュー一覧
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『水のそとの何か』
毎朝ベランダの手すりに置かれる水の入ったペットボトル。猫丸先輩の強引な推論。二つの推論。
『とむらい自動車』
事故にあった八木沢君。事故現場に花をたむけた大西君と猫丸先輩。「鈴木さん」を求めタクシーの運転手たちの争い。ミドリのおばさんの陰謀。
『子ねこを救え』
1匹だけ首輪をしてもらえない子猫。虐待と思い救出作戦。個体識別。
『な、なつこ』
憧れの人に会うために吸いかけ割り大会の主宰に力を貸した新井くん。割られたスイカの謎。
『魚か肉か食い物』
大食いの早苗が突然ジャンボ・ステーキを前に逃亡。左手に隠された謎。
『夜の猫丸』
残業中の八木沢君の会社にかかってくる謎の電話。宴会中の猫丸の推論。
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『夜届く』夜に届く電報の謎(笑)八木沢君は傲慢だそうだ(笑)
『桜の森の七分咲きの下』花見の場所とりの社員をどかそうとする人々の謎(笑)
『失踪当時の肉球は』疾走した猫を探しハードボイルドな探偵(笑)猫探しのポスターが傷つけられる謎(笑)
『たわしと真夏とスパイ』大型スーパーの進出で危機にたたされた商店街。北の工作員って(笑)祭りの夜に猫丸先輩の推論(笑)
『カラスの動物園』デザインに行き詰まった葉月が訪れた動物園でのひったくり事件。使い捨てカメラの使い方がわからない猫丸先輩(笑)
『クリスマスの猫丸』全力疾走するサンタクロースの謎。八木沢君と猫丸先輩のクリスマス(笑)
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なぜ死体が切断されているのか…? ベテラン本格ミステリー作家の真骨頂、骨太すぎる謎解きにびっくり!
■あらすじ
フリーライターの折本と久世は、実際に起きた事件を捜査体験するという派遣捜査員に採用された。しかしどの事件も奇妙な事件ばかりで、首や腕など、遺体の一部を切断されているのだ。刑事と共に捜査状況や事件関係者への聞き取りを進める二人、果たして謎めいた事件を解決できるのか…
■きっと読みたくなるレビュー
おもろいっ! さすがはベテラン先生、まさに本格ミステリーの真骨頂。その魅力を余すところなく堪能できますね。連作短編集になっており、全部で4つの本格謎解きを楽しめます。
なんといっても本作はタイトルが珍妙で、装画のイラストもグロ可愛いというヘンテコぶり。発生する事件も、登場人物もクセ強なものばっかりで、もうニヤニヤが止まらないのよ!
まずキャラクターもチャーミングで素敵。探偵役の二人は変なコンビ、会話を聞いてるだけでも楽しくて、なんだか気楽でいいなーって思っちゃう。でも久世は常識外れの典型で、洞察力は桁外れの天才肌という。彼から吐き出される真相に何度も目ん玉飛び出ましたね。
謎解きは本格を極めていて、真相が明かされるとなるほどっと膝を打つものばかり。しかも目から鱗レベル。
で、本作一番の特徴は、必ず遺体が切断されているという点。首、腕、足、バラバラ死体。もちろん切断するにはロジカルな理由があるんだけど、この発想力にはヤラれましたね。どれもちょっと思いつかない。
イチオシなのは二作目の「腕」の切断。ちゃんと情報は出されてはいるものの、これを見抜くには人並みならぬ想像力と構築力が必要ですね。やっぱり理由が凄くて、愉快犯だったり何かを隠すためとか、そんな単純じゃないんすよ。自信のある方はぜひ謎解きにチャレンジしてほしい。
なお最終話の「バラバラ」死体の謎も興味深かったなー。あり得なさに驚愕ではあるものの、実は状況としてはシンプルなんすよ。これも素晴らしい謎解きでしたね。こういう良作は読んでると楽しくって仕方ない、ミステリーファンは読み逃せませんよ。
■ぜっさん推しポイント
本作どれも死体が切断されているという、とっても刺激的な謎ですよね。ただ正直、たとえ文章といえども、それなりに精神にくるものがあります。
そのどうしても重くなっちゃう部分を、コミカルさやバカバカしさで上手にマイルドにしてると思うんすよ。いつもこのバランス感覚に驚かされる作家先生です。
気に入った方は『大雑把かつあやふやな怪盗の予告状』『星降り山荘の殺人』がおすすめです! -
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ネタバレ「犯人は現場に(首だけ)戻る〜首ヲ切ル者〜」
「かゆいところに手が(もう一本分)届く〜腕ヲ切ル者〜」
「悪事千里を(片方の足で)走る〜足ヲ切ル者〜」
「幽明境を(首も手足も)異にする〜ばらばらニ切ル者〜」
フリーライターの折本は友人の久世と共に“派遣さん”と呼ばれる「非正規雇用捜査官」に採用される。現職の刑事に案内され事件の概要を聞きレポートを提出するだけの仕事だが。体験を終えた久世はあっさりと事件の謎を解き明かす。
別の本に『死体で遊ぶな大人たち』ってあったけど、今回も死体を使って色々と…。ちょっとグロい感じもあるけど、雰囲気も良く楽しく読めた。