伊与原新のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ほんのり科学風味だった『月まで三キロ』が読んでいて心地よかったのと、
ナオさんのレビューを拝読して本書を読んでみたくなり、手にした。
やっぱり表題作「八月の銀の雪」は良かった。
コミュニケーションをとるのが苦手な就活生、堀川。
就活は連敗中で、そうなると卑屈にもなってくる。
大学が決まった頃は、東京という街が自分を生まれ変わらせてくれるのではないかと淡い期待も抱いていた。
でも違った。
負の連鎖だ。
けれど、次第に気付いてゆく。
人の表面だけを見ていても何も理解できないことを。
その人にどんなことがあったのか、奥深くに何を抱えているか。
それらに目を向けられるようになった時、
堀川の頑なに閉 -
Posted by ブクログ
伊与原新、祝直木賞。
初の伊与原新作品。
東日本大地震直後、地震を予知できなかったことに対する圧力に耐えきれず、東都大学地震研究所を退職した行田準平。
そんな準平に、『津波監視システムの実現に手を貸して欲しい』と、学会の異端児・武智が声をかける。
『ダイナモ津波計』、洋上ドローン『UMITSUBAME』…
一癖も二癖もある仲間たちと『津波監視システム』を作り上げていく…
さまざまな妨害に遭いながらも…
八丈島南方の海底火山からできた新島の噴火による津波の規模と到達時刻を計算できるのか⁇
メンバーそれぞれが大きな挫折感を抱きながらも、研究を続ける真摯な姿勢が印象的。
準平、武智、汐理、