伊与原新のレビュー一覧

  • コンタミ 科学汚染

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    ニセ科学に対する、静かな怒りを感じさせる。もちろん、大上段に振りかぶって、正義の怒りをたぎらせたところで、共感は得られないし、そもそも間違っているという、冷静な認識もあるようだ。だからこそ正義の味方どころか、善人とさえ言えない科学者が探偵役なんだろう。とは言え、探偵役はクソ野郎すぎるが。

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    2020年11月23日
  • 蝶が舞ったら、謎のち晴れ―気象予報士・蝶子の推理―(新潮文庫nex)

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    気象が謎の解決のキーになる日常の謎もの
    金欠探偵の右田と気象予報士の蝶子は子供の頃の同級生
    職業は探偵だけど、謎の探偵役は気象予報士の方
    ってか、子供の頃のエピソード要るか?


    不機嫌キャラの気象予報士ってのは面白い
    不本意ながらテレビに出させられているらしい

    そんでもって、風場吹けば桶屋が儲かるかのように一見意味不明な予言をする「蝶子のバタフライ効果」
    リアルにそんな気象予報士がいたら面白そう


    依頼が少ない故に依頼を断らないというか断れない探偵
    依頼者の事情を含めて引き受けるというのもなかなかよい
    だからこそ変な依頼で裏の事情があるんだけどね

    キーホルダーを拾ってくれた人を探して欲

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    2020年04月14日
  • 梟のシエスタ

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    某Y大を思い浮かべた。大学の校舎の雰囲気は、母校。移転のため、もうないけど。国立大なんて似たりよったりかも。ちょっと懐かしい。梟の講義、受けたいな。おもしろそう。

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    2015年10月03日
  • 蝶が舞ったら、謎のち晴れ―気象予報士・蝶子の推理―(新潮文庫nex)

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    タイトルと表紙のイメージほどミステリアスなわけではないですが、日常の謎系の話をうまいこと天気に絡めていて、なかなか楽しめました。

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    2015年08月08日
  • リケジョ!

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    意外と謎解き要素が強く科学的な目線でアプローチしていくのが面白かったです。
    不思議な現象を神様の仕業と言ってしまうのもロマンチックですが疑問を持ち突き詰めて見えた世界はさぞ輝いて見えるのでしょうね。

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    2015年07月01日
  • 名探偵だって恋をする

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    宮内さん目当てで購入し、やっぱり「空蜘蛛」が一番好みだったし、この短さの中で、物語と人物描写のみならず細かな部分(音楽や服装等々)も「抜かりなし」で満足。
    影響されて、しばらくパッサカリアばかり聴いてしまった。

    アンソロジーゆえ、他4人の、今まで読んだことがないラノベ系作家さんの作品に触れられたことも良かった。失礼ながら、どなたも存じ上げなかったし、好みはあるものの、購入して損はなかった。(アンソロジー集は、半分以上の作品を気に入らないと、失敗したと思う)

    他作品では、椹野さんの軽めの探偵ものが特に気に入った。舞台がイギリスなのも好み。貴族探偵エドワードシリーズを読みたくなった。

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    2014年06月28日
  • オオルリ流星群

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    高校で青春時代を過ごした5人が40代中盤に再会し、天文台を作る話。
    語り手が章ごとに変わるため、それぞれがどんな悩みを抱えているのか、各登場人物に対してどんな想いを持っているのかわかりやすい。
    私自身は30代後半だが、特に久志に対しては共感出来るし、自分の人生に対して期待をしながら生きてきたのに、平凡な毎日を過ごし、だからといって不幸でもないと思うような人にはわかるかもしれない。
    星の輝きが何光年も昔のものであるように、人の想い出や気持ちも、その本当の大切さに気付くには何年、何十年かかるのかもしれない。

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    2025年12月07日
  • ルカの方舟

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    人類史を変える謎。真相の解明は、
    一人の天才科学者に託された。

    この理系
    ミステリがすごい!!

    キーワードは「火星」「隕石」「地球外生命体」
    そして「論文捏造」
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    伊与原さんの作品は何作か読んでいますが、
    これはミステリ+理系偏差値低めの私には
    ちょっと難しい部分もあり(苦笑)、
    それでもゆっくり読め進めました。

    火星隕石に生命の痕跡が見つかった。
    その発表が捏造だという告発メールが記者に届く。
    そして研究室の教授が謎の死を遂げる。

    早い段階で事件が

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    2025年12月07日
  • 藍を継ぐ海

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    直木賞受賞作、の帯を見て読んでみました。
    私にはあまり刺さらなかったです。でも美しい作品。
    5編の短編集で、いずれも地方の海・山・田舎が舞台で、悩みを抱えた若者が主人公。
    「夢化けの島」は焼き物、「狼犬ダイアリー」はニホンオオカミ、「祈りの破片」は長崎の原爆、「星隕つ駅逓」は隕石とアイヌ、「藍を継ぐ海」はウミガメの産卵がテーマ。日本の古くからの自然や歴史についての描写が細かく、各分野にちょっとだけ見識が深まったような気持ちになったりもします笑。「星隕つ駅逓」が年齢的に一番感情移入したかな。

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    2025年12月02日
  • 月まで三キロ(新潮文庫)

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    短編集の本作
    すべて読み終え、表題作の「月まで三キロ」を再読。
    タクシー運転手の困ったような表情と、淡々とした語りの行く末に、初読の時も、再読したこの瞬間も胸にずしんと沈み込み、深く目を閉じる時間が必要でした。
    運転手と同じように、答えを聞くことができないと分かっていても、繰り返し問いかけてしまいます。


    文庫の最後に、逢坂剛さんとの対談が掲載されていて、逢坂さんが「月まで三キロ」の中で、とくに気に入った作品があると話しています。
    私も同じ作品をいいなと思っていたので、共感できて嬉しかったです。

    「エイリアンの食堂」 「山を刻む」 良かったです!

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    2025年11月29日
  • 月まで三キロ(新潮文庫)

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    エイリアンの食堂、山をきざむ、がよかったかな。
    どのお話もその人なりの苦しい時期に焦点をあてていて、でも科学の力だったり、人との出会いだったりで、苦しみが和らいでく様子に胸がスッとしました。

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    2025年11月29日
  • 藍を継ぐ海

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    広い意味で岩石にまつわる話の短編集。短編同士に繋がりがあるのか?と読み進めたがそれはなかった。暖かい気持ちになる話ではあった。

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    2025年11月25日
  • 八月の銀の雪(新潮文庫)

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    何か悩みを抱えている人がいる。それでも誰かと出会うことで乗り越えられるそんな話だった。科学の話を取り入れているのが珍しく感じられた。そして科学の素晴らしさも感じとられた。

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    2025年11月23日
  • 宙わたる教室

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    ネタバレ

    定時制の高校に通う生徒たちの人生や悩みを、ひとり1章ずつとりあげる、熱い青春ドラマみたいな作品。
    定時制の生徒たちはみんな荒れてたり問題のある子ばかりなのに、藤竹先生はちゃんと真正面から向き合ってくれる。たまに余計なお節介やいたりして。こんな先生が本当にいたら良かったのになと思ってしまう。
    しかしこういう青春ドラマみたいな話は肌に合わず……。青春だなぁとしか感想が出てこない。あ、でも科学のいろんな知識を得ることができて、そこはとても楽しかったです。

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    2025年11月23日
  • 藍を継ぐ海

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    萩焼、隕石、ウミガメ…5編の短編小説。
    入念に下調べして書かれたお話。それぞれの分野の調査がしっかりされた上でお話が成り立っていた。少し難しく読むのに時間がかかる気がするが、面白かった。
    感情移入を強くするわけでもなく、人物の表現は軽やかで登場人物たちの感情の押し付けがましく無い。

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    2025年11月18日
  • オオルリ流星群

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    かなり青春小説。
    まぁいろいろ上手く行き過ぎだなとは思うけど、胸が熱くさせられるところもあった。

    本気で星の研究したいなら首都圏からもっと離れたところでやるべきではとは思ってしまう。
    自分は、中年になっても高校の頃の思い出にここまで執着できないと思うな〜。

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    2025年11月18日
  • 宙わたる教室

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    それぞれの事情を抱えて定時制高校に通う人達が科学部を立ち上げ、部員を増やし、結果を出してゆく話。
    モデルになった高校や実験があったらしい。
    私は理系に疎いので実験装置がイメージし辛く、実験の詳しい話は目が滑ってしまった。
    前向きになれる、良い話だったと思う。

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    2025年11月16日
  • 藍を継ぐ海

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    思った以上に読み終わるまで時間かかってしまった。
    これは伊予原さんの得意分野での執筆なのかなぁ…なんて思いつつ。
    ただ私にはなかなか難しい部分も笑
    またちがう作品も控えているので楽しみ。

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    2025年11月13日
  • 月まで三キロ(新潮文庫)

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    化石、月、火山など人の日常と科学が融合した、不思議な読後感の小説だった。山を刻むとエイリアンの食堂が好きだった。

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    2025年11月13日
  • 藍を継ぐ海

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    日本のさまざまな地域で眠っている科学的事象を物語に展開する力は素晴らしかった。

    小説を通して科学に出会うには、著者の作品が最も適しているのではないか。

    ただ劇的なストーリーを期待する人には向かわない小説でもあると思う。

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    2025年11月10日