伊与原新のレビュー一覧
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“猿橋賞”
毎年 自然科学分野で優れた業績をあげた女性研究者に贈られる賞。
ニュースで“猿橋賞”のことを聞くたびに 受賞された女性研究者の方をすごいと思い、女性として誇らしく思っていました。
しかし 肝心の“猿橋勝子”のことは まったく知りませんでした。
伊与原新の「翠雨の人」に “猿橋勝子”が描かれていることを知って 手にとりました。
大正9年生まれの猿橋にとって 理科系の大学に入り、気象研究所で地球化学の研究をすることだけでも その頃の女性にとっては 未知の道を歩む、開拓することだったろう。
理科系の著者によって 猿橋女史が 日本学術会議の初の女性会員になり “猿橋賞”を設立する -
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女性科学者の先駆け、猿橋勝子の生涯について。
恥ずかしながら、私は日本の第一線で活躍する女性科学者を表彰する「猿橋賞」すら知りませんでした。
勝子は大正九年生まれ。当時の女性は家庭を支える事が当たり前で、学問、特に理系の分野では女性の活躍が難しい上、戦前、戦後の日本人の研究者の立場は世界的にも低い。
そんな中、真摯に科学と向き合い、アメリカの水爆実験による放射能汚染の実態究明に取組む姿に胸を打たれます。
また、戦争の悲惨さや、水爆実験による放射能汚染等、詳しく説明されていて、今の人類の幸福と平和は先人達の功績のおかげなんだと改めて感じさせていただきました。 -
Posted by ブクログ
母から勧められた本。伊予原氏の著作を読むのは初めて。本書は高校時代に同じプロジェクトで親しくなった男女6人のグループが、45歳になって改めて地元で天体観測所を作ることにしたというストーリー。それぞれ時を経て、家族や仕事など、自分の人生を振り返る。うつ病から引きこもりになってしまった人や、ミッドライフクライシスを経験している人もいる。青春時代に共有した喜びや痛み、いまだに引きずるわだかまり、自分の経験と照らし合わせ、思春期ならではの気恥ずかしさを思い出した。
章ごとに視点が変わるという昨今流行りの方式なのはいいのだが、始めの方はキャラクターがあまり立っていないので、誰が誰だか見分けが難しかった。 -
Posted by ブクログ
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人類史を変える謎。真相の解明は、
一人の天才科学者に託された。
この理系
ミステリがすごい!!
キーワードは「火星」「隕石」「地球外生命体」
そして「論文捏造」
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伊与原さんの作品は何作か読んでいますが、
これはミステリ+理系偏差値低めの私には
ちょっと難しい部分もあり(苦笑)、
それでもゆっくり読め進めました。
火星隕石に生命の痕跡が見つかった。
その発表が捏造だという告発メールが記者に届く。
そして研究室の教授が謎の死を遂げる。
早い段階で事件が