伊与原新のレビュー一覧

  • 藍を継ぐ海

    QM

    購入済み

    ふぁぁぁ、なんて綺麗なお話なんだろう。いつも読んでる本よりは専門性がちょっと深くて、素人にはいまいちピンとこない部分もあったりしたけど、専門家やその道のプロやそれを愛する人たちの真っすぐな気持ち、熱意がよく伝わってきて胸が震える。たとえ利益などにならなくても、ずっと心の中にあって夢中になれて、時に自分を支えてくれたり突き動かしてくれる原動力になったり、そんなものがあるってすごく幸せだなあ。

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    2025年10月15日
  • 青ノ果テ―花巻農芸高校地学部の夏―(新潮文庫nex)

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    せっかく書いた感想が全て消えたので、諦めて。
    面白かったです。
    「銀河鉄道の夜」って異稿があるんだな。
    高校生っていいな。
    「青の果て」の色をわたしも見たことがある。
    ここで知った地学的な知識や宮沢賢治の書物の知識がわたしの中では、すごく興奮するものだった。
    など、読書の醍醐味を感じさせてもらいました。

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    2025年10月12日
  • リケジョ!

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    単行本『プチ・プロフェスール』の文庫版になります。(文庫化にあたり、『リケジョ!』に改題されました。)

    伊与原新さんの8冊目に『ブルーネス』を先に手に取りましたが、疲れと眠気に勝てず(涙)、後から入手した連作短編集になっているこちらを先に読むことにしました。
    貧乏学生の律と小学生の理緒が事件を解決していくんですが、周囲のキャラクターも面白くて、テンポも良く、ユーモもあって、そこに伊予原さんの理系の知識と謎掛けも盛り込まれていて、切なさもありながら、最後まで楽しく読み終えました。またまた好きな作品が増えました〜(*´︶`*)

    裏書きより、
    「貧乏大学生で人見知りの律は、留学費用を稼ぐため、不

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    2025年09月29日
  • 青ノ果テ―花巻農芸高校地学部の夏―(新潮文庫nex)

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    個人的に今まで読んだ本で最高の一冊。
    宮沢賢治の作品に出る“イーハトーブ”がどこか。
    それを高校生達が旅で辿る話。「銀河鉄道の夜」の内容が頻出するので、銀河鉄道の夜を読んだばかりだったのが、作品を理解するのにはかなりのアドバンテージでした。

    そして、地元岩手が作品の舞台のため、出てくる地名も分かるし、後半のクライマックスシーンの登山の場面も登ったことのある山だし。
    土地勘は無くてもいいだろうけど、「銀河鉄道の夜」は読んでからが一番いいですね。

    銀河鉄道の夜を読み、その中で「あれってどういうこと?」と言う疑問を感じていた人には、その解釈の一つが書かれていて、最高に楽しめた一冊でした。
    伊与原

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    2025年09月29日
  • 博物館のファントム 箕作博士の事件簿

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    国立科学博物館には特別展ごとに足を運んでいる。今年の夏は福井の恐竜博物館に行って、化石発掘体験をして、化石クリーニングを見学した。私自身詳しいわけではないけれど、「専門家」に憧れがあるから読んでいて楽しかった。
    剥製や鉱物、化石、「昆虫展」で見た標本、「氷河期展」で知ったデニソワ人のことが出てきた。そういうのは単純にうれしい。
    オオカミを見に動物園に行こうと思った。
    もう一回読もうかな。

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    2025年09月29日
  • ブルーネス

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    「俺の間違いは、常に相手に百パーセントを期待していたことだ。例えば、君たちはこうして俺を見舞ってくれる。その動機の九割は、俺がプロジェクトのスポンサーだからということかもしれない。でも一割ぐらいは、掛け値なしに俺を心配してくれているのだろう。俺は、その一割の気持ちを百パーセントじているし、その一割の気持ちを心の底からありがたいと思っている」

    0か100思考の私に、希望をくれた文章。
    ほんとその通りだなぁ。
    自分が信じたいものを信じたらいいよね

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    2025年09月13日
  • 翠雨の人

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    猿橋賞(優れた女性科学者に与えられる賞)の猿橋勝子博士(1920〜2007)の半生を描いた物語。

    女性である、日本人であるというハンディにもめげず、地道な研究を重ねて、日本で、そして世界で、科学者としての信頼を勝ち得ていった猿橋。ただただ尊敬する。

    1954年の第五福竜丸が被爆した際の研究に続き、原水爆実験による放射能汚染について研究。「核兵器とそれのもたらす災害について、科学者には全人類に伝える義務がある。科学者の職務は、科学を人間の殺戮と文明の破壊に使わせないこと」オッペンハイマーの孫弟子の東大の先生も出てくる。

    戦争について、「これからの世界に必要なものは、社会を形づくる共通の言語

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    2025年12月11日
  • 八月の銀の雪(新潮文庫)

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    『八月の銀の雪』は、人生に行き詰まった人たちが、偶然の出会いによって救われていく物語。

    地球の内側、クジラの生態、珪藻アートなど。自然科学の不思議で美しい世界に触れることは、人生を少しだけ豊かにしてくれます。

    一つ一つかたちの異なる珪藻ガラスの美しさ。クジラたちが高い知能で何を思考しているのか。ハトの帰巣本能は数百キロ先に放しても返ってくる。

    それらはとても新鮮で、読者の私も登場人物たちと同じく、感心したり、感動したり、新しい知見を得られて楽しい読書でした。

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    2025年09月04日
  • ブルーネス

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    久々の、心躍る小説。難しいことはわからないけれど、最後のクライマックスシーンは涙が出てきてしまった。

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    2025年09月01日
  • ブルーネス

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    人と科学の結晶。
    津波に命を、財産を、生活を奪われた人たちが立ち上がる物語。間違いを認めるのは勇気がいります。認めた上で同じ場所に居続けるのももっと勇気がいります。
    その勇気を見せてもらいました。やらなければいけないことはできるできないではなく、やるしかない。
    数多の困難にめげずに立ち向かっていくチームの心の強さと、なりより繋がっていく人の輪に感動しました。

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    2025年08月31日
  • ブルーネス

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    震災をきっかけに自らの仕事を信じられなくなった地震学者が才能と情熱に溢れる仲間と出会い、あるシステムの開発へと向かう。
    実際のシステムをモデルにしていて取材も細かく、地震や地質の分野を知るきっかけにもなるが、スポ根的な熱い話なので爽やかな読み味を求めている人にはおすすめ。

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    2025年08月09日
  • 博物館のファントム 箕作博士の事件簿

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    博物館が好きなので裏側等知れてうれしかったり、新しい知識が増えて楽しい作品だった!宮沢賢治の鉱物について、ナス科の植物について、オオカミのお話、昆虫館の行方、どの事件もおもしろくてあっという間に読んでしまった。読書することでさらにもっと他に興味が湧くことって良いなぁ思う、大好き。

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    2025年07月30日
  • ブルーネス

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    伊予原さんの本領発揮の素晴らしい小説でした。エリートや大金持ちなどのスーパーマンがたくさん登場するのですが、彼らがみんな良い人だったり、深刻な問題が起きても全てうまく解決したり、最後には海上保安庁の船まで登場するなど、かなり無理筋とも思える展開なのに全然嫌味にならず熱く入り込めました。主人公や武智さんがとても響く言葉を言っていて、思わずメモも取りました。あれから14年以上過ぎても地震の話は避けたいと思っていたはずでしたが、この本には出合えてよかったです。今はトカラ列島が心配です。

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    2025年07月10日
  • ブルーネス

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    登場人物それぞれが過去の傷を負いながらも、未来への光をあきらめない姿にグッとくるものがありました。
    今はもちろん大切。でも、過去の失敗、挫折、絶望があってこそ、未来への挑戦と希望へ踏み出せる。
    ゛あきらめない゛私はこの言葉をこの本からもらった気がします。

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    2025年07月09日
  • ルカの方舟

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    地球惑星科学の知識とアカデミアを取り巻く環境を明瞭に描写しながらも伏線が紛れ込んでおり、読み進める度に物語の進行に意外性を感じることができる。巧妙なトリックの数々を駆使するミステリも良いが、読者に高度な情報を与えつつ奥行きのある物語を味わえる物語も良いなと感じた。

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    2025年06月28日
  • 博物館のファントム 箕作博士の事件簿

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    無さそうだけど有りそうな、有りそうだけど無さそうな博物館の裏庭を散策したような気分になれる不思議な物語。数々の事件を通して、環が箕作の有能なパートナーに成長を遂げるどころが面白かった。
    個々の事件の中では、藍を継ぐ海の中でも取り上げていた、ニホンオオカミについての話と、異人類たちの子守唄が特に好きです。前者は、ニホンオオカミの特徴としての送りオオカミと狼犬の話題が再び(あくまでも読んだ順です。)取り上げられています。もしかしたら伊与原さんの、箕作先生たちに任せるなんてもったいない、自身のライフワークにしようなんて考えているのかな。また異人類たちの子守唄は、デニソワ人という初めて聞く人類の先祖が

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    2025年06月09日
  • リケジョ!

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    正しいかどうかは人によるとして、葛藤を乗り越えようとする意思の美しさと、未来のあることの素晴らしさよ。

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    2025年05月26日
  • 青ノ果テ―花巻農芸高校地学部の夏―(新潮文庫nex)

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    初めましての作家さんですが、ブグログ内では高評価の作品が多いようですね。
    まずは学園(!?)ものから。

    舞台は岩手県
    登場人物は花巻農芸高校、地学部の生徒たち
    彼らが宮沢賢治のゆかりの地(主に銀河鉄道の夜)を自転車で巡る旅に出る。
    その様子が描かれる中で、高校生ならではの心の揺れがとても良く伝わってきた。

    とにかく宮沢賢治の事が物凄く詳しく書かれていて、詳しく知らない私としては、そこは少しだらけて読んでしまったような。(申し訳ない)
    でも、地学部の鉱物採取のところはちょっぴり興味を持って読めました。
    いずれにしても、この2つのことに関しての情報量が多くて、とても良く調べられて書かれているの

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    2025年05月21日
  • ブルーネス

    Posted by ブクログ

    長めの小説だけどめちゃくちゃ面白かった。今までにない津波予想システムを立ち上げようとする、学会からのハブられメンツたちの話。メインキャラもキャラ立ってるし、本題は難しいけど夢のある話だった。実在するモデルはあるらしい。青春。

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    2025年05月14日
  • 八月の銀の雪(新潮文庫)

    QM

    購入済み

    幻想的な表紙に惹かれて購入。どのお話も科学チックで面白かった。きっとその専門か少し詳しい人じゃないと完全に理解できないような深いところまで描写されてて、作者の頭の良さというか、探求心というか、そういうものをすごく感じた。1話目のダメコンビニ店員だと思われていたベトナムの留学生が実は大学院で地震の研究をしてたというギャップと、そして第一話の主人公がちゃんと自分の進むべき道を再確認できたような結末が一番お気に入り。地球の中心に降る雪、なんてロマンチックな表現なんだろう。

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    2025年05月12日