伊与原新のレビュー一覧

  • 八月の銀の雪(新潮文庫)

    QM

    購入済み

    幻想的な表紙に惹かれて購入。どのお話も科学チックで面白かった。きっとその専門か少し詳しい人じゃないと完全に理解できないような深いところまで描写されてて、作者の頭の良さというか、探求心というか、そういうものをすごく感じた。1話目のダメコンビニ店員だと思われていたベトナムの留学生が実は大学院で地震の研究をしてたというギャップと、そして第一話の主人公がちゃんと自分の進むべき道を再確認できたような結末が一番お気に入り。地球の中心に降る雪、なんてロマンチックな表現なんだろう。

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    2025年05月12日
  • 八月の銀の雪(新潮文庫)

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    伊与原さんの本を何冊か読みましたが、直木賞を受賞された「藍を継ぐ海」の雰囲気と似ていると思いました。
    伊与原さんの本は地学、科学だけでなく、動物学、戦争を通しての平和学など、私が今まで知らなかったこと、興味がなかったものにまで目を向けるきっかけを作ってくれます。
    「海へ還る日」と「十万年の西風」が好きです。

    解説にて「月まで三キロ」以降より作品の方向転換があったとの事、どちらかと言うと最近のものを読んでいたので、次回はデビュー作なども読んでみたいと思いました。

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    2025年03月15日
  • 博物館のファントム 箕作博士の事件簿

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    再読。伊与原新さんらしい科学の蘊蓄満載。癖あり探偵のライトミステリ。事件の真相の陰にドラマ性がありとても好みの作品でした。続編希望です。

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    2023年07月21日
  • 磁極反転の日(新潮文庫)

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    太陽の黒点フレアが強まり、電波を使う機器が時々使用できなくなる日が多くなった世界。新宿でふと見上げると、空にはオーロラがかかっていた。地磁気が弱まってきていたのである。地球の地磁気がゼロになっていく世界で、宇宙天気を専門とするサイエンスライター浅田柊の周りでは、妊婦達が姿を消していった…。

    背表紙タイトル買い。これは絶対にSF読みはスルーできないタイトルである。そして、中身もなかなかに濃い。

    地球物理学を専門としていたという作者の専門をいかんなく発揮した一冊である。地磁気が無くなっていくという、普段当たり前のものがなくなり、それに伴うパニックとパニックに乗じた混乱。ちょうど2011年の福島

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    2022年12月02日
  • 磁極反転の日(新潮文庫)

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    『いい信念は合理的だから、手強い。ダメな信念は非合理的だから、やっぱり手強い』―『Phase Ⅱ 白と黒』

    地磁気の逆転について学んだのは何時の頃だったか。当時の高校地学で学んだ記憶はないが、学部移行して入った学科に古地磁気を研究している助教授が居たのでやはり大学に入ってからか。少々古臭い話だが、その先生の所属していた講座はプレートテクトニクスを認めないことで有名だった学派の流れを汲む教室であったのだが、その中で古地磁気の研究をするというのは異質であっただろう。学部生向けの論文購読を担当していたその先生は、当時は目新しかった隕石衝突による中生代から新生代への移行(あるいはKT境界問題)につい

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    2022年03月08日
  • ルカの方舟

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    鉱物のことも宇宙のこともわからない私もおいてきぼりにされることもなく読み進められました。
    研究者って本当に好きな仕事を出来て羨ましく思っていたのですが、けっこう大変な仕事なんですね そして悲しかった。

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    2021年10月30日
  • コンタミ 科学汚染

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    「ニセ科学への道は善意で舗装されている」と言われているように、最初は悪意のある人がつくったものでも、それを善と信じる人々が熱狂して広めてしまう。

    善意や正義を盾にして人を攻撃する人も、この理論によるもの。

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    2021年05月26日
  • 蝶が舞ったら、謎のち晴れ―気象予報士・蝶子の推理―(新潮文庫nex)

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    破天荒な気象予報士菜村蝶子と幼馴染の冴えない探偵右田夏生がひも解くミステリー。蝶子の人物造形が無茶苦茶面白い。大学院を出て、民間の気象予報会社に勤める蝶子は、いやいやながらテレビ放送のお天気お姉さんになる。ところが、ぶっきらぼうで歯に衣を着せない喋りぶりや、最後のバタフライ効果張りのとんでもない御神託などで、視聴者の人気が大爆発。そのままのつんけんした乗りで夏生に言いたい放題。夏生が持ち込む5つの謎を二人で解いていくのだが、気象のことが謎を解く手掛かりになるのだ。最後の「標本木の恋人」はなかなか感動的だ。いいねえ。ソメイヨシノは、コマツオトメとオオシマザクラの交配によって生まれたという可能性が

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    2020年03月09日
  • 磁極反転の日(新潮文庫)

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     地球物理学の本としてとても面白かった。多くの新知識を得られたのがうれしい、という小説読後の感想とはちょっと違う感じを持った。
     今まで全く興味のなかった分野で、なぜ本書を読もうと思ったのかは不明。しかし読んだらおもろかった。小説としてのストーリーの印象がかなり薄いくらいに、地磁気やらフレアだのと言った専門用語にひかれた。

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    2018年06月23日
  • 蝶が舞ったら、謎のち晴れ―気象予報士・蝶子の推理―(新潮文庫nex)

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    蝶子さんと主人公の遠慮のない関係は見ていて安心する。天気予報を見るのが少しだけ楽しみになるミステリー。

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    2016年04月05日
  • リケジョ!

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    理系大学院生の女性が留学のための資金を貯めるため、理系かぶれの小学生の女の子の家庭教師をするお話し
    連作短編理系ミステリと言うことで、ガリレオシリーズっぽいものを感じる

    最後のお話しが一番いい
    それまでにちょっと感じていた違和感が読み進めていくうちに晴れていく感じ
    伏線と気付かない程のささやかな違和感が序盤からあって
    「あ~、こーゆーキャラなんだね」と解釈していたけど、実は理由があったという構造はとても大好きだ

    この本は元々「プチ・プロフェスール」という題名の単行本を文庫化する際に改題したもののよう
    よりによって何で「リケジョ!」なんて俗な題にしたのかね?
    全部読んだら断然「プチ・プロフェ

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    2016年02月27日
  • 梟のシエスタ

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    これはまさに伊与原新ならではの大学を舞台とし作品。大学職員とか教員はあるあるって思ってそう。高校時代の友人の某国立大教授がこの作品で出てくるエピソードとほぼ同じことをぼやいていた。

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    2015年09月04日
  • 蝶が舞ったら、謎のち晴れ―気象予報士・蝶子の推理―(新潮文庫nex)

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    小説新潮で読んだこのシリーズがきっかけで伊与原作品を読むようになりました。全部読んだことあるけど、また読んでも面白かった。

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    2015年08月23日
  • 翠雨の人

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    猿橋勝子さん、カッコよすぎます。特に渡米して実験をする展開では手に汗握って勝負の行方を見守ってしまいました。

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    2026年07月25日
  • コズミック・ガール 宙わたる教室

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    胸熱でした!
    大好きな「宙わたる教室」の続編。
    東京都立東新宿高校定時制の話とはいえ流れを受けた別の話で藤竹先生もいない新たな科学部の話と思って読み始めましたが、岳人も佳純もアンジェラも長嶺さんも木内先生もいてくれて、新しい科学部を支える先輩になっていました。
    岳人は大学に進学していて大学院を目指しているなんて順当と言えば順当なのに想像もできませんでした。
    新たな登場人物もみんな一癖あっても人間らしくて応援したくなります。東新宿高校ならではのゴタゴタも懐かしい気持ちになりました。
    今回はペットボトルロケットの実験がメインなので前作のクレーター作りより想像しやすいのもありがたかったです。
    藤竹先

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    2026年07月23日
  • 宙わたる教室

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    小説はフィクションだけど、モデルがあったことをあとがきで知って驚いた。
    最初はなかなか入り込めなかったが、途中から面白くなってきた。
    実験の様子が詳細に書かれているが、カチカチ文系脳の私にはありありとは思い浮かばない。ドラマを見ていれば、もっと具体的にわかったんだろうな。
    でも面白かったし、ちょっと胸が熱くなった。
    心に残ったのは、『第三章 オポチュニティの轍』。養護教諭の佐久間の言葉が重かった。
    『星を継ぐもの』、『火星の人』も読みたくなった。

    そういえば、小学生の時一年間だけ、科学クラブに在籍していた。
    カエルとイカの解剖。(なぜイカw)豆腐作り。葉から葉脈を取り出したことなどは覚えてい

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    2026年07月22日
  • コズミック・ガール 宙わたる教室

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    ネタバレ

    自分は全日制に通っていたけど、そこに通えない、馴染めない人は当たり前にいるということを、その存在すらもちゃんと認識できていない浅はかさを恥じた。どんなところにいても、何かに向かって真っ直ぐに突き進む人達を見るのは胸が熱かった。色んな人とを巻き込みながらみんなの夢を背負って進んでいく熱さに思わず目が潤んだ。もう年なのでここまでひたむきに戻れないけど、未来の子供達に是非読んでほしい本だと思った。

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    2026年07月20日
  • 月まで三キロ(新潮文庫)

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    秘めた思いをゆっくり解きほぐしながら、ふんわりとした気持ちにさせてくれる珠玉の6編。(個人差あり)
    今年のベスト5には入りそうです。

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    2026年07月20日
  • コズミック・ガール 宙わたる教室

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    宙わたる教室の続編。定時制高校の伝説の科学部を復活させたいと願う転校生が部員を勧誘する所から物語が始まる。部員を集め、オリジナルの実験を成功させるために奮闘する姿。それぞれの視点で描き、また伝説の科学部の元部員たちも登場する。胸熱な展開だった。目標に向けて突き進む高校生達とそれを支えるまわりの人たち。また、そんな高校生たちの姿に自分たちが前を向こうと思わせてくれる。ぜひNHKのドラマで見てみたい

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    2026年07月18日
  • オオルリ流星群

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    ネタバレ

    40代のままならない現実

    少しミステリアスで成績優秀だった同級生が天文台を作るために故郷に帰ってきた。継いだ家業がイマイチな久志、それなりの現実を送っている千佳の二人をメインに限られた予算の中、DIYで天文台を作ることになる。

    高校時代の空き缶タペストリー制作とシンクロして、それぞれが過去の自分と向き合うことにもなり、いまひとつ煌めいていない現実と折り合いをつけようともがいている。

    やっぱり若いときになにかやっておくというのは大切だなぁと伊与原先生と同年代の私も思います、向き不向きはありますが。多少がんばっていたことはあったけど、多少不登校気味でもあったので人と力を合わせてなにかを成し遂

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    2026年07月18日