伊与原新のレビュー一覧

  • 藍を継ぐ海

    Posted by ブクログ

    第172回直木賞受賞作。5つの短編からなる本作品。直木賞受賞作であり短編なので、伊予原さんの作品の魅力がぎゅっと詰まっているのだろうなと楽しみにしていた作品。

    『夢化けの島』。舞台は山口県萩市の離島、見島。日本海に浮かぶ島。久保歩美は32歳の大学理学部地球科学化で助教。専門は火成岩岩石学。大学から研究を続けて10年になる。根っからの研究者という感じ。苦労もあるだろうけれど楽しい方が大きいのだろうな。明るく前向きな中心人物。見島には毎年岩石を調べるために訪れている。

    渡船の中で出会ったのは三浦光平。光平はかつての萩焼に使われていた見島土を原料とした作品を作っていた登り窯を探していた。そのこと

    0
    2026年01月10日
  • 月まで三キロ(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    『エイリアンの食堂』、『山を刻む』がよかった。
    自分も学生の頃、岩石採取の為に山に向かった。下りてくると1ミリくらいはまた行ってもいいかな、みたいな感覚はどこか懐かしく感じた。
    『アンモナイトの探し方』の「わかるはわける」というのも素敵な考え方だなと思わされた。

    0
    2026年01月07日
  • 藍を継ぐ海

    Posted by ブクログ

    いつも全く知らない分野の知識にも触れられるし
    そこから学び取る生き方への優しい着地が
    伊予原さんの作品は素晴らしく
    また次も読みたくなる。

    心癒されます。

    0
    2026年01月07日
  • 宙わたる教室

    Posted by ブクログ

    2026年一冊目。フォローさせてもらっている方の本棚から頂いたオススメ本を年末から読み始めて、あっという間に読み終えました!それぞれの過去を抱えながら定時制高校に通う学生とこちらも過去を抱えながら教壇に立つ教師が心を通わせながら、お互いを信じ、目標に向かって進んでいく青春小説。それぞれのエピソードでチャプターを構成し、最終章で目標達成にまとめ上げていく構成に引き込まれた。特に『オポチュニティの轍』のエピソードはこの小説を読み進める中で重要で心を動かされた。あとがきまで読むとさらにぐっと心を掴まれる作品だったと感じた。本を読んでいる最中に、職場の先輩からNHKでドラマ放映されていたことを聞き、ぜ

    0
    2026年01月06日
  • 翠雨の人

    Posted by ブクログ

    日本のそれも女性の科学者で、放射能について研究していた人がいたこと知らなかった。平塚らいちょうと接点があって、国際会議で登壇してるなんて!科学者はどういう立場であるべきか、考えさせられた。

    0
    2026年01月06日
  • 藍を継ぐ海

    Posted by ブクログ

    なんと美しい景色の浮かぶ物語たちか。森の中の朽ちた登り窯。山の斜面に立つ狼犬。白い波頭に藍の海。この人の本はいつも私に画像を思い起こさせる。地元だから方言とかもあってなおさらかな。旅に出たくなった。

    0
    2026年01月05日
  • 宙わたる教室

    Posted by ブクログ

    あったかーい!長嶺夫婦のような優しい雰囲気に憧れるなぁ。自分も意欲があれば何か変える事ができるのかなって少し勇気を貰えました。

    0
    2026年01月03日
  • 宙わたる教室

    Posted by ブクログ

    登場人物それぞれの物語がしっかりと胸に響いてくる、好みの一冊
    どの人物の視点にも「わかる」「苦しい」「がんばれ」と思わされる瞬間があり、読み進めるたびに気持ちを掴まれる。

    人生は「どの時期に、どんな人と出会うか」で大きく形を変えてしまうことがあると感じた。
    もし少しタイミングが違っていたら、もしあの出会いがなかったら——そう考えると、登場人物たちの歩んだ道がより切実に感じられた。

    正直、「さすがに出来過ぎでは?」と思う展開もある。けれど、そのご都合主義さを差し引いても、この物語が持つ温度や希望は嫌いじゃない。むしろ、だからこそ救われる気持ちになる部分もあった。

    0
    2025年12月31日
  • 月まで三キロ(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    筆者の専門性を活かした、目新しい作品。物語のストーリー性、登場人物の感情の機微を描くうまさを犇々と感じながら、地学の専門性を活かすアイデンティティが乗っかっており新鮮味も感じた。扱っている題材は小さな、日常の切れ端であるが、地学というスケールの大きい断片を入れ込むことで何やら壮大な話を前にしているように錯覚した。

    0
    2025年12月31日
  • 青ノ果テ―花巻農芸高校地学部の夏―(新潮文庫nex)

    Posted by ブクログ

    壮多を中心とした花巻農芸高校の高校生たちの、ひと夏の青春小説であり、宮沢賢治ゆかりの地を巡るロードノベルでもあった。伊予原さんの作品らしく、地学や天文学の知識も使いつつ、「銀河鉄道」を軸に宮沢賢治の作品群についても調査された情報を駆使して描かれていた。こんな解説付きの宮沢賢治本が読みたいっ!

    0
    2025年12月30日
  • オオルリ流星群

    Posted by ブクログ

    舞台は神奈川県秦野市。同市に暮らす薬局店主の久志と中学校教師の千佳、司法試験に挑戦中の修は、人生の折り返し地点である45歳を迎えた同級生。天文学者として国立天文台に勤務していた、同じく同級生の彗子がその職を辞して、ここ秦野で個人天文台を建設する――その計画を知るところから、物語は動き出す。

    彼らは27年前、高校3年生のときに「文化祭でオオルリの巨大タペストリーを作成する」という目的のもと集った、6人組のうちの4人だ。この場にいないのは、仕事で心を患い自宅に引きこもっている和也と、タペストリー計画の発起人でありながら途中で離脱し、その翌年の夏に不慮の事故でこの世を去った恵介だ。

    自分の人生に

    0
    2025年12月30日
  • 宙わたる教室

    Posted by ブクログ

    とっても良かったです。胸がグッときました。ドラマを見ていなかった自分を悔いています。実験の感じが文字だけでは想像力が足りません(;;)物語や登場人物とても良いです。

    0
    2025年12月28日
  • オオルリ流星群

    Posted by ブクログ

    4.1

    大人ってみんなが力を合わせれば、すごいことを成し遂げることができる力をもっているんだなと思いました。
    同じ場所で育った人がそれぞれの道を歩み、色々な経験をして、誰一人同じ人はいない。
    でも、誰一人同じ道がないからこそ、いざ力を合わせたら誰かの夢を実現することもできる。

    今の社会はどうだろう、私も含めて大人は力を合わせることができているだろうか、
    他人の批判ばかりして揚げ足取りばかりしていないだろうかと考えてしまいました。

    読むと友達に会いたくなりました。相手も忙しいと思い連絡するのを躊躇っていましたが、久しぶりに連絡をしてみようと思わせてくれるそんな作品でした。面白かった。

    0
    2025年12月27日
  • 宙わたる教室

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    何かに挑戦することを躊躇している人の背中を押してくれる一冊。人の可能性をより信じたくなった。
    定時制と青空、宙の繋げ方が素敵だった。

    0
    2025年12月24日
  • 藍を継ぐ海

    Posted by ブクログ

    面白かった!
    フィクションだけど、ほんとにそういう歴史があったような感じを思わせる物語たち。
    少しだけ変化がある物語。心地よい。

    0
    2025年12月23日
  • 月まで三キロ(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ずっと読んでみたかった本 月まで三キロも良かったが エリアンの食堂も引き込まれた
    最後までとても楽しめた 初めて読む著者だったが他の作品も読もうと思う

    0
    2025年12月23日
  • 翠雨の人

    Posted by ブクログ

    実在する女性科学者の先駆、猿橋勝子さんの生涯を描いた作品。
    あとがきに記されていたように、本作は一部架空の出来事や人物が含まれるフィクションらしい。
    けれど、実在する事案を扱った物語は、巻末の膨大な参考文献からも、ノンフィクションのように錯覚してしまった。

    日本が戦争モードに突入していく時代。
    女性が高学歴であることが疎まれ、学問を志すことが叶わなかった当時、好きな学問で社会的地位を得て自立することの重要性を悟り、その道を貫いた猿橋勝子という女性。

    猿橋勝子さんの生い立ちから、科学への信念、科学者としての誇りや責任、女性の生き方にいたるまで、本当に学びが多い作品だった。

    理系分野なので苦

    0
    2025年12月23日
  • オオルリ流星群

    Posted by ブクログ

    想定内と想定外な事実が発覚するお話。今の自分と本当の同世代な男女混合同級生仲間の青春話。私にはこんな風に思い出せる出来事あったかな。…とても大きな出来事が起こるから、このメンバーは絆が強いという一面もあると思う。そして、「地元に残っている」というのも大きいかな。「こんなはずじゃなかった」ばかりな人たちがひと夏久しぶりに何かに打ち込む。いいな。きっと、ここからもこの人たちは普通に自然につながっていくんだろうな。

    0
    2025年12月20日
  • オオルリ流星群

    Posted by ブクログ

    地形、天文学、建築、どれも難しすぎて読み終えるのにとても時間がかかりました。それでもすべては理解できていません。ただただ人間ドラマの展開が気になり、なんとか読み進めることができたという感じです。人間ドラマも流星群のようでした。

    0
    2025年12月20日
  • 翠雨の人

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    科学小説が多い伊与原新作品 4冊目
    今回は実在の女性科学者 猿橋勝子(さるはしかつこ)の史実ベースのフィクション小説

    まだ女性が「若くして嫁ぐことこそ女の幸せ」と言われていた大正時代。
    マリー・キュリーに憧れて科学を学ぶため 親を説き伏せ、できたばかりの日本初の女性のための理系専門学校に入学する。
    そして 出逢った生涯の師 三宅泰雄
    地球化学分野の先駆者で、中央気象台で大気の電場を研究している科学者だ
    そこで 何も知らない学生の勝子に一から研究の基礎を教え 科学者へと導いていく
    戦時中の科学者の想いとは違う 軍との関わり、そして 原爆・・・・
    小さい頃 (雨は何だろう?)と考えた 勝子が放射

    0
    2025年12月19日