伊与原新のレビュー一覧

  • コンタミ 科学汚染

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    久しぶりの小説。
    技術科学を信じたくなる気持ちはよく分かる。
    少し?違うけど西洋医学と中医を併用してる私としては

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    2021年02月01日
  • お台場アイランドベイビー

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    ネタバレ

    謎の設定が弱いのだけども、キャラが生き生きしていて序盤は引き込まれるように読んだ。
    が、中盤以降、ちょっと弛んでいる感じで辛い。
    また、ミステリ、謎の要素が少し薄く、知りたいという面では訴求力になっていない。
    2010年の時点で衰退した日本を想定して書いているのだけど、日本が先進国の地位から転落しているにもかかわらず、日本の国籍、パスポートが価値をもっていたり、未来の設定にザラツキを感じた。3等国になったらななったで、もっと徹底的に惨めな日本国を書いて欲しかった。
    ひとりの人間の中にもうひとつの人格を作るというアイデアはSFではよくあるもので、電子技術、バイオ科学などで説明できる設定を作ることが可能であったがそこまではしていない。ここに、自分が書く場合の可能性の余地があるなぁと思った。
    2010年の横溝正史ミステリ大賞なのだけども、選考者の意見の中では「悪人がいない」という意見が印象に残った。

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    2021年01月22日
  • リケジョ!

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    題名と表紙デザインからは予想できませんでしたが、意外にも心温まる良い話でした。カガク的に証明の出来る巡り合わせ…偶然とか運命ではない人為的な心のこもった出会い。素敵な話でした。

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    2020年12月28日
  • コンタミ 科学汚染

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    ニセ科学に対する、静かな怒りを感じさせる。もちろん、大上段に振りかぶって、正義の怒りをたぎらせたところで、共感は得られないし、そもそも間違っているという、冷静な認識もあるようだ。だからこそ正義の味方どころか、善人とさえ言えない科学者が探偵役なんだろう。とは言え、探偵役はクソ野郎すぎるが。

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    2020年11月23日
  • 蝶が舞ったら、謎のち晴れ―気象予報士・蝶子の推理―(新潮文庫nex)

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    気象が謎の解決のキーになる日常の謎もの
    金欠探偵の右田と気象予報士の蝶子は子供の頃の同級生
    職業は探偵だけど、謎の探偵役は気象予報士の方
    ってか、子供の頃のエピソード要るか?


    不機嫌キャラの気象予報士ってのは面白い
    不本意ながらテレビに出させられているらしい

    そんでもって、風場吹けば桶屋が儲かるかのように一見意味不明な予言をする「蝶子のバタフライ効果」
    リアルにそんな気象予報士がいたら面白そう


    依頼が少ない故に依頼を断らないというか断れない探偵
    依頼者の事情を含めて引き受けるというのもなかなかよい
    だからこそ変な依頼で裏の事情があるんだけどね

    キーホルダーを拾ってくれた人を探して欲しいとか
    50年以上前の火災の原因は落雷だったのか確認したいとか
    運び屋をしろとか
    盗まれたバイオリンを探して欲しいとか
    花見の場所取りをして欲しいとか


    落雷の件に関しては実に人情的でよい
    バイオリンの依頼は明らかに本人が関与してるのがあからさまなんだけど、友達が云々というのがミスリードになって引っかかって惑わされる


    桜に関してはソメイヨシノはオオシマザクラとコマツオトメの交配とかって書かれてあるけど
    遺伝子解析の結果、実際はコマツオトメはエドヒガンの近縁というだけなのがわかってるからこれはウソですね
    でもまぁソメイヨシに似てて開花が早いというのは正しいのでストーリー的には問題ないんだけどね


    個人的に、春は過ごしやすくて好きなんだけど、人によってはかえって気鬱になるというのもなんとなくわかる
    「春って――希望の押し売りみたいだから」という作中の言葉が将にそれかな



    あと、気象予報士のプライドと言うか、職業倫理はちゃんと守らなきゃダメでしょ
    ある意味で人の行動を左右してしまうんだからさー


    「天気は、誰もえこひいきしない」という言葉は結構好き

    天気がどうだっていいってのも、石原良純が「そんなに天気知りたい?」って言ってるのに通じるものがあるな

    雨のときは雨をそのまま愉しめばいいんだよな~ と「日々是好日」を読んでから思えるようになったからか雨がそんなに嫌ではないからなぁ

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    2020年04月14日
  • 梟のシエスタ

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    某Y大を思い浮かべた。大学の校舎の雰囲気は、母校。移転のため、もうないけど。国立大なんて似たりよったりかも。ちょっと懐かしい。梟の講義、受けたいな。おもしろそう。

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    2015年10月03日
  • 蝶が舞ったら、謎のち晴れ―気象予報士・蝶子の推理―(新潮文庫nex)

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    タイトルと表紙のイメージほどミステリアスなわけではないですが、日常の謎系の話をうまいこと天気に絡めていて、なかなか楽しめました。

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    2015年08月08日
  • 名探偵だって恋をする

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    宮内さん目当てで購入し、やっぱり「空蜘蛛」が一番好みだったし、この短さの中で、物語と人物描写のみならず細かな部分(音楽や服装等々)も「抜かりなし」で満足。
    影響されて、しばらくパッサカリアばかり聴いてしまった。

    アンソロジーゆえ、他4人の、今まで読んだことがないラノベ系作家さんの作品に触れられたことも良かった。失礼ながら、どなたも存じ上げなかったし、好みはあるものの、購入して損はなかった。(アンソロジー集は、半分以上の作品を気に入らないと、失敗したと思う)

    他作品では、椹野さんの軽めの探偵ものが特に気に入った。舞台がイギリスなのも好み。貴族探偵エドワードシリーズを読みたくなった。

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    2014年06月28日
  • 月まで三キロ(新潮文庫)

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    人生の転機を乗り越えていくタイミングを切り取った短編集。
    就職氷河期やリーマンショックが大きく影響した主人公が出てきて、同世代の自分として変な共感をしてしまった。
    少し前に30ちょっと前くらいの営業さんと話していたら、リーマンショックは学生だったからよく知らないと言われて、衝撃を受けたのを覚えている。あのときは………大変だった………。

    人生には、自分でどうにかできることと、どうにもできないことが混ざっていて、頑張ってきたことが、どうにもならないことで無に帰されたりもする。
    それこそ少し上の世代の女性は、今とは比べ物にならないほど制約が多くて、いろいろ諦めた人もたくさんいるはず。時代だったから、というのはときに有効なエクスキューズだけれども、それだけですべてを納得できない人もいるだろう。

    それでも、なにかを機に前を向けることはあるというのを描いている。最後の話は、自分のこれからを考えるときにちょっと救いになった気がする。

    私の座右の銘は「運も実力のうち」で、どうにもならないことも降ってくる、それでも、希望を捨てずに済むように実力をつけるよう努力するしかない、という意味も込めている。
    改めてこれを胸に刻む。

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    2026年09月27日
  • 月まで三キロ(新潮文庫)

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    ネタバレ

    表紙にある「月まで3キロ」は、あまり自分には良さが感じられなかった。
    好きだったのは「エイリアンの食堂」。子供らしいところが見え隠れするのが好きだった。世界でいちばん小さいものといちばん大きいもの、この関連性がなんだか素敵だなと思った。

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    2026年09月25日
  • 翠雨の人

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    伝記の色が強い小説だったな。
    私は猿橋勝子さんという科学者がいたことを少しも知らなかったので、伊予原さんの小説を通して知ることができてよかった。
    科学者としての功績もだけれど、後進に歩きやすい道を残すという志を持って生きた人なんだな、というのを感じてよかった。

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    2026年09月23日
  • 蝶が舞ったら、謎のち晴れ―気象予報士・蝶子の推理―(新潮文庫nex)

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    ちょっと伊与原新を続けて読んでみる。
    これは日常の謎系のミステリで
    主人公の探偵さんとのやりとりが
    小気味良くておもしろかった。

    テレビで気象コーナーを担当しているが
    定型的な予報が大嫌いな蝶子。
    幼馴染の探偵・右田は調査が行き詰まると
    突破口を求めて彼女のもとを訪れる。
    たとえば、ある年、ある場所に落ちた雷の謎。
    台風がせまる中での怪しい取引。
    盗まれたバイオリンの行方。

    一見、お天気とは関係なさそうなのに
    謎を解く鍵がちゃんとそこにあるのよね。
    「エオルス音」とか「標本木」とか
    気象に関する雑学も楽しかったです。

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    2026年09月23日
  • 翠雨の人

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    猿橋勝子さんという方の伝記風味の小説。
    読みやすかったのだけど、そこまで起伏があるわけではないので、小説として考えるとイマイチ好みではなかった。
    本人の努力も重要だけど、彼女を取り巻く環境はだいぶ恵まれていて、何かを成し遂げるには運も必要なのだと思った。
    理解のある両親、男女平等と考える上司など。
    本当に色々な人が尽力してくれていたことがわかる本だった。

    最初の方で、吉岡彌生の言った言葉に勝子が失望する場面があるが、どうしてそこまでと思ってしまった。その後の人生のほうが理不尽なことを言われる機会なんていくらでもありそうだけど。

    奈良岡のキャラはともわかりやすくて良かった。

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    2026年09月14日
  • オオルリ流星群

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    高校3年の文化祭
    空き缶を集めてオオルリの飛ぶ
    巨大なタペストリーを作った。
    町の薬局を継いだ久志の大切な思い出。
    あのとき、普段は輪に入らない
    孤高の存在だったのに
    力を貸してくれた彗子が戻ってきた。
    それも、この町に
    天文台を作りたいという夢を持って。
    かつての仲間たちは協力を申し出るが…。

    そりゃあ、それぞれいろいろあるわけですよ。
    町に残ったものも、出戻ったものも。
    けど、まだ何かできるんじゃないかって
    その気持ちが少しずつ行動になっていく。
    久志目線だけじゃなく
    教師になってお疲れ気味の千佳目線からも
    ここに“集まれない”仲間のことが語られる。

    そういった人間ドラマもよかったけど
    天文台を作るにはどうするかという部分
    土地探しとか、機材探しとかね…
    そこもとても興味深かったです!

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    2026年09月08日
  • 藍を継ぐ海

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    短編集でした。直木賞をとったとのことで読んでみました。
    感動したけどちょっと期待しすぎていたかも…
    短編集だと自分がいまいち世界観に入り込めないタイプなのでそのせいかな。
    でもいいお話でした。

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    2026年09月08日
  • オオルリ流星群

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    評価、気持ちは3.5

    何歳でも、新たに物事を始めていい
    何事もやってみないとかわらない

    仲間と熱中して1つのものを作り上げる何かがあるっていいな

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    2026年09月04日
  • オオルリ流星群

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    読めるけど
    面白くはない
    早く終わりが来ないか待ち遠しかった
    宙わたる教室のドラマがあって
    僕にはピンと来ず
    なので本を読んでみようと
    しかし、まだないので他の作品を2冊読むも
    やっぱり好みではない感じか

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    2026年08月31日
  • 藍を継ぐ海

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     表題作「藍を継ぐ海」の他、「夢化ねこ島」「狼犬ダイアリー」「祈りの破片」「星隕つ駅逓」の四作品を収録。
     いずれも短編ながらも、地方都市の有り様をよく表現して、科学的な知識を含ませて品性かつ抑制の効いた文章という印象を抱いた。
     高揚感は少なめでこれが直木賞かと思わせるも、何処か静寂を感じさせ、ゆっくりと読みたいところの作品である。
     表題作もいいが、「星隕つ駅逓」も北海道、アイヌ、宇宙との繋がり、産まれてくる生命、老いて行く親などなどそれぞれがいい平衡を保っており、遠軽隕石一つから、着想を得て作り上げたのかと勝手に解釈すれば、ますますに興味深い。

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    2026年08月30日
  • 月まで三キロ(新潮文庫)

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    短編小説。人にはそれぞれの悩みがあって、自分だけ辛いと思ってしまうけど、色んな人が色んな悩みを抱えて生きてるんだなって感じた。
    悲しいだけじゃなく、少し行動を変えるだけで結果的に人生は大きく変わる。勇気をもらえるとても良い小説だった。
    初めて読んだ伊与原さんの小説。

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    2026年08月24日
  • 藍を継ぐ海

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    Audiobookで聴いた。直木賞受賞とのことなので、聴いた。
    5編の短編集。そこまで心に刺さるって程でもないが、じんわり良い余韻が残る話だった。

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    2026年08月15日