倉知淳のレビュー一覧

  • こめぐら

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    「なぎなた」の姉妹巻。こちらも短編集。
    「なぎなた」よりも、やや投げやり気味な作品が多いような感じがします。まぁ、当然投げやりを装って、そのような作品に仕上げているんだと思いますが。ちょっとミステリーとしてどうなか!と思わないでもない雰囲気がありますが、まぁこれはこれで。

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    2014年02月21日
  • なぎなた

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    いろいろな所で発表された短編を集めた本ということで、いろいろな趣向が凝らされていて面白い。反面、ややまとまりはないとも思う。
    いろいろな形のミステリーが読めるので、作者が言うようにミステリー入門にはいいかも。

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    2014年02月18日
  • 猫丸先輩の空論

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    4-
    前作『〜推測』の解説(怪説)で加納朋子に、短編タイトルに文字りネタ縛りを課していくことの苦しさを冗談まじりに指摘されていたが、本作ではその本人の作品『ななつのこ』を元ネタにしてきたことにニヤリとさせられる。

    内容も良い意味で安定しているが、いささか先が読めるものもあり、驚きは少ない。もっとも、“ルリ子さん”など登場した瞬間にオチが想像できてしまうが、これはそういう狙いなのかもしれないし、先が読めたからと言って別につまらないわけではない。むしろ安心して読める分、心が多少荒んでいるときなどに読むと、思いがけず平静をもたらすかもしれない。ああ、なんだ、作中のスイカ割りと同じ効能だ。

    ところ

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    2012年11月01日
  • 占い師はお昼寝中

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    ネタバレ

    てっきり猫丸先輩シリーズだと思って、幻獣…と前後を間違えないように出版年を確認して読んだのに、違うシリーズだったー!借りるときは了解してたのに忘れてたよ。まぁ同じような軽いミステリー。インチキ占い師が主役の連作短編集。ほんと、こんなのんきな占い師なら騙されてもいいかなー。語り手の姪がまぁ若いからしょうがないけど、こまっしゃくれてるというか、常識ぶっててあんま好きじゃないわ。まぁでもおじさんのような人ばかりじゃ社会は回らないからなぁ。

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    2012年09月25日
  • 壺中の天国 下

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    正直かなり手こずった。かわいらしい表紙に反して、なかなかどうして読み応えのあるミステリーです。
    読み終わってみれば、周到に計算されたうえで構築された文章にうなるしかないわけですが、読んでいる途中はいったい何を推理すればいいのか?自分は何を読まされているのか?そんな感慨さえ抱いてしまうほど五里霧中な状態に置かれました。
    決して万人に向けてオススメできる本ではありませんが、ミステリー好きな方は読んでみて欲しい1冊かもです。

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    2012年07月31日
  • 猫丸先輩の推測

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    4
    「夜届く」は出色の出来。面白い。
    それにしても半分ぐらい読みとばしても、話の筋は何故かしっかり頭に入っているのが不思議。

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    2012年06月02日
  • 占い師はお昼寝中

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    連作短編集
    日常系ミステリー
    5話目がベスト。ワーストは6話目の入道のやつ。

    ドラマ化しても耐えられるキャラクター達。

    美依子は女子高生でもよかったのではないか。

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    2011年03月23日
  • 猫丸先輩の空論

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     もともと本格調の密室殺人でデビューした猫丸先輩、いつのまにか路線変更して血なまぐさくないのどかな作品のみに登場するようになってしまったというのは作者の弁である。血なまぐさくないのは結構であるが、提出される謎はのどかではないものが多い。そこがこの作者の一連の作品の魅力であろう。ちなみに今回のお気に入りはあらすじの二番目のタクシーの問題である。事故現場に次々とタクシーが迎えにやってくる。その場所に居合わせた人間は呼んでいないのに。誰が何の為にというお話である。なるほどと膝を打つ解答に感心したのだが、犯人はわからずともモデルになった場所はわかった。杉並区の○○坂であろう。犯人以外の指摘ができたのは

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    2011年02月17日
  • 猫丸先輩の空論

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    殺人事件が発生しない、日常系ミステリーです。
    お話自体がほのぼのとしていて、面白かったです!!
    猫丸先輩のキャラもよかったです。

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    2011年01月19日
  • 占い師はお昼寝中

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    『三度狐』

    『水溶霊』

    『写りたがりの幽霊』

    『ゆきだるまのロンド』

    『占い師は外出中』

    『壁抜け大入道』

     2009年2月19日購入

     2009年4月22日初読

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    2009年10月07日
  • 猫丸先輩の空論

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    猫丸先輩大活躍。
    男子高校生を笑いながら追いかける(全力疾走)先輩が素敵過ぎました。
    日常ミステリでほのぼの読めました。解釈が一つでないところが好きです。
    話を引っ張るネタみたいなのは見え見えだったですが、面白いっす

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    2009年10月07日
  • 占い師はお昼寝中

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    猫丸先輩じゃなかったー。でも面白かったです。やっぱり叔父さんも猫なんですね。
    やっぱりこれもあちこちでひっかかりはするんだけど、そこから解決には至らないという…答え聞いてあーってなります。悔しい。

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    2009年12月31日
  • 猫丸先輩の推測

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    猫丸先輩最高!初対面の人には礼儀正しいのに、傍若無人でかつかわいくて、好奇心旺盛。
    日常の些細な謎を、結論付けるわけじゃなく推理する。
    ワクワク感あふれてるのに、ミステリとしてもすっきりする。読みやすさも抜群。

    寡作家なのが本当に惜しいー!!

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    2009年10月04日
  • 猫丸先輩の推測

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    猫丸先輩、かわいいですよ。ちょっとした事件をおもしろおかしく解決してくれます。ちょっと心を休めたい時に読むとほがらかな感じでいいです。だって、タイトルが「推理」ではなく「推測」ですから。

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    2009年10月04日
  • 占い師はお昼寝中

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    ユーモアミステリー。連作短編集。全6話。

    占い師というキナ臭い仕事をする叔父をもつ主人公。この叔父のところにもちこまれる怪奇現象。彼は『狐が憑いている』など、舌先三寸で相手を言いくるめる。しかし、なぜか彼の口から出任せのはずのご託宣によって、依頼人の抱える問題はすべて解決されてしまう。怪奇現象の裏に潜む真実を見事に言い当てる。そう、彼は安楽椅子探偵なのです!!

    おもしろ〜い(^―^)おじさんのキャラ最高です。飄々としてて脱力系キャラ♪たまんないです。占いに使うグッズだって、『霊水』と言いつつ単なる水道水使ってたりするし(笑)年がら年中まともに仕事もせずに惰眠をむさぼっており、依頼人が来たら

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    2009年10月04日
  • 占い師はお昼寝中

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    雰囲気は猫丸先輩と同じですが、今度の探偵役は占い師の辰寅おじさん。日常のほのぼのとした雰囲気の中、飄々と、しかし的確な推理で隠された謎を解き明かす…「隠された謎」は言い過ぎか。猫丸先輩が癒し系探偵なら、辰寅おじさんは脱力系探偵と言ったところですかね。私はこういう話は好きですね。

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    2009年10月04日
  • 猫丸先輩の推測

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    登録漏れ。購入詳細不明。
    2012/9/15~9/19

    猫丸先輩シリーズの短編集。「夜届く」、「桜の森の七分咲きの下」、「失踪当時の肉球は」、「たわしと真夏とスパイ」、「カラスの動物園」、「クリスマスの猫丸」の6編。北村薫氏の「空飛ぶ馬」シリーズ、米澤穂信氏の「小市民」シリーズに並ぶ、人の死なないミステリの名シリーズだな。加納朋子さんが解説で書いているように、「推測」なのである、あくまで。でも良いのだ。猫丸先輩みたいな先輩が欲しいな〜。

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    2012年09月19日
  • 占い師はお昼寝中

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    大事件ではないけれど、「どういうこと?」って謎を解き明かしていくスタイルは、倉知淳さんのお得意と言ってしまっていいのでしょうか? 猫丸先輩と違うのは、こちらの辰寅おじさんは真性の安楽椅子探偵(いえ、占い師ですが)ってことです。そんなおじさんの側で色々考える美衣子も、好きです。

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    2009年10月04日
  • 猫の耳に甘い唄を

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    ネタバレ

    4流ミステリ作家の冷泉と、その弟子(という名のアシスタント)久高の周りで連続殺人事件が起こる。はじめは近くのお店で働く女性が階段から転落して死亡し、その後、冷泉にファンレターを送った女性が2人も殺されてしまう。冷泉の元には殺人をほのめかす怪文書が届けられていた。ところが冷泉のPCから自白のような小説が出てきて……!?

    とても楽しく読ませていただきました。しかしオチが投げやりに感じるため、最後はちょっと冷めてしまった。コミカル感を出したかったのは分かるけど、もうちょっとやり方はなかったのかな、と残念。

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    2025年11月20日
  • 死体で遊ぶな大人たち

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    倉知淳のデビュー30周年記念作品。「死体」をテーマにした捻りの効いた奇抜な謎解きが展開される4編からなる短編集。小気味いい不謹慎さと、本格ミステリのロジックがうまく融合していて、面白い。

    「本格・オブ・ザ・リビングデッド」では、夏の山荘でのゾンビパニックと密室殺人が組み合わされる。某ベストセラー作品の設定を借用しながらも、死体を巧みに利用した独自のトリックが展開される。このシチュエーションはやはり面白い。

    「三人の戸惑う犯人候補者たち」は、都庁の片隅に設置された「違法行為等諸問題に関する相談所」を舞台に、それぞれ「人を殺したかもしれない」と訴える三人の男たちが登場する。それぞれの奇妙な体験

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    2025年11月02日