伊与原新のレビュー一覧
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ほんとに伊予原さんの作品は、どれも人に対しての目線がやさしい。
私の苦手な理系要素を駆使していても、その数的/理的視点さえも、人を想う温かさに感じ取ってしまう。
今作品も短編集といっていいと思うが、どれも人の描き方が秀逸で、何度も自分の胸の奥をグッと熱く締めつけられる。5つの物語全てその世界の登場人物に感情移入してしまった。
今の時代何かと殺伐として、何気なく生きていると忘れがちな人の間の通い合いを、いくつもの物語で提示されているようで、心が痛い。
スマホ世代の若者にこそ、この作家を読んでほしいと思う。人との関わりに疲れている子には、きっと心を潤してくれると思う。
もちろんもちろん、どの世 -
Posted by ブクログ
★4.5
まず、主要人物である5人の生徒と1人の教師、
どのキャラもそれぞれに個性的かつ魅力的である。
そしてストーリー上、誰一人として欠けてはいけない事が分かる。そこがまた良い。
各章ごとに、登場人物が順にフォーカスされ、
その人物の目線で物語が描かれていく構成であり、その為、年齢性別性格などキャラクター性はバラバラなのに、皆それぞれに感情移入する事が出来る。
そして科学部の仲間たちと夜間の教室で実験や研究作業をする描写に、
学生時代に、文化祭の準備で夜の時間まで教室に残って仲間達と作業した時の、あのどこか高揚感があってエモい、青春の懐かしさを思い出した。
続編の発売も決定しているという -
Posted by ブクログ
宙わたる教室、藍を継ぐ海の直木賞作家の作品。
最初は小説家と思っていたが、
猿橋勝子さん、
実在の人物、地球科学者。
1920-2007
杉並の馬橋で研究をし、
ビキニ環礁、福竜丸の放射性物質を分析し、
平塚頼てうの推薦で世界会議で講演し、
物質の危険性、水爆実験の愚かさを訴え、
ついにはアメリカに水爆実験中止を決断させる。
何事も正攻法でこだわる一女性の勝利だ。
そういう女性科学者がいたことを知らなかった。
活躍する女性科学者に猿橋賞が贈られているという。
先駆け。
それをわかりやすく丁寧に描いている小説。
私事だが
研究所が杉並区の馬橋きょうだいのお名前が勝子と英一
なんか親近感がわく -
Posted by ブクログ
この本を見つけたのは偶然東小金井の尾花屋という可愛い古本屋さんでした。お嫁さんと孫2人と買い物の途中立ち寄った先で見つけました。あゝ私に見つけて欲しく一番上にさりげなくおかされていたんだね。宮沢賢治は私の中で一番好きかもな作家であり何回でも再読しては又違う想像しては楽しんでいる。
伊与原新初めて読む作家ですが「青ノ果テ」なんて素敵な言葉!賢治が創る造語はとても綺麗で中でも薤露青は想像力が掻き立てられますね。七夏は絵に描くつもの夜になりかけの空の深い青が中々決まらないと言うと文緒は薤露青ですねとすぐ答える。いったいどんな色なんだろうか?そしてカンパネルラが死なない銀河鉄道の夜を一回読んでみたいも