伊与原新のレビュー一覧

  • 翠雨の人

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    ネタバレ

    猿橋勝子って誰。戦時下から昭和後期男尊女卑の時代。キュリー夫人にあこがれ、中央気象台研究部で三宅泰雄教授の指導の下、一人の科学者として自分に何ができるのか、純粋に科学と向き合いそして後進の行く末を案ずる。原爆投下と終戦。終戦から約10年後ビキニ環礁での水爆実験。黒い雨、死の灰。多分に書かれていること以外にもかなりの障害があったと思われるが、猿橋勝子と言う人物を知れてよかった。フィクションとあったが限りなくノンフイクションに近い物語。そのうち、映像作品になっても不思議ではないと思うし、是非とも観てみたい。

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    2025年11月04日
  • オオルリ流星群

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    高校の同級生が、20年の時を経て、ひとつの目標に向かって走り抜ける。人生の豊かさとか幸せは、自分で作っていくものなんだなと考えさせられた。
    物語のなかに、青春、ミステリー、仕事と色々な要素が詰め込まれていて、最初から最後まで大切に読みたくなる物語だった。
    自分が主人公の年齢になる頃にもう一度読みたい。

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    2025年10月26日
  • オオルリ流星群

    QM

    購入済み

    途中まで、みんな頑張れ~って気持ちで読んでいたのに、最後の数ページで急に泣かせに来る。いきなりの感動ターンにびっくりした。45歳になっても昔の仲間と集まって何か1つのことに向けて頑張る。いつの間にか知らない人たちも巻き込んでみんなが一つになる。なんてことない日常にも感動が転がっていること、忘れずにいたい。

    あと、星空をひたすら眺めたくなる本だった。

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    2025年10月18日
  • ブルーネス

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    伊与原新さんの科学エンターテイメントストーリーですね。
     抜群に面白いです。
     科学ファンタジーとも言えます。
     映画化して欲しい作品ですね。

     東日本大震災から三年立った。
     行田準平は、海洋地球総合研究所(MEIメイ)の岸壁に佇んでいた。すると、四十歳位の男に声を掛けられる。準平が落ち込んでいるように見えたようだ。
     実は、MEIに勤務するプログラムディレクターの武智要介から、面接に来るように誘いを受けていたのだが、迷っていたのだ。
     男は、瀬島と名乗って名刺をくれた。瀬島も自分の会社の人員を募集中との事だったが。(後に、この瀬島がとんでもない経歴の持ち主で、この作品の重要人物になる。)

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    2025年10月17日
  • オオルリ流星群

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    いいお話。中年になってもう輝かないと思っていた人生も、何かを見つけることはできるみたいな。
    しかし人の一生なんて短いのに、後悔は消せないってもどかしいなって思います。精一杯生きるのが大事なんだなって。

    ところで千佳の旦那さんどこいった?

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    2025年10月15日
  • 藍を継ぐ海

    QM

    購入済み

    ふぁぁぁ、なんて綺麗なお話なんだろう。いつも読んでる本よりは専門性がちょっと深くて、素人にはいまいちピンとこない部分もあったりしたけど、専門家やその道のプロやそれを愛する人たちの真っすぐな気持ち、熱意がよく伝わってきて胸が震える。たとえ利益などにならなくても、ずっと心の中にあって夢中になれて、時に自分を支えてくれたり突き動かしてくれる原動力になったり、そんなものがあるってすごく幸せだなあ。

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    2025年10月15日
  • オオルリ流星群

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    ネタバレ

    綺麗で読みやすい作品でした
    千佳と久志の2人の語り手からなる物語。人は誰しも完璧じゃない、ひとつの星を見つめて歩いてる。
    星食の時期があって星の光を見失ってるかもしれない。それが短いか長いか分からないがいつか星食は終わり光はまた輝く。

    大事な人の死、自分の知らないところで友達仲間が何かを思って何かをしていた。多種多様な6人の物語。何かを目指し行動してる姿は周りに伝播する。とにかくやれることをやらなきゃ、だれもが何者かになれるわけではない、幸せホルモンの振れ幅は関係ない。
    人にはその人の役割がありパズルの形がある。ぴったりハマらなくてもうまくっつくように出来ている。

    あとがきを見て、物語序盤

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    2025年10月14日
  • 青ノ果テ―花巻農芸高校地学部の夏―(新潮文庫nex)

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    せっかく書いた感想が全て消えたので、諦めて。
    面白かったです。
    「銀河鉄道の夜」って異稿があるんだな。
    高校生っていいな。
    「青の果て」の色をわたしも見たことがある。
    ここで知った地学的な知識や宮沢賢治の書物の知識がわたしの中では、すごく興奮するものだった。
    など、読書の醍醐味を感じさせてもらいました。

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    2025年10月12日
  • リケジョ!

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    単行本『プチ・プロフェスール』の文庫版になります。(文庫化にあたり、『リケジョ!』に改題されました。)

    伊与原新さんの8冊目に『ブルーネス』を先に手に取りましたが、疲れと眠気に勝てず(涙)、後から入手した連作短編集になっているこちらを先に読むことにしました。
    貧乏学生の律と小学生の理緒が事件を解決していくんですが、周囲のキャラクターも面白くて、テンポも良く、ユーモもあって、そこに伊予原さんの理系の知識と謎掛けも盛り込まれていて、切なさもありながら、最後まで楽しく読み終えました。またまた好きな作品が増えました〜(*´︶`*)

    裏書きより、
    「貧乏大学生で人見知りの律は、留学費用を稼ぐため、不

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    2025年09月29日
  • 青ノ果テ―花巻農芸高校地学部の夏―(新潮文庫nex)

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    個人的に今まで読んだ本で最高の一冊。
    宮沢賢治の作品に出る“イーハトーブ”がどこか。
    それを高校生達が旅で辿る話。「銀河鉄道の夜」の内容が頻出するので、銀河鉄道の夜を読んだばかりだったのが、作品を理解するのにはかなりのアドバンテージでした。

    そして、地元岩手が作品の舞台のため、出てくる地名も分かるし、後半のクライマックスシーンの登山の場面も登ったことのある山だし。
    土地勘は無くてもいいだろうけど、「銀河鉄道の夜」は読んでからが一番いいですね。

    銀河鉄道の夜を読み、その中で「あれってどういうこと?」と言う疑問を感じていた人には、その解釈の一つが書かれていて、最高に楽しめた一冊でした。
    伊与原

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    2025年09月29日
  • 博物館のファントム 箕作博士の事件簿

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    国立科学博物館には特別展ごとに足を運んでいる。今年の夏は福井の恐竜博物館に行って、化石発掘体験をして、化石クリーニングを見学した。私自身詳しいわけではないけれど、「専門家」に憧れがあるから読んでいて楽しかった。
    剥製や鉱物、化石、「昆虫展」で見た標本、「氷河期展」で知ったデニソワ人のことが出てきた。そういうのは単純にうれしい。
    オオカミを見に動物園に行こうと思った。
    もう一回読もうかな。

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    2025年09月29日
  • オオルリ流星群

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    一気に読んだ。伊与原氏の小説は2冊目だが、科学も本格的ながら人の心の機微も描かれていてとても面白い。天文台に行きたくなった。

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    2025年09月25日
  • オオルリ流星群

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    45歳の彼らが高校生の夏を振り返り、第二の人生に向かっていく青春物語というお話でした。
    もともと、天体観測や星が好きというのもありますが、天文台ができていくワクワク感と、建設を進めるごとに増えていく仲間との温かな関わり合い、今、45歳になった彼らが抱える困難、あの夏に各々が思っていた思いへの答えが徐々に紐解かれていく感じもとても好きでした。最後の章は思わず涙が出そうになりました。
    まだ45歳という年齢は遠く感じますが、今だからできることがあるという彼らの言葉を胸に日々を過ごしたいと思えました!

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    2025年09月22日
  • ブルーネス

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    「俺の間違いは、常に相手に百パーセントを期待していたことだ。例えば、君たちはこうして俺を見舞ってくれる。その動機の九割は、俺がプロジェクトのスポンサーだからということかもしれない。でも一割ぐらいは、掛け値なしに俺を心配してくれているのだろう。俺は、その一割の気持ちを百パーセントじているし、その一割の気持ちを心の底からありがたいと思っている」

    0か100思考の私に、希望をくれた文章。
    ほんとその通りだなぁ。
    自分が信じたいものを信じたらいいよね

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    2025年09月13日
  • オオルリ流星群

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    日帰りで、また1泊ぐらいで遠く離れてしまった学生時代の友達に会いに行きました。
    何十年ぶりなのに、一瞬でその年齢に戻れて。
    いつか、いつかと思っている事に、そっと背中を押してくれる本でした。

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    2025年09月10日
  • 翠雨の人

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    猿橋賞(優れた女性科学者に与えられる賞)の猿橋勝子博士(1920〜2007)の半生を描いた物語。

    女性である、日本人であるというハンディにもめげず、地道な研究を重ねて、日本で、そして世界で、科学者としての信頼を勝ち得ていった猿橋。ただただ尊敬する。

    1954年の第五福竜丸が被爆した際の研究に続き、原水爆実験による放射能汚染について研究。「核兵器とそれのもたらす災害について、科学者には全人類に伝える義務がある。科学者の職務は、科学を人間の殺戮と文明の破壊に使わせないこと」オッペンハイマーの孫弟子の東大の先生も出てくる。

    戦争について、「これからの世界に必要なものは、社会を形づくる共通の言語

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    2025年12月11日
  • 八月の銀の雪(新潮文庫)

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    『八月の銀の雪』は、人生に行き詰まった人たちが、偶然の出会いによって救われていく物語。

    地球の内側、クジラの生態、珪藻アートなど。自然科学の不思議で美しい世界に触れることは、人生を少しだけ豊かにしてくれます。

    一つ一つかたちの異なる珪藻ガラスの美しさ。クジラたちが高い知能で何を思考しているのか。ハトの帰巣本能は数百キロ先に放しても返ってくる。

    それらはとても新鮮で、読者の私も登場人物たちと同じく、感心したり、感動したり、新しい知見を得られて楽しい読書でした。

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    2025年09月04日
  • 月まで三キロ(新潮文庫)

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    家族の再生や、若者の気づきをテーマにした短編集。読みやすく、面白い。
    著者は地球惑星科学の専門家とのことだが、地学や物理学の内容が、自然に物語に溶け込んでいる。

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    2025年12月07日
  • ブルーネス

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    久々の、心躍る小説。難しいことはわからないけれど、最後のクライマックスシーンは涙が出てきてしまった。

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    2025年09月01日
  • ブルーネス

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    人と科学の結晶。
    津波に命を、財産を、生活を奪われた人たちが立ち上がる物語。間違いを認めるのは勇気がいります。認めた上で同じ場所に居続けるのももっと勇気がいります。
    その勇気を見せてもらいました。やらなければいけないことはできるできないではなく、やるしかない。
    数多の困難にめげずに立ち向かっていくチームの心の強さと、なりより繋がっていく人の輪に感動しました。

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    2025年08月31日