【感想・ネタバレ】オオルリ流星群のレビュー

あらすじ

人生の折り返し地点を過ぎ、将来に漠然とした不安を抱える久志は、天文学者になった同級生・慧子の帰郷の知らせを聞く。手作りで天文台を建てるという彼女の計画に、高校3年の夏、ともに巨大タペストリーを作ったメンバーが集まった。ここにいるはずだったあと1人をのぞいて――。仲間が抱えていた切ない秘密を知ったとき、止まっていた青春が再び動き出す。
喪失の痛みとともに明日への一歩を踏み出す、あたたかな再生の物語。

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Posted by ブクログ

大好きな伊与原新さんの理系小説。

18歳の頃に学園祭で「オオルリ」のタペストリーを作った5人の仲間が、
45歳になって「天文台」建設で繋がっていく。

「平場の月」もそうだったけど、高校生の頃と今の自分との同時進行小説は、淡々としながらも切ない。

18歳のころの自分の思い出とリンクして、ふとした描写に涙が溢れてしまう。

もちろん、ただ天文マニアの人が読んでも面白い。そんな一粒で2度美味しい、伊与原新さんワールドでした。

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2026年03月12日

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今の年齢でこの本を手にして良かったと素直に思う。特にミッドエイジクライシスの渦中にいるんだなと思うだけで何か安心した。”アツい時”は今からでも遅くない。それが読後の感情です。

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2026年03月07日

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大人になった今、
展望台を作るために
高校の同級生が再集結する
大人の青春小説

『展望台づくりをきっかけに
何十年越しに明らかになる、
同級生たちの過去や抱えていた悩み』

『人生の折り返し地点で、
このままの生活でもいいのか?
とつい考えてしまう葛藤』など、

“目を背けたくなるような苦い現実”
“濁すことなく”描かれています。
こういった普通の青春小説ではなかなか見られない
描写がすごく好きです


また、過ぎた青春をただ取り戻そうとするのではなく、
“あの夏を超えてやろう!と展望台づくりに取り組む姿”にこれが大人の青春小説か!面白いなと感じました

“大人になった今”だからこそ
できることがあるはず!

もう若くないからと
色んなことを諦めるには
まだ早いのかもしれません、、、

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2026年01月09日

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終章のラジオパーソナリティの声に合わせ、松任谷由実さんの「ジャコビニ彗星の日」を聴いてみた。歌詞の一つ一つと、これまでの物語がリンクして、終章の締めくくりまで、ずーんと熱いものがくる。

ミドルエイジ・クライシスな心理状態にも共感できるミドルエイジな私。中年青春群像劇的な部分にもやられて、すっかり心つかまれました。

伊与原新さんの作品は、初めてでしたが、他のもぜひ読みたいです。

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2025年11月23日

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最後のあたりからは涙がとまりませんでした。
誰かの行動がいずれ全く知らないひとたちにも繋がり拡がっていく。それとともに自分の気持ちも前向きになる。何歳になってもいつでも、それはできる、叶うもの。

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2025年11月17日

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この作品の中心人物たちは、45歳になって人生の折り返し地点に立ち、家族のことや自分のことに関する迷い、これまでの人生を振り返っての後悔など、それぞれが心の中にあるものを同級生の仲間との交流を通して再構築していくお話でした。

「天体観測」というテーマを通していて、ロマンチックに描かれていたと思います

それぞれが前を向いて生きていくためのかけがえのない時間。

ラストシーンでは涙が出ました。

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2025年11月13日

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いつだって、誰だって、何歳からだって青春できる。

見返りを求めず、自分のため仲間のためにみんなで一つのことに向かう姿は、学生であろうと大人であろうとやっぱり輝いていますね。僕はこんな話が好きなんだなと改めて感じた作品でした。
ぜひ多くの方に読んでほしいなと思います。

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2025年11月08日

QM

購入済み

途中まで、みんな頑張れ~って気持ちで読んでいたのに、最後の数ページで急に泣かせに来る。いきなりの感動ターンにびっくりした。45歳になっても昔の仲間と集まって何か1つのことに向けて頑張る。いつの間にか知らない人たちも巻き込んでみんなが一つになる。なんてことない日常にも感動が転がっていること、忘れずにいたい。

あと、星空をひたすら眺めたくなる本だった。

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2025年10月18日

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本屋で紹介されていたあらすじに惹かれ購入した作品。
中盤までは登場人物達(主に2人)のそれぞれの悩みや葛藤等が中心に書かれていて、考えが似ている所もあるせいか、モヤモヤするなというような感想でしたが、
後半でそれぞれの秘密が明らかになるに従い、考え方にもこういった考え方が出来ればいいなと思いました。

また、解説を読んでから再度冒頭部分を読んだ後が1番驚きがありました。

はっきりとした感想で言えるのは、天体観測がしたくなるような作品でした。

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2026年03月15日

Posted by ブクログ

そんなにあれもこれも上手くいくわけないだろうと思いながらも、ゴールにたどり着くことを願わずにはいられません。
群像劇とはいえトラブルのてんこ盛り過ぎだけど、自分の周りを改めて見回すと様々な問題に見て見ぬ振りをしてきた事に気付かされます。
そういう意味で主人公の1人街の薬屋のご主人にシンパシーを抱くし、優柔不断なところさえ愛おしく思えます。
ハッピーエンド風に終わるけど多くの課題は未解決なままだし、この先も山あり谷ありな予感がするけどそれでこそリアルだよね。

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2026年03月10日

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★★★★。
まさしく大人の青春と呼ぶべき物語。こういうお話大好きです。読んでるうちに、自分が昔諦めちゃったり、つまづいてしまったことを思い出して、再び挑戦したくなる。

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2026年03月07日

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実家の薬局を継いだものの四十五歳を過ぎ 漠然とした不安を抱えて日々を送っていた久志。
東京の制作会社を辞め 司法試験に向けて勉強をしている修。
なんとなく教員を続けている千佳。

高3の文化祭に出す巨大空き缶タペストリーを作ったメンバーだ。

ある日 メンバーの一人でブレーンでもあった慧子が国立天文台を辞めて地元に帰ってきた。個人で天文台を建てるといい その計画に久志たち三人は協力を申し出る。

久し振りに集まるが その場にいない
メンバー、恵介と梅ちゃんのことが彼らの間に影を落とす──。



本来 研究とは孤独な作業だと思う。
でも 私が読んだ伊予原さんの作品は、ひとつの研究テーマがあって それに携わる独りの研究者がいて その研究者が仲間を得て その仲間からまた外側に段々と波及していき、最後に大勢の人の感動を生む。
といった内容が多い。
研究という 一見、人の感情とはかけ離れたものが 感動に繋がっていくという作りが面白い。正直、若干 パターン化されてるなぁ とも思うのだけれど、
読後の爽やかさと文章のうまさで ついつい読んでしまう。


今回は高校三年生の濃密な一時を共に過ごした 今は四十五歳の男女たちの話。 あの時知り得なかったことが時を経て明らかになっていく……。

梅ちゃんという存在が良かった。

迷いのない人間なんていない。
後悔を知らない人間なんていない。
そう思った。






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2026年03月05日

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45歳になった同級生が再会して自分達で天文台を作る事になりで始まる物語。
その歳になると皆がそれぞれの人生、過去、そしてこの先を考えるようになり。
面白かったです。無理やりハッピーエンドでもなく、またこれから日常が始まる、でも人生はこのまま変わらないで終わるわけではないとちょっと希望が持てるそんな終り方でした。
ちょっとだけ私的にはこの人現実に近くにいたら苦手かな…と思う登場人物がいたので星マイナス1で。

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2026年02月28日

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45才定年-おもしろい発想です。高校の同級生が当時のできごとと今になっての取り組みがつながり、靄が晴れていく。この設定で別のストーリーがあってもいいなあと思った。すでに60の定年を迎えているが、今、今から、何かをスタートさせたいと背中を押してもらいました。

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2026年02月20日

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学生時代に戻りたいと思う時は頻繁にある。あの時の悩み事なんて、今考えれば重大な問題ではなく可愛らしい悩みだったなぁと笑える友達や関係者がいるから幸せな社会人生活を送れていると思うようにする。
 それでもあの時は必死だったんだ。中学とか高校のあの時は長く感じる3年間は。勉強もそれなりにやった。部活も全力で遂行した。イベントも悔いに残らないように取り組んだ。あの時の一つ一つの選択肢は全て正解だったよと自分を褒めてあげたい。
 今はどうでしょう。社会人生活10年目に突入しようとしている。学校卒業のような区切りはない。あったとしても定年?それまで毎年同じように季節を過ごしていくのかな?でもいつでも始めることはできることを教えてくれる本でした。
 おそらく、冒頭4月ごろの登場人物にように言い訳じみたことを言って何も動こうとしないのが今の自分です。大掛かりなことはしなくても、最高の2026年だったなと振り返ることができるような一歩を踏み出していきたいですね。

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2026年01月20日

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久志、修、千佳、和也、彗子、そして恵介の高校時代から続く関係性は眩しく感じた。
高校時代の鮮やかな青春の記憶と、その時の仲間数人が近くにいながらも再び取り戻すことは出来ない時間。
私はまだ高校を卒業してから7年程度しか経っていないけれど、もう戻れない時間を思い出して少し苦しくなってしまった。

皆が再び集まって作り上げる「天文台」や、高校時代のタペストリーや天文台でもモチーフとなる「オオルリ」、今や引きこもってしまっている和也と仲間との繋がりである「FMラジオ」など、それぞれの要素が何だか儚げで胸を締め付けられる感じがした。

天文台を作り上げていく描写は正直あまり文章からイメージが湧きにくくて少し苦しかったけど、じんわりと心に広がる話だった。

少し引っかかったのは、主人公達が45歳ということ。「人生の折り返し地点」という意味があるんだろうけど、正直30〜35歳と言われた方が納得な描写な気がする。
それとも、今24歳の私が45歳に「もっと大人な考え」を期待しているだけで、実際は若い頃と対して変わらない、ということなのだろうか。

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2026年01月19日

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大人になってから何かに熱中、自分が主役になることって少なくなっていくんだね、寂しいけど、今から思い出と趣味を見つけたい

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2026年01月12日

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高校の文化祭のために作ったオオルリの空き缶タペストリー。かつての仲間たちは、その鮮烈な青春を抱えたまま大人になっていった。ただ、1人を除いて。
オオルリと星と人が紡ぐ、不器用で愛おしい人間のひと夏を描いた物語。

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2026年01月12日

Posted by ブクログ

舞台は神奈川県秦野市。同市に暮らす薬局店主の久志と中学校教師の千佳、司法試験に挑戦中の修は、人生の折り返し地点である45歳を迎えた同級生。天文学者として国立天文台に勤務していた、同じく同級生の彗子がその職を辞して、ここ秦野で個人天文台を建設する――その計画を知るところから、物語は動き出す。

彼らは27年前、高校3年生のときに「文化祭でオオルリの巨大タペストリーを作成する」という目的のもと集った、6人組のうちの4人だ。この場にいないのは、仕事で心を患い自宅に引きこもっている和也と、タペストリー計画の発起人でありながら途中で離脱し、その翌年の夏に不慮の事故でこの世を去った恵介だ。

自分の人生に不安と葛藤を抱くいわゆるミドルエイジクライシスと、かつての仲間を原因も分からないまま亡くしてしまった喪失感。このふたつを抱えながら、久志・千佳・修は彗子の天文台建設に協力する。天文台を建てるためのハードル――天体観測に適した土地、建築費用の削減、観測の要となる天文ドームの入手など、困難をひとつずつ解決し完成を目指す4人。そして計画を進めるうちに、27年前の恵介の死の秘密に近づいていく。「天文台を作る」というひとつの目的を軸に、様々な人間の想いが行き交うヒューマンドラマだ。

誰もが、自分の思い描く人生を必ずしも送れている訳ではない。過去に縛られながら、現状に不安を抱きながら、それでも前を向いて歩いていくしかない。様々な葛藤を経て、「天文台完成」という目標に向かう4人の姿にいつの間にかエールを送り始めている。作中でもそんな4人を応援すべく、かつでの同級生が手を貸してくれたりと、その影響範囲が広がっていく。

ラストの初観測で目にする光景と、耳にする音に心をぐっと掴まれた。文字を追いかけながら、頭で情景をイメージする。秋の澄んだ夜空、暗闇に浮かぶ星々に天の川、鳴り響く観測の音。小説を読んでいるはずなのに、その風景を五感で体験しているような気持ちになる。その瞬間は、読書の一番の醍醐味だ。

本作にはもうひとつ魅力がある。この作品は京都大学の研究グループが小型望遠鏡を用いて、史上初の観測を成功させたことに着想を得ている。

本作の題材となった有松亘氏ら研究グループの発見。それは、市販の口径28センチメートルの小型望遠鏡で見つけた、惑星を形成する材料となった「微惑星」の生き残りだ。太陽系の端っこに残された惑星になれなかった微惑星たちは、謎の多い太陽系の誕生の謎を知るための手掛かりとなりうる。日本が誇る「すばる望遠鏡」といった巨大天体望遠鏡でさえも、直接観測することができなかったものだ。

ミドルエイジクライシスの不安を描く作品でありながら、宇宙をもっと身近に感じられる。宇宙研究へ一石を投じた小さなプロジェクトを題材に、人々のドラマと美しい情景を描き物語として届けてくれる作品だ。

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2025年12月30日

Posted by ブクログ

4.1

大人ってみんなが力を合わせれば、すごいことを成し遂げることができる力をもっているんだなと思いました。
同じ場所で育った人がそれぞれの道を歩み、色々な経験をして、誰一人同じ人はいない。
でも、誰一人同じ道がないからこそ、いざ力を合わせたら誰かの夢を実現することもできる。

今の社会はどうだろう、私も含めて大人は力を合わせることができているだろうか、
他人の批判ばかりして揚げ足取りばかりしていないだろうかと考えてしまいました。

読むと友達に会いたくなりました。相手も忙しいと思い連絡するのを躊躇っていましたが、久しぶりに連絡をしてみようと思わせてくれるそんな作品でした。面白かった。

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2025年12月27日

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想定内と想定外な事実が発覚するお話。今の自分と本当の同世代な男女混合同級生仲間の青春話。私にはこんな風に思い出せる出来事あったかな。…とても大きな出来事が起こるから、このメンバーは絆が強いという一面もあると思う。そして、「地元に残っている」というのも大きいかな。「こんなはずじゃなかった」ばかりな人たちがひと夏久しぶりに何かに打ち込む。いいな。きっと、ここからもこの人たちは普通に自然につながっていくんだろうな。

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2025年12月20日

Posted by ブクログ

地形、天文学、建築、どれも難しすぎて読み終えるのにとても時間がかかりました。それでもすべては理解できていません。ただただ人間ドラマの展開が気になり、なんとか読み進めることができたという感じです。人間ドラマも流星群のようでした。

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2025年12月20日

Posted by ブクログ

オッサンが読むとグッとくるけど…若い人が読んだらどんな気持ちになるのかな?…こんな素敵な出来事は高校生でなかったけどね(笑)…

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2025年11月17日

Posted by ブクログ

伊与原新さんのハートウォーミングストーリーですね。
私設天文台をめぐる再生のドラマです。

 県立秦野西高校の三年生の夏に、オオルリのタペストリーを空缶で作った仲間が、四十五歳で集結する。
 きっかけは、国立天文台に勤務していたタペストリー仲間の山際慧子が、国立天文台を辞して秦野市に帰って来た事だ。友情を温めようと、同じくタペストリー仲間の伊東千佳と種村久志、勢多修の三人が慧子の歓迎会を開いた事から始まる。
 慧子は国立天文台の正規の職員ではなく、嘱託職員だったのが契約が切れて退職したと言う。しかし、自分のやり残した研究の為に、手作りの天文台を建てる計画を実行したいと言う。
 その話を聞いて、三人は協力を申し込む。
 さらに、タペストリーを作った時に起きた謎の解明も含めて、事態は動き出す。
 それぞれの思惑と四十五歳という時と十八歳の時が交差して、止まっていた青春が動きだす。
 再生の心温まる人間模様が、久志と千佳を中心に語られる構成に胸が弾みます。

 作中で慧子が作り上げる「微少カイパーベルト天体探索システム」は、実際にモデルがあるそうです。あとがきに伊与原新さんが示してくれています。
 また、天文学以外にも様々な興味深い科学が出てきますので、それも楽しいですね(=゚ω゚=)

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2025年11月16日

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45歳の主人公たちの天文台建設と、18歳の時の思い出とが交差する。豊かな自然、天文台建設作業、天文知識が興味深く、主人公たちは真摯に生きていて、読後感は爽やか。

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2025年12月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

絶妙にどのキャラも魅力的ではなく、逆にリアルというか⋯とりあえず、仲間内でこっそり付き合っていた2人にどうにも好感が持てず、自分の好みの題材ではなかったなと思いました。

過去に憧れていた素敵な男の子、の裏側があまり素敵ではなく浅くそしてしっかりと過去の事実が描かれる訳でもなく、表題のオオルリも最後に現れることもなく消化不良感がまたリアルな様な⋯
天文台については詳細に描かれていて興味を持ちました。

消化不良な部分を差し置いて最後綺麗にまとまるのが逆にフィクション味がありバランスが悪かった。なんだか惜しい。

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2026年03月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

驚くような展開があるわけではないけど、徐々に進んでいく天文台作りにワクワクする。

どんな完璧な人に見えても結局は同じ人間なんだって改めて思った。

それぞれいろんな過去を経験して、いろんな想いを抱いて悩んだり苦しんだりしているけど、周りに人がいることの心強さをすごく感じた。

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2026年02月20日

Posted by ブクログ

母から勧められた本。伊予原氏の著作を読むのは初めて。本書は高校時代に同じプロジェクトで親しくなった男女6人のグループが、45歳になって改めて地元で天体観測所を作ることにしたというストーリー。それぞれ時を経て、家族や仕事など、自分の人生を振り返る。うつ病から引きこもりになってしまった人や、ミッドライフクライシスを経験している人もいる。青春時代に共有した喜びや痛み、いまだに引きずるわだかまり、自分の経験と照らし合わせ、思春期ならではの気恥ずかしさを思い出した。
章ごとに視点が変わるという昨今流行りの方式なのはいいのだが、始めの方はキャラクターがあまり立っていないので、誰が誰だか見分けが難しかった。中心人物となるのは、観測所を作る天体研究家の女性である。山の中で仲間たちと作業は進んでいく。
宇宙(主に太陽系)の話など興味深かったし、天体望遠鏡というものもなじみがなかったので勉強になった。

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2026年01月08日

Posted by ブクログ

高校で青春時代を過ごした5人が40代中盤に再会し、天文台を作る話。
語り手が章ごとに変わるため、それぞれがどんな悩みを抱えているのか、各登場人物に対してどんな想いを持っているのかわかりやすい。
私自身は30代後半だが、特に久志に対しては共感出来るし、自分の人生に対して期待をしながら生きてきたのに、平凡な毎日を過ごし、だからといって不幸でもないと思うような人にはわかるかもしれない。
星の輝きが何光年も昔のものであるように、人の想い出や気持ちも、その本当の大切さに気付くには何年、何十年かかるのかもしれない。

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2025年12月07日

Posted by ブクログ

かなり青春小説。
まぁいろいろ上手く行き過ぎだなとは思うけど、胸が熱くさせられるところもあった。

本気で星の研究したいなら首都圏からもっと離れたところでやるべきではとは思ってしまう。
自分は、中年になっても高校の頃の思い出にここまで執着できないと思うな〜。

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2025年11月18日

Posted by ブクログ

まだ自分は社会に出てすらいないので登場人物達の悩みに共感することはできなかったが、なんとなく想像はできる。きっとここまで続けてきた仕事に疑問を持ち始める段階というのがあるのだろう。45歳は人生の分岐点の一つなのかもしれないと思った。天文台ははじめはみんな同情から始まったもの。しかし、作業をするにつれて高校の時に感じていた必死さのようなものに気づき自分のために天文台を作るようになった。それによって抱えている悩みが解決するわけではないが、前に進むことはできているのではないかと思った。読後感がとても良くて、心が温まるような感じがした。45歳になったらまた読みたいなと思った。

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2025年11月01日

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