伊与原新のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
気象が謎の解決のキーになる日常の謎もの
金欠探偵の右田と気象予報士の蝶子は子供の頃の同級生
職業は探偵だけど、謎の探偵役は気象予報士の方
ってか、子供の頃のエピソード要るか?
不機嫌キャラの気象予報士ってのは面白い
不本意ながらテレビに出させられているらしい
そんでもって、風場吹けば桶屋が儲かるかのように一見意味不明な予言をする「蝶子のバタフライ効果」
リアルにそんな気象予報士がいたら面白そう
依頼が少ない故に依頼を断らないというか断れない探偵
依頼者の事情を含めて引き受けるというのもなかなかよい
だからこそ変な依頼で裏の事情があるんだけどね
キーホルダーを拾ってくれた人を探して欲 -
Posted by ブクログ
宮内さん目当てで購入し、やっぱり「空蜘蛛」が一番好みだったし、この短さの中で、物語と人物描写のみならず細かな部分(音楽や服装等々)も「抜かりなし」で満足。
影響されて、しばらくパッサカリアばかり聴いてしまった。
アンソロジーゆえ、他4人の、今まで読んだことがないラノベ系作家さんの作品に触れられたことも良かった。失礼ながら、どなたも存じ上げなかったし、好みはあるものの、購入して損はなかった。(アンソロジー集は、半分以上の作品を気に入らないと、失敗したと思う)
他作品では、椹野さんの軽めの探偵ものが特に気に入った。舞台がイギリスなのも好み。貴族探偵エドワードシリーズを読みたくなった。 -
Posted by ブクログ
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人類史を変える謎。真相の解明は、
一人の天才科学者に託された。
この理系
ミステリがすごい!!
キーワードは「火星」「隕石」「地球外生命体」
そして「論文捏造」
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伊与原さんの作品は何作か読んでいますが、
これはミステリ+理系偏差値低めの私には
ちょっと難しい部分もあり(苦笑)、
それでもゆっくり読め進めました。
火星隕石に生命の痕跡が見つかった。
その発表が捏造だという告発メールが記者に届く。
そして研究室の教授が謎の死を遂げる。
早い段階で事件が -
Posted by ブクログ
短編集の本作
すべて読み終え、表題作の「月まで三キロ」を再読。
タクシー運転手の困ったような表情と、淡々とした語りの行く末に、初読の時も、再読したこの瞬間も胸にずしんと沈み込み、深く目を閉じる時間が必要でした。
運転手と同じように、答えを聞くことができないと分かっていても、繰り返し問いかけてしまいます。
文庫の最後に、逢坂剛さんとの対談が掲載されていて、逢坂さんが「月まで三キロ」の中で、とくに気に入った作品があると話しています。
私も同じ作品をいいなと思っていたので、共感できて嬉しかったです。
「エイリアンの食堂」 「山を刻む」 良かったです!