伊与原新のレビュー一覧
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この夏、ハマってしまった伊与原新さん(*´︶`*)
6冊目になりました。(本屋さんに行っては買い足していて、最新刊も含めあと5冊積んでいます。幸せです。(*´ω`*))
こちらの作品は、新潮文庫nexからの出版になりますので、若い方にお薦めしたいですね。高校生の夏休みこの本に出会えたら、記憶に残る読書体験になると思います。ぜひぜひ、宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』も側に置いて、愉しまれてください。(読書好きの中学生や小学校高学年の方にもおすすめしたいですね。(*´︶`*))
タイトルの『青ノ果テ』、
サブタイトルの『花巻農芸高校地学部の夏』。
ーわたし、今回は童話の世界じゃなくて、賢治先生が見て -
Posted by ブクログ
高校3年生の文化祭で、有志で作ったオオルリのタペストリー。その主メンバーであった久志、千佳、修、彗子が45歳で再開した。和也と恵介はいないけど。引きこもっている和也がやっているミニFM、言い出しっぺなのに途中で抜けてしまって後に自死を選んだ恵介。個人的な天文台を作りたいという彗子。昔のことを思い出しながら慧子の天文台づくりを手伝う久志、千佳、修たち。やがて、恵介の抜けと自殺の真相が明らかになり、引きこもったままながら和也がミニFMで呼びかけたことによって、旗野市全体が反応してくれたし、慧子が和也に頼んだことも天文台開きの日の流星群の観察に役立って、フィナーレを迎える。
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Posted by ブクログ
これまでの読書歴に新鮮過ぎるほどの一陣の風・・そんな感覚を抱けた清冽な作品群。
短編が5話、舞台の主人公、その周辺は多彩ながら科学というリンクで緩く繋がっている。
文系の私には面白くてよみおえるのがもったいないじかん。
1話^終活での負の連鎖で心に北風が吹いているような人生の時間。
東京という土地が良く描かれて空気感、まさに令和。
そしてベトナム留学生、コンビニ。。
話の流れが意図的なのかややもすると訥弁的、ぎこちなさを感じさせる向きはそんな都会の温度を伝えんがためなのかもと思えた。
2話ヒロイン果穂
辻村さんなどの女性作家の手でテイスティングされたら180度違った趣になりそうな女性。
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Posted by ブクログ
科学は全然詳しくないし知識もないけど、
伊与原さんの触れる科学の世界は
頭の中にすーっと入ってきて
なんだか心地よく感じる
地球の中には内核という芯があり、
日々成長している
これはきっと人間も同じで
とっても大事なことなのに
殺伐とした日常生活の中では
忘れてしまいがちだ
物事を表面だけで判断することなく、
内側の部分にまで耳を澄ませられる
そんな人に私もなれたらなと
また私自身の内なる声に耳を傾ける
そんな時間も大切にしたいと思う
何かを始める時には
誰だって真似事から始まる
そこからどう進んでいくのか
その自分なりの"過程"が
きっと大事なことなんだろうな