伊与原新のレビュー一覧

  • オオルリ流星群

    Posted by ブクログ

    大事な本。

    悩みを抱える大人たちが(おそらく生きている人は皆そう)何かに心から向き合うことで道が拓けていく。
    心を通わせることの難しさ。人のことを表層だけでわかった気になってはいけない。

    大人の青春譚と言ってしまうと気恥ずかしいが、歳をとっても一生懸命になることの素敵さが沁み入る物語。
    何度でも読み返そう。

    0
    2026年04月21日
  • 宙わたる教室

    Posted by ブクログ

    はぁ面白かった。
    問題ある子が奮闘して成長していく話大好き。
    重松清さんの青い鳥みたいな。

    内容知らずに読み始めたから、一章読み終わって、え?短編集?ってガッカリしたらそんなことなくて。
    登場人物深掘りからのつながっていく感じがよすぎる。
    人生そんなに甘くはないんだけど、小説の中くらいはね。全てがうまくいってほしい。

    とにかく読みやすい。難しい言い回しも感じも全然出てこない。

    0
    2026年04月20日
  • 藍を継ぐ海

    Posted by ブクログ

    ほんとに伊予原さんの作品は、どれも人に対しての目線がやさしい。
    私の苦手な理系要素を駆使していても、その数的/理的視点さえも、人を想う温かさに感じ取ってしまう。

    今作品も短編集といっていいと思うが、どれも人の描き方が秀逸で、何度も自分の胸の奥をグッと熱く締めつけられる。5つの物語全てその世界の登場人物に感情移入してしまった。
    今の時代何かと殺伐として、何気なく生きていると忘れがちな人の間の通い合いを、いくつもの物語で提示されているようで、心が痛い。

    スマホ世代の若者にこそ、この作家を読んでほしいと思う。人との関わりに疲れている子には、きっと心を潤してくれると思う。
    もちろんもちろん、どの世

    0
    2026年04月14日
  • 藍を継ぐ海

    Posted by ブクログ

    日本各地の海や自然を舞台にした5篇からなる短編集。
    山口の萩焼き、奈良のニホンオオカミ、長崎の原爆資料、北海道の隕石、徳島のウミガメ。
    人間の時間を超える科学的な視点を通じ、継承される命や希望を描く。
    どの話も興味がわく内容で、誰がどのようにして守ってきたのか自分の勉強にもなった。
    そしてそれぞれの登場人物についても、少し生きにくい性格を持つものの、他人を知ることで自分の内面の問題を解決し、前を向く姿にも感動した。

    0
    2026年04月08日
  • 青ノ果テ―花巻農芸高校地学部の夏―(新潮文庫nex)

    Posted by ブクログ

    1番好きと言っても過言ではない本。たしかに宮沢賢治を知っていないと十分に楽しめない節もあるが、あまり知らずに読んだからこそ今まで触れてこなかった分野に興味が持てた。一夏の青春を存分に感じさせてくれる。定期的に読み返したくなる本。

    0
    2026年04月07日
  • 月まで三キロ(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    好きなシーンに付箋をつけたところ、たくさんの付箋が必要だった。どの話もこころに刻まれるすてきなフレーズがいっぱいあって お気に入りの1冊になった。

    0
    2026年04月03日
  • 翠雨の人

    Posted by ブクログ

    直木賞受賞後第1作ということで事前情報は調べず読んでみた。藍を継ぐ海はどんな話だったか覚えていないくらい印象に残っていないが、本作はとても良かった。
    知らなかった人(浅学)だが、実在の猿橋勝子さんという科学者の生涯をフィクションも交えつつ書いたものらしい。
    憧れの人物に初めて会ったときの落胆や思い切った決断、そこで奮闘する姿と対戦相手に認められた瞬間、家族への思いなどが丁寧に描かれており、関わる人たちの温かさもあり読後感もよかった。
    個人的には兄が良き理解者としていい味を出していたと思う。

    0
    2026年03月28日
  • 月まで三キロ(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    心が疲れている時は一回人間関係から少し距離を置いてみると、今までとは違う角度から周りの人との関係を捉えられるようになるというのは、実感としても感じたことはあるので、読んでいて心が落ち着く話が多かったです。
    現実に向き合いすぎないためにも、現実から少し逃避する手段やきっかけが大切だなと思いました。

    0
    2026年03月23日
  • 月まで三キロ(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    「宙わたる教室」の著書。
    理系の話がたくさん出てきますが、分かりやすい文章で読みやすいです。人の心の温かさも感じられます。

    0
    2026年03月22日
  • 藍を継ぐ海

    Posted by ブクログ

     びっくりしましたこんな本があったなんて。どの話も素晴らしく感動しました。自分も遙か昔の高校、大学の授業や部活でこんな勉強や体験を一杯しました。理科系小説万歳!  

    0
    2026年03月22日
  • 月まで三キロ(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    納得感のある、綺麗すぎず後味もよい話が多くストレスがなかった。自然科学を愛する者たちとの交わりが鋭いけれどもどこかとぼけた感じで楽しかった。

    0
    2026年03月22日
  • 宙わたる教室

    Posted by ブクログ

    ★4.5
    まず、主要人物である5人の生徒と1人の教師、
    どのキャラもそれぞれに個性的かつ魅力的である。
    そしてストーリー上、誰一人として欠けてはいけない事が分かる。そこがまた良い。
    各章ごとに、登場人物が順にフォーカスされ、
    その人物の目線で物語が描かれていく構成であり、その為、年齢性別性格などキャラクター性はバラバラなのに、皆それぞれに感情移入する事が出来る。

    そして科学部の仲間たちと夜間の教室で実験や研究作業をする描写に、
    学生時代に、文化祭の準備で夜の時間まで教室に残って仲間達と作業した時の、あのどこか高揚感があってエモい、青春の懐かしさを思い出した。

    続編の発売も決定しているという

    0
    2026年03月22日
  • 翠雨の人

    Posted by ブクログ

    すばらしい物語。高市さんにも読んでほしい。
    ガラスの天井というのはこれだ。
    戦争、社会、男性社会など様々な逆行に晒されながらも、生き抜く生き様。また、その時々の主人公を助ける周囲の人が素晴らしい。程度は違えどまだまだ現代にも残る問題はある。歴史は繋がり続いている。

    0
    2026年03月14日
  • オオルリ流星群

    Posted by ブクログ

    大好きな伊与原新さんの理系小説。

    18歳の頃に学園祭で「オオルリ」のタペストリーを作った5人の仲間が、
    45歳になって「天文台」建設で繋がっていく。

    「平場の月」もそうだったけど、高校生の頃と今の自分との同時進行小説は、淡々としながらも切ない。

    18歳のころの自分の思い出とリンクして、ふとした描写に涙が溢れてしまう。

    もちろん、ただ天文マニアの人が読んでも面白い。そんな一粒で2度美味しい、伊与原新さんワールドでした。

    0
    2026年03月12日
  • 月まで三キロ(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    月とか星とか宇宙のお話が好きなので私にはとってもピッタリでした!科学の話になると途端に難しくなりますが、とっても読みやすかったです。
    じわじわ心があったかくなって、前を向けそうなお話が多くて、ベッドサイド本にぴったりです。
    ミステリー作家さんなのを知らなくて、確かに所々ミステリーぽさがあったのはそのわけか!と思いました。

    0
    2026年03月10日
  • オオルリ流星群

    Posted by ブクログ

    今の年齢でこの本を手にして良かったと素直に思う。特にミッドエイジクライシスの渦中にいるんだなと思うだけで何か安心した。”アツい時”は今からでも遅くない。それが読後の感情です。

    0
    2026年03月07日
  • 翠雨の人

    Posted by ブクログ

    宙わたる教室、藍を継ぐ海の直木賞作家の作品。
    最初は小説家と思っていたが、
    猿橋勝子さん、
    実在の人物、地球科学者。
    1920-2007
    杉並の馬橋で研究をし、
    ビキニ環礁、福竜丸の放射性物質を分析し、
    平塚頼てうの推薦で世界会議で講演し、
    物質の危険性、水爆実験の愚かさを訴え、
    ついにはアメリカに水爆実験中止を決断させる。
    何事も正攻法でこだわる一女性の勝利だ。

    そういう女性科学者がいたことを知らなかった。
    活躍する女性科学者に猿橋賞が贈られているという。
    先駆け。
    それをわかりやすく丁寧に描いている小説。

    私事だが
    研究所が杉並区の馬橋きょうだいのお名前が勝子と英一
    なんか親近感がわく

    0
    2026年03月06日
  • 青ノ果テ―花巻農芸高校地学部の夏―(新潮文庫nex)

    Posted by ブクログ

    この本を見つけたのは偶然東小金井の尾花屋という可愛い古本屋さんでした。お嫁さんと孫2人と買い物の途中立ち寄った先で見つけました。あゝ私に見つけて欲しく一番上にさりげなくおかされていたんだね。宮沢賢治は私の中で一番好きかもな作家であり何回でも再読しては又違う想像しては楽しんでいる。
    伊与原新初めて読む作家ですが「青ノ果テ」なんて素敵な言葉!賢治が創る造語はとても綺麗で中でも薤露青は想像力が掻き立てられますね。七夏は絵に描くつもの夜になりかけの空の深い青が中々決まらないと言うと文緒は薤露青ですねとすぐ答える。いったいどんな色なんだろうか?そしてカンパネルラが死なない銀河鉄道の夜を一回読んでみたいも

    0
    2026年03月06日
  • 青ノ果テ―花巻農芸高校地学部の夏―(新潮文庫nex)

    Posted by ブクログ

    高校生のひと夏、宮沢賢治をモチーフにぎゅうぎゅうにいろんなものが詰まっていて、濃い物語を読む幸せを感じ。

    青って一体どんな青。気持ちも込みで色もとらえてるんだろうな。

    0
    2026年01月27日
  • 八月の銀の雪(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    科学の話は難しいけど読むうちにどんどん惹き込まれていく。鯨、鳩、珪藻、凧まだまだ知らないことがたくさんあると伊与原さんの作品を読む度に思い知らされる。最後の話が特にこころに響いた。

    0
    2026年01月24日