伊与原新のレビュー一覧
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自然が残る日本のあちこちが舞台。
こちらも伊与原さんならではの科学のワンポイントが入った短編5編。
「夢化けの島」
山口県の月島で、萩焼の土「見島土」を探す。
「狼犬ダイアリー」
奈良県の山奥・東吉野村でのオオカミ騒ぎ。
「祈りの破片」
長崎県長与町の空き家で、大量のガラクタコレクションを発見。
「星隕つ駅逓」
北海道遠軽町で隕石を探す。
「藍を継ぐ海」
徳島県阿須町はウミガメの産卵地。アカウミガメを孵そうとする少女。
火山が作った島とかアイヌの言葉が地名の由来とか、それぞれの土地に想いを馳せつつ読めました。
どれも実際にもありそうだな…と思わせる内容で、静かな余韻もよかったなぁ。 -
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宙わたる教室続編。6年後の東新宿高校定時制が舞台。藤竹先生は理由も行方も分からず去っており、科学部は忘れ去られている。そこに飯星佐那が超名門女子校から転入してくる。佐那は小五で高校生の科学セッションに出た柳田岳人たちに感動して一緒に写真を撮った少女だった。
ということで、今回は佐那が科学部を立ち上げ、そのエネルギーで回りを動かし、やがて目標を定めていくお話でした。科学部の皆のその後も分かるし、新しいチームや新メンバーそれぞれの抱えているものも寄り添いながら読めるし、科学知識も入るし、本当に面白く、355ページ寝落ちせずに読みました。
やってることがやっぱり難しいのと、定時制にいく背景などが重い -
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また大好きな一冊が増えました。
前作もよかったけれど、この作品は更によかったです。
前作から六年後の東新宿高校定時制。伝説となってしまった科学部が復活するまでの出来事、そして新しい課題へチャレンジする日々が綴られていました。
夢に向かって頑張る生徒達が、夢を与える側にもなっていく様子、それぞれの事情を乗り越えていく様子に引き込まれていきました。
ひとりひとりにそれぞれ事情があっても、それをどうにかしようと考えてくれる人たちが周囲にいることって、この上ないことだなと思える小説でした。
1人のコズミック・ガールと仲間達。そして六年前の科学部の人たち。どんどん輪が広がっていって、未来を開いて -
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定時制高校に通う人物たちがある教師を中心に織りなす学生生活の短編集。
学園ものとはいえ、舞台は定時制高校。
そこに通う人は様々で、心に傷を負ったり、勉学についていけなかったり、時代のせいで学校に通えなかったり。
それぞれの人が年齢も性別も背景もバラバラながら、全日制の高校生とは違う生き苦しさとやるせなさを抱えながら学校生活を送っていた。
そんな生徒の前にある理科教師が現れた。
彼は日中は大学で研究者をやる傍ら、夜は定時制高校で理科と数学を教えていた。
彼は教科を教える以外にもやりたいことがあった。
それは定時制高校に科学部を作ること。
難しい人間関係や周囲との能力差に疲れ果てた人でも、自然が -
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静かな人間ドラマの短編集です。
物語の奥にある“理系出身の作者ならではのエッセンス”が、じわりと効いてきます。
これがね、作品全体の透明感と説得力を底から支えていると思います。
登場人物たちは、特別な能力を持っているわけでもないし、劇的な事件が起こるわけでもない。むしろ、誰もが日常の中で抱えている小さな痛みや、言葉にしづらい後悔、そしてほんのわずかな希望を抱えて生きている。
伊予原さんは、その“人の心の揺れ”を、丁寧に拾い上げています。
だから詠み手は、気づけば登場人物の感情の軌道を、まるで自分のことのように追いかけてしまう。
特に印象的なのは、物語の構造そのものが“理系的な美しさ” -
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ドラマ版大好きすぎたから読んだ。
原作の一部をドラマ化したのだと思ってたら丸々映像化だったうえにオリジナル要素追加されててびつくり。なんならNASAで実験に参加してほしいってオファーされたあと続きあると思ってたからなかったのはちょっと残念だった。でもそのくらいが丁度いいのかもしれない。でも続き読みたい。
ドラマでも話してたかどうか覚えてないけど終盤も終盤で柳田君が学校辞めないよな?って聞いたのに対して藤竹先生が「人生はいつも窓のない部屋にいるようなもの。そこには常にいくつもの扉があって、その先がどこにつながっているかは開けてみるまでわからない。その繰り返しだ」みたいに返したのが良かった。その -
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伊与原さんの小説には地学の分野が登場する。いろいろな人生の悩みや事情を抱えた登場人物達が、自然科学の真理に触れることによって、日頃の悩みから解放され、生きるヒントを得る展開である。今回もきっと、科学のパワーで人生が変わる奇跡のストーリーなのだろうと期待し、手に取った。特に今回は都心の繁華街にある定時制高校が舞台であり、さぞかし多種多様な登場人物による、波乱万丈な人生が交錯して化学反応が生まれるのだろうと期待が高まった。
地学の知識が必要なハードルの高さは無く、頭の良い悪い関係無しに、純粋に興味をそそられるものばかり。身近に存在する自然現象だから、興味さえ持てば誰であれ門戸を開いてくれる身近な学 -
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宙わたる教室の続編として描かれた本作は、宇宙わたる教室を読んでいなくても十分に楽しめ、感動する内容となっている。が、さまざまな伏線回収もあるため、先にこちらを読んでからでも前作を読むことを薦めたい。
前作と同様、様々な取材に裏打ちされた本作は、物語をリアルなものにするだけでなく、読者の中にある科学への興味も刺激する。(例え、科学に苦手があったとしても)そして、物語に織り込まれる群像たちの人生、そして感情とその言葉が、適度に、効果的に挿入され、素晴らしい物語として構築されている。
以前ラジオで著者である伊与原新氏が、「藤竹がいない中で、どうやって科学部を復活させ、研究をするのか。実験したかった」 -
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科学と青春は夢と希望が詰まってる
シリーズ2作目。続きが読めるとは思ってもみなかった…!(歓喜)
数年後の東新宿高校定時制を舞台に、転入前にいた学校で苦い経験した佐那が、「わたしがなりたかった普通の高校生」と思いを胸に抱き、科学部を復活させた物語。
佐那を筆頭に、みちるや翔太、理(おさむ)に中国人の宇辰(ユーチェン)と佐那のひたむきな科学愛に、もちろんOGやOB、先生たちもバックアップしていく。
水でとばすペットボトルロケットからサステナブルなロケットへと進化。
お金が限られた中で、コストを抑えながらもっとクオリティの高いものを作り上げるのか。
限られた材料の中で燃料を作るのに、試行錯