伊与原新のレビュー一覧

  • ブルーネス

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    東日本大震災の記憶もあるし、南海トラフには自分も漠然とした不安があるからこそ、フィクションとは思えなかった。グッとくるところが何回かあって少しだけ泣いた。

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    2026年04月16日
  • 磁極反転の日(新潮文庫)

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    磁極反転というめったに起こらない地球科学現象を題材にした作品。世界中がパニックになる壮大な話かと予想していたが、不安を利用してカルトがはびこるという小さめの話だった。

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    2026年04月15日
  • 翠雨の人

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    ◼️ 伊与原新「翠雨の人」

    海洋放射能汚染、その検出で名を上げた科学者「勝ち気の勝子」猿橋勝子の人生ドラマ。やばい感動した。

    宇宙と青春ものは相性が良い?先日ひさびさの月9「サバ缶、宇宙へ行く」初回を見た。若狭湾に面した土地にある水産高校を舞台にしたお話。ドラマスタート直前に先のようなタイトルの記事があった。「この夏の星を見る」「宙わたる教室」「いつか、無重力の空で」といった、原作を読みドラマ・映画を観た作品が並んでいた。

    経験的には化学と青春、生物学と青春、もありそうな気がする。

    雨が好きで、空を飽かず眺めていた少女・勝子の憧れはマリー・キュリー。高等女学校の頃には縁談の話も出始める

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    2026年04月15日
  • 宙わたる教室

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    非常に面白い。わからないことへの探究心を持つ人々の熱量は老若男女で変わることがない。また様々な背景を持つ人が集まることで、探究はより深く幅広い解決策を生み出す。非常に心温まる気持ちの良い小説。

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    2026年04月13日
  • 藍を継ぐ海

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    短編が5つ。科学と日本各地の歴史、風土を織り交ぜた興味深い話がたっぷり。長編だけでなく、短編も最高でした。

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    2026年04月12日
  • 藍を継ぐ海

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    ネタバレ

    東大大学院で地球惑星科学を専攻していたという著者の紹介で納得。読み始めた時に作者は理系だろうなと思った。研究へのリスペクトを感じる。
    昔ヘンな研究っていう「そんなこと研究してるの?」って人のこと書いた本読んだんだけど、そうやって大義名分がなかったり、大衆的に必要性が明確でないことも含めて、色んな観点で追求する誰かがいることで人間社会は発展してきたんだろうと思うし、研究者や探究者へのリスペクトが強い私は、原爆の証跡を集めてた人の話が刺さった。

    夢化けの島
    見島の実地調査を地道に続ける助教の女性と、先祖に受け継がれてきた萩焼を再現しようとする男の話
    石の名前など専門用語が多くて、ちょっとだけ難し

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    2026年04月12日
  • 藍を継ぐ海

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    現在と、その地に生きた過去の人々を繋ぐ五つの物語。
    表題作の「藍を継ぐ海」はウミガメの卵を孵化させて育てようとする中学生の女の子。何十年もかかって生まれた砂浜に帰ってくるかもしれないウミガメに、自分の人生を重ねているのかもしれない。
    どの物語を読んでも、先人達の努力や知恵が活かされて今があるのでは、としみじみと思った。
    萩焼の話、ニホンオオカミの話など引き込まれてしまった。

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    2026年04月12日
  • 宙わたる教室

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    ネタバレ

    色々な事情、悩みを持つ定時制高校の生徒たちが、科学を通して仲間となり成長していく青春物語。

    生徒たちの成長を感じた。発表が終わった時の目頭が熱くなる。
    好きなものに熱中することの大切さを教えてくれる。

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    2026年04月09日
  • 翠雨の人

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    2026.4.2
    猿渡勝子さんという実在した人物をもとにしたお話。
    現代は男女平等の世の中になってきたけど、この方の功績もあるのだなと。

    戦前、戦後にかけて猿渡さんの実験のお陰でアメリカがイギリス、ソ連と部分的核実験禁止条約を結んだ!

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    2026年04月02日
  • 蝶が舞ったら、謎のち晴れ―気象予報士・蝶子の推理―(新潮文庫nex)

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    科学要素盛りだくさんの伊与原新さんにしては比較的とっつきやすくて読みやすいお話だったヽ(´▽`)/
    続きがあれば読みたい!

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    2026年04月02日
  • 月まで三キロ(新潮文庫)

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    はじめましての作家さん伊与原新さん、
    優しい理系な小説のイメージ。
    NHKの影響つよっ!

    『月まで三キロ』、短編でございました。
    やっちまったか!と思いながらの読書スタート。
    1編50ページが6編。

    なんて読みやすい。
    すべて理系というより理科。
    月、雪、化石、地層、化学物質、火山などなど
    図鑑で楽しんだ世界がここにありました。

    短い分、登場人物の魅力がでないかな?と思いきや、思いきやでした。素晴らしい!
    『天王寺ハイエイタス』、『エイリアンの食堂』は
    特におすすめ短編です。無理に話を盛り上げ過ぎないストーリー、読後感良かったです。

    カバンの中に一冊、空き時間にちょいと読むに最適な一冊

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    2026年03月30日
  • 宙わたる教室

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    こういう「生徒が自主的に取り組む科学」のお話が大好きです。羨ましいな〜微笑ましいな〜というほのぼのした気持ちで読み進めることができました笑

    巻末の対談にもあったように、辻村さんの『この夏の星を見る』とも雰囲気が近くて、ぜひ一緒に読んでほしいな、と思う物語でした。

    ただ最後の藤竹さんと長嶺さんの会話や研究室での過去の話はとても興味深いです。生徒をその気にさせても良いか、という問いです。

    物語では最終的に優秀賞を取ることができましたが、もし結果がうまく出なかったら、プレゼンで失敗してたら、きつい質問が飛んできたら、考えれば考えるほど、主人公の岳人が再び闇落ちしてしまわないか、心配がつきません

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    2026年03月30日
  • 月まで三キロ(新潮文庫)

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    チャッピーにおすすめされて手に取った1冊。

    登場人物達のこれからが幸せでありますようにと願わずにはいられないお話でした。

    この作品は何か劇的な変化や急展開があるわけではないです。

    ただ優しく語りかけるような、心にすっと入ってくる作品でした。

    心が落ち着く本を探してるあなたに読んでほしいです。

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    2026年03月29日
  • 青ノ果テ―花巻農芸高校地学部の夏―(新潮文庫nex)

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    うーん面白かった!
    東北はまるで土地勘ないけど、大好きな宮沢賢治がモチーフになってて最後まであっという間に読み切ってしまった、、!
    「銀河鉄道の夜」とこんなふうに絡めるのか、、興味深い。
    純粋に宮沢賢治聖地巡りしたいなぁと思わされた一作でした!

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    2026年03月29日
  • オオルリ流星群

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    45歳になった同級生と天文台を作る事に。
    高校生時代、一緒に空缶でタペストリーを作った仲間達。
    其々に抱える問題はあるし、思いもしなかった事実も明らかになる。
    星に関する専門用語も飛び交うが、分かりやすく解説されていて興味深い。
    仲間との繋がりが温かい。

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    2026年03月27日
  • オオルリ流星群

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    ネタバレ

    40代、人生の折り返し地点を過ぎてからの青春!そんな一冊だった。
    読み終わって、心がじんわり温かくなった。
    40代という年齢で出会う「もう一度何か始めたい」「まだ間に合うかもしれない」という気持ちが、静かだけど確かに胸に響く。
    大人になってから感じる喪失や後悔、そして小さな希望が丁寧に描かれていていた、
    特に、人生の折り返し地点に立ったている自分にとって刺さる作品。
    若さだけじゃない、大人だからこそ味わえる青春なのかな

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    2026年03月24日
  • オオルリ流星群

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    作者らしい、科学と人生の機微とが融合した小説。ミステリ要素もスパイスにして読ませます。いい話を読んだなという気分にさせてくれる本。(ただし40代だからそう思うのであって若い世代だとあまり刺さらないかも)

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    2026年03月24日
  • 翠雨の人

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    伊与原さんの小説にハマりつつあり、読む機会を得て、一気に読み切りました。
    猿橋賞は知っていて、受賞者が女性であることも知っていて。
    ですが、それだけ。
    だから、この本の帯を見て、
    ああ!猿橋賞の猿橋さん、、、。
    と声に出してしまいました。
    猿橋さんはどんな人なのか、を、伊与原さんが書くとどうなるのか知りたくて読み始めました。
    かなり専門的な科学・化学用語や理系チックな用語が
    数多く登場しますので、読み進みづらいこともありました。ですが、用語が理解出来なくても、猿橋さんのことは十分に理解できるし、あの時代(昭和初期から戦前、戦後、、、)に生きた女性たちの恐ろしく強い精神力や行動力があったからこそ

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    2026年03月21日
  • 藍を継ぐ海

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    徳島県阿須町の海岸のアカウミガメにまつわる物語
    アカウミガメは黒潮に乗ってアメリカ西海岸まで行って、そこで大きくなったらまた帰ってくるそうだ
    そんなことができるのは、砂に埋まって卵の中にいる時に地磁気(地球の磁場)を感じる能力が備わるから
    ウミガメの卵や赤ちゃんははコロコロかわいいからものすごく見たいけど、そっとしておいてあげないといけなかった(放流イベントはよくない)
    黒潮って、海の中を流れる川のようにしっかり目に見えるものらい

    多くの生き物は住む場所を自分で選ぶからかっこいいな
    自分は社会に支えられなければそれができない

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    2026年03月21日
  • 月まで三キロ(新潮文庫)

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    理系と人情。
    どこか傷を負った人たちが、日常の中で科学的な出会いを経て、前向きに歩き出す話。
    短編6編に、おまけと対談。
    正直、表題作はあまり好きな話ではなかった。次の星六花で少しいいなと思い、あとの4編はとても好きな話だった。
    どれも、負った傷が癒えるわけではないけど、何気ないことから前を向く力を得ていく過程は、どこかほっとする。

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    2026年03月19日