あらすじ
その企みに、三度驚く。
隠匿された重大な事実とは――
読み飛ばし厳禁の本格ミステリー!
売れないミステリー作家の冷泉彰成は、弟子の久高享に創作テクニックを仕込みながら、執筆を続ける日々を送っていた。
そんな折、冷泉の元に二通の手紙が届く。一通は女性からのファンレター、もう一通はファンレターのようではあるものの、「殺人と云う名の粛清を献上する」と書かれた怪文書だった。
不気味ながらも悪趣味な悪戯だろうと捨て置くが数日後、今度は殺人事件捜査中の刑事が訪ねてきた。被害者の女性は半年前に冷泉にファンレターを送っており、殺害当日は冷泉と会う予定だと周囲に語っていたという。
まったく身に覚えのない冷泉は潔白を訴え、一旦は事なきを得た。だが、再び殺人事件が発生。被害者はまたもや冷泉のファンだった。そして冷泉宛てにまたしても不気味なファンレターが――。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
帯に三度驚くって書かれていたから、実は犯人が違うんだろうなーと真犯人は予想できちゃった。
だけど、意図的に隠匿していた内容が【特異体質】というのに一番衝撃を受けて、「なんだよー」と笑ってしまった。
しかも師弟揃って!
半纏おじさんがストーリーにもう少し関わってくれたらおもしろそうだな。
Posted by ブクログ
四流作家の、編集者様はクライアントだと思えという教えがくすって笑ってしまう。
校正に対する、統一、統一って東西ドイツかよっていうツッコミもさすが作家だなーとおしゃれ。
最後のオチなどはへーっていう感じだけど、全体的に面白かった
Posted by ブクログ
普段ほとんどミステリを読まない自分は「謎を解きたい」というより「先を知りたい!」という気持ちで一気に読み進めてしまいました。
帯の言葉どおり、素直に三度驚かされました。
読みやすい文体でミステリ初心者にもおすすめできる一冊です。
Posted by ブクログ
猫が全然関係なかった…
なるほどうまいこと転換してたなぁと感じた
たしかに3人称でも後出しするミステリーはけっこう多い気がする
まぁそれ書いちゃうと話にならんのだけど
Posted by ブクログ
最後の一文に笑かされた。
それはさておき、私、やっぱり最近犯人が分かるようになってしまったのかもしれない…
結構序盤から怪しいと思っていた奴がやっぱり犯人だった。
でも後半、一回ええっ違ったの!?(でも怪しい…)と思いつつ読み進めたら、やっぱりお前が犯人じゃないか!!
そしてネタバレしちゃうから言わないけど、私はイケメンで想像して読んでたのにー!
そしてそして表紙のヒグチユウコさんのいつもと違って不気味な雰囲気の絵がこの話に妙に合っていることに読み終えてから気づきましたとさ。
Posted by ブクログ
ん?
???
えっ・・・
えーーー
ほーっ!
あまり手を出さないミステリー系に、ハマるきっかけになりそう。
作者の策略に、どっぷりはまった読者の私。
最初の1ページを読んで、色々考え過ぎたのかな。
素直に読めば良かった〜。
Posted by ブクログ
4流ミステリ作家の冷泉と、その弟子(という名のアシスタント)久高の周りで連続殺人事件が起こる。はじめは近くのお店で働く女性が階段から転落して死亡し、その後、冷泉にファンレターを送った女性が2人も殺されてしまう。冷泉の元には殺人をほのめかす怪文書が届けられていた。ところが冷泉のPCから自白のような小説が出てきて……!?
とても楽しく読ませていただきました。しかしオチが投げやりに感じるため、最後はちょっと冷めてしまった。コミカル感を出したかったのは分かるけど、もうちょっとやり方はなかったのかな、と残念。
Posted by ブクログ
「犯人の書いた文章があります」がほぼ全体だったのことにまずびっくりでまじかって感じ。事態が二転三転して結局お前なのかってなる感覚も久しぶりで面白かった。160kgと180kgの男がいる部屋って想像するとなかなかシュールだし、これも類は友を呼ぶってことなのかしら
Posted by ブクログ
ミステリー×小説家
この本には「犯人の文章」が登場します。それは本当に作中で起きる連続殺人事件の犯人が記した文章です。でも、それは「ある事実」を隠すために重要な部分、話の根本となる部分が嘘で塗り固められています。
あなたはこの謎を見破れますか?
Posted by ブクログ
タイトルの猫に惹かれて手に。二転、三転の結末とユーモアのある描写は面白かったが、既視感あるのと行替えのない説明調の文章がダラダラ続き、途中ちょっと苦痛だった。
Posted by ブクログ
“その企みに、三度驚く”帯のキャッチコピーがハードル上げまくり。序文で“この小説には犯人の書いた文章が登場するが内容が真実であるとは限らない”との注意書き!
内容は語れないがユーモアミステリでサクッと読めて、猫も猫丸先輩も登場しませんけど楽しめました(笑)
Posted by ブクログ
どんでん返しで面白いと聞いて読んだ。
犯人の書いた文章がある、という最初の警告が面白かった。確かに二転三転して楽しかったけど、犯人はなんとなく最初から怪しい人だった。
2人とも特異体質だったのにびっくり。脳内イメージと違ったから、、笑
Posted by ブクログ
何かの本の後ろに載っていた紹介を見かけて、タイトルが気になって読んでみた作品。初読みの作家さん。
ちょっと変わったミステリー。
猫出てこなかった〜。
最初のページで書かれた警告みたいのが鍵なんだろうと思いつつ、普通に読んでいたら、ん、これ何だ?おかしい?となり、後半戦へ。
さすがにラストパートの前は、ページが残っているので、いやまだ何かあるよね、と思えたけれど。
なんとまぁ、ややこしい構造!そして、隠された真実の突飛なこと!
最後のシーンは、想像するとなかなか笑える。
Posted by ブクログ
猫丸先輩を読んでいたのはもう随分昔のことのように思える。
久々の倉知淳。
帯とか、冒頭とかで、念押しされて、こんなんわくわくしてまうやん。
欲張りな読者は、もうちょっとツイストしてほしかったかな、とか生意気な感想を持ってしまい、申し訳ない。
凄惨な感じではなく最後のゆるい感じはとても良い余韻。
Posted by ブクログ
そんなに、驚くラストではなかったな…
なにせ、登場人物少ないしな…
タイトルに惹かれて読んだけど
表紙の猫、かわいいけど、猫は出てこない。
Posted by ブクログ
たまたまかもしれないけど、この作家さん、自分が不人気作家だっていうアピールを物語に盛り込みすぎだと思った(笑)
「死体で遊ぶな大人たち」でもそういう描写があったような。
それがちょっとしつこく感じてしまった。でも、ミステリーが好きなんだろうなというのはすごく感じた。
タイトルは都筑道夫『猫の舌に釘を打て』にインスパイア。
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売れないミステリー作家の冷泉彰成は、弟子の久高享に創作テクニックを仕込みながら、執筆を続ける日々を送っていた。そんな折、冷泉の元に二通の手紙が届く。一通は女性からのファンレター、もう一通はファンレターのようではあるものの、「殺人と云う名の粛清を献上する」と書かれた怪文書だった。不気味ながらも悪趣味な悪戯だろうと捨て置くが数日後、今度は殺人事件捜査中の刑事が訪ねてきた。被害者の女性は半年前に冷泉にファンレターを送っており、殺害当日は冷泉と会う予定だと周囲に語っていたという。まったく身に覚えのない冷泉は潔白を訴え、一旦は事なきを得た。だが、再び殺人事件が発生。被害者はまたもや冷泉のファンだった。そして冷泉宛てにまたしても不気味なファンレターが――。
Posted by ブクログ
最初に言われたものの、嘘ばっかりだ。小説家なんて信じちゃいけない。甘い題名に惹かれてしまった。あー。
それでも小説ならではのお楽しみもあり、一気に読ませていただきました。
Posted by ブクログ
最初の方に注意書きかあったため身構えて読んだが、読み終わったら「もっと気楽に読めば良かった」と思った。
それでも、いつもは仕事と結びつけながら読んでしまうため最近は読書疲れ気味だったが、良い気分転換になった。楽しめた。
Posted by ブクログ
本格ミステリかつポップな文体の倉知さんは、初めて読んだ「星降り山荘の殺人」が衝撃的で以来読み続けている。今作も相変わらす読みやすいが最終盤は解説文のようで流し読みに
Posted by ブクログ
鼻につく文章だと思ったけど、そこから既に伏線か…。文章Aが転換したところはびっくりしてページ何度も確認してしまったけど、文章Bが出てきたところでおおよその全貌が掴めてしまう。冷泉さんはチャーミング⚪︎ブで、弟子の彼は拗らせ⚪︎ブに見えてしまうのもくすりと終わる。
Posted by ブクログ
途中まではすごく面白かった。ミステリー作家冷泉のファンが殺され、冷泉宛てに殺害を仄めかすファンレターや謎の脅迫文が送られてくる。さらには不審者に尾行される羽目にーーー犯人は一体誰なのか!?
弟子の久高との掛け合いも笑えて、どんな真相が待ち構えているんだろうとワクワクしていたら予想どおりの展開…あれ?こんな普通の筋書きでいいの??
特殊な体形にはビックリしました。
Posted by ブクログ
最初のページの注意書きで、書かれていないのはどの部分だろうと考えながら読み進める
不自然だなと思うところ、結局この部分の説明は無しなのか?と疑問に思うところがあるなと思ったら、なるほど!とくるの面白い
師匠と弟子、想像して読んでいた絵面と全く違っていた…どすこい
Posted by ブクログ
そうね、どうかな。
なんというかミステリーの風を装ったお笑いという新ジャンルか。
ジャケ買いなんだけども、なんで装丁の猫ちゃんが見ているのは(そもそも見てないかもww)、キノコビトなのか。しかも腰に紐が結わえられていてかやつらはなんのメタファーなのか。こっちの方が読後大いに気になる。
Posted by ブクログ
王様のブランチで紹介されていて面白そうだったので倉知淳作品を初読み。
ページをめくると“この小説には〈犯人の書いた文書〉が登場する”と挑戦的な文章から始まる。その挑戦を受けて立とうじゃないの!と、ひとりで気合を入れて読み始める。笑
基本的には売れないミステリー作家の冷泉彰成と弟子の久高享との会話劇で話が展開していく。そんな中で殺人事件が起こり、ひょんなことから巻き込まれていくのだが…
淡々と話が進んでいき、個人的には物足りなさを感じたけど、〈犯人の書いた文書〉の真実を知ったときにはちゃんと驚かされた。笑
Posted by ブクログ
売れないミステリー作家の冷泉彰成と弟子の久高享との会話が主となる。
この2人のやりとりを注意しながら読み進めていくうちに女性からのファンレターともう一通届いた謎の不気味な怪文書から事件が起きる。
突然の刑事の来訪は、殺人事件を捜査しているとのことで、被害者が冷泉にファンレターを送っていた女性とのこと。
覆面作家として顔を出していない冷泉は、被害女性と会ったこともないと…。
さらに新たな犠牲者が…。
そして、またも冷泉のファンであり、怪文書も…。
冷泉と久高、この文書はどちらが書いたのか…
最後まで読まないと終わらない。
ミステリー作家だからこそ考えられたのかも。
Posted by ブクログ
売れないミステリ作家冷泉とその弟子のもとに刑事がやってくる。どうやら、冷泉にファンレターを送ったファンが殺害され、その直前に冷泉に会うことを周囲に漏らしていたとのことであった。身に覚えのない冷泉のもとには、その殺害を予告するような怪しい手紙も届いていた。
さらにもう1通怪しい手紙が届き、第2の殺人事件が発生、冷泉と弟子は真相を推理し始めるが…
冒頭の著者からのメッセージと、2度話をひっくり返すところはアイデアだと思いますが、全体的なトーンと結末は好みではないですね。
Posted by ブクログ
冒頭に、この小説には犯人の書いた文書が登場するから惑わされることなく注意深く読むようにという注意喚起がされている。
冷泉彰成(れいぜんあきなり)売れない四流ミステリー覆面作家。弟子の久高亨(くだかとおる)。冷泉が久高にミステリー小説の書き方や心得なんかを話す。2人の出会いから、弟子になったいきさつ、などから物語はすすんでいく。
物語はほとんどが冷泉の仕事場で、冷泉と久高の会話劇みたい。登場人物もこの2人と、編集者の渡来紗央莉(わたらいさおり)、
あとは2人の刑事のみ。
あ、文庫担当の編集者と先輩作家が1度ずつ来訪。
犯人は冷泉か久高か渡来しかいないじゃん、ていうか、どう考えても普通に久高だよねと思いつつ読む。
ある日、ファンレターと怪文書が届く。
この怪文書が冒頭の注意喚起の文書ではないな、とはすぐわかる。
こんないかにもな文書に対して、わざわざ注意喚起は必要ないから。
マンションの前で様子を伺ってる半纏おじさんや、チラシの裏に書かれた文書も、なんじゃこれは?とは思うけど、これも違うなって思う。その文書はいつ出てくるのかなって思いながら半分以上読んだところで、突然文章が変わる。この小説すべてが「犯人の書いた文書」だったのかーーー。。。
冷泉と渡来のゲラチェックのところが、面白かった。中でも校正で「気がつく」が4カ所「気が付く」が3カ所で、どちらかに統一って書いてあったところで笑った。
私が会社で何かの資料やマニュアルを作ったとき、よくチェックしてもらってた人が、同じように「言葉の統一」を指摘してたなあと思い出したので。ww
それと、小説を書く時の技法とかを冷泉が話すのが面白かった。
冷泉の自殺について書かれる前に、久高が謎解きを自慢げに展開してる時に、
「冷泉本人の口から語られることがない以上、筆者としても推測を重ねるしかない」と書いてあって、あら、冷泉は死んだのねと思った。だから自殺に驚くことはなかった。(死んでなかったけど)
渡来の顔を知るために呼び出す不審電話。
これって、ホントに使える手法だなと思った。
2人の特異体型については興ざめした。
なんか、全体的にコメディだなと思った。
犯人探しの小説ではなく、犯罪についてでもなく、書き方の仕掛けを楽しませたい本だったんだなと思う。
私にはイマイチだったけど、
タイトルと表紙はとても良かった。