倉知淳のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ冒頭に死体を転がし、人物の紹介もそこそこに。
さくさく事件に入り、解決編では探偵が一気に話し出して犯人指名まで。推理が終わったら即解散。
ブラボー、まさに出来の良い1時間ドラマを観ているようでした。
・出来損ないの密室
・盗み気のない怪盗
・見かけ倒しの見立て殺人
いずれも、楽しく読めました。
良質な暇つぶしになったと思います。
また文章も極めて読みやすく、文字量多いのにすいすい読めて楽しかったです。
突き抜けるほどの何かと出会ったわけではないですが、絶対ヒットを打ってくれる打者のような安心感が読んでてありました。
個人的には、登場人物の探偵らしさ助手らしさを醸し出すのは控えめにして、事件自体のほうを面白く見せようと細部まで描写を作り込んでいたことが、印象的でした。
最初から最後まで、事件自体に愛があって本当に素敵な構成です。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ迷いましたが、俺はこちらを2026上半期ベストの一冊に挙げさせていただきます。とにかく一話目の本格オブザリビングデッドが良すぎる。あまりに良い。マイケルベイ監督のリンキンパーク主題歌で満を持して実写化したい。間違ってもタッカーとデイルのようなB級スプラッターコメディにならないよう、責任をもって俺が慎重にド派手にマイケルベイしたい。なんだこの宝物みたいな話。子供の頃大切にしていた数々の汚れた小さいガラクタを思い出しました。返し忘れたハチマキ、錆びたキーホルダー、ごねて手に入れた勾玉、落として鳴らないオルゴール。ねぇ、そういうお話ですね(ちがいますよ
この先生さ、星降り山荘で俺は結構ひどいこと言ってて、全然肌に合わないからもう読まないなとまで思っていたのですが、本屋でふと目に止まって、なんだこの俺好みの表紙はって山荘先生と気づかずジャケ買いしたんですね。結果こう。なんだ、この界隈の方だったんですね先に言っといてくださいよ。
もうな、最初の注意書きから良かった。誠意が溢れすぎてた。真摯な気持ちで向き合っていることが、たったあの短い文からしっかりと読み取れました。そしていざ話が始まると、ロメロ作品が大好きな俺はもう、立っていられなくなりました。座って読んでいたにも関わらず、です。良すぎて自分を律せないといいますか。溶けたよね。はぁそうかぁと思って。
はじめに迷ったと書いたのは、やっぱりね、人にはおすすめしにくいという点ですね。読む人をこれだけ限定する本をベスト本として選んでよいのだろうかという一点が俺をわずかに立ち止まらせた。でも、他にハサミ男と斬首の森をあげてる時点で、なわけですし結局は、なめられてたまるか!精神が勝ちました。なめられてたまるか!読んでくれ全員。会う人全員にすすめるわ、逆に。