伊与原新のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
伊与原新さんのハートウォーミング学園ストーリーですね。
東新宿高校定時制の教師藤竹が、科学部を立ち上げる。
様々な事情を抱えた学生たちの中から、目星を着けて、一人ずつ科学部に勧誘するが………?
もう定時制を辞めようかと苦悩する、年齢も境遇もバラバラの学生たちだが、藤竹が相談に乗ると共に、自分が進める「火星クレーター」を再現する実験に誘い込む。
藤竹の目的は何か?。
謎を秘めて、学生たちの再生のドラマが始まる。
目次
第一章 夜八時の青空教室
第二章 雲と火山のレシピ
第三章 オポチュニティの轍
第四章 金の卵の衝突実験
第五章 コンピューター室の火星
第 -
Posted by ブクログ
女性科学者に与えられる「猿橋賞」は知っていた。しかし、猿橋勝子さんの業績等はよく知らなかった。
1920年生まれで、第六高等女学校を経て、帝国女子理学専門学校(現東邦大学理学部)の第1期生として入学した。在学中より中央気象台(現気象庁)研究部の三宅泰雄氏の指導を受け、卒業はそこに就職した。もともと彼女は物理が専門だったのだが、三宅に師事後は地球化学を専門とするようになった。
戦後の1954年のビキニ水爆実験による「死の灰」による大気・海洋汚染の研究以後、三宅と大気及び海洋の放射能汚染の調査研究を行った。その研究成果は部分的核実験禁止条約成立に繋がることになる。
東京大学から女性初 -
Posted by ブクログ
ネタバレ100年ほど前に生まれ、物理数学の頭脳を持ちつつ、「その時々を辞本で洗濯して歩んできた」女性、猿橋勝子さん。
これほどまでに胸を打たれると思わなかった。
幾度も目頭が潤み、最後は胸に迫るものが。
男性なら異なるだろうが・・・・女性が生きたこの時間、まして研究者学者の世界がいかに男性優位であったかは周知の事。
信州諏訪、気象大学校から始まった研究と勤務の日々・・職場はもとより、10代からの付き合いの仲間がフィクションとはいえ、「そうであったろう」描き方が、非常に心地よい。
三宅氏、奈良橋氏といった直接顔を合わす上司、同僚の言葉が作り物めいてなく、頁が進む。
こういった優れた作品を読むと、個人的