伊与原新のレビュー一覧
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第172回直木賞受賞作。5つの短編からなる本作品。直木賞受賞作であり短編なので、伊予原さんの作品の魅力がぎゅっと詰まっているのだろうなと楽しみにしていた作品。
『夢化けの島』。舞台は山口県萩市の離島、見島。日本海に浮かぶ島。久保歩美は32歳の大学理学部地球科学化で助教。専門は火成岩岩石学。大学から研究を続けて10年になる。根っからの研究者という感じ。苦労もあるだろうけれど楽しい方が大きいのだろうな。明るく前向きな中心人物。見島には毎年岩石を調べるために訪れている。
渡船の中で出会ったのは三浦光平。光平はかつての萩焼に使われていた見島土を原料とした作品を作っていた登り窯を探していた。そのこと -
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2026年一冊目。フォローさせてもらっている方の本棚から頂いたオススメ本を年末から読み始めて、あっという間に読み終えました!それぞれの過去を抱えながら定時制高校に通う学生とこちらも過去を抱えながら教壇に立つ教師が心を通わせながら、お互いを信じ、目標に向かって進んでいく青春小説。それぞれのエピソードでチャプターを構成し、最終章で目標達成にまとめ上げていく構成に引き込まれた。特に『オポチュニティの轍』のエピソードはこの小説を読み進める中で重要で心を動かされた。あとがきまで読むとさらにぐっと心を掴まれる作品だったと感じた。本を読んでいる最中に、職場の先輩からNHKでドラマ放映されていたことを聞き、ぜ
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登場人物それぞれの物語がしっかりと胸に響いてくる、好みの一冊
どの人物の視点にも「わかる」「苦しい」「がんばれ」と思わされる瞬間があり、読み進めるたびに気持ちを掴まれる。
人生は「どの時期に、どんな人と出会うか」で大きく形を変えてしまうことがあると感じた。
もし少しタイミングが違っていたら、もしあの出会いがなかったら——そう考えると、登場人物たちの歩んだ道がより切実に感じられた。
正直、「さすがに出来過ぎでは?」と思う展開もある。けれど、そのご都合主義さを差し引いても、この物語が持つ温度や希望は嫌いじゃない。むしろ、だからこそ救われる気持ちになる部分もあった。 -
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舞台は神奈川県秦野市。同市に暮らす薬局店主の久志と中学校教師の千佳、司法試験に挑戦中の修は、人生の折り返し地点である45歳を迎えた同級生。天文学者として国立天文台に勤務していた、同じく同級生の彗子がその職を辞して、ここ秦野で個人天文台を建設する――その計画を知るところから、物語は動き出す。
彼らは27年前、高校3年生のときに「文化祭でオオルリの巨大タペストリーを作成する」という目的のもと集った、6人組のうちの4人だ。この場にいないのは、仕事で心を患い自宅に引きこもっている和也と、タペストリー計画の発起人でありながら途中で離脱し、その翌年の夏に不慮の事故でこの世を去った恵介だ。
自分の人生に -
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4.1
大人ってみんなが力を合わせれば、すごいことを成し遂げることができる力をもっているんだなと思いました。
同じ場所で育った人がそれぞれの道を歩み、色々な経験をして、誰一人同じ人はいない。
でも、誰一人同じ道がないからこそ、いざ力を合わせたら誰かの夢を実現することもできる。
今の社会はどうだろう、私も含めて大人は力を合わせることができているだろうか、
他人の批判ばかりして揚げ足取りばかりしていないだろうかと考えてしまいました。
読むと友達に会いたくなりました。相手も忙しいと思い連絡するのを躊躇っていましたが、久しぶりに連絡をしてみようと思わせてくれるそんな作品でした。面白かった。 -
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実在する女性科学者の先駆、猿橋勝子さんの生涯を描いた作品。
あとがきに記されていたように、本作は一部架空の出来事や人物が含まれるフィクションらしい。
けれど、実在する事案を扱った物語は、巻末の膨大な参考文献からも、ノンフィクションのように錯覚してしまった。
日本が戦争モードに突入していく時代。
女性が高学歴であることが疎まれ、学問を志すことが叶わなかった当時、好きな学問で社会的地位を得て自立することの重要性を悟り、その道を貫いた猿橋勝子という女性。
猿橋勝子さんの生い立ちから、科学への信念、科学者としての誇りや責任、女性の生き方にいたるまで、本当に学びが多い作品だった。
理系分野なので苦 -
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ネタバレ科学小説が多い伊与原新作品 4冊目
今回は実在の女性科学者 猿橋勝子(さるはしかつこ)の史実ベースのフィクション小説
まだ女性が「若くして嫁ぐことこそ女の幸せ」と言われていた大正時代。
マリー・キュリーに憧れて科学を学ぶため 親を説き伏せ、できたばかりの日本初の女性のための理系専門学校に入学する。
そして 出逢った生涯の師 三宅泰雄
地球化学分野の先駆者で、中央気象台で大気の電場を研究している科学者だ
そこで 何も知らない学生の勝子に一から研究の基礎を教え 科学者へと導いていく
戦時中の科学者の想いとは違う 軍との関わり、そして 原爆・・・・
小さい頃 (雨は何だろう?)と考えた 勝子が放射