伊与原新のレビュー一覧

  • 青ノ果テ―花巻農芸高校地学部の夏―(新潮文庫nex)

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    出だしの掴みと章の変わり目の場面の変化があるから全然飽きない。旅する後半なんか最初に工程出してるからわかるのがどんな作用するのかな〜と思ったけども上手ですね。そして最後の謎解きの数々がまた入ってくるし、答えが出た感じが凄くする。深澤は全く悪くないし、七夏の謎解きかなと思ったら壮太の事だったとか、2人は子供の頃出会い繋がっている所が良いです。何より土台に宮沢賢治の銀河鉄道の夜を置くのがワクワクする。地学でも文学でも天体観測でも宮沢賢治が探せるという、地元でも知らない世界、4回も書き換えられた事実も斬新な。

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    2024年11月05日
  • 博物館のファントム 箕作博士の事件簿

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    再読。伊与原新さんらしい科学の蘊蓄満載。癖あり探偵のライトミステリ。事件の真相の陰にドラマ性がありとても好みの作品でした。続編希望です。

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    2023年07月21日
  • 磁極反転の日(新潮文庫)

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    太陽の黒点フレアが強まり、電波を使う機器が時々使用できなくなる日が多くなった世界。新宿でふと見上げると、空にはオーロラがかかっていた。地磁気が弱まってきていたのである。地球の地磁気がゼロになっていく世界で、宇宙天気を専門とするサイエンスライター浅田柊の周りでは、妊婦達が姿を消していった…。

    背表紙タイトル買い。これは絶対にSF読みはスルーできないタイトルである。そして、中身もなかなかに濃い。

    地球物理学を専門としていたという作者の専門をいかんなく発揮した一冊である。地磁気が無くなっていくという、普段当たり前のものがなくなり、それに伴うパニックとパニックに乗じた混乱。ちょうど2011年の福島

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    2022年12月02日
  • 磁極反転の日(新潮文庫)

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    『いい信念は合理的だから、手強い。ダメな信念は非合理的だから、やっぱり手強い』―『Phase Ⅱ 白と黒』

    地磁気の逆転について学んだのは何時の頃だったか。当時の高校地学で学んだ記憶はないが、学部移行して入った学科に古地磁気を研究している助教授が居たのでやはり大学に入ってからか。少々古臭い話だが、その先生の所属していた講座はプレートテクトニクスを認めないことで有名だった学派の流れを汲む教室であったのだが、その中で古地磁気の研究をするというのは異質であっただろう。学部生向けの論文購読を担当していたその先生は、当時は目新しかった隕石衝突による中生代から新生代への移行(あるいはKT境界問題)につい

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    2022年03月06日
  • ルカの方舟

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    鉱物のことも宇宙のこともわからない私もおいてきぼりにされることもなく読み進められました。
    研究者って本当に好きな仕事を出来て羨ましく思っていたのですが、けっこう大変な仕事なんですね そして悲しかった。

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    2021年10月30日
  • コンタミ 科学汚染

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    「ニセ科学への道は善意で舗装されている」と言われているように、最初は悪意のある人がつくったものでも、それを善と信じる人々が熱狂して広めてしまう。

    善意や正義を盾にして人を攻撃する人も、この理論によるもの。

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    2021年05月26日
  • 博物館のファントム 箕作博士の事件簿

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    お仕事ミステリの中には職業がただの背景になってしまったり、キャラクターの色づけだけでミステリ部分に何ら関与しないものも多いが、これは博物館だからこそのキャラクターと物語とミステリとなっている。
    蘊蓄ミステリとしても面白い。キャラクター小説としても面白い。博物館という空間の魅力も面白い。

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    2020年11月04日
  • 蝶が舞ったら、謎のち晴れ―気象予報士・蝶子の推理―(新潮文庫nex)

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    破天荒な気象予報士菜村蝶子と幼馴染の冴えない探偵右田夏生がひも解くミステリー。蝶子の人物造形が無茶苦茶面白い。大学院を出て、民間の気象予報会社に勤める蝶子は、いやいやながらテレビ放送のお天気お姉さんになる。ところが、ぶっきらぼうで歯に衣を着せない喋りぶりや、最後のバタフライ効果張りのとんでもない御神託などで、視聴者の人気が大爆発。そのままのつんけんした乗りで夏生に言いたい放題。夏生が持ち込む5つの謎を二人で解いていくのだが、気象のことが謎を解く手掛かりになるのだ。最後の「標本木の恋人」はなかなか感動的だ。いいねえ。ソメイヨシノは、コマツオトメとオオシマザクラの交配によって生まれたという可能性が

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    2020年03月09日
  • 磁極反転の日(新潮文庫)

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     地球物理学の本としてとても面白かった。多くの新知識を得られたのがうれしい、という小説読後の感想とはちょっと違う感じを持った。
     今まで全く興味のなかった分野で、なぜ本書を読もうと思ったのかは不明。しかし読んだらおもろかった。小説としてのストーリーの印象がかなり薄いくらいに、地磁気やらフレアだのと言った専門用語にひかれた。

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    2018年06月23日
  • 蝶が舞ったら、謎のち晴れ―気象予報士・蝶子の推理―(新潮文庫nex)

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    蝶子さんと主人公の遠慮のない関係は見ていて安心する。天気予報を見るのが少しだけ楽しみになるミステリー。

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    2016年04月05日
  • リケジョ!

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    理系大学院生の女性が留学のための資金を貯めるため、理系かぶれの小学生の女の子の家庭教師をするお話し
    連作短編理系ミステリと言うことで、ガリレオシリーズっぽいものを感じる

    最後のお話しが一番いい
    それまでにちょっと感じていた違和感が読み進めていくうちに晴れていく感じ
    伏線と気付かない程のささやかな違和感が序盤からあって
    「あ~、こーゆーキャラなんだね」と解釈していたけど、実は理由があったという構造はとても大好きだ

    この本は元々「プチ・プロフェスール」という題名の単行本を文庫化する際に改題したもののよう
    よりによって何で「リケジョ!」なんて俗な題にしたのかね?
    全部読んだら断然「プチ・プロフェ

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    2016年02月27日
  • 梟のシエスタ

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    これはまさに伊与原新ならではの大学を舞台とし作品。大学職員とか教員はあるあるって思ってそう。高校時代の友人の某国立大教授がこの作品で出てくるエピソードとほぼ同じことをぼやいていた。

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    2015年09月04日
  • 蝶が舞ったら、謎のち晴れ―気象予報士・蝶子の推理―(新潮文庫nex)

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    小説新潮で読んだこのシリーズがきっかけで伊与原作品を読むようになりました。全部読んだことあるけど、また読んでも面白かった。

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    2015年08月23日
  • リケジョ!

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    物理が全く分からないと、ついていけないところもありますが、楽しく拝読させていただきました。生物系や化学系のリケジョの話も読んでみたいです。物理苦手な方も是非読んでみてください

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    2014年03月02日
  • 宙わたる教室

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    とっても良かったです。胸がグッときました。ドラマを見ていなかった自分を悔いています。実験の感じが文字だけでは想像力が足りません(;;)物語や登場人物とても良いです。

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    2025年12月28日
  • オオルリ流星群

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    4.1

    大人ってみんなが力を合わせれば、すごいことを成し遂げることができる力をもっているんだなと思いました。
    同じ場所で育った人がそれぞれの道を歩み、色々な経験をして、誰一人同じ人はいない。
    でも、誰一人同じ道がないからこそ、いざ力を合わせたら誰かの夢を実現することもできる。

    今の社会はどうだろう、私も含めて大人は力を合わせることができているだろうか、
    他人の批判ばかりして揚げ足取りばかりしていないだろうかと考えてしまいました。

    読むと友達に会いたくなりました。相手も忙しいと思い連絡するのを躊躇っていましたが、久しぶりに連絡をしてみようと思わせてくれるそんな作品でした。面白かった。

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    2025年12月27日
  • 宙わたる教室

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    ネタバレ

    何かに挑戦することを躊躇している人の背中を押してくれる一冊。人の可能性をより信じたくなった。
    定時制と青空、宙の繋げ方が素敵だった。

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    2025年12月24日
  • 藍を継ぐ海

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    面白かった!
    フィクションだけど、ほんとにそういう歴史があったような感じを思わせる物語たち。
    少しだけ変化がある物語。心地よい。

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    2025年12月23日
  • 月まで三キロ(新潮文庫)

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    ずっと読んでみたかった本 月まで三キロも良かったが エリアンの食堂も引き込まれた
    最後までとても楽しめた 初めて読む著者だったが他の作品も読もうと思う

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    2025年12月23日
  • 翠雨の人

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    実在する女性科学者の先駆、猿橋勝子さんの生涯を描いた作品。
    あとがきに記されていたように、本作は一部架空の出来事や人物が含まれるフィクションらしい。
    けれど、実在する事案を扱った物語は、巻末の膨大な参考文献からも、ノンフィクションのように錯覚してしまった。

    日本が戦争モードに突入していく時代。
    女性が高学歴であることが疎まれ、学問を志すことが叶わなかった当時、好きな学問で社会的地位を得て自立することの重要性を悟り、その道を貫いた猿橋勝子という女性。

    猿橋勝子さんの生い立ちから、科学への信念、科学者としての誇りや責任、女性の生き方にいたるまで、本当に学びが多い作品だった。

    理系分野なので苦

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    2025年12月23日