伊与原新のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ東大大学院で地球惑星科学を専攻していたという著者の紹介で納得。読み始めた時に作者は理系だろうなと思った。研究へのリスペクトを感じる。
昔ヘンな研究っていう「そんなこと研究してるの?」って人のこと書いた本読んだんだけど、そうやって大義名分がなかったり、大衆的に必要性が明確でないことも含めて、色んな観点で追求する誰かがいることで人間社会は発展してきたんだろうと思うし、研究者や探究者へのリスペクトが強い私は、原爆の証跡を集めてた人の話が刺さった。
夢化けの島
見島の実地調査を地道に続ける助教の女性と、先祖に受け継がれてきた萩焼を再現しようとする男の話
石の名前など専門用語が多くて、ちょっとだけ難し -
Posted by ブクログ
はじめましての作家さん伊与原新さん、
優しい理系な小説のイメージ。
NHKの影響つよっ!
『月まで三キロ』、短編でございました。
やっちまったか!と思いながらの読書スタート。
1編50ページが6編。
なんて読みやすい。
すべて理系というより理科。
月、雪、化石、地層、化学物質、火山などなど
図鑑で楽しんだ世界がここにありました。
短い分、登場人物の魅力がでないかな?と思いきや、思いきやでした。素晴らしい!
『天王寺ハイエイタス』、『エイリアンの食堂』は
特におすすめ短編です。無理に話を盛り上げ過ぎないストーリー、読後感良かったです。
カバンの中に一冊、空き時間にちょいと読むに最適な一冊 -
Posted by ブクログ
こういう「生徒が自主的に取り組む科学」のお話が大好きです。羨ましいな〜微笑ましいな〜というほのぼのした気持ちで読み進めることができました笑
巻末の対談にもあったように、辻村さんの『この夏の星を見る』とも雰囲気が近くて、ぜひ一緒に読んでほしいな、と思う物語でした。
ただ最後の藤竹さんと長嶺さんの会話や研究室での過去の話はとても興味深いです。生徒をその気にさせても良いか、という問いです。
物語では最終的に優秀賞を取ることができましたが、もし結果がうまく出なかったら、プレゼンで失敗してたら、きつい質問が飛んできたら、考えれば考えるほど、主人公の岳人が再び闇落ちしてしまわないか、心配がつきません -
Posted by ブクログ
伊与原さんの小説にハマりつつあり、読む機会を得て、一気に読み切りました。
猿橋賞は知っていて、受賞者が女性であることも知っていて。
ですが、それだけ。
だから、この本の帯を見て、
ああ!猿橋賞の猿橋さん、、、。
と声に出してしまいました。
猿橋さんはどんな人なのか、を、伊与原さんが書くとどうなるのか知りたくて読み始めました。
かなり専門的な科学・化学用語や理系チックな用語が
数多く登場しますので、読み進みづらいこともありました。ですが、用語が理解出来なくても、猿橋さんのことは十分に理解できるし、あの時代(昭和初期から戦前、戦後、、、)に生きた女性たちの恐ろしく強い精神力や行動力があったからこそ -
Posted by ブクログ
1編目「陶芸と地質学」のコラボ。
伊予原さんの科学と人間関係のケミストリーにいつも魅了される。
自分の知らない世界の扉をいつも開けてくれる。
3編目『祈りの破片』
大坪係長いいこと言う。マニュアルという名の安全な浮き輪でぷかぷか浮いて過ごしている地方公務員が多いことを知っているからこそ、グッときた。
「ただマニュアルがあっても仕方なか。引き継ぐのはマニュアルやのうて、担当者の思いったい。マニュアルに思いが込められとるなら、それば汲み取ってうまかこと運用するとが、地方公務員の腕の見せ所ぞ。」
4編目『藍を継ぐ海』
ウミガメ生態の神秘さに感動。泳ぐ力のない子カメたちは、藻や流木に隠れ、地球の