倉知淳のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ明らかにミスリードとおぼしき犯人の独白から早い段階で「恋する殺人者」が誰であるかはわかってしまうと、序盤から個人情報保護の文脈でストーカーに対する言及が度々あり、非常に丁寧に伏線が貼られているのがわかる。
そして、犯人の状況把握手段が盗聴であるとわかり、そこに声が出せない証言者との筆談による情報収集シーンがとなればここに犯人特定の決め手が仕込まれているのだろうと想像はついたけれど、それが性別誤認という叙述トリックだったとは読みきれなかった。
しかしラストはフェイクとみせかけた恋がちゃっかり成就してなんかいい話風にまとまったようにもみえるれけど、結局犯人がいくら異常者だとはいえ、自らの二重尾行説 -
Posted by ブクログ
ネタバレずっと前から気になっていた作品。至高の叙述トリックを期待していたのですが…思っていたより普通の王道ミステリーだった…。
1番のキーポイントはやはり「探偵役が登場する。(中略)事件の犯人では有り得ない。」という作者からのメッセージ。ここが星園さんのことではなく麻子さんのことだった!
というトリックなんだけど、、、
アホな私は後半この部分をすっかり忘れてて、杉下が星園の部屋のピッケルを触ろうとして止められたところで怪しい!星園犯人説あるぞ!ってなっちゃって
犯人が分かってもやっぱりね…。で終わってしまったのが非常に残念。笑
読み終わった直後なんてどこが叙述トリックだったの???状態でした。
ミ