伊与原新のレビュー一覧

  • 八月の銀の雪(新潮文庫)

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    これまでの読書歴に新鮮過ぎるほどの一陣の風・・そんな感覚を抱けた清冽な作品群。
    短編が5話、舞台の主人公、その周辺は多彩ながら科学というリンクで緩く繋がっている。
    文系の私には面白くてよみおえるのがもったいないじかん。

    1話^終活での負の連鎖で心に北風が吹いているような人生の時間。
    東京という土地が良く描かれて空気感、まさに令和。
    そしてベトナム留学生、コンビニ。。
    話の流れが意図的なのかややもすると訥弁的、ぎこちなさを感じさせる向きはそんな都会の温度を伝えんがためなのかもと思えた。

    2話ヒロイン果穂

    辻村さんなどの女性作家の手でテイスティングされたら180度違った趣になりそうな女性。

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    2025年07月22日
  • オオルリ流星群

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    45歳の主人公たちの天文台建設と、18歳の時の思い出とが交差する。豊かな自然、天文台建設作業、天文知識が興味深く、主人公たちは真摯に生きていて、読後感は爽やか。

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    2025年12月07日
  • ブルーネス

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    伊与原新 2冊目

    津波予知に、それぞれの過去と想いを持って、熱く臨むお話。シンプルで分かりやすいストーリーで読みやすいし、読後感も良い。
    こう言うので良いと思う。

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    2025年07月16日
  • 博物館のファントム 箕作博士の事件簿

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    自然史博物館が舞台で、鉱物、植物、動物、化石、甲虫、人骨と人類の知識がいっぱい詰まったミステリー。「送りオオカミと剥製師」の中のオオカミ犬の話は「愛を継ぐ海」で似た作品があったので既視感を感じつつもやっぱり興味深くて面白く読める。箕作と環のキャラとかけ合いが相性いいのか悪いのか、難しくなりがちな文献の説明も2人の会話などで和み読みやすくしてくれているので知識だけにならず楽しめた。環の言動に若干の幼さは感じるけど、11年前の作品だけど古さを感じることもなかった。事実と架空を交えてリアルでありロマンもある。

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    2025年07月15日
  • 八月の銀の雪(新潮文庫)

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    科学は全然詳しくないし知識もないけど、
    伊与原さんの触れる科学の世界は
    頭の中にすーっと入ってきて
    なんだか心地よく感じる

    地球の中には内核という芯があり、
    日々成長している
    これはきっと人間も同じで
    とっても大事なことなのに
    殺伐とした日常生活の中では
    忘れてしまいがちだ

    物事を表面だけで判断することなく、
    内側の部分にまで耳を澄ませられる
    そんな人に私もなれたらなと
    また私自身の内なる声に耳を傾ける
    そんな時間も大切にしたいと思う

    何かを始める時には
    誰だって真似事から始まる
    そこからどう進んでいくのか
    その自分なりの"過程"が
    きっと大事なことなんだろうな

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    2025年07月09日
  • 博物館のファントム 箕作博士の事件簿

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     ひょんなことから自然史博物館で働くことになった片付け魔の分類学者・池之端環と未整理の標本や資料が大量に所蔵された建物『赤煉瓦』に棲みつくファントムこと変人博物学者・箕作類の凸凹コンビが博物館で起こる事件を解決するミステリーで、鉱物、植物、動物、化石、昆虫、人類に関する博物学の蘊蓄が興味深く探偵コンビのキャラも良かった。

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    2025年07月02日
  • 博物館のファントム 箕作博士の事件簿

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    書店で平置きされていたのですが、だいぶ前の作品なんですね。
    博物館と謎は相性が良いな、と思いました。
    鉱物、植物、動物、化石、昆虫、人類。
    それぞれのお話のテーマに対する「蘊蓄」も、とても興味深く読み進めることができ、もっともっと知りたいという気持ちになりました。
    ただ、「博識だけど人間的に難のあるベテラン男性と、それに反発する新入り女性」という図式がちょっと苦手なので、そこだけ少し馴染めなかったです。
    博物館の話がもっと読みたい、と思ったので★4

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    2025年06月26日
  • 八月の銀の雪(新潮文庫)

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    2020年発刊の短編集、5作品。例えば外国人留学生。もともと不遇な上に舞い込んだ新たな困難に対し、科学の話題を、夢のチカラに変換して勇気をもらい克服していく。自分も前向きに頑張ろうと、改めて思う。

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    2025年06月19日
  • 青ノ果テ―花巻農芸高校地学部の夏―(新潮文庫nex)

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    高校生たちの部活動を通じて、宮沢賢治の物語と、その生きた時代を検証する。科学のトピックが小気味良く、山の描写も美しい。秘密を抱えた若者同士が少しずつ絆を深め、みずみずしい青春の描写に適度にハマる。

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    2025年06月15日
  • 八月の銀の雪(新潮文庫)

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    ネタバレ

    短編小説集。
    上手く生きれない人物の葛藤を描いた小説。自分自身も人生を上手く生きれなかったので、登場人物に共感と希望を抱いているのかもしれないです。

    ▼八月の銀の雪
     就活で苦戦している主人公・堀川。彼は、コンビニで働いている日本語が下手なベトナム人留学生・グエンに会う。当初堀川は、仕事の出来ない彼女に嫌悪感を感じていたが、彼女と会話を通じて表面だけ見ても何も理解できない事に気づく。自分と他者の内面の奥深くを知り、

    ▼アルノーと檸檬
     役者を目指し父親の反対を押しきり上京した主人公・正樹。しかし、現実は甘くなく役者の道は諦め、マンションの立ち退き業務に勤めながら希望のない日々を送る。その中

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    2025年06月14日
  • 八月の銀の雪(新潮文庫)

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    またも伊与原新氏の短編作品を読む。

    文体が心地よい。

    テーマも色々楽しめる。

    どの短編も好きですが

    ・『アルノーと檸檬』
    ・『十万年の西風』

    が好みでした。

    ・ただ『海に還る日』だけは途中不穏になってハラハラしました。

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    2025年06月08日
  • お台場アイランドベイビー

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    デビュー作だそうですが、私の伊予原さんの著作イメージとは全く異なるストーリーの小説でした。でも面白い。そろそろ直木賞受賞作を読もうかとも思いますが、期待し過ぎると肩透かしになることが多いんですよね。

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    2025年06月01日
  • 青ノ果テ―花巻農芸高校地学部の夏―(新潮文庫nex)

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    宮沢賢治ゆかりの地を巡る青春小説。果たして深澤と七夏の関係は?
    読みながら訪問地を調べるのが良い作品てす。
    銀河鉄道の夜を初め、複数の宮沢賢治作品が出ます。

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    2025年05月27日
  • 八月の銀の雪(新潮文庫)

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    ほんのり科学風味だった『月まで三キロ』が読んでいて心地よかったのと、
    ナオさんのレビューを拝読して本書を読んでみたくなり、手にした。

    やっぱり表題作「八月の銀の雪」は良かった。
    コミュニケーションをとるのが苦手な就活生、堀川。
    就活は連敗中で、そうなると卑屈にもなってくる。
    大学が決まった頃は、東京という街が自分を生まれ変わらせてくれるのではないかと淡い期待も抱いていた。
    でも違った。
    負の連鎖だ。
    けれど、次第に気付いてゆく。
    人の表面だけを見ていても何も理解できないことを。
    その人にどんなことがあったのか、奥深くに何を抱えているか。
    それらに目を向けられるようになった時、
    堀川の頑なに閉

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    2025年05月24日
  • お台場アイランドベイビー

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    著者の作家デビュー作ということで興味があり、購入しました。

    後半部分の展開には、やや強引かな~と思えるところがありましたが、これだけの大作がデビュー作とは凄いの一言です。
    本書では、主人公の巽、そして物語のキーとなる丈太の人物描写が特に秀逸だと感じました。
    主人公である巽の、社会的に弱い人を思いやる、情熱ある行動に胸を打たれました。
    最後の場面では泣きそうになりましたね~

    「月まで3キロ」や「宙わたる教室」のような作品とは、世界観が異なりますが、この作品のようなハードボイルド的な作品もいいですね。

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    2025年05月18日
  • ブルーネス

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    漁師さんとの意見交換シーンは大樹町のインターステラ社のドキュメントを思い出しました。
    乗り越えるものは研究対象物の壁だけではないんでよね。

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    2025年05月09日
  • ルカの方舟

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    いわゆる人類の成り立ちを巡るロマンと現実に起こる事件が絡みあいながら二転三転しながらいろいろなミステリの仕掛けもありながら解けていく様は美しいと思いました。

    2893冊
    今年121冊目

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    2025年05月02日
  • 青ノ果テ―花巻農芸高校地学部の夏―(新潮文庫nex)

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    終盤のふたりの会話が良かった。前半は子どもっぽい話でいま一つかなと思っていましたが、読み終わると深いため息でした。宮沢賢治、岩手、登山、自転車に会津若松と富良野まで、好きなもの勢揃い。今回は地学部が主人公とは言え文科系が色濃く出たストーリーでしたが、ちりばめた伏線が複雑でやっぱり論理的です。まだまだ伊予原さんの本が続きます。

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    2025年05月01日
  • 八月の銀の雪(新潮文庫)

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    これもじんわりとはきましたが、今まで読んだ作品と比べるとかなりあっさりめ。今回は地学よりも生物の割合が高い。鳩の話が良かった。もっとディープな世界に連れて行ってもらって大丈夫です。

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    2025年04月28日
  • リケジョ!

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     10年程前にリケジョなる言葉がちらほら聞こえてきたが、その頃に刊行された作品。旬の時期に読んでいたかった。捻くれた少年が猫殺しの犯人と疑われる話が面白かった。文系人間にとっては感心してしまう雑学が満載で、それだけでも結構楽しめる。キャラクターがしっかり作られているので、鼻につくような言動もなく好感が持てたのも高ポイント。難しくてついていけないテーマも正直あったが、ほとんどが興味を持てる日常の謎を解説してくれている。殺人事件の動機が陳腐過ぎる点だけが残念。

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    2025年04月21日