【感想・ネタバレ】猫の耳に甘い唄をのレビュー

あらすじ

その企みに、三度驚く。
隠匿された重大な事実とは――
読み飛ばし厳禁の本格ミステリー!

売れないミステリー作家の冷泉彰成は、弟子の久高享に創作テクニックを仕込みながら、執筆を続ける日々を送っていた。
そんな折、冷泉の元に二通の手紙が届く。一通は女性からのファンレター、もう一通はファンレターのようではあるものの、「殺人と云う名の粛清を献上する」と書かれた怪文書だった。
不気味ながらも悪趣味な悪戯だろうと捨て置くが数日後、今度は殺人事件捜査中の刑事が訪ねてきた。被害者の女性は半年前に冷泉にファンレターを送っており、殺害当日は冷泉と会う予定だと周囲に語っていたという。
まったく身に覚えのない冷泉は潔白を訴え、一旦は事なきを得た。だが、再び殺人事件が発生。被害者はまたもや冷泉のファンだった。そして冷泉宛てにまたしても不気味なファンレターが――。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

帯に三度驚くって書かれていたから、実は犯人が違うんだろうなーと真犯人は予想できちゃった。
だけど、意図的に隠匿していた内容が【特異体質】というのに一番衝撃を受けて、「なんだよー」と笑ってしまった。
しかも師弟揃って!

半纏おじさんがストーリーにもう少し関わってくれたらおもしろそうだな。

0
2025年04月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

4流ミステリ作家の冷泉と、その弟子(という名のアシスタント)久高の周りで連続殺人事件が起こる。はじめは近くのお店で働く女性が階段から転落して死亡し、その後、冷泉にファンレターを送った女性が2人も殺されてしまう。冷泉の元には殺人をほのめかす怪文書が届けられていた。ところが冷泉のPCから自白のような小説が出てきて……!?

とても楽しく読ませていただきました。しかしオチが投げやりに感じるため、最後はちょっと冷めてしまった。コミカル感を出したかったのは分かるけど、もうちょっとやり方はなかったのかな、と残念。

0
2025年11月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「犯人の書いた文章があります」がほぼ全体だったのことにまずびっくりでまじかって感じ。事態が二転三転して結局お前なのかってなる感覚も久しぶりで面白かった。160kgと180kgの男がいる部屋って想像するとなかなかシュールだし、これも類は友を呼ぶってことなのかしら

0
2025年10月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

どんでん返しで面白いと聞いて読んだ。
犯人の書いた文章がある、という最初の警告が面白かった。確かに二転三転して楽しかったけど、犯人はなんとなく最初から怪しい人だった。
2人とも特異体質だったのにびっくり。脳内イメージと違ったから、、笑

0
2025年08月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

そんなに、驚くラストではなかったな…
なにせ、登場人物少ないしな…
タイトルに惹かれて読んだけど
表紙の猫、かわいいけど、猫は出てこない。

0
2025年06月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

たまたまかもしれないけど、この作家さん、自分が不人気作家だっていうアピールを物語に盛り込みすぎだと思った(笑)
「死体で遊ぶな大人たち」でもそういう描写があったような。
それがちょっとしつこく感じてしまった。でも、ミステリーが好きなんだろうなというのはすごく感じた。

タイトルは都筑道夫『猫の舌に釘を打て』にインスパイア。

------------------------------

売れないミステリー作家の冷泉彰成は、弟子の久高享に創作テクニックを仕込みながら、執筆を続ける日々を送っていた。そんな折、冷泉の元に二通の手紙が届く。一通は女性からのファンレター、もう一通はファンレターのようではあるものの、「殺人と云う名の粛清を献上する」と書かれた怪文書だった。不気味ながらも悪趣味な悪戯だろうと捨て置くが数日後、今度は殺人事件捜査中の刑事が訪ねてきた。被害者の女性は半年前に冷泉にファンレターを送っており、殺害当日は冷泉と会う予定だと周囲に語っていたという。まったく身に覚えのない冷泉は潔白を訴え、一旦は事なきを得た。だが、再び殺人事件が発生。被害者はまたもや冷泉のファンだった。そして冷泉宛てにまたしても不気味なファンレターが――。

0
2025年06月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

最初に言われたものの、嘘ばっかりだ。小説家なんて信じちゃいけない。甘い題名に惹かれてしまった。あー。
それでも小説ならではのお楽しみもあり、一気に読ませていただきました。

0
2025年06月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

鼻につく文章だと思ったけど、そこから既に伏線か…。文章Aが転換したところはびっくりしてページ何度も確認してしまったけど、文章Bが出てきたところでおおよその全貌が掴めてしまう。冷泉さんはチャーミング⚪︎ブで、弟子の彼は拗らせ⚪︎ブに見えてしまうのもくすりと終わる。

0
2025年05月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

売れないミステリ作家冷泉とその弟子のもとに刑事がやってくる。どうやら、冷泉にファンレターを送ったファンが殺害され、その直前に冷泉に会うことを周囲に漏らしていたとのことであった。身に覚えのない冷泉のもとには、その殺害を予告するような怪しい手紙も届いていた。
さらにもう1通怪しい手紙が届き、第2の殺人事件が発生、冷泉と弟子は真相を推理し始めるが…
冒頭の著者からのメッセージと、2度話をひっくり返すところはアイデアだと思いますが、全体的なトーンと結末は好みではないですね。

0
2025年03月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

冒頭に、この小説には犯人の書いた文書が登場するから惑わされることなく注意深く読むようにという注意喚起がされている。
冷泉彰成(れいぜんあきなり)売れない四流ミステリー覆面作家。弟子の久高亨(くだかとおる)。冷泉が久高にミステリー小説の書き方や心得なんかを話す。2人の出会いから、弟子になったいきさつ、などから物語はすすんでいく。

物語はほとんどが冷泉の仕事場で、冷泉と久高の会話劇みたい。登場人物もこの2人と、編集者の渡来紗央莉(わたらいさおり)、
あとは2人の刑事のみ。
あ、文庫担当の編集者と先輩作家が1度ずつ来訪。
犯人は冷泉か久高か渡来しかいないじゃん、ていうか、どう考えても普通に久高だよねと思いつつ読む。

ある日、ファンレターと怪文書が届く。
この怪文書が冒頭の注意喚起の文書ではないな、とはすぐわかる。
こんないかにもな文書に対して、わざわざ注意喚起は必要ないから。
マンションの前で様子を伺ってる半纏おじさんや、チラシの裏に書かれた文書も、なんじゃこれは?とは思うけど、これも違うなって思う。その文書はいつ出てくるのかなって思いながら半分以上読んだところで、突然文章が変わる。この小説すべてが「犯人の書いた文書」だったのかーーー。。。

冷泉と渡来のゲラチェックのところが、面白かった。中でも校正で「気がつく」が4カ所「気が付く」が3カ所で、どちらかに統一って書いてあったところで笑った。
私が会社で何かの資料やマニュアルを作ったとき、よくチェックしてもらってた人が、同じように「言葉の統一」を指摘してたなあと思い出したので。ww
それと、小説を書く時の技法とかを冷泉が話すのが面白かった。

冷泉の自殺について書かれる前に、久高が謎解きを自慢げに展開してる時に、
「冷泉本人の口から語られることがない以上、筆者としても推測を重ねるしかない」と書いてあって、あら、冷泉は死んだのねと思った。だから自殺に驚くことはなかった。(死んでなかったけど)
渡来の顔を知るために呼び出す不審電話。
これって、ホントに使える手法だなと思った。

2人の特異体型については興ざめした。
なんか、全体的にコメディだなと思った。
犯人探しの小説ではなく、犯罪についてでもなく、書き方の仕掛けを楽しませたい本だったんだなと思う。
私にはイマイチだったけど、
タイトルと表紙はとても良かった。

0
2025年01月20日

「小説」ランキング