伊与原新のレビュー一覧

  • 翠雨の人

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    ネタバレ

    女性の人生に選択肢が少なかった時代に、信念を持って自分の好きなものを突き詰めて生き抜きた人生に心動かされた。また、三宅先生をはじめとして素晴らしい方々に恵まれていたのも、彼女自身の科学に対するひたむきな姿勢が他の研究者たちを惹きつけていた証拠なのだと思う。
    ビキニ水爆実験の放射能汚染に向き合う姿は、科学者としての使命感と、これ以上被害者を出してはならないという1人の人間としての強い意思を感じた。核兵器を作るのは科学者だが、その脅威から人類を守るのも科学者である、ということを体現しているようだった。
    相互検定の結果がフォルサムのチームを上回っていたシーンは、勝子が今まで取り組んできたハードワーク

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    2026年07月04日
  • 月まで三キロ(新潮文庫)

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    難しいのかなとおもったけど、短編だから読んでみようと思った。

    エイリアンの食堂と山を刻むが特に好きだった。

    小説でありながら、学びにもなって一冊でたくさんのことが得られる本だった。

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    2026年07月04日
  • 宙わたる教室

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    定時制高校を舞台に、さまざまな事情を抱えた人たちが化学を通して少しずつ変わっていく姿に引き込まれました。先生の「その気になれば何でもできる」という言葉が一番心に残っています。人は一人では変われなくても、誰かとの出会いや関わりの中で変わっていけること、そして可能性は年齢や環境では決まらないことを感じました。化学のことはわからなくても、実験に夢中になり、時間を忘れて取り組む姿がとても楽しそうで、「夢中になれるものがあるっていいな」と少しうらやましくなりました。読み終えたあと、「何歳からでも挑戦できる」という前向きな気持ちをもらえた一冊でした。

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    2026年07月03日
  • 藍を継ぐ海

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    ネタバレ

    土器に関する「夢化けの島」、犬と狼に関する「狼犬ダイアリー」、長崎の原爆にまつわる「祈りの破片」、北海道での隕石に関する「星隕つ駅逓」、ウミガメに関する「藍を継ぐ海」。それぞれ、伊与原新らしく理系の交わった小説だった。特に、「藍を継ぐ海」は佐和の「ウミガメが沙月のようだった」という文章を見て、「別れてしまった姉妹」を思わせる表現に心にじんと来るものがあった。ラストまで読むことができた

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    2026年07月02日
  • コズミック・ガール 宙わたる教室

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    第2弾、今度は異色の女子高校生。
    今回も個性的な面々が登場、生徒よりも2人の先生が際立っていたかも。
    また、1作目で出てきた人たちのその後も描かれていてさらに興味深い。そして、藤竹先生も...

    前作はドラマも好評のようだったけど敢えて見てない。
    その意味で、2作目をなんの先入観もなく楽しめたことがよかったかと。

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    2026年07月02日
  • 月まで三キロ(新潮文庫)

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    すごく読みやすくて箸休め的に読める。短編集なのも気軽で良い。出てくる話がどれもありそうな現実感があり、主人公の心理描写も細かくてわかりやすい。最後に付いている対談を読んで食堂と山にそういう要素あったんだ…という読解力の無さを感じて泣いた。

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    2026年06月30日
  • 八月の銀の雪(新潮文庫)

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    「宙わたる教室」がすごくよかったのでこちらも読んでみた。自分は文系だ、と科学にはそれほど興味を持てずに生きてきたけど、どの話も読みやすく、誰かに「知ってました?鳩って……」「珪藻土ってあるじゃないですか、あれはね……」と話したくなるような内容だった。
    自然に比べると人間なんてちっぽけだ、とはよく言うが、この本は自然や世界の壮大さと緻密さ、それらが矛盾することなくそびえている事実を伝え、それを知った各登場人物の心をふっと動かす瞬間をも捉えていて、読者である我々の心にも同じような風が吹く。
    「アルノーと檸檬」が特に好き。

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    2026年06月29日
  • 月まで三キロ(新潮文庫)

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    それぞれの話がちょっと明るめの方へ向かい始めてる感じで終わっているのが良いなあと思いました!
    「八月の銀の雪」を読んだ時もですが、読みながら気になってしまい調べたりしましたし、実際に見たりしてみたいなぁと思いながら読んでました!
    また、これからの日常の中で自然を楽しみたくなります!

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    2026年06月29日
  • 宙わたる教室

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    ネタバレ

    胸が熱くなる物語でした。ディスレクシアやオポチュニティの話題など興味深い話もあり、飽きることなく読み進めることができました。3章で『星を継ぐもの』が出てきたときは少し嬉しかったです。

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    2026年06月27日
  • オオルリ流星群

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    実話をもとにしたというのがまたいいですね。
    青春時代の熱い気持ちが中年になって再燃するところや、知られてなかった物語等が話を分厚くさせてくれて素敵です。

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    2026年06月26日
  • リケジョ!

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    大学院で博士課程に籍を置いている律は、デンマークへの留学が決まったものの、滞在費用を工面するために、お金持ちの家の令嬢である小学校4年生である理緒の家庭教師をすることになる。(律は地味な女子学生)

    この理緒。常にカバンにハンダコテを入れている、リケジョでちょっと変わった女の子。律のことを「教授」と呼び、理緒や律の周りで起こった不思議な出来事を科学的に解明していく科学ミステリー小説。

    最初は小学生相手の、近所で起こる噂話の解明などの話だったが、読み進めるうちに、あらゆる現場に赴く2人+運転手の恵人(けいと)の3人。
    理緒の家には両親はおらず、律の過去も垣間見え、なんとなく「ん?」と思いながら

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    2026年06月26日
  • 青ノ果テ―花巻農芸高校地学部の夏―(新潮文庫nex)

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    岩手県花巻市の花巻農芸高校(花巻農業高校をモデルにした架空の高校)に東京から転校生、深澤がやってきた。壮多は幼馴染みの七夏(なのか)が深澤と親しくなっていくことに不安と危機感を抱え、怪我により伝統芸能の鹿踊りができなくなったことから、新たに発足した地学部の活動にしばらく身を置くことにする。
    でも、七夏の様子がおかしくなり、忽然と花巻の街から消えてしまう。

    花巻といえば、宮沢賢治。
    地学といえば、宮沢賢治。
    青春時代の貴重な夏休みに、宮沢賢治が過ごした岩手県内を周り、鉱物や天文に触れながら過ごす様子が、宮沢賢治ファンにはたまらないだろう。

    地図もついてるので、彼らが今どの辺りを移動しているの

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    2026年06月26日
  • 翠雨の人

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    猿橋勝子さんの評伝を元にしたフィクション。恥ずかしながら猿橋勝子さんを初めて知った。彼女が道場破りとしてアメリカへ単身乗り込み、セシウム濃度の分析実験を行ったことが、アメリカの核実験の停止に繋がったという偉業をなし遂げた人だとは。「勝子」という名前に負けない人生を送ったひとりの科学者の物語。とても心に響いた。

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    2026年06月25日
  • 月まで三キロ(新潮文庫)

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    ネタバレ

    6つの短編が入っていた。
    なかでも「アンモナイトの探し方」が少年時代の記憶を掘り起こしてくれた。
    主人公は頭のいい小学6年生。元館長は無愛想なお爺さんだけど、化石の掘り方を教えてくれる。
    元館長の言葉は、経験に基づいた力強い言葉だった。悩みを解決する糸口になる予感がする。期待してしまう。
    「わかった気になるというのは、危険なことだ」
    「わかるは、わけるだ」
    「わかるとわからないを、きちんとわけるんだ」
    わかっているつもりだから、判断を間違ってしまうんだと気づいた。わかっていることでも、わかる部分とわからない部分が混じっている。

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    2026年06月22日
  • 宙わたる教室

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    定時制高校の生徒 いろいろクセのある生徒たちが 科学の実験で成長する熱い話
    学習障害で字が読みにくい人が 読める字があるなんて知らなかった

    実験の装置作りの発想がおもしろかった 

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    2026年06月21日
  • 月まで三キロ(新潮文庫)

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    NHKのドラマ「宙わたる教室」を観て著者に興味を持ち、書籍も読んでみようと思い購入。
    読み始めは今まで読んだことのない作風(理系出身の著者ならではの専門的な表現が多く出てくる)で戸惑ったが決して小難しくなく、読み終わるころには気にならなくなった。
    また全編、登場人物がどこにでもいる人たちで、最後には希望とともに清々しい気持ちになった。
    次は「宙わたる教室」も読んでみたい。

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    2026年06月20日
  • 翠雨の人

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    著者の名前は見たことあるな〜と思ったら、以前別の本を読んで京大の科学者!(実際は東大、間違えて覚えてた)と驚いた人。
    でも本の内容はいつものごとく知らないまま読み出しました。

    日本の女性科学者の先駆けという猿橋勝子さんの生涯が書かれていた。
    大正生まれの女性が理系の専門学校(今で言う大学)しかも新設校に進むというのは異例を通り越して異様だったのではと思う。
    許した親もすごい。

    戦後、核実験の海水への影響の分析方法をめぐり、単身渡米してアメリカと実験対決。
    詳細はもちろんフィクションだが、史実らしい。

    後年は女性科学者を対象とした「猿橋賞」を創設したり様々な要職に就いたが、女性の地位向上の

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    2026年06月19日
  • 翠雨の人

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    女性科学者猿橋勝子を辿る。
    緩急ではなく、落ち着いた筆致が心地よく、
    しとしとと降る雨のようだ。
    単身アメリカに渡り、
    道場破りだと自らを奮い立たせる場面が山場。
    読後感の良い作品だと思う。

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    2026年06月19日
  • 月まで三キロ(新潮文庫)

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    やっぱり伊予原さんのの作品は好き。
    山を刻むが一番今の自分に響いた。
    エイリアンの食堂も好き。読んでる最中恋愛小説かな?って思ったけど、巻末の対談で逢坂剛さんが同じこと話してらしてやっぱそう感じるよねって嬉しかった。
    とにかくどのお話も頑張ろうって思わせる素敵なお話だった。

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    2026年06月17日
  • 宙わたる教室

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    ドラマを先に観たので装置等の理解がしやすかった。ドラマは上手く原作を補完しているなと感じた。
    続編読もう。

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    2026年06月15日