伊与原新のレビュー一覧

  • 翠雨の人

    Posted by ブクログ

    自分を信じ、自分のやるべき事をやる。
    ましてや1人の女性、科学者として簡単に認められなかった時代にやり通すことの出来る素敵な人。
    簡単な道のりではなかったはず。
    戦争に負け、全てにおいてアメリカに負けていたかもしれない時に単身アメリカに「道場破り」に行き、世界的権威の男性科学者に、1人の女性科学者として挑み勝利する。
    勝つことが目的ではないのかもしれないけど、これもまた自分のやるべき事をやっただけなのだろう。
    なんか凄すぎて皆さんが言われるように、朝ドラや特番で生涯をとりあげてほしい!

    0
    2026年05月26日
  • 翠雨の人

    Posted by ブクログ

    読んでよかった!伊与原さんの新作ということで読んだが、珍しいノンフィクションに近い伝記。お恥ずかしながら猿橋勝子という研究者のことも知らなかったし原水爆実験の裏にこんな日米の戦いがあったということも、女性研究者のために先駆けとなった女性がいたことも知らなかった。

    朝の連ドラにはしてもらえないんだろうが(なぜなら結婚していないし子供を産んでいないから。怒)、もっと広く知られたら素晴らしい若い女性研究者のロールモデルになりそうだなあ。

    0
    2026年05月23日
  • コズミック・ガール 宙わたる教室

    Posted by ブクログ

    前作では、藤竹が顧問となり、東新宿高校・定時制科学部が快挙を成し遂げ、伝説となったのだが、6年経った今では藤竹は去り、科学部は消滅していた。

    だが、進学校を退学して転入してきた飯星佐那は、部員を募り、科学部を再起させる。

    今回は、藤竹のような顧問がいない中で、どうやっていくのだろうと不安だったが、読み進めるうちに杞憂になる。

    やる気のない若手の国語教師の里仲が父子家庭で育つ尾上翔太の父に放ったひと言から、これは先が楽しみになる展開だと感じた。

    前作のメンバーも再登場し、懐かしく感じると同時にここから科学部が誕生したんだなと感慨深くなる。
    皆で一つの目標に向かい、助け合いながら頑張る姿に

    0
    2026年05月22日
  • コズミック・ガール 宙わたる教室

    Posted by ブクログ

    前作『宙わたる教室』で東新宿高校定時制の科学部は全日本高校生サイエンスコンテスト優秀賞に輝いた。しかし今、彼ら「伝説のメンバー」は卒業し、顧問の教師だった藤竹も去り、廃部になっていた。その科学部の再起動と新たな活躍を描いた作品です。
    良いですね~。
    超進学校に通いながら勉強する意味に挫折した女子高校生・佐那が主人公。佐那は子供時代に感動した定時制高校の科学部の研究発表を思い出し、定時制に転校すると同時に科学部を再興に動き回り、やがて固体燃料ロケットを打ち上げるという夢に向かって突っ走り始めます。最初は冷ややかだった周囲の生徒たちも、彼女の圧倒的な熱意に巻き込まれ、次第にそれを自らの夢として共有

    0
    2026年05月22日
  • コズミック・ガール 宙わたる教室

    Posted by ブクログ

    宙わたる教室シリーズは、勇気が与えられる作品です。この作品も前作と同様、したいことを挑戦する大切さを教えてくれました。特に、NASA子の、このままでは何かが抜けたまま大人になる、そのことが怖いという気持ちは、私も大学生の時に強く思っており、大変共感できました。探究心を大切にし、努力を続ける登場人物の姿は読んでいてとても気持ちが良いし、かっこいいです。

    0
    2026年05月21日
  • ブルーネス

    Posted by ブクログ

    地震・津波に屈しない科学者たちの熱い思い

    東日本大震災をきっかけに「津波監視システム」の運用の実現するために動き出す物語。

    東日本大震災が来る予知ができなかった悔しさ。
    その思いが遠ざかる(ある種の諦め)上層部のもどかしさが、物語には滲み出ていた印象があった。

    準平が天木にいった「津波から人々を守るために、やれることがある」は非常に刺さった箇所。
    地震は予知はできないから諦めるのではなく、「事前に防ぐ」事はできる。
    数多ある地震のデータベースは、地層・断層から見えてくること、そして歴史を辿れば周期ごとが見えてくる。
    地震は未知であり、地震が引き金とある津波だって未知。そんな未知なるものか

    0
    2026年05月19日
  • ブルーネス

    Posted by ブクログ

    いっちょ、みんなをびびらせてやろう
    の一言にチームがそれまで取り組んだことに対する自信が見て取れて、とても興奮しました。

    サイエンスの世界にも、主義主張がそれぞれあって、予算が取れる、協力を募れるというところはとても人間臭いものなんだと改めて認識しました。

    とても面白かったです

    0
    2026年05月17日
  • 藍を継ぐ海

    Posted by ブクログ

    賞もとられたので勝手に長編と思っていたら短編集でした。ひとつひとつが「地域」に根付く何かを大切にしていてとても良かった。勿論小説だし、事実とは違うけど、日本の色んなところを、都会ではなくてもっと隅々までゆっくりみていきたいなと感じる本だった。
    しかし1つずつ題材になるものが全く違うんだけど、なんか凄いなぁ。知識量が幅広いんだろうなぁ。小説家の方の力を感じる…。

    0
    2026年05月16日
  • コズミック・ガール 宙わたる教室

    Posted by ブクログ

    「宙わたる教室」のとき小学生で、メンバーの発表を見て感銘を受けた作那が主人公だけど、連作短編形式で、つぎつぎと加わってくるわけありのメンバーたちのドラマがえがかれる。

    研究材料はペットボトルロケットからデンプンを燃料にして飛ぶロケットへ。実在の研究を元にしているらしくリアリティは高い。話が後半へすすむにつれ、「伝説」の科学部のOBOGたちがアッセンブルしてくるのも胸熱。彼らもまた今の人生でそれぞれ行き詰まりを感じていたりするんだけど、現役の子たちを励ましつつ、自分も励まされて困難を乗り越えていくのがいい。ベタなところもありつつ、それも持ち味というか、素直なきもちで読める秀作。

    そのうち藤竹

    0
    2026年05月14日
  • コズミック・ガール 宙わたる教室

    Posted by ブクログ

    東新宿高校・定時制科学部の栄光の歴史から6年。顧問教師は学校を去り、部もなくなっていたところから始まる続編。
    イッセイ尾形が元気なうちにドラマ化、ぜひ!前作の実験より今作の方が絶対、映像映えするから!

    0
    2026年05月14日
  • コズミック・ガール 宙わたる教室

    Posted by ブクログ

    もっとみんなの活躍を見ていたいし、続きを書いて欲しいと思わずにはいられない本でした。
    早く藤竹先生に会いたいー

    0
    2026年05月13日
  • 宙わたる教室

    Posted by ブクログ

    NHKドラマをまず見た  小林虎之介さんという俳優さんに釘付けになった
    毎週TVドラマを観るうちにどうしても読みたくなった 読んでみた
    集めたはずのひとも含めてそれぞれの問題を抱えるひとつひとつの” 孤独な” 星屑が
    ”衝突” や ”周りを巻き込んだ”化学反応”を起こしながら
    自分の北極星を見つけて、枷を越えて一段一段未来が開ける
    TVドラマのほうが細かく描いていた場面もあるが
    何か特別なものがなくても 自らの強みと周りの人たちの強みを束ねて
    自らの殻を破って未来を”一緒に”切り開いていく
    という姿と成長が清々しい

    0
    2026年05月12日
  • 宙わたる教室

    Posted by ブクログ

    つまらない世の中だと感じる。
    誰も彼も余裕がなく、意味のある行動、合理的な正解が求められる。

    この小説に胸を打たれ、心躍ったのは、そうしたことからは程遠い「夢中で全力で突き進み、未来を自ら切り拓いていく姿」が描かれた物語であったからだろう。夢中で、全力でやることは素晴らしく、まぶしく、美しい。

    非常に面白く、読んで良かったですし、なにより、自分の心に火が着きます。

    0
    2026年05月12日
  • 翠雨の人

    Posted by ブクログ

    地球科学者であり、女性科学者のパイオニアである猿橋勝子の人生をフィクションを混じえて綴った物語

    彼女の事をネットで調べてみると、限りなく現実に沿っているようで伝記に近い小説なのかもしれない

    『何もない空からなぜ雨が落ちてくるの?』
    幼い勝子はそんな疑問を持つような少女だった
    理系女などほとんどいない昭和初期
    キュリー夫人に憧れた彼女は物理に心をときめかせ科学の道へと進んでいく

    戦争が起こり、原爆が落とされ、科学者たちは憤りと使命を胸に、放射能がどのように地球をむしばむものなのか真実を追求する

    男性社会の中、女性が新しい学問を切り開くには困難しかない時代
    たった1人で日本の代表としてアメ

    0
    2026年05月10日
  • 翠雨の人

    Posted by ブクログ

    書店に伊予原先生の直筆ポップがあり、気になって購入した本。毎日のように戦争のニュースが流れる今だからこそ、多くの人に読んでもらいたい。どこまでが事実でどこからがフィクションなのか分からないけど、三宅先生や猿橋先生の科学への想いに熱くなった。この時代の「女性初」というのは本当に大変で苦しかっただろうと、猿橋先生ほどではないが「女性初」を経験してきた私には「勝気な勝子先生」を尊敬するしか無かった。何度も読み返したいし、猿橋先生のことを知りたいので参考文献の本も読みたい。そして、素敵な小説を書いてくださった伊予原先生の別作品も読みたいと思った。

    0
    2026年05月06日
  • 翠雨の人

    Posted by ブクログ

    猿橋賞という名前は聞いたことがあったけど
    猿橋さんがどんな方かはもちろん何も知らず
    でも時代背景が少し前に自分がハマってみてた朝ドラと同じ頃だなと気づいて(朝ドラは法律の話だったが)
    この時代を生きる女性の奮闘、真っ直ぐさにただ羨望の眼差し。すごいな。バイタリティ半端ない。
    自分にこんな強さないな…としゅんとすると共に
    今の私たちの働きやすさとか、男女平等感も彼女たちのような方々のおかげなんだなと感謝

    猿橋さんの生き様がみずみずしく描かれていて
    科学者としての優秀さも、人間としての強さも、ともすればきらびやかなサクセスストーリーになりそうなところを優しい文体で読ませてくれるのがよかった

    0
    2026年05月06日
  • 宙わたる教室

    Posted by ブクログ

    伊与原新さんの3冊目

    定時制高校のお話は、髙田郁さんの「星の教室」を思い出す。
    年齢も抱える事情も様々な生徒たちが集まる夜の教室で、ちょっと風変わりな、数学と理科を教える教師。
    理数系が苦手な私でもなるほどーと思える実験をしている。
    生徒の色々な特徴を観察し、うまーく科学部に誘導された部員たち。

    火星の重力を作り出して、火星特有のクレーターを作るとか、想像をはるかに超えた実験!
    失敗を繰り返しながら奮闘する生徒たちの熱い思いに感動する。

    学会だとか、ナバホ族とか懐かしく読ませてもらった。

    余談ですが。
    グランドキャニオン近くのアンテロープキャニオンに行った時、「アメリカ先住民の、インデ

    0
    2026年05月03日
  • 宙わたる教室

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    何かに夢中になるってかなりかっこいい。
    オポチュニティの轍、1人で孤独に進んできた道を振り返り、自分の辿ってきた跡を見ることはどこか切ない。でも、その軌跡は自分だけが知っている努力の証

    0
    2026年05月03日
  • 宙わたる教室

    Posted by ブクログ

    こういう話は大好き。定時制高校の生徒が名だたる進学校が集まる科学の学会で発表する。
    持たざる者たちの戦いにエールを送りながら読んだ。話の中に親ガチャという言葉もでてくるが、人はそもそも同じスタートラインにいない、けどどんなにスタートが遅れても逆転のチャンスがあると信じたい。いつ始めても遅すぎない。

    0
    2026年05月02日
  • 翠雨の人

    Posted by ブクログ

    小説というよりドキュメンタリーかもしれない。
    猿橋賞という女性科学者に贈られる賞がある。
    猿橋さんは地球科学者だった。
    そのていどの情報しか持ったいなかったが
    猿橋勝子さんの物語に、どんどん引き込まれた。

    前半で描かれる戦前の危うい空気感は
    まさに今と同じものを感じ、うすら寒い感覚になる。

    地球化学者だったのですね。
    雨水の中のSrなどの放射性微量元素の測定方法を確立し、原水爆実験がもたらす海洋汚染の実態を明らかにした。
    アメリカではその測定方法に疑いをもたれたため、きわめて不利な条件下で単身測定審査会に臨み、その正確性を示す。

    一人の人間、女性の生きてきた道にしみじみと尊敬の念を覚えま

    0
    2026年04月25日