伊与原新のレビュー一覧
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ネタバレ柳田岳人
ガッくん。都立東新宿高校定時制の二年生。ごみ収集業者で働いている。読み書きに難がある学習障害。父親は大手電機メーカーに勤める会社員。母親は専業主婦。
三浦孔太
東新宿高校を中退後、大麻の売人のようなことを始めている。岳人の不良仲間。
朴大成
東新宿高校を中退後、大麻の売人のようなことを始めている。岳人の不良仲間。岳人を応援している。
藤竹叶
三十四歳。東新宿高校の定時制に赴任した理科教師。科学部を作る。
佐藤
岳人たちが一年生のときの担任。メンタル不調で休職。
長嶺省造
東新宿高校定時制の二年生。七十代くらいのやせこけた男。
四、五十代の女
東新宿高校定時制の二年生。黙々とノートを取っている。
越川アンジェラ
ママ。東新宿高校定時制の二年生。夫と二人でフィリピン料理店「ジャスミン」を切り盛りしている。フィリピン人の母と日本人の父を持つ。漢字が苦手。
正司麻衣
東新宿高校定時制の二年生。現役のキャバクラ嬢。娘がいる。
武井
柳田が働くごみ収集業者の同僚。
アンジェラの夫
日比のハーフ。商業高校を出ている。
アンジェラの娘
栄養士の専門学校に通う。アンジェラが定時制に通うのを応援し、店を手伝っている。
池本マリ
東新宿高校定時制の二年生。アンジェラの友達。中学を卒業してすぐ定時制に入った。十六歳。ホテルや病院の清掃を請け負う会社で働いている。母親がフィリピン、父親が日本人のハーフ。中学三年のとき、いじめられていたことが原因でカッターナイフを振り回す事件を起こした。
黒田玲奈
全日制の黒髪ロングの女子生徒。ペンケースを無くし、自分の席を使っていたマリを犯人扱いする。
倉橋
幼いころのアンジェラが小学校に通えるように手配してくれた恩師。
名取佳純
一年生。保健室登校をしている。起立性調節障害。母と姉の三人暮らし。父は佳純が七歳のときに出て行った。
佐久間理央
真っ赤に染めた髪。サイドを大胆に刈り上げたアシンメトリーのショートヘア。年齢不詳。養護教諭。元看護師。
松谷真耶
一年生。佳純の友達。全日制の高校を中退して入り直した。佳純より一つ歳上。母親と二人暮らし。
長嶺江美子
長嶺省造の妻。入院している。
木内
英語教師。五十代のベテラン。
嶋野
省造にとって生涯の恩人。特殊なばねを専門に製造する「シマノ発條」の社長。
丹羽要
全日制の二年二組。窓際の最後列の席。コンピュータ部の部長。
山崎
要の前の席。
河本
全日制の一年生。コンピュータ部。
津久井
数学教師でコンピュータ部顧問。
衛
要の弟。
相澤努
宇宙科学研究所、宇宙航空研究開発機構〈JAXA〉の研究部門の一つ。太陽系科学研究系の准教授で、惑星物質科学を専門としている。藤竹とは東都大学時代の同期。
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大人が青春を始めるのは難しい。
使える時間は限られ、気力体力の衰え、そして人との距離感にも慎重になる。
現実では特に人間関係がボトルネックとなりそうだが、作中のようにいざ気の置けない仲間が集まると、青春は若者も真っ青な速度で動き始めるのかもしれない。
金銭面の問題や制約にぶち当たっても、大人なら知識と経験で乗り越えられる。
課題を一つ一つクリアしていく描写が、あまりにも楽しそうでならなかった。
本作には過去の青春にまつわる謎もある。
蓋を開けるとあまりに壮絶な内容で、個人的に受け止め切れない部分もあったが、久志がポジティブに捉えているのは、そういう考え方もあるのかと目から鱗だった。
流星群観測シーンで、皆がそれぞれが何を考えていたのか。
本書を通して最高の夏を一緒に過ごしたメンバー達の今後についても、想像が膨らむ。 -
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自然や科学を題材にしながら、青春時代の思い出と45歳になった登場人物たちのリアルな現在が丁寧に描かれており、さらにミステリ要素も加わって最後まで一気に読み進めた。
物語の結末だけで終わるのではなく、その先も続いていくであろう現実との向き合い方まで描かれていたことが特に印象に残った。過去の出来事は変えられないが、その経験をどう受け止め、これからの人生に生かしていくかは自分次第なのだと感じた。どれだけ時間が過ぎても、人とのつながりや青春時代に得たものは決してなくならない。過去を大切にしながらも前を向いて生きることの意味を考えさせられる一冊だった。 -
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小説はフィクションだけど、モデルがあったことをあとがきで知って驚いた。
最初はなかなか入り込めなかったが、途中から面白くなってきた。
実験の様子が詳細に書かれているが、カチカチ文系脳の私にはありありとは思い浮かばない。ドラマを見ていれば、もっと具体的にわかったんだろうな。
でも面白かったし、ちょっと胸が熱くなった。
心に残ったのは、『第三章 オポチュニティの轍』。養護教諭の佐久間の言葉が重かった。
『星を継ぐもの』、『火星の人』も読みたくなった。
そういえば、小学生の時一年間だけ、科学クラブに在籍していた。
カエルとイカの解剖。(なぜイカw)豆腐作り。葉から葉脈を取り出したことなどは覚えている。すっかり忘れていたけど、楽しかったな。 -
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ネタバレ40代のままならない現実
少しミステリアスで成績優秀だった同級生が天文台を作るために故郷に帰ってきた。継いだ家業がイマイチな久志、それなりの現実を送っている千佳の二人をメインに限られた予算の中、DIYで天文台を作ることになる。
高校時代の空き缶タペストリー制作とシンクロして、それぞれが過去の自分と向き合うことにもなり、いまひとつ煌めいていない現実と折り合いをつけようともがいている。
やっぱり若いときになにかやっておくというのは大切だなぁと伊与原先生と同年代の私も思います、向き不向きはありますが。多少がんばっていたことはあったけど、多少不登校気味でもあったので人と力を合わせてなにかを成し遂げたことがほぼほぼないのです(汗
思い出があるって素晴らしいな。それは糧となっていつでも立ち上がることができる。 -
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それぞれに繋がりはない独立した5つの短編集。
地質調査で山口県の見島に訪れた、理学部の助教の歩美。
今までの生活に疲れ、奈良県東吉野で心機一転、フリーのWEBデザイナーとして頑張るまひろ。
空き家に光が見えたとの連絡より、空き家内の大量の原爆資料を発見した長崎県長与町役場の小寺。
火球により隕石が落ちてきたと予想される北海道の白滝。その町で郵便局員として働く信吾。
ウミガメの産卵する浜がある徳島阿須町で祖父と二人暮らしをする中学生の沙月。
それぞれの物語に、ジャンルの違う知識が詰め込まれていてそれが圧巻。
それらの知識が物語の鍵となっていて、著者の知識量があるからこその、物語が展開していく感じが面白かった。
個人的には3編目の、町役場の小寺さんのお話が好きだった。
大変な状況下において、未来を見据えて行動した人の強さに感動した。