伊与原新のレビュー一覧

  • 藍を継ぐ海

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    ネタバレ

    東大大学院で地球惑星科学を専攻していたという著者の紹介で納得。読み始めた時に作者は理系だろうなと思った。研究へのリスペクトを感じる。
    昔ヘンな研究っていう「そんなこと研究してるの?」って人のこと書いた本読んだんだけど、そうやって大義名分がなかったり、大衆的に必要性が明確でないことも含めて、色んな観点で追求する誰かがいることで人間社会は発展してきたんだろうと思うし、研究者や探究者へのリスペクトが強い私は、原爆の証跡を集めてた人の話が刺さった。

    夢化けの島
    見島の実地調査を地道に続ける助教の女性と、先祖に受け継がれてきた萩焼を再現しようとする男の話
    石の名前など専門用語が多くて、ちょっとだけ難し

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    2026年04月12日
  • 藍を継ぐ海

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    現在と、その地に生きた過去の人々を繋ぐ五つの物語。
    表題作の「藍を継ぐ海」はウミガメの卵を孵化させて育てようとする中学生の女の子。何十年もかかって生まれた砂浜に帰ってくるかもしれないウミガメに、自分の人生を重ねているのかもしれない。
    どの物語を読んでも、先人達の努力や知恵が活かされて今があるのでは、としみじみと思った。
    萩焼の話、ニホンオオカミの話など引き込まれてしまった。

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    2026年04月12日
  • 宙わたる教室

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    ネタバレ

    色々な事情、悩みを持つ定時制高校の生徒たちが、科学を通して仲間となり成長していく青春物語。

    生徒たちの成長を感じた。発表が終わった時の目頭が熱くなる。
    好きなものに熱中することの大切さを教えてくれる。

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    2026年04月09日
  • 翠雨の人

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    2026.4.2
    猿渡勝子さんという実在した人物をもとにしたお話。
    現代は男女平等の世の中になってきたけど、この方の功績もあるのだなと。

    戦前、戦後にかけて猿渡さんの実験のお陰でアメリカがイギリス、ソ連と部分的核実験禁止条約を結んだ!

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    2026年04月02日
  • 蝶が舞ったら、謎のち晴れ―気象予報士・蝶子の推理―(新潮文庫nex)

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    科学要素盛りだくさんの伊与原新さんにしては比較的とっつきやすくて読みやすいお話だったヽ(´▽`)/
    続きがあれば読みたい!

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    2026年04月02日
  • 月まで三キロ(新潮文庫)

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    はじめましての作家さん伊与原新さん、
    優しい理系な小説のイメージ。
    NHKの影響つよっ!

    『月まで三キロ』、短編でございました。
    やっちまったか!と思いながらの読書スタート。
    1編50ページが6編。

    なんて読みやすい。
    すべて理系というより理科。
    月、雪、化石、地層、化学物質、火山などなど
    図鑑で楽しんだ世界がここにありました。

    短い分、登場人物の魅力がでないかな?と思いきや、思いきやでした。素晴らしい!
    『天王寺ハイエイタス』、『エイリアンの食堂』は
    特におすすめ短編です。無理に話を盛り上げ過ぎないストーリー、読後感良かったです。

    カバンの中に一冊、空き時間にちょいと読むに最適な一冊

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    2026年03月30日
  • 宙わたる教室

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    こういう「生徒が自主的に取り組む科学」のお話が大好きです。羨ましいな〜微笑ましいな〜というほのぼのした気持ちで読み進めることができました笑

    巻末の対談にもあったように、辻村さんの『この夏の星を見る』とも雰囲気が近くて、ぜひ一緒に読んでほしいな、と思う物語でした。

    ただ最後の藤竹さんと長嶺さんの会話や研究室での過去の話はとても興味深いです。生徒をその気にさせても良いか、という問いです。

    物語では最終的に優秀賞を取ることができましたが、もし結果がうまく出なかったら、プレゼンで失敗してたら、きつい質問が飛んできたら、考えれば考えるほど、主人公の岳人が再び闇落ちしてしまわないか、心配がつきません

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    2026年03月30日
  • 月まで三キロ(新潮文庫)

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    チャッピーにおすすめされて手に取った1冊。

    登場人物達のこれからが幸せでありますようにと願わずにはいられないお話でした。

    この作品は何か劇的な変化や急展開があるわけではないです。

    ただ優しく語りかけるような、心にすっと入ってくる作品でした。

    心が落ち着く本を探してるあなたに読んでほしいです。

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    2026年03月29日
  • 青ノ果テ―花巻農芸高校地学部の夏―(新潮文庫nex)

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    うーん面白かった!
    東北はまるで土地勘ないけど、大好きな宮沢賢治がモチーフになってて最後まであっという間に読み切ってしまった、、!
    「銀河鉄道の夜」とこんなふうに絡めるのか、、興味深い。
    純粋に宮沢賢治聖地巡りしたいなぁと思わされた一作でした!

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    2026年03月29日
  • オオルリ流星群

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    45歳になった同級生と天文台を作る事に。
    高校生時代、一緒に空缶でタペストリーを作った仲間達。
    其々に抱える問題はあるし、思いもしなかった事実も明らかになる。
    星に関する専門用語も飛び交うが、分かりやすく解説されていて興味深い。
    仲間との繋がりが温かい。

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    2026年03月27日
  • オオルリ流星群

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    ネタバレ

    40代、人生の折り返し地点を過ぎてからの青春!そんな一冊だった。
    読み終わって、心がじんわり温かくなった。
    40代という年齢で出会う「もう一度何か始めたい」「まだ間に合うかもしれない」という気持ちが、静かだけど確かに胸に響く。
    大人になってから感じる喪失や後悔、そして小さな希望が丁寧に描かれていていた、
    特に、人生の折り返し地点に立ったている自分にとって刺さる作品。
    若さだけじゃない、大人だからこそ味わえる青春なのかな

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    2026年03月24日
  • オオルリ流星群

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    作者らしい、科学と人生の機微とが融合した小説。ミステリ要素もスパイスにして読ませます。いい話を読んだなという気分にさせてくれる本。(ただし40代だからそう思うのであって若い世代だとあまり刺さらないかも)

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    2026年03月24日
  • 翠雨の人

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    伊与原さんの小説にハマりつつあり、読む機会を得て、一気に読み切りました。
    猿橋賞は知っていて、受賞者が女性であることも知っていて。
    ですが、それだけ。
    だから、この本の帯を見て、
    ああ!猿橋賞の猿橋さん、、、。
    と声に出してしまいました。
    猿橋さんはどんな人なのか、を、伊与原さんが書くとどうなるのか知りたくて読み始めました。
    かなり専門的な科学・化学用語や理系チックな用語が
    数多く登場しますので、読み進みづらいこともありました。ですが、用語が理解出来なくても、猿橋さんのことは十分に理解できるし、あの時代(昭和初期から戦前、戦後、、、)に生きた女性たちの恐ろしく強い精神力や行動力があったからこそ

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    2026年03月21日
  • 藍を継ぐ海

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    徳島県阿須町の海岸のアカウミガメにまつわる物語
    アカウミガメは黒潮に乗ってアメリカ西海岸まで行って、そこで大きくなったらまた帰ってくるそうだ
    そんなことができるのは、砂に埋まって卵の中にいる時に地磁気(地球の磁場)を感じる能力が備わるから
    ウミガメの卵や赤ちゃんははコロコロかわいいからものすごく見たいけど、そっとしておいてあげないといけなかった(放流イベントはよくない)
    黒潮って、海の中を流れる川のようにしっかり目に見えるものらい

    多くの生き物は住む場所を自分で選ぶからかっこいいな
    自分は社会に支えられなければそれができない

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    2026年03月21日
  • 月まで三キロ(新潮文庫)

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    理系と人情。
    どこか傷を負った人たちが、日常の中で科学的な出会いを経て、前向きに歩き出す話。
    短編6編に、おまけと対談。
    正直、表題作はあまり好きな話ではなかった。次の星六花で少しいいなと思い、あとの4編はとても好きな話だった。
    どれも、負った傷が癒えるわけではないけど、何気ないことから前を向く力を得ていく過程は、どこかほっとする。

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    2026年03月19日
  • オオルリ流星群

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    本屋で紹介されていたあらすじに惹かれ購入した作品。
    中盤までは登場人物達(主に2人)のそれぞれの悩みや葛藤等が中心に書かれていて、考えが似ている所もあるせいか、モヤモヤするなというような感想でしたが、
    後半でそれぞれの秘密が明らかになるに従い、考え方にもこういった考え方が出来ればいいなと思いました。

    また、解説を読んでから再度冒頭部分を読んだ後が1番驚きがありました。

    はっきりとした感想で言えるのは、天体観測がしたくなるような作品でした。

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    2026年03月15日
  • 翠雨の人

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    伊与原さんの科学(今回は化学)を基にした物語はやはり面白い。科学的な情報や知識に人間ドラマが組み合わさると、ある種の化学反応が起こるのだと感じた。勝子さんの人生との向き合い方に、自分の生き方を改めて考える機会をもらえた。

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    2026年03月11日
  • オオルリ流星群

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    そんなにあれもこれも上手くいくわけないだろうと思いながらも、ゴールにたどり着くことを願わずにはいられません。
    群像劇とはいえトラブルのてんこ盛り過ぎだけど、自分の周りを改めて見回すと様々な問題に見て見ぬ振りをしてきた事に気付かされます。
    そういう意味で主人公の1人街の薬屋のご主人にシンパシーを抱くし、優柔不断なところさえ愛おしく思えます。
    ハッピーエンド風に終わるけど多くの課題は未解決なままだし、この先も山あり谷ありな予感がするけどそれでこそリアルだよね。

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    2026年03月10日
  • 藍を継ぐ海

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    1編目「陶芸と地質学」のコラボ。
    伊予原さんの科学と人間関係のケミストリーにいつも魅了される。
    自分の知らない世界の扉をいつも開けてくれる。

    3編目『祈りの破片』
    大坪係長いいこと言う。マニュアルという名の安全な浮き輪でぷかぷか浮いて過ごしている地方公務員が多いことを知っているからこそ、グッときた。
    「ただマニュアルがあっても仕方なか。引き継ぐのはマニュアルやのうて、担当者の思いったい。マニュアルに思いが込められとるなら、それば汲み取ってうまかこと運用するとが、地方公務員の腕の見せ所ぞ。」

    4編目『藍を継ぐ海』
    ウミガメ生態の神秘さに感動。泳ぐ力のない子カメたちは、藻や流木に隠れ、地球の

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    2026年03月09日
  • 藍を継ぐ海

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    短編で読みやすかった。最後のタイトルのやつが一番良かった。
    個人的に最近短編物を読むと最後に物語が絡まる様な話を期待してしまう。

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    2026年03月09日