伊与原新のレビュー一覧
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コンタミとは(コンタミネーション、Contamination)、汚染。
特に科学実験等の場における不純物や異物の混入を指す。
ということで、これはこの物語全体に流れるテーマです。
謎解きミステリーであり、人間ドラマであり、コメディであり、重いテーマあり、もちろん科学的な要素もあり、盛りだくさんだけど読みやすい!
科学エンタメ小説(違ってたらごめんなさい)という感じで、とても楽しめました。
途中、ときどき挟まる「ある患者のブログ」が切ない。
もし重病にかかった人が周りにいたら(今のところいないです)、真剣にその人の気持ちに寄り添ってあげたいなと思います。 -
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学生時代に戻りたいと思う時は頻繁にある。あの時の悩み事なんて、今考えれば重大な問題ではなく可愛らしい悩みだったなぁと笑える友達や関係者がいるから幸せな社会人生活を送れていると思うようにする。
それでもあの時は必死だったんだ。中学とか高校のあの時は長く感じる3年間は。勉強もそれなりにやった。部活も全力で遂行した。イベントも悔いに残らないように取り組んだ。あの時の一つ一つの選択肢は全て正解だったよと自分を褒めてあげたい。
今はどうでしょう。社会人生活10年目に突入しようとしている。学校卒業のような区切りはない。あったとしても定年?それまで毎年同じように季節を過ごしていくのかな?でもいつでも始め -
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久志、修、千佳、和也、彗子、そして恵介の高校時代から続く関係性は眩しく感じた。
高校時代の鮮やかな青春の記憶と、その時の仲間数人が近くにいながらも再び取り戻すことは出来ない時間。
私はまだ高校を卒業してから7年程度しか経っていないけれど、もう戻れない時間を思い出して少し苦しくなってしまった。
皆が再び集まって作り上げる「天文台」や、高校時代のタペストリーや天文台でもモチーフとなる「オオルリ」、今や引きこもってしまっている和也と仲間との繋がりである「FMラジオ」など、それぞれの要素が何だか儚げで胸を締め付けられる感じがした。
天文台を作り上げていく描写は正直あまり文章からイメージが湧きにくく -
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大地震の「前兆すべり」の研究をしていた行田準平。大学院は修了したものの研究者としての就職に行き詰まっていた。
恩師の推薦もあり不本意ながら地震研究所の広報アウトリーチ室の専任助教に就任したのだが翌年、東日本大震災が起きた。
鳴り止まない電話。市民からの苦情、罵倒。内部からの吊し上げ……。
疲れ切っていた準平は ある報道番組のTVカメラの前で とうとう広報担当として言ってはいけない台詞を言ってしまう。
そして震災の一年半後 彼は地震研究所を辞した──。
震災から三年。塾の講師のバイトで食いつないでいた準平は 業界の“プリンス”と呼ばれていた地球物理学の研究者 武智から新しいプロジェクトに誘わ -
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のっぴきならない人生から何とか脱却しようと奮闘し、色々な形で試行錯誤を試みながら必死に足掻き続ける人たち。
この短編集は、そんな悩みをもつ彼らを、まさに月の光のように静かに、しかし優しく包み込む。
その時、彼らの深刻な悩みは、仄かな希望へと穏やかに昇華を遂げていく。
そういった素敵な過程をいくつも見ることができ、貴重な読書体験ができたと、僕も胸を張って言えそうだ。
この独特の光明の隠し味は科学的テーマだ。
僕もそうなのだが、科学にはどこか理知的で冷たい部分があると思う方も多いだろう。
だがこの短編集では、それはそのような冷却剤としては機能していない。
それどころか、その知識は人びとの心 -
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伊与原新、短編集。
就職活動がうまくいかない大学生・堀川。ひとり娘・果穂を育てるシングルマザー。元劇団員の派遣社員・正樹…
生きることに辛さを抱えた人達。
ひととのつながりから、考え方を変え、ちょっと前向きになっていく。
堀川くんなんて、段ボールロボットの話を動画付きで、面接ですればいいのに。グエンの言うように。
正樹もレモン農家、継ぐんだろうな。
それぞれの話に繋がりはなく、どの話にも科学の話が違和感なく、盛り込まれている…
どの科学の話もわかりやすくて、話を邪魔していない…
短編って、物足りなさを感じるので、苦手だったが、伊与原新の短編はいい。
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伊与原新さんの小説は好きなのですが、こちらは私がこれまで読んできた物と少し雰囲気が違って新鮮でした。
天気予報が大嫌いな気象予報士・菜村蝶子と幼なじみの探偵・右田夏生が依頼された数々の謎を解き明かしていくストーリーなのですが、蝶子のキャラクターがぶっ飛んでいて笑えました。こんな気象予報士さんをテレビに出したらダメでしょ〜て思うけど小説の中では面白い。
探偵右田夏生との力関係も一目瞭然。
伊与原さんは、毎回科学の事を分かりやすく書いてくださるのですが、今回の気象に関してはちょっと難しかったです。それでもテンポ良く謎を解き明かしていくストーリー展開は楽しめました。また未読の本を見つけたら読ん -
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伊与原さんの作品を読むと自分の日々の世界からは離れているものの、人との関わりの不思議さを感じることができてホットします。
この作品は、仮想「国立科学博物館」が舞台になっているのは明らかで、あの場所の入ることができない場所に、どのようなものが収められているのか、そこで働き、日々研究にいそしむ人たちがどんな日々を過ごしているのかを体験できるのが何より楽しい作品です。
全部で6話からなり、一話ごとに完結するので、連作かと思いますが、最終話を読むと、すべてはここへ向かっていたのだと気づきます。
博物館の人たちって何やっているんだろう!?と不思議に思っている方に特にお勧めです。 -
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伊与原新さんの学園青春ドラマですね。
宮沢賢治のオマージュ作品でもあります。
もちろん、伊与原新さんですから、科学も絡んで物語を面白くしてくれています。
宮沢賢治が教鞭をとった花巻農学校を前身とする「岩手県立花巻農業高等学校」をモデルとする「花巻農芸高校」が舞台になります。ですから、随所に宮沢賢治の話が盛り込まれて物語は構成されています。
二年生の壮多と七夏の教室に深澤北斗が転校してくる。そして、ひょんな事から宮沢賢治の作品のイギリス海岸のモデルになった場所を案内することになった。
目的地に行くと、三年生の三井寺と出会った。三井寺は化石の発掘をしていたのだが、実は地学部という部活を立ち