伊与原新のレビュー一覧

  • 翠雨の人

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    伊予原さんの本は、知らない事を物語の中にわかりやすく織り込んで下さる。

    読み終わって背筋が伸びる思いをした。

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    2026年06月14日
  • 宙わたる教室

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    様々なバックグラウンドを持つ定時制高校の科学部が学校に火星を作る。どんな人でも科学の前では平等。凸凹なメンバーだけど、ひとつの目標に向けてチーム一丸となり追求していく姿勢が素敵だった。
    藤竹は実験と言っていたけど、そんな生徒たちを見捨てずに一人一人と向き合って、信じてくれるとても素敵な先生だと思う。
    生まれて初めて真剣なんだ。と岳人が言った時、とても熱い気持ちになった。
    どんなことでも、どうせできないと決めつけずに、真剣に取り組んでいきたい。

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    2026年06月14日
  • 藍を継ぐ海

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    5話収録されている。各話共通して史実から着想されたフィクションとなっている。論理的な展開で説得力があると感じた。地道な仕事や研究、生き方を描いていて良い作品と思う。

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    2026年06月13日
  • 藍を継ぐ海

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    キレイな文章で静かな中に紡いでいく意志が流れている、そんな文章でした。
    どの作品も好きでしたが、私は「夢化けの島」「星隕つ駅逓」「藍を継ぐ海」が良かったかな。

    夢化けの島
    狼犬ダイアリー
    祈りの破片
    星隕つ駅逓
    藍を継ぐ海

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    2026年06月07日
  • 月まで三キロ(新潮文庫)

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    宇宙という広い世界を知っているからこそ、人の心の機微をこのように優しく、あたたかく描写できるのだろうか。

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    2026年06月07日
  • 翠雨の人

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    猿橋勝子さんの名前は知っていたけれど、どのような研究をした人なのかは知らなかった。女性の科学者に猿橋賞が授与されたと言う新聞記事を見るくらいだったので、すごい人だったんだろうなぐらいの認識だった。そして、彼女の生き方を読んでいたら、思わず引き込まれた。アメリカに単身で出向いてそこで緻密な実験を地道に一人で行って、敗戦国であるとか女性であるとかを乗り越えて、実験結果を認められる所は読んでいて、思わずやった!と思った。
    平和を願い、努力し、人にも恵まれて生き抜いた一人の科学者の生き様がとても清々しかった。

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    2026年06月07日
  • 藍を継ぐ海

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    伊予原新氏の著作を読むのは3冊目。第172回直木賞受賞作、「科学が私たちを温かく包み込んでくれる」と帯にあるが、まったく違う内容だった。伊予原市は理系の出ということもあり、テクノロジーを主題とした小説も多いが、本書はむしろ日本の地方(田舎)で生活を営む人々の話である。つまり、どちらかというとほっこり系。
    5本の短編から成る。それぞれとても読みやすく、意地悪な人も出てこず、さらりとしている。地質の話や、隕石の話や、狼犬の話など。よく調べて書かれているが、ソフトな書き口なので、読み終わってみると案外印象に残らない。
    最後のタイトルと同名の短編が良かった。徳島県でウミガメを見守る人々の話だ。ウミガメ

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    2026年06月06日
  • 藍を継ぐ海

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    5編あるうち、本のタイトルになっている愛を継ぐ海がいちばん心に残った。17年過ごした県の話ということもあり、方言は少し標準化されているものの、沁みた。

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    2026年06月05日
  • 宙わたる教室

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    科学の説明部分は岳人以上にさっぱりわけわかめ状態だったが、徐々に明るみになるキャラクターの人物像と仲間意識が最高に良い。そんな人物たちが一つのことに熱中する物語。

    「定時制」とだけで偏見を持ってしまっていた自分だけど、実際は色んな事情で通っている生徒たちだったこともこの物語で知る。

    やる気になればなんでも出来る。本当にその通り。勇気をもらった。
    特に岳人。よく先生と出会ってくれた。感動をありがとうと伝えたい。
    本当は5にしたいが、科学の部分が全くだったから、4。内容は文句なし!花丸!!!

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    2026年06月03日
  • 翠雨の人

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    猿橋賞は耳にしたことがありましたが、その基となった猿橋勝子さんのことは知りませんでした。女性研究者としてはもとより、人として、仕事人として頭が下がる。と同時に核兵器の悲惨さ愚かさ、を認識。これは放っておくと忘れるもの。現代人みたいに。東邦大学の沿革も知った。サイエンスは脈々と続いてきたもの。先人に思いを馳せ、忘れていた事に気づくことが本当に大事だと肝に命じた一冊でした。

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    2026年06月03日
  • 月まで三キロ(新潮文庫)

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    ネタバレ

    最近読書から離れていた私にとっては、とても読みやすかった。凝り固まっている文章ではなく、すらすらと読めた。専門用語がちりばめられていて、それも新たな知識として得られて楽しく読めた。
    今の私の境遇と、とても重なるところがあり、
    出会うべくして出会ったな、という感じ。
    理系学部に進学し、准教授から、惑星や天気の研究について最近話を聞き、親が離婚の危機に瀕していて、尚且つ中学受験も経験した私の心に、びたっと嵌まる感覚。この本を今読めてよかった。ほっと心が暖かくなります。関西人としては、関西弁が自然だったのが、個人的なお気に入りポイントです。

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    2026年06月02日
  • 月まで三キロ(新潮文庫)

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    ネタバレ

    読み途中、しかし読み進めていけばいくほど引っ張られるような話。
    果たしてどうなるのか。
    自殺したい男がタクシードライバーと月まで3キロ場所に行く物語(最初)、その後は40の女性が気象オタクのタクシードライバーと恋する。

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    2026年06月23日
  • オオルリ流星群

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    ネタバレ

    胸がグッと苦しくなるけどほわっとあったかくなる。
    恵介がなせ死んじゃったのか、追求はされなかったけどだからこそ各々があの夏を思ったまま大人になって、もう一度青春を味わえたんだと思う。

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    2026年05月31日
  • 月まで三キロ(新潮文庫)

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    初めての伊予原作品。
    理系学者の先生らしい緻密な構成で、安心して読める。

    心が凪ぐ。
    優しい物語だ。

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    2026年05月31日
  • 藍を継ぐ海

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    ネタバレ

    蘊蓄を軸にしながらも堅苦しさを感じさせず、知識と物語が心地よく溶け合う短編集だった。

    萩焼、オオカミ、長崎の原爆投下後の影響調査、駅逓、隕石、ウミガメ――どれも専門的でありながら、読者の興味を自然に引き寄せる題材ばかりで、読み進めるほどに「学ぶ楽しさ」と「物語を味わう楽しさ」が同時に満たされていく。
    ほのぼのとした人間ドラマとのバランスも絶妙で、読後には温かい余韻が残った。

    特に印象に残ったのは、「狼犬ダイアリー」「星隕つ駅逓」「藍を継ぐ海」の三編である。

    「狼犬ダイアリー」では、オオカミが絶滅に至った背景や、かつて人間が狼と犬の混血である“狼混”を作り利用していたという歴史的事実が紹介

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    2026年05月30日
  • 宙わたる教室

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    東新宿高校定時制の数学・物理の担当教師・藤竹。
    ある想いをもって、東新宿高校定時制に科学部を作る。藤竹によって科学部に誘われた年齢も経歴も境遇もバラバラな生徒たち。
    ひとり、ふたり…と藤竹ともに『火星のクレーター』の再現実験を進めていく…

    藤竹の過去に経験した想いをとり去ることができるのか…

    定時制高校に通うひとたちにはそれぞれに理由がある。
    勉強したくても、家庭の事情でできなかったもの。
    ひとには理解されにくい病気で勉強ができなかったもの。
    いじめで不登校になったもの。
    みんなそれぞれ理由を抱えている。

    ディスレクシアの岳人、知的障害はなく、『読み』『書き』が不自由なため、周りからは理

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    2026年05月30日
  • 宙わたる教室

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    ドラマがとても良かったので、文庫化を待って。
    新宿の定時制高校に通う生徒たちと、担任の藤竹との交流の物語。
    生徒たちが抱える問題や、恵まれているとは言えない境遇を、藤竹と共に生徒たち自身が少しずつ乗り越えてゆく。
    そう、もう一度学校に通いたい、という思いは皆同じなのだ。
    始めはバラバラな生徒たちが、自ら動きだし、次第に仲間となってゆく背中を押すのが、藤竹の行う科学実験。

    藤竹は熱血漢ではない。
    そこがいい。
    もし、よくある熱血漢だったら、本書をここまで楽しく読みきれていなかっただろう。
    藤竹は、頭脳明晰、静かな眼差しで生徒一人一人を見つめ、受け身ではなく自ら学ぼう!という方向へ、そっと力を貸

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    2026年05月29日
  • 月まで三キロ(新潮文庫)

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    ネタバレ

    短編は読み始めて、体温を上げていき面白さを味わい始めた頃に終わってしまう事が多いので、あまり好んで読まないのですが、これは楽しめました。短くても余韻があって、しばらく味わってから次を読み始めるとちょうど良かった。

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    2026年05月29日
  • 月まで三キロ(新潮文庫)

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    短いですが、どれも心がほっこりしました。
    個人的にはこの6編の順番も良かったと思い、山を刻むを読み終えて、この本の、作者の雰囲気や心の穏やかさを感じ、その必要性を再認識できたように思います

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    2026年05月25日
  • 翠雨の人

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    大正生まれの女性科学者の猿橋勝子さんのお話。
    私は平成生まれで、第五福竜丸事件について全く知らずどれくらいの危険性かも分からなかったですが、この本での被爆の描写から恐ろしい事件であるのが認識できました。
    1人の女性科学者が核の水爆実験の危険性を訴えていく姿には逞しさを感じ、読み応えがある内容でした!

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    2026年05月25日