伊与原新のレビュー一覧

  • 翠雨の人

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    著者の名前は見たことあるな〜と思ったら、以前別の本を読んで京大の科学者!(実際は東大、間違えて覚えてた)と驚いた人。
    でも本の内容はいつものごとく知らないまま読み出しました。

    日本の女性科学者の先駆けという猿橋勝子さんの生涯が書かれていた。
    大正生まれの女性が理系の専門学校(今で言う大学)しかも新設校に進むというのは異例を通り越して異様だったのではと思う。
    許した親もすごい。

    戦後、核実験の海水への影響の分析方法をめぐり、単身渡米してアメリカと実験対決。
    詳細はもちろんフィクションだが、史実らしい。

    後年は女性科学者を対象とした「猿橋賞」を創設したり様々な要職に就いたが、女性の地位向上のためもあったのではということ。

    もっと知られていい話だと思った。

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    2026年06月19日
  • 翠雨の人

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    女性科学者猿橋勝子を辿る。
    緩急ではなく、落ち着いた筆致が心地よく、
    しとしとと降る雨のようだ。
    単身アメリカに渡り、
    道場破りだと自らを奮い立たせる場面が山場。
    読後感の良い作品だと思う。

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    2026年06月19日
  • ブルーネス

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    ネタバレ

    喪失と再生というテーマに科学を絡めるのは伊与原先生の定番モチーフ。定番だが面白い! 特にこの作品では自分の研究の至らなさで人が死んでしまったという科学者の苦しみがいかほどかというのが伝わってくる。そしてその犠牲の中で研究が進むことがあるという悲しい現実も・・

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    2026年05月17日
  • 磁極反転の日(新潮文庫)

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    設定最高、こういうわんちゃん現実になるかもみたいなSFだーいすき!高校の時地学ガチ勢だったから、るんるんしながら読んでた。なんか勝手にもっと壮大な話なのかなと思っちゃってたから、拍子抜け感があったのも事実。SFというよりは、妊婦失踪にまつわるミステリー要素の方が強め。個人的にはもっとSFみを押し出してくれたら好きだったかも。でも面白かったのは事実だし、とにかく設定が好きすぎた!なんかこれ読んでる間、最近強くなってきた日差しにより敏感になってしまった( ◠‿◠ )

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    2026年05月15日
  • ルカの方舟

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    専門用語が多くて最初は読み進めるのに苦労した。
    でも中盤からは気になってどんどん読めた。読み応えがすごい!

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    2026年05月09日
  • ブルーネス

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    伊与原新さん、5冊目。少し昔の本だが、どなたかのレビューで見かけて「読みたい」に入れていた。

    「東北地方太平洋沖地震」の経験と反省の上に独自の津波監視システムの構築に取り組む人たちの物語。
    先月だけでも震度5強の地震が長野県北部、三陸沖、十勝地方南部と三つ続き、この連休中には私の住む地域でも震度3の地震があったばかり。
    震度3とは言え結構長い間揺れたのには肝を冷やしたこともあり、たまたま予約の順番が回ってきたものとはいえ、タイムリーで臨場感を持って読めた。

    この本を読めば、地震や津波の観測・予知のために膨大な費用と頭脳がかけられていることがよく分かる。そして、それでもなかなか正確な予知に辿り着かないことも。
    そうした地震研究の現状が丁寧に語られる前半、学界で異端視されるリーダーのもとに集まる個性的で組織になじめないメンバーとはよくある設定だが、それほどメンバー集めの妙もなく、集まったメンバーにもあまり魅力を感じないこともあって、いつ面白くなるのかいなといった展開。
    東北地方太平洋沖地震を話題に、前兆すべりを検出することで巨大地震の予知につなげようとしてきた地震学関係者に大きな衝撃を与えたとか、それまでは津波警報を何度はずそうが不確かなシミュレーションにひたすら頼り続けてきたとか、古地震学という地層や地形に残された過去の地震や津波の痕跡を探し出し将来の災害軽減に役立て行こうとする研究分野に光があたったとか、興味をそそられるところは多々あったが、物語の運びとしてはいささかの生硬さを感じたところ。

    後半、“ウミツバメ”が形になってきてからは、プロジェクトのメンバーだけでなくすべての登場人物がそれぞれの立場で地震から命を守ろうとする境地が見えてきて、ベタな展開なりに面白みが出てくる。
    終盤、明神新島の火山活動に備えた準備や噴火後の津波予知の成否を巡って描かれる緊迫感がなかなかで、それに関わる海保の測量船の乗員の心情や土佐・宇佐漁港の漁師の心意気にも打たれるところがあった。
    早く“ウミツバメ”のようなシステムが実用化され列島を取り巻く海に網羅される日が来ることを願いたい。

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    2026年05月06日
  • ブルーネス

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    プロジェクトXのような物語。津波監視システムの実現に向かって努力を重ねる研究者たち。どの人物も個性的で魅力に溢れていました。専門的な言葉も出てきますが、それを感じさせないほど読みやすかったです。

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    2026年05月05日
  • 梟のシエスタ

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    表紙の絵がなんとも立派で手に取ってみた

    大学の権力争い、ミステリー要素、主人公のストレートな発言、どれも面白い絡みが良かった

    伊与原新氏の作品は初めて

    また他の作品も読んでみたい

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    2026年04月23日
  • ブルーネス

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    東日本大震災の記憶もあるし、南海トラフには自分も漠然とした不安があるからこそ、フィクションとは思えなかった。グッとくるところが何回かあって少しだけ泣いた。

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    2026年04月16日
  • 磁極反転の日(新潮文庫)

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    磁極反転というめったに起こらない地球科学現象を題材にした作品。世界中がパニックになる壮大な話かと予想していたが、不安を利用してカルトがはびこるという小さめの話だった。

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    2026年04月15日
  • 蝶が舞ったら、謎のち晴れ―気象予報士・蝶子の推理―(新潮文庫nex)

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    科学要素盛りだくさんの伊与原新さんにしては比較的とっつきやすくて読みやすいお話だったヽ(´▽`)/
    続きがあれば読みたい!

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    2026年04月02日
  • 青ノ果テ―花巻農芸高校地学部の夏―(新潮文庫nex)

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    うーん面白かった!
    東北はまるで土地勘ないけど、大好きな宮沢賢治がモチーフになってて最後まであっという間に読み切ってしまった、、!
    「銀河鉄道の夜」とこんなふうに絡めるのか、、興味深い。
    純粋に宮沢賢治聖地巡りしたいなぁと思わされた一作でした!

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    2026年03月29日
  • オオルリ流星群

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    実家の薬局を継いだものの四十五歳を過ぎ 漠然とした不安を抱えて日々を送っていた久志。
    東京の制作会社を辞め 司法試験に向けて勉強をしている修。
    なんとなく教員を続けている千佳。

    高3の文化祭で巨大空き缶タペストリーを作ったメンバーだ。

    ある日 メンバーの一人でブレーンでもあった慧子が国立天文台を辞めて地元に帰ってきた。個人で天文台を建てるといい その計画に久志たち三人は協力を申し出る。

    久し振りに集まるが その場にいない
    メンバー、恵介と梅ちゃんのことが彼らの間に影を落とす──。



    本来 研究とは孤独な作業だと思う。
    でも 私が読んだ伊予原さんの作品は、ひとつの研究テーマがあって それに携わる独りの研究者がいて その研究者が仲間を得て その仲間からまた外側に段々と波及していき、最後に大勢の人の感動を生む。
    といった内容が多い。
    研究という 一見、人の感情とはかけ離れたものが 感動に繋がっていくという作りが面白い。正直、若干 パターン化されてるなぁ とも思うのだけれど、読後の爽やかさと文章のうまさで ついつい読んでしまう。


    今回は高校三年生の濃密な一時を共に過ごした 今は四十五歳の男女たちの話。 あの時知り得なかったことが時を経て明らかになっていく……。

    梅ちゃんという存在が良かった。

    迷いのない人間なんていない。
    後悔を知らない人間なんていない。
    そう思った。






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    2026年03月05日
  • 八月の銀の雪(新潮文庫)

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    とても優しい文体で心に染みるのに加えて、科学的な記述が多く記載されていて、文学と科学双方にとってとても良い作品だった。

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    2026年03月04日
  • 博物館のファントム 箕作博士の事件簿

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    博物館で起こった謎を博物学者が解き明かしていく物語。凸凹コンビが言い合いをしつつも仲を深めていく…好きな類だなぁ。植物学や、化石、人類学に触れ、久しぶりに博物館に行ってみたくもなりました!(そういう本は、ギフト本というらしい…へぇ〜)続編がこないかなぁと期待してます!

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    2026年03月03日
  • リケジョ!

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    表紙を見た時は、ドタバタ日常ギャグ系かな?と思ってたら、科学的に基づいた推理ものだった。 宇宙人と通信できる確率の論理が個人的に面白かったかなぁ

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    2026年03月03日
  • リケジョ!

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    文系の私には言葉が難しく、途中挫折しそうになり、前半を読んでる途中で長期のブレイク。
    が、再び読み始めてから後半は、難しい言葉はサラッと読んでもおもしろく、特に「四〇二号室のプロフェスール」は、途中ブレイクを入れた時には思いもよらなかった展開で、最後まで読んで良かった!と思えた。

    「虹のソノリティ」の、色覚や共感覚についての話は、たまたま仕事で関わってちょっと知ってる分野だったこともあり、おもしろかった。

    チェシャ猫の話は、興味深かった。何を根拠に何を信じるか。人それぞれに判断基準があって、思考は他人に侵されるものではない。
    のだけれども、さて、何が正しいのか。

    私のようにリケジョじゃない人にも楽しめるので、読んでみてほしい。

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    2026年03月01日
  • コンタミ 科学汚染

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    コンタミとは(コンタミネーション、Contamination)、汚染。
    特に科学実験等の場における不純物や異物の混入を指す。

    ということで、これはこの物語全体に流れるテーマです。
    謎解きミステリーであり、人間ドラマであり、コメディであり、重いテーマあり、もちろん科学的な要素もあり、盛りだくさんだけど読みやすい!
    科学エンタメ小説(違ってたらごめんなさい)という感じで、とても楽しめました。

    途中、ときどき挟まる「ある患者のブログ」が切ない。
    もし重病にかかった人が周りにいたら(今のところいないです)、真剣にその人の気持ちに寄り添ってあげたいなと思います。

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    2026年02月17日
  • ブルーネス

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    土佐の漁師、尾関(父)の粋さに驚愕
    また、テラシミュレーターで「自身」の老後を垣間見てみたい
    汐理の卵焼きを食べたい
    「確かめに行こうぜ、八丈ブルー」

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    2026年02月14日
  • ブルーネス

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    大人の青春小説という感じで爽やかでよかった。
    はみ出し者だけど頑張って何かを成し遂げる、みたいな話をわたしが好きなのもある。
    特に主人公が他のメンバーと違って得意スキルが無いところが読者側からしても共感しやすかった。

    テーマが3.11の津波ということで記憶に新しいセンシティブな事実に対して、「自分のアイデンティティとして社会に対してどういう態度を取り続けるのか」という立場や地位とは違う「自身の在り方」の一例を提示してくれる作品だった。フィクションだからこそ、現実に対して提示できることがあるのだと感じた。

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    2026年02月13日