【感想・ネタバレ】オオルリ流星群のレビュー

あらすじ

人生の折り返し地点を過ぎ、将来に漠然とした不安を抱える久志は、天文学者になった同級生・慧子の帰郷の知らせを聞く。手作りで天文台を建てるという彼女の計画に、高校3年の夏、ともに巨大タペストリーを作ったメンバーが集まった。ここにいるはずだったあと1人をのぞいて――。仲間が抱えていた切ない秘密を知ったとき、止まっていた青春が再び動き出す。
喪失の痛みとともに明日への一歩を踏み出す、あたたかな再生の物語。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

大人になった今、
展望台を作るために
高校の同級生が再集結する
大人の青春小説

『展望台づくりをきっかけに
何十年越しに明らかになる、
同級生たちの過去や抱えていた悩み』

『人生の折り返し地点で、
このままの生活でもいいのか?
とつい考えてしまう葛藤』など、

“目を背けたくなるような苦い現実”
“濁すことなく”描かれています。
こういった普通の青春小説ではなかなか見られない
描写がすごく好きです


また、過ぎた青春をただ取り戻そうとするのではなく、
“あの夏を超えてやろう!と展望台づくりに取り組む姿”にこれが大人の青春小説か!面白いなと感じました

“大人になった今”だからこそ
できることがあるはず!

もう若くないからと
色んなことを諦めるには
まだ早いのかもしれません、、、

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2026年01月09日

Posted by ブクログ

終章のラジオパーソナリティの声に合わせ、松任谷由実さんの「ジャコビニ彗星の日」を聴いてみた。歌詞の一つ一つと、これまでの物語がリンクして、終章の締めくくりまで、ずーんと熱いものがくる。

ミドルエイジ・クライシスな心理状態にも共感できるミドルエイジな私。中年青春群像劇的な部分にもやられて、すっかり心つかまれました。

伊与原新さんの作品は、初めてでしたが、他のもぜひ読みたいです。

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2025年11月23日

Posted by ブクログ

最後のあたりからは涙がとまりませんでした。
誰かの行動がいずれ全く知らないひとたちにも繋がり拡がっていく。それとともに自分の気持ちも前向きになる。何歳になってもいつでも、それはできる、叶うもの。

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2025年11月17日

Posted by ブクログ

この作品の中心人物たちは、45歳になって人生の折り返し地点に立ち、家族のことや自分のことに関する迷い、これまでの人生を振り返っての後悔など、それぞれが心の中にあるものを同級生の仲間との交流を通して再構築していくお話でした。

「天体観測」というテーマを通していて、ロマンチックに描かれていたと思います

それぞれが前を向いて生きていくためのかけがえのない時間。

ラストシーンでは涙が出ました。

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2025年11月13日

Posted by ブクログ

いつだって、誰だって、何歳からだって青春できる。

見返りを求めず、自分のため仲間のためにみんなで一つのことに向かう姿は、学生であろうと大人であろうとやっぱり輝いていますね。僕はこんな話が好きなんだなと改めて感じた作品でした。
ぜひ多くの方に読んでほしいなと思います。

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2025年11月08日

Posted by ブクログ

高校の同級生が、20年の時を経て、ひとつの目標に向かって走り抜ける。人生の豊かさとか幸せは、自分で作っていくものなんだなと考えさせられた。
物語のなかに、青春、ミステリー、仕事と色々な要素が詰め込まれていて、最初から最後まで大切に読みたくなる物語だった。
自分が主人公の年齢になる頃にもう一度読みたい

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2025年10月26日

QM

購入済み

途中まで、みんな頑張れ~って気持ちで読んでいたのに、最後の数ページで急に泣かせに来る。いきなりの感動ターンにびっくりした。45歳になっても昔の仲間と集まって何か1つのことに向けて頑張る。いつの間にか知らない人たちも巻き込んでみんなが一つになる。なんてことない日常にも感動が転がっていること、忘れずにいたい。

あと、星空をひたすら眺めたくなる本だった。

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2025年10月18日

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いいお話。中年になってもう輝かないと思っていた人生も、何かを見つけることはできるみたいな。
しかし人の一生なんて短いのに、後悔は消せないってもどかしいなって思います。精一杯生きるのが大事なんだなって。

ところで千佳の旦那さんどこいった?

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2025年10月15日

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ネタバレ

綺麗で読みやすい作品でした
千佳と久志の2人の語り手からなる物語。人は誰しも完璧じゃない、ひとつの星を見つめて歩いてる。
星食の時期があって星の光を見失ってるかもしれない。それが短いか長いか分からないがいつか星食は終わり光はまた輝く。

大事な人の死、自分の知らないところで友達仲間が何かを思って何かをしていた。多種多様な6人の物語。何かを目指し行動してる姿は周りに伝播する。とにかくやれることをやらなきゃ、だれもが何者かになれるわけではない、幸せホルモンの振れ幅は関係ない。
人にはその人の役割がありパズルの形がある。ぴったりハマらなくてもうまくっつくように出来ている。

あとがきを見て、物語序盤の彗子は時系列でいうと逆なんだろうと納得した。綺麗な作品でした

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2025年10月14日

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一気に読んだ。伊与原氏の小説は2冊目だが、科学も本格的ながら人の心の機微も描かれていてとても面白い。天文台に行きたくなった。

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2025年09月25日

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45歳の彼らが高校生の夏を振り返り、第二の人生に向かっていく青春物語というお話でした。
もともと、天体観測や星が好きというのもありますが、天文台ができていくワクワク感と、建設を進めるごとに増えていく仲間との温かな関わり合い、今、45歳になった彼らが抱える困難、あの夏に各々が思っていた思いへの答えが徐々に紐解かれていく感じもとても好きでした。最後の章は思わず涙が出そうになりました。
まだ45歳という年齢は遠く感じますが、今だからできることがあるという彼らの言葉を胸に日々を過ごしたいと思えました!

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2025年09月22日

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日帰りで、また1泊ぐらいで遠く離れてしまった学生時代の友達に会いに行きました。
何十年ぶりなのに、一瞬でその年齢に戻れて。
いつか、いつかと思っている事に、そっと背中を押してくれる本でした。

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2025年09月10日

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夏の終わりに星空関係の小説を中心に読んでいる。
この小説は青春の美しさと儚さを描いていて、歌で例えるとミセスのライラックのようだと思った。

また、流星電波観測というのがあるのを初めて知り、気になったのですぐに流星エコー音を聞いてみた。鐘鈴のような凛とした美しい音色だった。
今年のジャコビ二流星群(りゅう座流星群)は10/6あたりから観測出来るそうだが、月明かりが強く観測には向いていないそうだ。なので電波観測にて楽しむのもいいなと思った。

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2025年08月30日

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大人になってから何かに熱中、自分が主役になることって少なくなっていくんだね、寂しいけど、今から思い出と趣味を見つけたい

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2026年01月12日

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高校の文化祭のために作ったオオルリの空き缶タペストリー。かつての仲間たちは、その鮮烈な青春を抱えたまま大人になっていった。ただ、1人を除いて。
オオルリと星と人が紡ぐ、不器用で愛おしい人間のひと夏を描いた物語。

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2026年01月12日

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舞台は神奈川県秦野市。同市に暮らす薬局店主の久志と中学校教師の千佳、司法試験に挑戦中の修は、人生の折り返し地点である45歳を迎えた同級生。天文学者として国立天文台に勤務していた、同じく同級生の彗子がその職を辞して、ここ秦野で個人天文台を建設する――その計画を知るところから、物語は動き出す。

彼らは27年前、高校3年生のときに「文化祭でオオルリの巨大タペストリーを作成する」という目的のもと集った、6人組のうちの4人だ。この場にいないのは、仕事で心を患い自宅に引きこもっている和也と、タペストリー計画の発起人でありながら途中で離脱し、その翌年の夏に不慮の事故でこの世を去った恵介だ。

自分の人生に不安と葛藤を抱くいわゆるミドルエイジクライシスと、かつての仲間を原因も分からないまま亡くしてしまった喪失感。このふたつを抱えながら、久志・千佳・修は彗子の天文台建設に協力する。天文台を建てるためのハードル――天体観測に適した土地、建築費用の削減、観測の要となる天文ドームの入手など、困難をひとつずつ解決し完成を目指す4人。そして計画を進めるうちに、27年前の恵介の死の秘密に近づいていく。「天文台を作る」というひとつの目的を軸に、様々な人間の想いが行き交うヒューマンドラマだ。

誰もが、自分の思い描く人生を必ずしも送れている訳ではない。過去に縛られながら、現状に不安を抱きながら、それでも前を向いて歩いていくしかない。様々な葛藤を経て、「天文台完成」という目標に向かう4人の姿にいつの間にかエールを送り始めている。作中でもそんな4人を応援すべく、かつでの同級生が手を貸してくれたりと、その影響範囲が広がっていく。

ラストの初観測で目にする光景と、耳にする音に心をぐっと掴まれた。文字を追いかけながら、頭で情景をイメージする。秋の澄んだ夜空、暗闇に浮かぶ星々に天の川、鳴り響く観測の音。小説を読んでいるはずなのに、その風景を五感で体験しているような気持ちになる。その瞬間は、読書の一番の醍醐味だ。

本作にはもうひとつ魅力がある。この作品は京都大学の研究グループが小型望遠鏡を用いて、史上初の観測を成功させたことに着想を得ている。

本作の題材となった有松亘氏ら研究グループの発見。それは、市販の口径28センチメートルの小型望遠鏡で見つけた、惑星を形成する材料となった「微惑星」の生き残りだ。太陽系の端っこに残された惑星になれなかった微惑星たちは、謎の多い太陽系の誕生の謎を知るための手掛かりとなりうる。日本が誇る「すばる望遠鏡」といった巨大天体望遠鏡でさえも、直接観測することができなかったものだ。

ミドルエイジクライシスの不安を描く作品でありながら、宇宙をもっと身近に感じられる。宇宙研究へ一石を投じた小さなプロジェクトを題材に、人々のドラマと美しい情景を描き物語として届けてくれる作品だ。

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2025年12月30日

Posted by ブクログ

4.1

大人ってみんなが力を合わせれば、すごいことを成し遂げることができる力をもっているんだなと思いました。
同じ場所で育った人がそれぞれの道を歩み、色々な経験をして、誰一人同じ人はいない。
でも、誰一人同じ道がないからこそ、いざ力を合わせたら誰かの夢を実現することもできる。

今の社会はどうだろう、私も含めて大人は力を合わせることができているだろうか、
他人の批判ばかりして揚げ足取りばかりしていないだろうかと考えてしまいました。

読むと友達に会いたくなりました。相手も忙しいと思い連絡するのを躊躇っていましたが、久しぶりに連絡をしてみようと思わせてくれるそんな作品でした。面白かった。

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2025年12月27日

Posted by ブクログ

想定内と想定外な事実が発覚するお話。今の自分と本当の同世代な男女混合同級生仲間の青春話。私にはこんな風に思い出せる出来事あったかな。…とても大きな出来事が起こるから、このメンバーは絆が強いという一面もあると思う。そして、「地元に残っている」というのも大きいかな。「こんなはずじゃなかった」ばかりな人たちがひと夏久しぶりに何かに打ち込む。いいな。きっと、ここからもこの人たちは普通に自然につながっていくんだろうな。

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2025年12月20日

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地形、天文学、建築、どれも難しすぎて読み終えるのにとても時間がかかりました。それでもすべては理解できていません。ただただ人間ドラマの展開が気になり、なんとか読み進めることができたという感じです。人間ドラマも流星群のようでした。

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2025年12月20日

Posted by ブクログ

オッサンが読むとグッとくるけど…若い人が読んだらどんな気持ちになるのかな?…こんな素敵な出来事は高校生でなかったけどね(笑)…

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2025年11月17日

Posted by ブクログ

伊与原新さんのハートウォーミングストーリーですね。
私設天文台をめぐる再生のドラマです。

 県立秦野西高校の三年生の夏に、オオルリのタペストリーを空缶で作った仲間が、四十五歳で集結する。
 きっかけは、国立天文台に勤務していたタペストリー仲間の山際慧子が、国立天文台を辞して秦野市に帰って来た事だ。友情を温めようと、同じくタペストリー仲間の伊東千佳と種村久志、勢多修の三人が慧子の歓迎会を開いた事から始まる。
 慧子は国立天文台の正規の職員ではなく、嘱託職員だったのが契約が切れて退職したと言う。しかし、自分のやり残した研究の為に、手作りの天文台を建てる計画を実行したいと言う。
 その話を聞いて、三人は協力を申し込む。
 さらに、タペストリーを作った時に起きた謎の解明も含めて、事態は動き出す。
 それぞれの思惑と四十五歳という時と十八歳の時が交差して、止まっていた青春が動きだす。
 再生の心温まる人間模様が、久志と千佳を中心に語られる構成に胸が弾みます。

 作中で慧子が作り上げる「微少カイパーベルト天体探索システム」は、実際にモデルがあるそうです。あとがきに伊与原新さんが示してくれています。
 また、天文学以外にも様々な興味深い科学が出てきますので、それも楽しいですね(=゚ω゚=)

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2025年11月16日

Posted by ブクログ

齋藤孝『成熟力』の中で、人生の折り返し地点としたのは、45歳だったでしょうか。
45歳となった高校の同級生たちの今が、とても現実的に描かれています。
そして、45歳はまだ成熟していないようです。
ただ、新しい自分へと行動するならば、チャンスの時期かもしれない。
そんな年齢感覚が、この小説のなかにも確かに流れている。

地球惑星科学の研究者であった著者の知識は、
小型望遠鏡を使った天体観測の描写に確かな現実感を与えている。
夏の夜空を見上げるシーンには、他の作品同様に理系の緻密さと文学的情感が自然に溶け合う。

高校時代の「空き缶アート」は、作者自身の思い出がもとになっているという。
だからこそ、過去と現在を結ぶ仲間の象徴としての説得力があるのだろう。

かつての友人たちが再び集い、知らなかった互いの過去や痛みを知りながら、
それぞれが何かを乗り越えて45歳を迎えている。
そして、再会の夏。
再び同じ空を見上げることで始まる、新たな物語の予感があります。
その穏やかな読後感がこの作品の魅力です。

物語の展開は、ある程度予想のつく着地へと進みます。本作は、それがむしろ心地よい。
人生の成熟期を描く物語として、劇的な転倒よりも穏やかな着地がふさわしいと思うから。

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2025年10月30日

Posted by ブクログ

タペストリーを作った、のような大きな出来事があるわけでもなく、部活も勉強も大して頑張っていなかったのに、なぜか学生時代の夏を毎年思い出す。
青春時代は美化されるよな〜と思っていたけれど、青春だから思い出すのではなく、昔のことだから思い出すのだ。
いつか今が十分な青い春であることをきっと思い出すんだろうな。

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2025年10月15日

Posted by ブクログ

個人的にすごーーく好きだった。
いろんな視点でいろんな話がすすむのはそこまで好きなわけではないんだけど、そのかたちだからこそ、それぞれの人の生き方とか価値観に触れられた気がする。みんなの気持ちが少しずつわかる気がしちゃうのも、ままならない現実もリアルにえがかれていたと思う。良い本読んだな〜って気持ちで本をとじられた。

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2025年09月24日

Posted by ブクログ

18歳の夏に一緒になってひとつのことをやり遂げた仲間たちと、45歳の夏にもう一度集まって天文台作りに挑む、大人の青春物語という感じ。かつての仲間の1人だった恵介の過去の謎がミステリ要素として上手く織り込まれているのも面白かった。
18歳でもそれぞれに悩みや葛藤を抱えているのは勿論だけど、大人になっても自分と比べて友人が羨ましく見えたり、未来への希望を失ったり、色々あるよねぇ..と久志や千佳に共感したり。でも自分で何も行動はせずに家族や今いる環境を言い訳にするのは違うよね。千佳の「この夏を28年前と比べる必要などない。」というセリフが印象的だった。

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2025年09月08日

Posted by ブクログ

この夏愉しんできた伊与原新さんの作品も、7冊目になりました。(もう秋ですね、暑いですが汗)

今回は今まで読んできた中でも、また一味違った味わいがありました。
長編作品では化学ミステリの要素があるものや、短編集では人間味ある温かな作品を読んできましたが、今作では過去、現在、そして未来へと続いていくような、温かなヒューマンドラマになっていました。一気読みでした。

登場する主な人物は、高校三年生の夏に文化祭で出展する作品を一緒に作った仲間六人です。作品は空き缶で作った“オオルリ”のタペストリー、青春の思い出ですね。
そこから皆大人(45歳)になり、それぞれ人生に悩みを抱えながら折り返し地点を過ぎようとしていたころから物語は始まり、慧子の帰郷をきっかけにまた皆の青春が動き出しますー。

語りは「序(章) 晩秋」彗子。ひとり天体観測の場面が描かれています。
続く「Ⅰ~Ⅶ 章」は、久志と千佳の交互の語りで物語は進行していきます。
“天文台を建てる”という目的のもと、皆が青春を取り戻していくように繋がっていきます。それぞれに人生に悩みを抱えているところも丁寧に描かれていて、等身大の悩みとして伝わってきます。
そして、止まっていた過去の出来事が紐解かれていきますー。

ネタバレになりそうなのでこの辺で控えたいのですが、大好きな一場面だけご紹介させてください。
終盤に、仕事を辞め引き籠り続けていた仲間の一人が自身のラジオ番組でリスナーに向けて、仲間たちがジャコビニ流星群の観測をする時間帯に、“部屋の明かりを消して“もらうようお願いするシーンがあります。思わず、胸が熱くなりました。

私も流星の放つ音を、聴いてみたくなりました。
温かな感動をありがとうございました。(*´ω`*)

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2025年09月07日

Posted by ブクログ

45歳の主人公たちの天文台建設と、18歳の時の思い出とが交差する。豊かな自然、天文台建設作業、天文知識が興味深く、主人公たちは真摯に生きていて、読後感は爽やか。

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2025年12月07日

Posted by ブクログ

母から勧められた本。伊予原氏の著作を読むのは初めて。本書は高校時代に同じプロジェクトで親しくなった男女6人のグループが、45歳になって改めて地元で天体観測所を作ることにしたというストーリー。それぞれ時を経て、家族や仕事など、自分の人生を振り返る。うつ病から引きこもりになってしまった人や、ミッドライフクライシスを経験している人もいる。青春時代に共有した喜びや痛み、いまだに引きずるわだかまり、自分の経験と照らし合わせ、思春期ならではの気恥ずかしさを思い出した。
章ごとに視点が変わるという昨今流行りの方式なのはいいのだが、始めの方はキャラクターがあまり立っていないので、誰が誰だか見分けが難しかった。中心人物となるのは、観測所を作る天体研究家の女性である。山の中で仲間たちと作業は進んでいく。
宇宙(主に太陽系)の話など興味深かったし、天体望遠鏡というものもなじみがなかったので勉強になった。

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2026年01月08日

Posted by ブクログ

高校で青春時代を過ごした5人が40代中盤に再会し、天文台を作る話。
語り手が章ごとに変わるため、それぞれがどんな悩みを抱えているのか、各登場人物に対してどんな想いを持っているのかわかりやすい。
私自身は30代後半だが、特に久志に対しては共感出来るし、自分の人生に対して期待をしながら生きてきたのに、平凡な毎日を過ごし、だからといって不幸でもないと思うような人にはわかるかもしれない。
星の輝きが何光年も昔のものであるように、人の想い出や気持ちも、その本当の大切さに気付くには何年、何十年かかるのかもしれない。

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2025年12月07日

Posted by ブクログ

かなり青春小説。
まぁいろいろ上手く行き過ぎだなとは思うけど、胸が熱くさせられるところもあった。

本気で星の研究したいなら首都圏からもっと離れたところでやるべきではとは思ってしまう。
自分は、中年になっても高校の頃の思い出にここまで執着できないと思うな〜。

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2025年11月18日

Posted by ブクログ

まだ自分は社会に出てすらいないので登場人物達の悩みに共感することはできなかったが、なんとなく想像はできる。きっとここまで続けてきた仕事に疑問を持ち始める段階というのがあるのだろう。45歳は人生の分岐点の一つなのかもしれないと思った。天文台ははじめはみんな同情から始まったもの。しかし、作業をするにつれて高校の時に感じていた必死さのようなものに気づき自分のために天文台を作るようになった。それによって抱えている悩みが解決するわけではないが、前に進むことはできているのではないかと思った。読後感がとても良くて、心が温まるような感じがした。45歳になったらまた読みたいなと思った。

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2025年11月01日

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