伊与原新のレビュー一覧
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ドラマを観てすごく感動したので、原作も読んでみた。自分にも何か可能性があるんじゃないかと思わせてくれる作品だった。自分が知らないだけで持ってる可能性。決めつけず、まずやってみる(手を動かす)ってことが大事だなと思った。結局は諦めたらなにも始まらないし、考えてるだけじゃなにも起こらない。自分の可能性を引き出すには、自分次第である。それと、自分と違う価値観を持つ人と関わり合うことはすごく意味のあることなんだと思った。岳人と長嶺にしろ、定時制と研究者にしろ今までその人たちが経験してきたことが自分自身の新たな発見になる。自分を守るプライドなんてクソ喰らえだって思った。ただドラマの方が1人1人のストーリ
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Posted by ブクログ
伊与原新、短編集。
就職活動がうまくいかない大学生・堀川。ひとり娘・果穂を育てるシングルマザー。元劇団員の派遣社員・正樹…
生きることに辛さを抱えた人達。
ひととのつながりから、考え方を変え、ちょっと前向きになっていく。
堀川くんなんて、段ボールロボットの話を動画付きで、面接ですればいいのに。グエンの言うように。
正樹もレモン農家、継ぐんだろうな。
それぞれの話に繋がりはなく、どの話にも科学の話が違和感なく、盛り込まれている…
どの科学の話もわかりやすくて、話を邪魔していない…
短編って、物足りなさを感じるので、苦手だったが、伊与原新の短編はいい。
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Posted by ブクログ
伊与原さんの新作です
お恥ずかしい話ですが、本作で初めて猿橋勝子さんのことを知りました
猿橋さんは日本の女性科学者の草分けで、優れた女性科学者に贈られる「猿橋賞」の創始者として知られています。
猿橋さんの学生時代から研究の道へと進むところから、戦時中の研究、戦後の放射線汚染の調査を行い核実験の危険性を訴え続ける様が描かれています
実話を元にしたフィクションとありますが、すごい参考文献の数で、いかに伊与原さんがこの作品と、猿橋さんと向き合ってきたかがわかります。
女は大学に行くのも許されない時代に、科学者として生きていくことにどれほど苦労があったか、、、
それでも生涯を -
Posted by ブクログ
雨にも色々な呼び名があります。
この本のタイトルの「翠雨」とは、どんな雨なんだろうと思い、調べてみました。新緑の季節に降る、木々の青葉を濡らす雨のことで、夏の季語でした。雨が葉の緑色を翡翠のように美しく見せる情景が思い浮かぶ言葉でした。
主人公の猿橋勝子は、大正九年生まれ。彼女は、雨はどこから降るのだろうと疑問をもつ子どもでした。家族の後押しと自分の納得できる場所を求めて、帝国女子理学専門学校へ行くことになりました。結果的にこの事が彼女の人生を決めたことになりました。
始めは気象研究所に派遣され、研究者として歩んだ彼女は、微量分析の達人と呼ばれ、第五福竜丸事件や原水爆実験による放射能汚染の -
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伊与原新さんのハートウォーミングストーリーですね。
私設天文台をめぐる再生のドラマです。
県立秦野西高校の三年生の夏に、オオルリのタペストリーを空缶で作った仲間が、四十五歳で集結する。
きっかけは、国立天文台に勤務していたタペストリー仲間の山際慧子が、国立天文台を辞して秦野市に帰って来た事だ。友情を温めようと、同じくタペストリー仲間の伊東千佳と種村久志、勢多修の三人が慧子の歓迎会を開いた事から始まる。
慧子は国立天文台の正規の職員ではなく、嘱託職員だったのが契約が切れて退職したと言う。しかし、自分のやり残した研究の為に、手作りの天文台を建てる計画を実行したいと言う。
その話を聞いて、