伊与原新のレビュー一覧

  • 藍を継ぐ海

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    ネタバレ

    蘊蓄を軸にしながらも堅苦しさを感じさせず、知識と物語が心地よく溶け合う短編集だった。

    萩焼、オオカミ、長崎の原爆投下後の影響調査、駅逓、隕石、ウミガメ――どれも専門的でありながら、読者の興味を自然に引き寄せる題材ばかりで、読み進めるほどに「学ぶ楽しさ」と「物語を味わう楽しさ」が同時に満たされていく。
    ほのぼのとした人間ドラマとのバランスも絶妙で、読後には温かい余韻が残った。

    特に印象に残ったのは、「狼犬ダイアリー」「星隕つ駅逓」「藍を継ぐ海」の三編である。

    「狼犬ダイアリー」では、オオカミが絶滅に至った背景や、かつて人間が狼と犬の混血である“狼混”を作り利用していたという歴史的事実が紹介

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    2026年05月30日
  • 月まで三キロ(新潮文庫)

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    ネタバレ

    短編は読み始めて、体温を上げていき面白さを味わい始めた頃に終わってしまう事が多いので、あまり好んで読まないのですが、これは楽しめました。短くても余韻があって、しばらく味わってから次を読み始めるとちょうど良かった。

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    2026年05月29日
  • 月まで三キロ(新潮文庫)

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    短いですが、どれも心がほっこりしました。
    個人的にはこの6編の順番も良かったと思い、山を刻むを読み終えて、この本の、作者の雰囲気や心の穏やかさを感じ、その必要性を再認識できたように思います

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    2026年05月25日
  • 翠雨の人

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    大正生まれの女性科学者の猿橋勝子さんのお話。
    私は平成生まれで、第五福竜丸事件について全く知らずどれくらいの危険性かも分からなかったですが、この本での被爆の描写から恐ろしい事件であるのが認識できました。
    1人の女性科学者が核の水爆実験の危険性を訴えていく姿には逞しさを感じ、読み応えがある内容でした!

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    2026年05月25日
  • オオルリ流星群

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    過去の伊与原先生の作品の中では、普通かなと思う。(当然面白いの範疇の中でです)
    大人が主人公だけど青春的な要素が強い。

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    2026年05月17日
  • ブルーネス

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    喪失と再生というテーマに科学を絡めるのは伊与原先生の定番モチーフ。定番だが面白い! 特にこの作品では自分の研究の至らなさで人が死んでしまったという科学者の苦しみがいかほどかというのが伝わってくる。そしてその犠牲の中で研究が進むことがあるという悲しい現実も・・

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    2026年05月17日
  • 翠雨の人

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    原爆について知ってるつもりで、でもほとんど何も知らない事に気づいた。猿橋勝子さん、フィクションも混ざっているとはいえ、すごい人がいたんだと初めて知った。

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    2026年05月16日
  • 磁極反転の日(新潮文庫)

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    設定最高、こういうわんちゃん現実になるかもみたいなSFだーいすき!高校の時地学ガチ勢だったから、るんるんしながら読んでた。なんか勝手にもっと壮大な話なのかなと思っちゃってたから、拍子抜け感があったのも事実。SFというよりは、妊婦失踪にまつわるミステリー要素の方が強め。個人的にはもっとSFみを押し出してくれたら好きだったかも。でも面白かったのは事実だし、とにかく設定が好きすぎた!なんかこれ読んでる間、最近強くなってきた日差しにより敏感になってしまった( ◠‿◠ )

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    2026年05月15日
  • オオルリ流星群

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    45歳になった主人公たちが人生の行き止まり感を感じ、諦めていたところに、高校時代の仲間と協力しあって個人的な天文台を作ることを通して、自分の人生に向き合って、前向きになっていく。
    最後静かに胸が熱くなった。
    あの青春をもう一度。
    文化祭みたいな一つの目標に向かっていろんな課題をクリアしながらわいわいやる感じ、達成感、羨ましい。
    大人になってからそんな青春味わってないなぁ。
    天文台っていうのもロマンがあっていい!
    みんな表面上は大人になって難なく生きてるように見えても、うちには色々抱えてる。完璧な人間なんていない。相手のことを知ろうとしてなかっただけ。
    歳をとることも悪くないと思えれば最高だな。

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    2026年05月13日
  • ルカの方舟

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    専門用語が多くて最初は読み進めるのに苦労した。
    でも中盤からは気になってどんどん読めた。読み応えがすごい!

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    2026年05月09日
  • オオルリ流星群

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    伊予原新さんの小説を読むのは3冊目になります。
    やっぱり、サイエンスの部分がすごく専門的に書かれていて、読書だけでなく勉強にもなります。全部理解できているかは微妙だけど、、。
    何かに夢中になって誰かと協力して何かを作り上げることって良いですね!この歳になるとなかなか無い…ジグソーパズルくらい??
    登場人物については、なんだか誰も好きにはなれなかったかも…。みんなちょっと僻み嫉みみたいな人間臭い部分が見えていた。あえてそういうふうに書いていたのかも?しれないですね。
    でも、楽しかったので他の作品も読みたい!

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    2026年05月09日
  • ブルーネス

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    伊与原新さん、5冊目。少し昔の本だが、どなたかのレビューで見かけて「読みたい」に入れていた。

    「東北地方太平洋沖地震」の経験と反省の上に独自の津波監視システムの構築に取り組む人たちの物語。
    先月だけでも震度5強の地震が長野県北部、三陸沖、十勝地方南部と三つ続き、この連休中には私の住む地域でも震度3の地震があったばかり。
    震度3とは言え結構長い間揺れたのには肝を冷やしたこともあり、たまたま予約の順番が回ってきたものとはいえ、タイムリーで臨場感を持って読めた。

    この本を読めば、地震や津波の観測・予知のために膨大な費用と頭脳がかけられていることがよく分かる。そして、それでもなかなか正確な予知に辿

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    2026年05月06日
  • オオルリ流星群

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    高校時代など感じた熱意、青春。
    歳を経るにつれ、諦めも多くなった。本の登場人物に自身を重ね、もう一度一生懸命物事に取り組んでみたくなる一著。中年の青春、最高

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    2026年05月05日
  • ブルーネス

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    プロジェクトXのような物語。津波監視システムの実現に向かって努力を重ねる研究者たち。どの人物も個性的で魅力に溢れていました。専門的な言葉も出てきますが、それを感じさせないほど読みやすかったです。

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    2026年05月05日
  • オオルリ流星群

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    高3の文化祭に向けて空き缶で巨大タペストリーを作る⋯多くの生徒が受験勉強に向かう中、夏休みを空き缶制作に費やす主人公たち。
    45歳になった彼らが、高3の夏休みや自分の過去を振り返りつつ、新たに人生に向き合っていく第2の青春ストーリー。そして大人になれなかった1人の秘密とは?
    思い描いていた通りの夢を叶えて人生を歩んでいる人もそうでない人も、またそう見えるだけの人も、それぞれ葛藤を抱えつつ新たに生き直していく。
    同年代にこそ刺さる話。

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    2026年04月26日
  • 梟のシエスタ

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    表紙の絵がなんとも立派で手に取ってみた

    大学の権力争い、ミステリー要素、主人公のストレートな発言、どれも面白い絡みが良かった

    伊与原新氏の作品は初めて

    また他の作品も読んでみたい

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    2026年04月23日
  • オオルリ流星群

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    大人の青春

    かつての仲間たちと良い歳の大人になってからた "天文台を作る"という1つの目標に向かっていくのは読んでる方も胸が熱くなった。
    若い時にはない大人ならではの悩みで葛藤したり
    逆に若い時に悩んだことを"天文台作り"を通して解決していったのが過去と今を交差しながら前へ進んでいくような感じがしてとてもよかった。
    最後の天体観測の場面でも過去のわたがまりが解けてその後の夜空や流れ星はとても美しく感じた。

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    2026年04月22日
  • 月まで三キロ(新潮文庫)

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    科学をテーマに据えて自然を現象学的に捉えるアプローチで描かれたヒューマンドラマ短編集 読みやすい!
    どの話も完璧に美しいハッピーエンドを迎えるわけではなく読者に先を委ねるような余白があり、筆致も軽やかで押し付けがましくないのでとても読みやすかった。科学知識が絡められる際にも衒学的な印象を読者に抱かせない文章力が素敵
    ままならない人たちが自然や人との出会いで心を動かされてままならないなりに前を向いて行く姿に励まされる。「星六花」に登場する奥平さんがメロすぎる

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    2026年04月23日
  • ブルーネス

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    東日本大震災の記憶もあるし、南海トラフには自分も漠然とした不安があるからこそ、フィクションとは思えなかった。グッとくるところが何回かあって少しだけ泣いた。

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    2026年04月16日
  • 磁極反転の日(新潮文庫)

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    磁極反転というめったに起こらない地球科学現象を題材にした作品。世界中がパニックになる壮大な話かと予想していたが、不安を利用してカルトがはびこるという小さめの話だった。

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    2026年04月15日