伊与原新のレビュー一覧

  • 月まで三キロ(新潮文庫)

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    ネタバレ

    6つの短編が入っていた。
    なかでも「アンモナイトの探し方」が少年時代の記憶を掘り起こしてくれた。
    主人公は頭のいい小学6年生。元館長は無愛想なお爺さんだけど、化石の掘り方を教えてくれる。
    元館長の言葉は、経験に基づいた力強い言葉だった。悩みを解決する糸口になる予感がする。期待してしまう。
    「わかった気になるというのは、危険なことだ」
    「わかるは、わけるだ」
    「わかるとわからないを、きちんとわけるんだ」
    わかっているつもりだから、判断を間違ってしまうんだと気づいた。わかっていることでも、わかる部分とわからない部分が混じっている。

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    2026年06月22日
  • 宙わたる教室

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    定時制高校の生徒 いろいろクセのある生徒たちが 科学の実験で成長する熱い話
    学習障害で字が読みにくい人が 読める字があるなんて知らなかった

    実験の装置作りの発想がおもしろかった 

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    2026年06月21日
  • 月まで三キロ(新潮文庫)

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    NHKのドラマ「宙わたる教室」を観て著者に興味を持ち、書籍も読んでみようと思い購入。
    読み始めは今まで読んだことのない作風(理系出身の著者ならではの専門的な表現が多く出てくる)で戸惑ったが決して小難しくなく、読み終わるころには気にならなくなった。
    また全編、登場人物がどこにでもいる人たちで、最後には希望とともに清々しい気持ちになった。
    次は「宙わたる教室」も読んでみたい。

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    2026年06月20日
  • 翠雨の人

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    著者の名前は見たことあるな〜と思ったら、以前別の本を読んで京大の科学者!(実際は東大、間違えて覚えてた)と驚いた人。
    でも本の内容はいつものごとく知らないまま読み出しました。

    日本の女性科学者の先駆けという猿橋勝子さんの生涯が書かれていた。
    大正生まれの女性が理系の専門学校(今で言う大学)しかも新設校に進むというのは異例を通り越して異様だったのではと思う。
    許した親もすごい。

    戦後、核実験の海水への影響の分析方法をめぐり、単身渡米してアメリカと実験対決。
    詳細はもちろんフィクションだが、史実らしい。

    後年は女性科学者を対象とした「猿橋賞」を創設したり様々な要職に就いたが、女性の地位向上の

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    2026年06月19日
  • 翠雨の人

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    女性科学者猿橋勝子を辿る。
    緩急ではなく、落ち着いた筆致が心地よく、
    しとしとと降る雨のようだ。
    単身アメリカに渡り、
    道場破りだと自らを奮い立たせる場面が山場。
    読後感の良い作品だと思う。

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    2026年06月19日
  • 月まで三キロ(新潮文庫)

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    やっぱり伊予原さんのの作品は好き。
    山を刻むが一番今の自分に響いた。
    エイリアンの食堂も好き。読んでる最中恋愛小説かな?って思ったけど、巻末の対談で逢坂剛さんが同じこと話してらしてやっぱそう感じるよねって嬉しかった。
    とにかくどのお話も頑張ろうって思わせる素敵なお話だった。

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    2026年06月17日
  • 宙わたる教室

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    ドラマを先に観たので装置等の理解がしやすかった。ドラマは上手く原作を補完しているなと感じた。
    続編読もう。

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    2026年06月15日
  • 翠雨の人

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    伊予原さんの本は、知らない事を物語の中にわかりやすく織り込んで下さる。

    読み終わって背筋が伸びる思いをした。

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    2026年06月14日
  • 宙わたる教室

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    様々なバックグラウンドを持つ定時制高校の科学部が学校に火星を作る。どんな人でも科学の前では平等。凸凹なメンバーだけど、ひとつの目標に向けてチーム一丸となり追求していく姿勢が素敵だった。
    藤竹は実験と言っていたけど、そんな生徒たちを見捨てずに一人一人と向き合って、信じてくれるとても素敵な先生だと思う。
    生まれて初めて真剣なんだ。と岳人が言った時、とても熱い気持ちになった。
    どんなことでも、どうせできないと決めつけずに、真剣に取り組んでいきたい。

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    2026年06月14日
  • 藍を継ぐ海

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    5話収録されている。各話共通して史実から着想されたフィクションとなっている。論理的な展開で説得力があると感じた。地道な仕事や研究、生き方を描いていて良い作品と思う。

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    2026年06月13日
  • 藍を継ぐ海

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    キレイな文章で静かな中に紡いでいく意志が流れている、そんな文章でした。
    どの作品も好きでしたが、私は「夢化けの島」「星隕つ駅逓」「藍を継ぐ海」が良かったかな。

    夢化けの島
    狼犬ダイアリー
    祈りの破片
    星隕つ駅逓
    藍を継ぐ海

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    2026年06月07日
  • 月まで三キロ(新潮文庫)

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    宇宙という広い世界を知っているからこそ、人の心の機微をこのように優しく、あたたかく描写できるのだろうか。

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    2026年06月07日
  • 翠雨の人

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    猿橋勝子さんの名前は知っていたけれど、どのような研究をした人なのかは知らなかった。女性の科学者に猿橋賞が授与されたと言う新聞記事を見るくらいだったので、すごい人だったんだろうなぐらいの認識だった。そして、彼女の生き方を読んでいたら、思わず引き込まれた。アメリカに単身で出向いてそこで緻密な実験を地道に一人で行って、敗戦国であるとか女性であるとかを乗り越えて、実験結果を認められる所は読んでいて、思わずやった!と思った。
    平和を願い、努力し、人にも恵まれて生き抜いた一人の科学者の生き様がとても清々しかった。

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    2026年06月07日
  • 藍を継ぐ海

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    伊予原新氏の著作を読むのは3冊目。第172回直木賞受賞作、「科学が私たちを温かく包み込んでくれる」と帯にあるが、まったく違う内容だった。伊予原市は理系の出ということもあり、テクノロジーを主題とした小説も多いが、本書はむしろ日本の地方(田舎)で生活を営む人々の話である。つまり、どちらかというとほっこり系。
    5本の短編から成る。それぞれとても読みやすく、意地悪な人も出てこず、さらりとしている。地質の話や、隕石の話や、狼犬の話など。よく調べて書かれているが、ソフトな書き口なので、読み終わってみると案外印象に残らない。
    最後のタイトルと同名の短編が良かった。徳島県でウミガメを見守る人々の話だ。ウミガメ

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    2026年06月06日
  • 藍を継ぐ海

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    5編あるうち、本のタイトルになっている愛を継ぐ海がいちばん心に残った。17年過ごした県の話ということもあり、方言は少し標準化されているものの、沁みた。

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    2026年06月05日
  • 翠雨の人

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    猿橋賞は耳にしたことがありましたが、その基となった猿橋勝子さんのことは知りませんでした。女性研究者としてはもとより、人として、仕事人として頭が下がる。と同時に核兵器の悲惨さ愚かさ、を認識。これは放っておくと忘れるもの。現代人みたいに。東邦大学の沿革も知った。サイエンスは脈々と続いてきたもの。先人に思いを馳せ、忘れていた事に気づくことが本当に大事だと肝に命じた一冊でした。

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    2026年06月03日
  • 月まで三キロ(新潮文庫)

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    ネタバレ

    最近読書から離れていた私にとっては、とても読みやすかった。凝り固まっている文章ではなく、すらすらと読めた。専門用語がちりばめられていて、それも新たな知識として得られて楽しく読めた。
    今の私の境遇と、とても重なるところがあり、
    出会うべくして出会ったな、という感じ。
    理系学部に進学し、准教授から、惑星や天気の研究について最近話を聞き、親が離婚の危機に瀕していて、尚且つ中学受験も経験した私の心に、びたっと嵌まる感覚。この本を今読めてよかった。ほっと心が暖かくなります。関西人としては、関西弁が自然だったのが、個人的なお気に入りポイントです。

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    2026年06月02日
  • 月まで三キロ(新潮文庫)

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    ネタバレ

    読み途中、しかし読み進めていけばいくほど引っ張られるような話。
    果たしてどうなるのか。
    自殺したい男がタクシードライバーと月まで3キロ場所に行く物語(最初)、その後は40の女性が気象オタクのタクシードライバーと恋する。

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    2026年06月23日
  • オオルリ流星群

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    ネタバレ

    胸がグッと苦しくなるけどほわっとあったかくなる。
    恵介がなせ死んじゃったのか、追求はされなかったけどだからこそ各々があの夏を思ったまま大人になって、もう一度青春を味わえたんだと思う。

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    2026年05月31日
  • 月まで三キロ(新潮文庫)

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    初めての伊予原作品。
    理系学者の先生らしい緻密な構成で、安心して読める。

    心が凪ぐ。
    優しい物語だ。

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    2026年05月31日