伊与原新のレビュー一覧

  • 藍を継ぐ海

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    それぞれに繋がりはない独立した5つの短編集。

    地質調査で山口県の見島に訪れた、理学部の助教の歩美。
    今までの生活に疲れ、奈良県東吉野で心機一転、フリーのWEBデザイナーとして頑張るまひろ。
    空き家に光が見えたとの連絡より、空き家内の大量の原爆資料を発見した長崎県長与町役場の小寺。
    火球により隕石が落ちてきたと予想される北海道の白滝。その町で郵便局員として働く信吾。
    ウミガメの産卵する浜がある徳島阿須町で祖父と二人暮らしをする中学生の沙月。

    それぞれの物語に、ジャンルの違う知識が詰め込まれていてそれが圧巻。
    それらの知識が物語の鍵となっていて、著者の知識量があるからこその、物語が展開していく

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    2026年07月16日
  • 藍を継ぐ海

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    短編集だった
    海や故郷というか田舎のあたりの話で
    ゆったりした気持ち、人間味みたいなものに触れられた気がする

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    2026年07月16日
  • 博物館のファントム 箕作博士の事件簿

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    ネタバレ

    博物館で巻き起こるアカデミック且つ不可思議な事件を、旧館にある〈赤煉瓦〉のファントムこと博物学者の箕作類とバーコードレディと呼ばれている計算屋の池之端環の凸凹コンビが解決するミステリー。

    普段は知ることができない博物館の裏側や鉱物学・植物学・古生物学・人類学の知識を知れて、ミステリーとしてだけでなく教養としても楽しめた。

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    2026年07月15日
  • ルカの方舟

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    理系な話は良くわからないけど、なんだか好きなんだよなぁー。あは!って口癖の百地先生、とぼけた話し方で鋭い感じ、ドラマ化しそうだなー。

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    2026年07月14日
  • オオルリ流星群

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    高校最後の夏、大きなタペストリーを仕上げた仲間たちは、卒業とともに散り散りになった。二十数年後、天文学者になった同級生の「手作りで天文台を建てる」計画が、彼らを再び引き寄せる。

    将来への漠然とした不安を抱えるミドルエイジクライシスの姿は誰もが通る道かもしれない。だからこそ、損得抜きで何かに没頭していく過程が眩しい。熱中する気持ちよさを久々に思い出させてくれる一冊。

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    2026年07月14日
  • 八月の銀の雪(新潮文庫)

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    装丁デザインは、イラストレーターの
    草野碧みどりさんの作品。 素敵です、綺麗です。
       他に、「月まで三キロ」や「藍を継ぐ海」も
       彼女の作品とのこと。

    作品の印象とピッタリだと思います。

    【八月の銀の雪】
    地球の内核と外核の境目にふる鉄の結晶!
    なんて!幻想的で綺麗な表現だろうって、
    感じました。

       現実核は高温と膨大なエネルギーと重力で、        
       過酷な世界なのに。
       誰も見たことはないのだけれど。

    【海に還る日】
    「大切なのは、この子に何かしてあげることじゃない、
    この子には何かが実るって、
    信じてあげることなの、」

    …     ┉┉┉「私はこえをあ

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    2026年07月15日
  • 月まで三キロ(新潮文庫)

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    短編集
    後半へ行くにつれて感情が揺さぶられた。凄くではなくふるふる、と。
    様々な科学に絡んだ話、そしてら立場から、共感できてもできなくても、しんとした夜に読みたい一冊。
    各話とも続きが気になりつつも、淡い感じで終わっていくのがちょうど良い。

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    2026年07月12日
  • 藍を継ぐ海

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    伊与原新さんの『藍を継ぐ海』を読んだ。消えゆくものへの熱い思いに触れた迷い人が、奥底の根強い葛藤を安易に消化するのではなく丸ごと抱え込んだうえで前に進む一歩を踏み出す…5編の短編それぞれに希望がありそれぞれの人生に朝日が昇る。今、自分もそっと背中を押してもらったような気がしている。

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    2026年07月12日
  • オオルリ流星群

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    ネタバレ

    昔の青春を取り戻すように、45歳の元同級生が集まって天文台をつくる。目的はそれぞれ違う。けれど、目標は一致している。
    「人間は誰しも、一つの星を見つめて歩いている。ある者にとってはそれが叶えたい夢かもしれないし、またある者にとっては到達すべき目標かもしれない」
    人生には星が必要だと思う。星が道標になる。なければ、探すしかない。
    「理屈だけで、生きていきたかった」
    理屈だけで生きていけない。不条理な現実。ほとんどの人が直面する。この作品はいろんな人生の歩き方を見せてくれる。

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    2026年07月08日
  • オオルリ流星群

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    45歳、18歳の夏をもう一度。ありがちな設定を陳腐にならずに期待をどんどん膨らませてくれる。最後も期待を裏切らない。どんな関わり方でも仲間と関わっていくこと。自ら動いていこうとすることで助けてもらえるし、変わることもできる。人を助けよう。恩返しをしたい。それらがやがては自分の目標に近づくことになる。いつだって新しいスタートをすることができる。

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    2026年07月07日
  • ブルーネス

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    東日本大震災での津波被害を受けて、津波監視システムの開発に奔走する科学者たちの話。
    自分も地震村の一員で奇遇にも津波監視システムを運用する立場であるので、サイエンスへの想いと防災の思想のぶつかりは痛いほどにわかった。
    津波予測の精度は単純で、解析モデルと計算機、そして観測手段によるところが大きい。観測手段には観測機器と伝送路が必要で、これらが最終的に予測精度に効いてくる。地震はどこの断層が割れて起こるかもわからず、結局のところ津波もなかなか推定できない中で、ウミツバメという自在に配置を設計できる観測機器は優れたアイデアだと思う。
    ちなみに、ウミツバメには、モデルがあり現在は神戸大学のプロジェク

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    2026年07月07日
  • 宙わたる教室

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    さまざまな事情を抱えながら定時制高校に通う生徒たちがぶつかり合い、支え合いながら、科学実験を通して成長していく姿が美しい。学ぶことに遅すぎることはない、そんな勇気を与えてくれる一冊でした。

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    2026年07月05日
  • 翠雨の人

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    ネタバレ

    女性の人生に選択肢が少なかった時代に、信念を持って自分の好きなものを突き詰めて生き抜きた人生に心動かされた。また、三宅先生をはじめとして素晴らしい方々に恵まれていたのも、彼女自身の科学に対するひたむきな姿勢が他の研究者たちを惹きつけていた証拠なのだと思う。
    ビキニ水爆実験の放射能汚染に向き合う姿は、科学者としての使命感と、これ以上被害者を出してはならないという1人の人間としての強い意思を感じた。核兵器を作るのは科学者だが、その脅威から人類を守るのも科学者である、ということを体現しているようだった。
    相互検定の結果がフォルサムのチームを上回っていたシーンは、勝子が今まで取り組んできたハードワーク

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    2026年07月04日
  • 月まで三キロ(新潮文庫)

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    難しいのかなとおもったけど、短編だから読んでみようと思った。

    エイリアンの食堂と山を刻むが特に好きだった。

    小説でありながら、学びにもなって一冊でたくさんのことが得られる本だった。

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    2026年07月04日
  • 宙わたる教室

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    定時制高校を舞台に、さまざまな事情を抱えた人たちが化学を通して少しずつ変わっていく姿に引き込まれました。先生の「その気になれば何でもできる」という言葉が一番心に残っています。人は一人では変われなくても、誰かとの出会いや関わりの中で変わっていけること、そして可能性は年齢や環境では決まらないことを感じました。化学のことはわからなくても、実験に夢中になり、時間を忘れて取り組む姿がとても楽しそうで、「夢中になれるものがあるっていいな」と少しうらやましくなりました。読み終えたあと、「何歳からでも挑戦できる」という前向きな気持ちをもらえた一冊でした。

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    2026年07月03日
  • 藍を継ぐ海

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    ネタバレ

    土器に関する「夢化けの島」、犬と狼に関する「狼犬ダイアリー」、長崎の原爆にまつわる「祈りの破片」、北海道での隕石に関する「星隕つ駅逓」、ウミガメに関する「藍を継ぐ海」。それぞれ、伊与原新らしく理系の交わった小説だった。特に、「藍を継ぐ海」は佐和の「ウミガメが沙月のようだった」という文章を見て、「別れてしまった姉妹」を思わせる表現に心にじんと来るものがあった。ラストまで読むことができた

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    2026年07月02日
  • 月まで三キロ(新潮文庫)

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    すごく読みやすくて箸休め的に読める。短編集なのも気軽で良い。出てくる話がどれもありそうな現実感があり、主人公の心理描写も細かくてわかりやすい。最後に付いている対談を読んで食堂と山にそういう要素あったんだ…という読解力の無さを感じて泣いた。

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    2026年06月30日
  • 八月の銀の雪(新潮文庫)

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    「宙わたる教室」がすごくよかったのでこちらも読んでみた。自分は文系だ、と科学にはそれほど興味を持てずに生きてきたけど、どの話も読みやすく、誰かに「知ってました?鳩って……」「珪藻土ってあるじゃないですか、あれはね……」と話したくなるような内容だった。
    自然に比べると人間なんてちっぽけだ、とはよく言うが、この本は自然や世界の壮大さと緻密さ、それらが矛盾することなくそびえている事実を伝え、それを知った各登場人物の心をふっと動かす瞬間をも捉えていて、読者である我々の心にも同じような風が吹く。
    「アルノーと檸檬」が特に好き。

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    2026年06月29日
  • 月まで三キロ(新潮文庫)

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    それぞれの話がちょっと明るめの方へ向かい始めてる感じで終わっているのが良いなあと思いました!
    「八月の銀の雪」を読んだ時もですが、読みながら気になってしまい調べたりしましたし、実際に見たりしてみたいなぁと思いながら読んでました!
    また、これからの日常の中で自然を楽しみたくなります!

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    2026年06月29日
  • 宙わたる教室

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    ネタバレ

    胸が熱くなる物語でした。ディスレクシアやオポチュニティの話題など興味深い話もあり、飽きることなく読み進めることができました。3章で『星を継ぐもの』が出てきたときは少し嬉しかったです。

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    2026年06月27日