伊与原新のレビュー一覧

  • コズミック・ガール 宙わたる教室

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    定時制高校に通う佐奈は仲間を集め自前のロケットを飛ばそうとするが…。

    集めた仲間達の生活の背景や、高校生サイエンスコンテストの裏事情や、定時制高校科学部の顛末など、それぞれを集約してロケット発射を実現する。
    既に分かりきった物語ではあるが、それでも読み手にジワッと訴えるものがあった。

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    2026年06月03日
  • 翠雨の人

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    猿橋賞は耳にしたことがありましたが、その基となった猿橋勝子さんのことは知りませんでした。女性研究者としてはもとより、人として、仕事人として頭が下がる。と同時に核兵器の悲惨さ愚かさ、を認識。これは放っておくと忘れるもの。現代人みたいに。東邦大学の沿革も知った。サイエンスは脈々と続いてきたもの。先人に思いを馳せ、忘れていた事に気づくことが本当に大事だと肝に命じた一冊でした。

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    2026年06月03日
  • 月まで三キロ(新潮文庫)

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    ネタバレ

    最近読書から離れていた私にとっては、とても読みやすかった。凝り固まっている文章ではなく、すらすらと読めた。専門用語がちりばめられていて、それも新たな知識として得られて楽しく読めた。
    今の私の境遇と、とても重なるところがあり、
    出会うべくして出会ったな、という感じ。
    理系学部に進学し、准教授から、惑星や天気の研究について最近話を聞き、親が離婚の危機に瀕していて、尚且つ中学受験も経験した私の心に、びたっと嵌まる感覚。この本を今読めてよかった。ほっと心が暖かくなります。関西人としては、関西弁が自然だったのが、個人的なお気に入りポイントです。

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    2026年06月02日
  • コズミック・ガール 宙わたる教室

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    こちらも読んでから感想書き忘れてたため、うろ覚えで書きしたためます。本作は個人的にお気に入りの作品である伊予原新さんの「宙わたる教室」の続編ということで楽しみに手に取りました。前回の作品同様のストーリー軸と構成、前作のキャラの登場はファンにとってはとても楽しめる感じがしますし、本作から読んでも充分楽しめる内容かなと思います。ただ、軸が同じなので、少し既視感も相まって前作よりは評価が低くなってしまったかなという印象でした。

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    2026年05月31日
  • オオルリ流星群

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    ネタバレ

    胸がグッと苦しくなるけどほわっとあったかくなる。
    恵介がなせ死んじゃったのか、追求はされなかったけどだからこそ各々があの夏を思ったまま大人になって、もう一度青春を味わえたんだと思う。

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    2026年05月31日
  • 月まで三キロ(新潮文庫)

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    初めての伊予原作品。
    理系学者の先生らしい緻密な構成で、安心して読める。

    心が凪ぐ。
    優しい物語だ。

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    2026年05月31日
  • 藍を継ぐ海

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    ネタバレ

    蘊蓄を軸にしながらも堅苦しさを感じさせず、知識と物語が心地よく溶け合う短編集だった。

    萩焼、オオカミ、長崎の原爆投下後の影響調査、駅逓、隕石、ウミガメ――どれも専門的でありながら、読者の興味を自然に引き寄せる題材ばかりで、読み進めるほどに「学ぶ楽しさ」と「物語を味わう楽しさ」が同時に満たされていく。
    ほのぼのとした人間ドラマとのバランスも絶妙で、読後には温かい余韻が残った。

    特に印象に残ったのは、「狼犬ダイアリー」「星隕つ駅逓」「藍を継ぐ海」の三編である。

    「狼犬ダイアリー」では、オオカミが絶滅に至った背景や、かつて人間が狼と犬の混血である“狼混”を作り利用していたという歴史的事実が紹介

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    2026年05月30日
  • 宙わたる教室

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    東新宿高校定時制の数学・物理の担当教師・藤竹。
    ある想いをもって、東新宿高校定時制に科学部を作る。藤竹によって科学部に誘われた年齢も経歴も境遇もバラバラな生徒たち。
    ひとり、ふたり…と藤竹ともに『火星のクレーター』の再現実験を進めていく…

    藤竹の過去に経験した想いをとり去ることができるのか…

    定時制高校に通うひとたちにはそれぞれに理由がある。
    勉強したくても、家庭の事情でできなかったもの。
    ひとには理解されにくい病気で勉強ができなかったもの。
    いじめで不登校になったもの。
    みんなそれぞれ理由を抱えている。

    ディスレクシアの岳人、知的障害はなく、『読み』『書き』が不自由なため、周りからは理

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    2026年05月30日
  • 宙わたる教室

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    ドラマがとても良かったので、文庫化を待って。
    新宿の定時制高校に通う生徒たちと、担任の藤竹との交流の物語。
    生徒たちが抱える問題や、恵まれているとは言えない境遇を、藤竹と共に生徒たち自身が少しずつ乗り越えてゆく。
    そう、もう一度学校に通いたい、という思いは皆同じなのだ。
    始めはバラバラな生徒たちが、自ら動きだし、次第に仲間となってゆく背中を押すのが、藤竹の行う科学実験。

    藤竹は熱血漢ではない。
    そこがいい。
    もし、よくある熱血漢だったら、本書をここまで楽しく読みきれていなかっただろう。
    藤竹は、頭脳明晰、静かな眼差しで生徒一人一人を見つめ、受け身ではなく自ら学ぼう!という方向へ、そっと力を貸

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    2026年05月29日
  • 月まで三キロ(新潮文庫)

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    ネタバレ

    短編は読み始めて、体温を上げていき面白さを味わい始めた頃に終わってしまう事が多いので、あまり好んで読まないのですが、これは楽しめました。短くても余韻があって、しばらく味わってから次を読み始めるとちょうど良かった。

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    2026年05月29日
  • コズミック・ガール 宙わたる教室

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    『宙わたる教室』の続編。
    ロケットを飛ばすために仲間と頑張る高校生、爽やかだし応援したくなる。今回もいろんな背景を持つ高校生達が登場している。
    主人公達の行動によって大人の意識が変わったり、
    寄り添う大人達のサポートでロケットの開発が進んだり、反面自分達のメンツ第一の教育者が登場したり、大人の在り方を考えてしまう。

    岳人がどうなったか気になっていたので、前作の
    メンバーが登場してくれたのがとても嬉しい。

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    2026年05月26日
  • 月まで三キロ(新潮文庫)

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    短いですが、どれも心がほっこりしました。
    個人的にはこの6編の順番も良かったと思い、山を刻むを読み終えて、この本の、作者の雰囲気や心の穏やかさを感じ、その必要性を再認識できたように思います

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    2026年05月25日
  • コズミック・ガール 宙わたる教室

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    『宙わたる教室』の続篇というか後日談というか、なかなか微妙な位置づけである。
    前作では、藤竹先生の指導のもと快挙を成し遂げた東新宿高校定時制科学部だったが、6年が経過した現在、存在すらしていなかった。そこに登場するのが本作の主人公である佐那だ。彼女の熱く空回りする意気込みで、再び科学部が誕生するのだが……。
    基本的な構成は前作を踏襲している。それぞれに事情を抱えて定時制に通う生徒たちの姿もある。が、なぜかしっくりこない。おとなしすぎるからか。藤竹の不在も大きかった。OB・OGでは彼の代わりは務まらない。

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    2026年05月25日
  • 翠雨の人

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    大正生まれの女性科学者の猿橋勝子さんのお話。
    私は平成生まれで、第五福竜丸事件について全く知らずどれくらいの危険性かも分からなかったですが、この本での被爆の描写から恐ろしい事件であるのが認識できました。
    1人の女性科学者が核の水爆実験の危険性を訴えていく姿には逞しさを感じ、読み応えがある内容でした!

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    2026年05月25日
  • 宙わたる教室

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    新宿の定時制高校に通う年齢も境遇も違う生徒たちが教師の藤竹に誘われ科学部の一員となっていく。
    時にすれ違いながらも火星のクレーターの実験に打ち込んでいく。

    周りに共感を得ていく過程、それぞれの生徒の変化と成長が頼もしい。

    心地よい読後感。

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    2026年05月18日
  • 宙わたる教室

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    噂通りの熱い若くもない青春群像劇に、後半は本当に胸が熱くなった。続編も出た今、満を持して手に取り、期待通り。
    伊与原新さんの小説は2冊目。まだまだ読んでみたい作家さんである。

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    2026年05月18日
  • 宙わたる教室

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    定時制高校に通っている生徒は年齢も国籍も学力もバラバラ。
    そんな生徒達が理科部の活動を通して夢を持ち、目標に向かってひとつになっていく姿が爽やかで感動しました。

    窪田正孝さん主演でNHKでドラマかもされましたね。ドラマもとても良かったです。

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    2026年05月18日
  • 宙わたる教室

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    登場人物達の抱える、葛藤や感情の変化が丁寧に描かれていて、すごく爽やかな気持ちになれる作品でした。
    作中出てくる「オポチュニティ」とか「青い夕焼け」とか、知らなかったので勉強になりました。

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    2026年05月17日
  • 月まで三キロ(新潮文庫)

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    直木賞を受賞された作家さんというところが気になって本を手に取りました。好きなお話は「星六花」と「山を刻む」です。とても綺麗なお話だと思いました。もともと理系の方だからかは分かりませんが、月とか自然とか、そういった大きなものの表現の仕方がとても美しいと感じました。別の作品も読んでみたいです。

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    2026年05月17日
  • 宙わたる教室

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    ネタバレ

    定時制高校を舞台とした奇跡のお話。完全なフィクションなんだけどモデルとなっていた事があると知り、夢と希望をもらった。

    「頑張ったことをあきらめるのは、つらいってこと。ガキの頃、それを嫌ってほど味わって、そのうち何も頑張らなくなった。簡単にあきらめられるのは、マジじゃねえからだ。マジで真剣に頑張って、それをあきらめるのは、やっぱ…つれえよ」
    岳人がこんな気持ちになれたのは藤竹との出会いがあったから。本当によかった。

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    2026年05月17日