伊与原新のレビュー一覧

  • 宙わたる教室

    Posted by ブクログ

    夢中で読みました!
    ストーリーを読んで共感するところが幾つもありました。登場人物それぞれが、運命の悪戯でどん底に叩き起こされようとも胸に秘めた自分や大切な人のために変わりたい、変えたい一心でたどり着いた定時制という空間の中で、様々な衝突や経験、理解、決心を重ねながら夢を現実として掴み取るために一生懸命に努力を重ねる姿に大きく心を突き動かされました。
    自分もまだまだこれからだ、やってやるぞ!という気持ちになりました。

    自分も就職してからいろいろな経験をしました。罵倒され、今ではパワハラとなるような発言を浴びせられながら、悔しい気持ちを起爆剤に、いつか見返してやるの負けん気で成長して来ました。

    0
    2026年04月13日
  • 宙わたる教室

    Posted by ブクログ

    「『自動的にはわからない』」(p.17)
    「『火星の夕焼けは、青いんですよ』」(p.47)
    「長袖Tシャツの袖口がずり落ちて、リストカットの跡がのぞいた。・・・傷跡を『オポチュニティの轍』と見比べる。佳純はやっと、なぜ自分がこの写真に心をとらわれているか、わかった気がした。」(p.114)「左腕に刻まれた傷跡をひと撫でする。この轍は、ここで終了。わたしは、新しく轍を作るのだ。」(p.129)
    「もしかしたら、極めて個人的なはずの『その気になる』という現象は、何らかの機序でまわりに伝播するのかもしれない。」(p.275)「『人間はその気にさせられてこそ、遠くまで行ける』」(p.276)

    0
    2026年04月11日
  • 藍を継ぐ海

    Posted by ブクログ

    日本各地の海や自然を舞台にした5篇からなる短編集。
    山口の萩焼き、奈良のニホンオオカミ、長崎の原爆資料、北海道の隕石、徳島のウミガメ。
    人間の時間を超える科学的な視点を通じ、継承される命や希望を描く。
    どの話も興味がわく内容で、誰がどのようにして守ってきたのか自分の勉強にもなった。
    そしてそれぞれの登場人物についても、少し生きにくい性格を持つものの、他人を知ることで自分の内面の問題を解決し、前を向く姿にも感動した。

    0
    2026年04月08日
  • 宙わたる教室

    Posted by ブクログ

    「火星の夕焼けは、青いんですよ」そんなこと言われちゃあもうこっちも読む手が止まるわけないです。
    年齢も学校へ通う理由も様々な個性的な登場人物が、どうしようもないくらい熱い物語を作ってくれてます。
    読み進めるのが楽しく、読後感もとても良い作品でした。じいさんがいい味出してるなあ。

    0
    2026年04月07日
  • 青ノ果テ―花巻農芸高校地学部の夏―(新潮文庫nex)

    Posted by ブクログ

    1番好きと言っても過言ではない本。たしかに宮沢賢治を知っていないと十分に楽しめない節もあるが、あまり知らずに読んだからこそ今まで触れてこなかった分野に興味が持てた。一夏の青春を存分に感じさせてくれる。定期的に読み返したくなる本。

    0
    2026年04月07日
  • 月まで三キロ(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    好きなシーンに付箋をつけたところ、たくさんの付箋が必要だった。どの話もこころに刻まれるすてきなフレーズがいっぱいあって お気に入りの1冊になった。

    0
    2026年04月03日
  • 宙わたる教室

    Posted by ブクログ

    素晴らしい。ストーリー的には王道な青春小説で、そんなにうまくいくかいなと思うところもあったけれど、若者の青春と成長の物語はまぶしく、鮮烈な印象を残した。
    一歩を踏み出す勇気、自分をあきらめずに可能性に賭ける尊さを教えてくれるとても良い本だと思う。子供にもお勧めしたい内容。

    0
    2026年03月29日
  • 翠雨の人

    Posted by ブクログ

    直木賞受賞後第1作ということで事前情報は調べず読んでみた。藍を継ぐ海はどんな話だったか覚えていないくらい印象に残っていないが、本作はとても良かった。
    知らなかった人(浅学)だが、実在の猿橋勝子さんという科学者の生涯をフィクションも交えつつ書いたものらしい。
    憧れの人物に初めて会ったときの落胆や思い切った決断、そこで奮闘する姿と対戦相手に認められた瞬間、家族への思いなどが丁寧に描かれており、関わる人たちの温かさもあり読後感もよかった。
    個人的には兄が良き理解者としていい味を出していたと思う。

    0
    2026年03月28日
  • 月まで三キロ(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    心が疲れている時は一回人間関係から少し距離を置いてみると、今までとは違う角度から周りの人との関係を捉えられるようになるというのは、実感としても感じたことはあるので、読んでいて心が落ち着く話が多かったです。
    現実に向き合いすぎないためにも、現実から少し逃避する手段やきっかけが大切だなと思いました。

    0
    2026年03月23日
  • 月まで三キロ(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    「宙わたる教室」の著書。
    理系の話がたくさん出てきますが、分かりやすい文章で読みやすいです。人の心の温かさも感じられます。

    0
    2026年03月22日
  • 藍を継ぐ海

    Posted by ブクログ

     びっくりしましたこんな本があったなんて。どの話も素晴らしく感動しました。自分も遙か昔の高校、大学の授業や部活でこんな勉強や体験を一杯しました。理科系小説万歳!  

    0
    2026年03月22日
  • 月まで三キロ(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    納得感のある、綺麗すぎず後味もよい話が多くストレスがなかった。自然科学を愛する者たちとの交わりが鋭いけれどもどこかとぼけた感じで楽しかった。

    0
    2026年03月22日
  • 宙わたる教室

    Posted by ブクログ

    ★4.6
    まず、主要人物である5人の生徒と1人の教師、
    どのキャラもそれぞれに個性的かつ魅力的である。
    そしてストーリー上、誰一人として欠けてはいけない事が分かる。そこがまた良い。
    各章ごとに、登場人物が順にフォーカスされ、
    その人物の目線で物語が描かれていく構成であり、その為、年齢性別性格などキャラクター性はバラバラなのに、皆それぞれに感情移入する事が出来る。

    そして科学部の仲間たちと夜間の教室で実験や研究作業をする描写に、
    学生時代に、文化祭の準備で夜の時間まで教室に残って仲間達と作業した時の、あのどこか高揚感があってエモい、青春の懐かしさを思い出した。

    続編の発売も決定しているという

    0
    2026年03月22日
  • 宙わたる教室

    Posted by ブクログ

    学校課題図書で読みたかった本。文庫になったタイミングで読んだ。純粋に学びたいという気持ちがあってもできないことは社会的な損失なのかもしれない。同じような人が集まる組織はいつか駄目になるのではないか?色々考えさせられる本でしたよ。

    0
    2026年03月19日
  • 翠雨の人

    Posted by ブクログ

    すばらしい物語。高市さんにも読んでほしい。
    ガラスの天井というのはこれだ。
    戦争、社会、男性社会など様々な逆行に晒されながらも、生き抜く生き様。また、その時々の主人公を助ける周囲の人が素晴らしい。程度は違えどまだまだ現代にも残る問題はある。歴史は繋がり続いている。

    0
    2026年03月14日
  • 宙わたる教室

    Posted by ブクログ

    ドラマは観ていませんが、定時制高校勤務経験があるので気になっていた小説。
    途中何度も泣きそうになりながら読みました。
    家で読んでいたら泣いていたと思います。
    「いい思い出なんか何ひとつなくても、引きこもってても、学校へ行きたい気持ちはなかなかゼロにはなんねーんだよ」というような一節はかつてうけもっていた生徒を思い出しました。
    ぜひ色んな人に勧めたい1冊です。

    追記
    岳人に絡んでくる三浦と共にいる朴が、一緒になって岳人に絡まずに適度な距離感でいてくれるところが個人的には凄く好き。
    あれが2人まとまって絡んでくるのとでは全然違ったんだろうなと思う。朴のファインプレーだと思ってる。

    0
    2026年03月14日
  • 宙わたる教室

    Posted by ブクログ

    再読して科学部の面々の思いが熱くよみがえりまた感極まる。不器用で劣等感を持つ孤独な少年・岳人が、星や宇宙への純粋な情熱を通して世界とつながるところは砂嵐に耐えながらも長きに渡り任務を続けた火星探査機オポチュニティの健気さに似ていてさらに愛おしい。科学は特別なエリートだけのものではない、誰でも宇宙に手を伸ばせる…「どんな人間でも、その気にさえなれば、必ず何かを生み出せる。」─ この言葉に何度も励まされる。本当の居場所、夜の教室の科学部がこれからもずっと続いていくといいな、と静かでじんわりとあたたかな余韻に包まれるのです。

    0
    2026年03月14日
  • オオルリ流星群

    Posted by ブクログ

    大好きな伊与原新さんの理系小説。

    18歳の頃に学園祭で「オオルリ」のタペストリーを作った5人の仲間が、
    45歳になって「天文台」建設で繋がっていく。

    「平場の月」もそうだったけど、高校生の頃と今の自分との同時進行小説は、淡々としながらも切ない。

    18歳のころの自分の思い出とリンクして、ふとした描写に涙が溢れてしまう。

    もちろん、ただ天文マニアの人が読んでも面白い。そんな一粒で2度美味しい、伊与原新さんワールドでした。

    0
    2026年03月12日
  • 宙わたる教室

    Posted by ブクログ

    ドラマがとても面白かったので、原作を読むのを躊躇していた。本と映像とを比べて、あっちの方が良かった、悪かった、みたいなことを考えてしまったら勿体ないきがしていたから。しかし、文庫になって初めの方を少し読んで、やめられなくなったので買ってしまった。で、一気に読んだ。ドラマとおんなじ雰囲気だった。登場人物のほぼ全員がピッタリすぎてドラマを作った人たちの本気を感じた。相澤さんだけ、ドラマ側がスマートになってて笑った。

    0
    2026年03月11日
  • 月まで三キロ(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    月とか星とか宇宙のお話が好きなので私にはとってもピッタリでした!科学の話になると途端に難しくなりますが、とっても読みやすかったです。
    じわじわ心があったかくなって、前を向けそうなお話が多くて、ベッドサイド本にぴったりです。
    ミステリー作家さんなのを知らなくて、確かに所々ミステリーぽさがあったのはそのわけか!と思いました。

    0
    2026年03月10日