伊与原新のレビュー一覧

  • 藍を継ぐ海

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    史実と物語とミステリーと科学と、あらゆる要素が掛け合わされているからだろうか。読み進める度、新しい世界がどんどん開かれていく。そのことを全身で感じて心が震える感覚を久しぶりに感じた。この人の作品全てを読みたいと思ったのはいつぶりだろうか。また一人、素晴らしい作家に出会えた。

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    2025年11月09日
  • 月まで三キロ(新潮文庫)

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    ネタバレ

    タイトルに惹かれて購入!!
    やはり今回も傑作だった…
    登場人物みんなが人生の迷い人で、そんな彼らの迷いを科学の魔法がそっと手助けし、照らしてくれる。

    『月まで3キロ』
    仕事も結婚生活も破綻し、自殺場所を探す男性。そんな男性が出会ったのは、ちょっと変わったタクシー運転手。彼は「月に1番近い場所」まで男性を連れていってくれるそうだが…そこで判明する運転手の壮絶な過去と「月に1番近い場所」の意味を知ったとき、鳥肌が立った。

    『星六花』
    四十路目前で食事会することになった富田。そこで出会った奥平は気象庁に勤務し、天気に詳しい。そんな彼が主催する「首都圏雪結晶プロジェクト」に参加し接するうちに富田は

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    2025年11月08日
  • オオルリ流星群

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    いつだって、誰だって、何歳からだって青春できる。

    見返りを求めず、自分のため仲間のためにみんなで一つのことに向かう姿は、学生であろうと大人であろうとやっぱり輝いていますね。僕はこんな話が好きなんだなと改めて感じた作品でした。
    ぜひ多くの方に読んでほしいなと思います。

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    2025年11月08日
  • 翠雨の人

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    ネタバレ

    猿橋勝子って誰。戦時下から昭和後期男尊女卑の時代。キュリー夫人にあこがれ、中央気象台研究部で三宅泰雄教授の指導の下、一人の科学者として自分に何ができるのか、純粋に科学と向き合いそして後進の行く末を案ずる。原爆投下と終戦。終戦から約10年後ビキニ環礁での水爆実験。黒い雨、死の灰。多分に書かれていること以外にもかなりの障害があったと思われるが、猿橋勝子と言う人物を知れてよかった。フィクションとあったが限りなくノンフイクションに近い物語。そのうち、映像作品になっても不思議ではないと思うし、是非とも観てみたい。

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    2025年11月04日
  • 藍を継ぐ海

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    日本各地を舞台に人から人へ何かを継いでいく物語。
    陶芸、狼等各短編のテーマが面白いく、人の描写も優しく見応えがありどの短編も面白く染みた。
    伊与原さんの長編も読んでみよう。

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    2025年11月02日
  • 宙わたる教室

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    年齢も家庭の事情も多岐にわたる、定時制高校に通う生徒たちが、科学部という場で1つの目標に向かって共に進んでいく。人は対話で理解しあえるんだという前向きなメッセージや、目標に向かって努力することの美しさなどが、まっすぐに描かれていて清々しいです。時々挟み込まれる火星や宇宙の話も魅力的です。

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    2025年11月02日
  • 宙わたる教室

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    面白い、読みやすい、前向きになれる。
    人に勧めたくなる小説だった。
    「本当の貧困の話をしよう」を読みかけていたところだったから理解できるリアリティがあった。

    困難を乗り越えて希望を抱いて前を向く人を応援したいという気持ちが、みんなどこかにあるんじゃないかと思う。
    ドラマの方はこれから見ます。

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    2025年10月30日
  • 月まで三キロ(新潮文庫)

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    月や石や山などに共通する「時間」という性質を上手く人生の比喩として扱い、それらにまつわる様々な境遇の人間模様を短編ストーリー集として綴ってある。自分の中で大切にしてきたもの、目を背けてたもの、忘れてた熱いものを思い出させてくれた。

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    2025年10月26日
  • 宙わたる教室

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    昔、夜間学校を舞台にした山田洋次監督の映画を見た。感動して始終涙が止まらなかったが、その時は自分がまだ子どもだったので、それぞれの生徒の事情を深く理解できていなかったと思う。今、大人になって定時制高校を舞台にしたこの宙わたる教室に出会い、改めて様々な個人の事情があり、真っ直ぐに人生を歩む事が難しい人がいる事を深く理解した。遠回りしても、つまづいても、うまくいかなくてもやり遂げる。その先の希望にたどり着いた4人を抱き締めたい。

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    2025年10月26日
  • 藍を継ぐ海

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    ネタバレ

    山口や北海道など、地域にまつわる歴史が
    多く語られていて、
    この一冊で色んなことが学べてお得だな~
    と贅沢な気分で読ませてもらえました笑

    特に印象的だったのが
    原爆投下後の長崎で
    瓦礫の調査に携わっていた男性のお話です

    人にお願いされたわけでもなく、
    自分の足で"コツコツと"調査を進め
    後世に当時の長崎の記録を残したことに
    渋いカッコよさを感じました。

    このお話のモデルとなった方が、
    広島にある平和記念資料館の運営に関わっていたとのことだったので、実際に資料館の方にも足を運びたいと思います。

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    2025年10月26日
  • オオルリ流星群

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    高校の同級生が、20年の時を経て、ひとつの目標に向かって走り抜ける。人生の豊かさとか幸せは、自分で作っていくものなんだなと考えさせられた。
    物語のなかに、青春、ミステリー、仕事と色々な要素が詰め込まれていて、最初から最後まで大切に読みたくなる物語だった。
    自分が主人公の年齢になる頃にもう一度読みたい。

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    2025年10月26日
  • 宙わたる教室

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    やっぱり学校ものって青春を感じられていいなぁとしみじみ思った。と同時に自分も大学でなにか部活入って仲間と一緒になにか成し遂げればよかったみたいな思いもあった。今回の作品で1番心に残った言葉は岳人の言っていた
    「頑張ったことをあきらめるのは、つらいってこと。」
    考えれば当たり前だけど、共感できるしすぐに諦められるものはたしかに思い入れが薄かったなと思い出した。この時期は岳人がただのヤンキーから学生になろうとしていた時期だったのもあって鼻の奥がツンとした気がした。あと普通に岳人可愛くて(ピュアで)、実験の時はきっと目がキラキラしているんだろうと感じさせる文章力すごすぎた。
    宇宙について知れたのも良

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    2025年10月22日
  • オオルリ流星群

    QM

    購入済み

    途中まで、みんな頑張れ~って気持ちで読んでいたのに、最後の数ページで急に泣かせに来る。いきなりの感動ターンにびっくりした。45歳になっても昔の仲間と集まって何か1つのことに向けて頑張る。いつの間にか知らない人たちも巻き込んでみんなが一つになる。なんてことない日常にも感動が転がっていること、忘れずにいたい。

    あと、星空をひたすら眺めたくなる本だった。

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    2025年10月18日
  • ブルーネス

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    伊与原新さんの科学エンターテイメントストーリーですね。
     抜群に面白いです。
     科学ファンタジーとも言えます。
     映画化して欲しい作品ですね。

     東日本大震災から三年立った。
     行田準平は、海洋地球総合研究所(MEIメイ)の岸壁に佇んでいた。すると、四十歳位の男に声を掛けられる。準平が落ち込んでいるように見えたようだ。
     実は、MEIに勤務するプログラムディレクターの武智要介から、面接に来るように誘いを受けていたのだが、迷っていたのだ。
     男は、瀬島と名乗って名刺をくれた。瀬島も自分の会社の人員を募集中との事だったが。(後に、この瀬島がとんでもない経歴の持ち主で、この作品の重要人物になる。)

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    2025年10月17日
  • オオルリ流星群

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    いいお話。中年になってもう輝かないと思っていた人生も、何かを見つけることはできるみたいな。
    しかし人の一生なんて短いのに、後悔は消せないってもどかしいなって思います。精一杯生きるのが大事なんだなって。

    ところで千佳の旦那さんどこいった?

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    2025年10月15日
  • 藍を継ぐ海

    QM

    購入済み

    ふぁぁぁ、なんて綺麗なお話なんだろう。いつも読んでる本よりは専門性がちょっと深くて、素人にはいまいちピンとこない部分もあったりしたけど、専門家やその道のプロやそれを愛する人たちの真っすぐな気持ち、熱意がよく伝わってきて胸が震える。たとえ利益などにならなくても、ずっと心の中にあって夢中になれて、時に自分を支えてくれたり突き動かしてくれる原動力になったり、そんなものがあるってすごく幸せだなあ。

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    2025年10月15日
  • オオルリ流星群

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    ネタバレ

    綺麗で読みやすい作品でした
    千佳と久志の2人の語り手からなる物語。人は誰しも完璧じゃない、ひとつの星を見つめて歩いてる。
    星食の時期があって星の光を見失ってるかもしれない。それが短いか長いか分からないがいつか星食は終わり光はまた輝く。

    大事な人の死、自分の知らないところで友達仲間が何かを思って何かをしていた。多種多様な6人の物語。何かを目指し行動してる姿は周りに伝播する。とにかくやれることをやらなきゃ、だれもが何者かになれるわけではない、幸せホルモンの振れ幅は関係ない。
    人にはその人の役割がありパズルの形がある。ぴったりハマらなくてもうまくっつくように出来ている。

    あとがきを見て、物語序盤

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    2025年10月14日
  • 月まで三キロ(新潮文庫)

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    「宙わたる教室」を読み、著者の別の本も読みたくなって手に取った本。
    結論としては、文句なく良かった。
    6編の短い小説の中で、各々の登場人物は皆うまくいかない日常を抱え、行き詰まっている。その中で偶然に出会った人が教えてくれた科学の壮大さと、その人の良い意味での変わり者加減が、その日常に刺激を与え、視野を広げ、これでいいんだと安心させ、新しい一歩を踏み出させてくれる。
    科学知識の押し付けがましさもなく、ごく自然。悲しみや心苦しさが溶けていくような感覚。著者の別の本を更に読みたくなった。

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    2025年10月12日
  • 青ノ果テ―花巻農芸高校地学部の夏―(新潮文庫nex)

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    せっかく書いた感想が全て消えたので、諦めて。
    面白かったです。
    「銀河鉄道の夜」って異稿があるんだな。
    高校生っていいな。
    「青の果て」の色をわたしも見たことがある。
    ここで知った地学的な知識や宮沢賢治の書物の知識がわたしの中では、すごく興奮するものだった。
    など、読書の醍醐味を感じさせてもらいました。

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    2025年10月12日
  • リケジョ!

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    単行本『プチ・プロフェスール』の文庫版になります。(文庫化にあたり、『リケジョ!』に改題されました。)

    伊与原新さんの8冊目に『ブルーネス』を先に手に取りましたが、疲れと眠気に勝てず(涙)、後から入手した連作短編集になっているこちらを先に読むことにしました。
    貧乏学生の律と小学生の理緒が事件を解決していくんですが、周囲のキャラクターも面白くて、テンポも良く、ユーモもあって、そこに伊予原さんの理系の知識と謎掛けも盛り込まれていて、切なさもありながら、最後まで楽しく読み終えました。またまた好きな作品が増えました〜(*´︶`*)

    裏書きより、
    「貧乏大学生で人見知りの律は、留学費用を稼ぐため、不

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    2025年09月29日