伊与原新のレビュー一覧

  • ブルーネス

    Posted by ブクログ

    人と科学の結晶。
    津波に命を、財産を、生活を奪われた人たちが立ち上がる物語。間違いを認めるのは勇気がいります。認めた上で同じ場所に居続けるのももっと勇気がいります。
    その勇気を見せてもらいました。やらなければいけないことはできるできないではなく、やるしかない。
    数多の困難にめげずに立ち向かっていくチームの心の強さと、なりより繋がっていく人の輪に感動しました。

    0
    2025年08月31日
  • ブルーネス

    Posted by ブクログ

    震災をきっかけに自らの仕事を信じられなくなった地震学者が才能と情熱に溢れる仲間と出会い、あるシステムの開発へと向かう。
    実際のシステムをモデルにしていて取材も細かく、地震や地質の分野を知るきっかけにもなるが、スポ根的な熱い話なので爽やかな読み味を求めている人にはおすすめ。

    0
    2025年08月09日
  • 博物館のファントム 箕作博士の事件簿

    Posted by ブクログ

    博物館が好きなので裏側等知れてうれしかったり、新しい知識が増えて楽しい作品だった!宮沢賢治の鉱物について、ナス科の植物について、オオカミのお話、昆虫館の行方、どの事件もおもしろくてあっという間に読んでしまった。読書することでさらにもっと他に興味が湧くことって良いなぁ思う、大好き。

    0
    2025年07月30日
  • ブルーネス

    Posted by ブクログ

    伊予原さんの本領発揮の素晴らしい小説でした。エリートや大金持ちなどのスーパーマンがたくさん登場するのですが、彼らがみんな良い人だったり、深刻な問題が起きても全てうまく解決したり、最後には海上保安庁の船まで登場するなど、かなり無理筋とも思える展開なのに全然嫌味にならず熱く入り込めました。主人公や武智さんがとても響く言葉を言っていて、思わずメモも取りました。あれから14年以上過ぎても地震の話は避けたいと思っていたはずでしたが、この本には出合えてよかったです。今はトカラ列島が心配です。

    0
    2025年07月10日
  • ブルーネス

    Posted by ブクログ

    登場人物それぞれが過去の傷を負いながらも、未来への光をあきらめない姿にグッとくるものがありました。
    今はもちろん大切。でも、過去の失敗、挫折、絶望があってこそ、未来への挑戦と希望へ踏み出せる。
    ゛あきらめない゛私はこの言葉をこの本からもらった気がします。

    0
    2025年07月09日
  • ルカの方舟

    Posted by ブクログ

    地球惑星科学の知識とアカデミアを取り巻く環境を明瞭に描写しながらも伏線が紛れ込んでおり、読み進める度に物語の進行に意外性を感じることができる。巧妙なトリックの数々を駆使するミステリも良いが、読者に高度な情報を与えつつ奥行きのある物語を味わえる物語も良いなと感じた。

    0
    2025年06月28日
  • 博物館のファントム 箕作博士の事件簿

    Posted by ブクログ

    無さそうだけど有りそうな、有りそうだけど無さそうな博物館の裏庭を散策したような気分になれる不思議な物語。数々の事件を通して、環が箕作の有能なパートナーに成長を遂げるどころが面白かった。
    個々の事件の中では、藍を継ぐ海の中でも取り上げていた、ニホンオオカミについての話と、異人類たちの子守唄が特に好きです。前者は、ニホンオオカミの特徴としての送りオオカミと狼犬の話題が再び(あくまでも読んだ順です。)取り上げられています。もしかしたら伊与原さんの、箕作先生たちに任せるなんてもったいない、自身のライフワークにしようなんて考えているのかな。また異人類たちの子守唄は、デニソワ人という初めて聞く人類の先祖が

    0
    2025年06月09日
  • リケジョ!

    Posted by ブクログ

    正しいかどうかは人によるとして、葛藤を乗り越えようとする意思の美しさと、未来のあることの素晴らしさよ。

    0
    2025年05月26日
  • 青ノ果テ―花巻農芸高校地学部の夏―(新潮文庫nex)

    Posted by ブクログ

    初めましての作家さんですが、ブグログ内では高評価の作品が多いようですね。
    まずは学園(!?)ものから。

    舞台は岩手県
    登場人物は花巻農芸高校、地学部の生徒たち
    彼らが宮沢賢治のゆかりの地(主に銀河鉄道の夜)を自転車で巡る旅に出る。
    その様子が描かれる中で、高校生ならではの心の揺れがとても良く伝わってきた。

    とにかく宮沢賢治の事が物凄く詳しく書かれていて、詳しく知らない私としては、そこは少しだらけて読んでしまったような。(申し訳ない)
    でも、地学部の鉱物採取のところはちょっぴり興味を持って読めました。
    いずれにしても、この2つのことに関しての情報量が多くて、とても良く調べられて書かれているの

    0
    2025年05月21日
  • ブルーネス

    Posted by ブクログ

    長めの小説だけどめちゃくちゃ面白かった。今までにない津波予想システムを立ち上げようとする、学会からのハブられメンツたちの話。メインキャラもキャラ立ってるし、本題は難しいけど夢のある話だった。実在するモデルはあるらしい。青春。

    0
    2025年05月14日
  • 八月の銀の雪(新潮文庫)

    QM

    購入済み

    幻想的な表紙に惹かれて購入。どのお話も科学チックで面白かった。きっとその専門か少し詳しい人じゃないと完全に理解できないような深いところまで描写されてて、作者の頭の良さというか、探求心というか、そういうものをすごく感じた。1話目のダメコンビニ店員だと思われていたベトナムの留学生が実は大学院で地震の研究をしてたというギャップと、そして第一話の主人公がちゃんと自分の進むべき道を再確認できたような結末が一番お気に入り。地球の中心に降る雪、なんてロマンチックな表現なんだろう。

    0
    2025年05月12日
  • ブルーネス

    Posted by ブクログ

    アカデミックな世界の嫌な部分も触れつつ、最後の結末に胸が熱くなり。いつかドラマ化してくれないかなあ。

    0
    2025年05月10日
  • 八月の銀の雪(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    伊与原さんの本を何冊か読みましたが、直木賞を受賞された「藍を継ぐ海」の雰囲気と似ていると思いました。
    伊与原さんの本は地学、科学だけでなく、動物学、戦争を通しての平和学など、私が今まで知らなかったこと、興味がなかったものにまで目を向けるきっかけを作ってくれます。
    「海へ還る日」と「十万年の西風」が好きです。

    解説にて「月まで三キロ」以降より作品の方向転換があったとの事、どちらかと言うと最近のものを読んでいたので、次回はデビュー作なども読んでみたいと思いました。

    0
    2025年03月15日
  • 博物館のファントム 箕作博士の事件簿

    Posted by ブクログ

    再読。伊与原新さんらしい科学の蘊蓄満載。癖あり探偵のライトミステリ。事件の真相の陰にドラマ性がありとても好みの作品でした。続編希望です。

    0
    2023年07月21日
  • 磁極反転の日(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    太陽の黒点フレアが強まり、電波を使う機器が時々使用できなくなる日が多くなった世界。新宿でふと見上げると、空にはオーロラがかかっていた。地磁気が弱まってきていたのである。地球の地磁気がゼロになっていく世界で、宇宙天気を専門とするサイエンスライター浅田柊の周りでは、妊婦達が姿を消していった…。

    背表紙タイトル買い。これは絶対にSF読みはスルーできないタイトルである。そして、中身もなかなかに濃い。

    地球物理学を専門としていたという作者の専門をいかんなく発揮した一冊である。地磁気が無くなっていくという、普段当たり前のものがなくなり、それに伴うパニックとパニックに乗じた混乱。ちょうど2011年の福島

    0
    2022年12月02日
  • 磁極反転の日(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    『いい信念は合理的だから、手強い。ダメな信念は非合理的だから、やっぱり手強い』―『Phase Ⅱ 白と黒』

    地磁気の逆転について学んだのは何時の頃だったか。当時の高校地学で学んだ記憶はないが、学部移行して入った学科に古地磁気を研究している助教授が居たのでやはり大学に入ってからか。少々古臭い話だが、その先生の所属していた講座はプレートテクトニクスを認めないことで有名だった学派の流れを汲む教室であったのだが、その中で古地磁気の研究をするというのは異質であっただろう。学部生向けの論文購読を担当していたその先生は、当時は目新しかった隕石衝突による中生代から新生代への移行(あるいはKT境界問題)につい

    0
    2022年03月08日
  • ルカの方舟

    Posted by ブクログ

    鉱物のことも宇宙のこともわからない私もおいてきぼりにされることもなく読み進められました。
    研究者って本当に好きな仕事を出来て羨ましく思っていたのですが、けっこう大変な仕事なんですね そして悲しかった。

    0
    2021年10月30日
  • コンタミ 科学汚染

    Posted by ブクログ

    「ニセ科学への道は善意で舗装されている」と言われているように、最初は悪意のある人がつくったものでも、それを善と信じる人々が熱狂して広めてしまう。

    善意や正義を盾にして人を攻撃する人も、この理論によるもの。

    0
    2021年05月26日
  • 蝶が舞ったら、謎のち晴れ―気象予報士・蝶子の推理―(新潮文庫nex)

    Posted by ブクログ

    破天荒な気象予報士菜村蝶子と幼馴染の冴えない探偵右田夏生がひも解くミステリー。蝶子の人物造形が無茶苦茶面白い。大学院を出て、民間の気象予報会社に勤める蝶子は、いやいやながらテレビ放送のお天気お姉さんになる。ところが、ぶっきらぼうで歯に衣を着せない喋りぶりや、最後のバタフライ効果張りのとんでもない御神託などで、視聴者の人気が大爆発。そのままのつんけんした乗りで夏生に言いたい放題。夏生が持ち込む5つの謎を二人で解いていくのだが、気象のことが謎を解く手掛かりになるのだ。最後の「標本木の恋人」はなかなか感動的だ。いいねえ。ソメイヨシノは、コマツオトメとオオシマザクラの交配によって生まれたという可能性が

    0
    2020年03月09日
  • 磁極反転の日(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

     地球物理学の本としてとても面白かった。多くの新知識を得られたのがうれしい、という小説読後の感想とはちょっと違う感じを持った。
     今まで全く興味のなかった分野で、なぜ本書を読もうと思ったのかは不明。しかし読んだらおもろかった。小説としてのストーリーの印象がかなり薄いくらいに、地磁気やらフレアだのと言った専門用語にひかれた。

    0
    2018年06月23日