【感想・ネタバレ】ブルーネスのレビュー

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ 2023年01月08日

3.11で感じた無力感と、それでも前に進もうとする科学の力とを感じられる。役に立つか、立たないか。それが、いつ役に立つか。とても重要な視点。役に立たないと言って切り捨てることも、将来的役に立つからと遅々としてしまうのも違う。このモヤモヤした気持ちを含めて作品のリアリティが素晴らしい。

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Posted by ブクログ 2022年07月06日

題材が題材なので読むのに思い切りが必要だったけど、読んで良かった。被災した人たちにしか気持ちがいってなかったけど、そうだ色んな人が関わって色んな風に傷を抱えたんだよなと見えるものが広がった。チームとしてのみんなと、そこから先にむかう姿勢に泣けた。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2022年03月02日

震災後、地震研究者が打ちひしがれているという報道に、今こそ奮起してくれよ!と思ったものだったけど、自分が研究していたことがなんの役にも立たなかった、となったらそれは確かに茫然自失にもなるわな、と思った。
トンガの地震による火山性地震が起きた後に読んだからものすごくリアリティがあった。
大槌の市川君は...続きを読む青ノ果テの三井寺先輩と近しいものを感じた。訳あって学問の道を選択できないけれど学ぶことを諦めないという姿勢に心打たれるし、おそらく伊予原さん自身がそう願っているからなんだろうなと思う。
NHKでドラマかアニメにしてもらいたい作品。

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Posted by ブクログ 2020年09月22日

津波、そして地震は島国日本が未来永劫付き合っていかなければいけない天災。
この小説は、いずれ被災するであろう国民目線ではなく1秒でも早く、少しでも正確な地震・津波情報を伝えたい、という信念を持ち津波監視システムの実現に取り組む科学者の話です。

津波監視システムには科学的考察や知識が取り入れられてお...続きを読むり、それだけでも興味深いのですが、私たちにとっては避けられない天災に対し、科学者目線でのアプローチや活動がフィクションであれ少しでも知ることができます。
困難に立ち向かいながらも津波監視システムを実現する科学者の矜持を感じる熱い小説として、そして阪神淡路大震災や東日本大地震で感じたあの恐怖を風化させないための読み物としておすすめします。

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Posted by ブクログ 2020年08月20日

東日本大震災の地震予知、津波観察の失敗を受け、実際に科学的根拠を持って書かれた小説。
一秒でも速く津波情報を被災地に届けようとするシステムは、現在でも実際に進められているようだけど、やはり学会の派閥などの影響もありスムーズには進んでいないようだ。
その辺も含め書かれているので、大変興味深くかつ面白く...続きを読む読めた。
海底に張り巡らされたケーブルから津波情報を取得するシステムは、膨大な経費がかかる。
この本では、ケーブル方式ではなく、海底に沈めた観測機から、会場に浮かべた発振器からの情報で予測するというもの。
ただ、それには問題も多く、ひとつひとつ解決して行かねばならない。
ケーブル推進派からは圧力や妨害もある。
その辺の話が小説として面白かった。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2020年11月08日

最後の神戸大学海洋底探査センターの教授であり、センター長の巽さんの解説も含め、おもしろく、興味深く、熱くなりました。
読んだ小説をドラマ化すれるのは余り好きではありませんが、これはNHKあたりでドラマ、もしくはアニメ化されたらいいのになと思いました。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2022年01月02日

東北大震災以後、地震を研究する人達は予測できなかったことで避難されていた。どうすれば正確な津波の予知ができるのか、どうすれば津波から人を救うことができるのか。様々な人が出会い、それぞれの知識や知恵で地震予知システムの計画を達成していくドラマ。
あくまでフィクションなのでどこまでが現実かわからないが、...続きを読む地震予測をする人達が避難を浴びたのは事実なのではないだろうか。あと書きにもあるように実際に同じようなものが現在でも研究実験されているようだ。ぜひとも実用化してほしいと素人ながら思う。
☆3つなのは、個人的には少々展開が遅く感じた為。
単行本版を読んだが、表紙イラストがとても良い。

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