伊与原新のレビュー一覧

  • 宙わたる教室

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    本作は以前からタイトルだけは知っていたが、読んだことはなく。
    ネトフリで、NHKドラマを見かけて、観てみたら、ものすごく面白くて感動した。
    これは、原作も読んでみたい!と、手に取ったのがこの本。

    原作とドラマは、少し違っていたが、やはり感動する小説だった。
    自分は、家庭の事情で合格をしたのに大学に行かれなかった。
    代わりに、働きながら大学の通信教育部で大卒資格をとった。
    昼間の普通の大学生には「通信教育部なんて」と、馬鹿にされながらスクーリングに通ったなー。
    この本を読みながら、そんな昔のことを思い出した。
    通信教育部にも、さまざまな年齢の方がいた。
    この定時制のように。
    学ぶことはいつでも

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    2026年07月08日
  • 宙わたる教室

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    「オポチュニティの轍」の画像を検索して見た。
    藤竹先生の話を聞いた後だと何だかすごく哀愁を感じる。
    知識が増えると同じものでも見え方が変わる。
    火星探査機オポチュニティが自分の歩いてきた道を振り返って撮影した写真。15年間もたった一人で写真を撮り続けた火星探査機が、ただの機械とは思えなくなる。
    知ることって楽しいんだと改めて思わせてくれる一冊。

    我が家の高2息子、通っている高校に定時制があるし、
    中学生の頃から理科の先生になりたいと言っている。この本めちゃくちゃ刺さるのでは。

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    2026年07月05日
  • 藍を継ぐ海

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    伊与原さんの作品は自然科学と人の感情が交錯する描写が綺麗なところが好きです。ティムの言う「ハイダ族の考え方」は自分が考える理想の生き方でもあり、共感しかないです。

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    2026年07月04日
  • 宙わたる教室

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    様々な背景と事情の中で定時制高校に通う人たちが、教師の導きで科学部の一員となり、教室で「火星のクレーター」を再現する実験にぶつかっていく物語。
    とてもいいお話だった。

    昔々、高校生の頃、私が通っていた学校にも定時制の課程があり、2年生の時には同じ教室を使っていた。
    ある朝、黒板に「ちゃんと掃除をするように!」みたいなことが書いてあり、ほとんど掃除のようなことをしていなかった私たちは教室がきれいだったのは定時制の人たちが掃除していたお陰だったことに気づかされ、それからはしっかり掃除をして帰るようになったのだった。
    そこから私たち全日制と定時制の人たちとの黒板を介した交流が始まって……みたいな佳

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    2026年07月04日
  • 月まで三キロ(新潮文庫)

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    ネタバレ

    絶望しているときに読むべきものだと思った。私は、まだ22歳。絶望するには、若すぎる。でも登場人物には、凄く同情したよ。最初は順風満帆でもそれがいつまでも続くか分からない。分かろうとする努力が大切だと思ったな。感情を人にぶつけるのは本当に大切なことだと思うと同時にそれをしないことも大事だと思う。極端は良くない。ゼロヒャクで決めない。月まで3キロ。妙に惹かれたそのタイトル。見てみると、生きる希望を見つけることの大切さを伝えたいような気がする

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    2026年07月04日
  • 宙わたる教室

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    読み終えて、いちばん強く感じたこと。
    人は、人との出会いでしか変われない。そんな気がしました。

    舞台は、新宿にある都立高校の定時制。それぞれに事情を抱えた生徒たちが科学部に集まり、「火星のクレーター」を再現する実験に挑む物語です。

    理系科目がずっと苦手だった自分には、読み始める前、正直なところ身構えがありました。けれど読み進めるうちに、それは科学の話である以上に、人と人との物語だと気づかされていきました。

    不器用にぶつかり合いながらも、少しずつ前を向いていく登場人物たち。その姿を追ううちに、こちらまで静かに背中を押されているような感覚になりました。

    学ぶということが、人をこれほどまでに

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    2026年07月03日
  • 宙わたる教室

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    ドラマ版の予告を見て面白そうで購入。
    文系だけど、実験シーンなんかも面白く読めた。
    こういう話、もっと読みたい。
    個人的に読んでいて心が苦しくなったのはオポチュニティの轍だけど、1番心に残ったのもこの話。
    3ヶ月のはずが15年頑張った、オポチュニティの轍。
    願いと祈りを込めずにはいられなかった。

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    2026年07月01日
  • オオルリ流星群

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    初めて読んだ、伊与原さん。
    最近、弱いなぁ、こういう中年の活躍もの。
    ただ、ストーリー設定だけじゃないでしょ、この描写設定等々、描き方がうますぎる!
    もっともっと、読んでみよう、伊与原さん。

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    2026年06月30日
  • 藍を継ぐ海

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    全編相変わらずの「適度に科学」も含まれていておもしろかった。伊与原作品への期待値がどんどん上がってます。

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    2026年06月29日
  • 宙わたる教室

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    NHKドラマがとてもよかったと聞いていて、でも観れなかったと残念に思っていたときに出会ったその原作!

    読みながら明るくなるだったりはないのですが、とにもかくにもおもしろく、じんわりとあたたかく、読んでよかったと胸を張って言える素敵な本でした!!

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    2026年06月26日
  • ブルーネス

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    専門用語で想像出来ないものだらけだった。本当に直木賞か疑った。でも、この作品に引き込まれてしまった。登場人物が素敵で、映画で観てみたい。もう少し話を続けて欲しいとさえ思った。
    文庫本で読んで、解説が分かりやすかったのも、嬉しかった。しばらく余韻を楽しむことができた。い〜い作品です。お薦めします。

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    2026年06月25日
  • ブルーネス

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    地震について真摯に向き合う人々の話
    出てくる人がみんな真剣。
    地震って怖い、予想しようといろいろ研究しているにも関わらず、まだ納得のいく結果が出せない。
    武智先生のひたむきさも、それに引き込まれる準平もかっこいい。いろいろな人を巻きこむ熱意が先生にはあるんだなと。
    市川君の話のところは悲しくなった、あの地震で市川君と同じ境遇に陥った子たちがたくさんいるのでは、、、と思った。

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    2026年06月25日
  • 翠雨の人

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    猿橋賞、の猿橋勝子さんの物語。
    賞の名は聞いたことがあるけれど、猿橋勝子さんのフルネームも人生も何も知らなかった。読み終えた今、何故今まで何も知らなかったのかと不思議になるほど偉大なことを成し遂げた化学者である。

    ただ目の前の仕事に苦労を厭わずひたむきに取り組む姿は、ある意味、世界の中のひとつの歯車のようだなと思う。一人で完結しない生き方で、世界全体を一歩進めるために生きてらっしゃったのだなと。いや、ただの歯車として働くうちに、一歩を進めていたということか。地道に集めたデータで立ち向かっていく姿に心から感動する。

    他方、科学は公平かといえば、主義によって絶対的な結果がねじ曲げられることもあ

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    2026年06月25日
  • 翠雨の人

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    猿橋勝子という方を初めて知った。女性である事が、障害となる中、科学分野で戦中も一心不乱に邁進。そして戦後に花開く。素晴らしきかな。この物語を知る事が出来、幸せ。

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    2026年06月27日
  • 宙わたる教室

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    大人になっても夢を諦めなくていいんだって思えた。諦めなければ必ず何か手にできるはず。子供の頃に夢見ていたことも今は忘れかけてたりするけど、もう一度やってみようかなと奮い立たせてくれる一冊だった。

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    2026年06月23日
  • 翠雨の人

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    ネタバレ

    化学者(特に海水雨の放射線)として有名な猿橋勝子先生の伝記でした。少し難しいところもあり、読むのに時間がかかりましたが、最後まで読み切りました。特に第4章の終わり方がきれいでよかったです!

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    2026年06月22日
  • 翠雨の人

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    伊与原新さんの猿橋勝子さんの評伝小説ですね。
    評伝としたのは、フィクションでありながら、猿橋勝子博士の史実に基づいて書かれているからです。
     何より、日本の女性科学者として、初の博士となり、「日本婦人科学者の会」の創立者の一人として、女性科学者の地位と育成に尽力された足跡を描かれた素晴らしい小説です。
     題名で、気象予報士の話だと思っていましたが、そうではなく、気象庁の初の女性研究員となり、師匠の三宅泰雄と共に、放射能の環境への影響の研究で世界的に認められ、気象庁の初の女性職員になり、数々の功績を残された日本の誇る女性科学者の物語でした。
     伊与原新さんの、読み易い軽妙でいて、真実を伝えて行こ

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    2026年06月19日
  • 月まで三キロ(新潮文庫)

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    短編小説であったが、全ての章において余韻をもたせてくれている。読み手の想像力に委ねるということだと思われる。そして、理系的要素を余す事なくストーリーに当てはめてくれている。理系的知識も得られる等、至れり尽くせりな小説だと感じた。

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    2026年06月17日
  • 藍を継ぐ海

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    自然が残る日本のあちこちが舞台。
    こちらも伊与原さんならではの科学のワンポイントが入った短編5編。

    「夢化けの島」
    山口県の月島で、萩焼の土「見島土」を探す。
    「狼犬ダイアリー」
    奈良県の山奥・東吉野村でのオオカミ騒ぎ。
    「祈りの破片」
    長崎県長与町の空き家で、大量のガラクタコレクションを発見。
    「星隕つ駅逓」
    北海道遠軽町で隕石を探す。
    「藍を継ぐ海」
    徳島県阿須町はウミガメの産卵地。アカウミガメを孵そうとする少女。

    火山が作った島とかアイヌの言葉が地名の由来とか、それぞれの土地に想いを馳せつつ読めました。
    どれも実際にもありそうだな…と思わせる内容で、静かな余韻もよかったなぁ。

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    2026年06月14日
  • 翠雨の人

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    女性化学者、猿橋勝子の一生。1980年に女性で初めて日本学術会議会員に選ばれた。
    受賞歴として、エイボン女性大賞、日本地球化学協会から第13回三宅賞。日本海水学会から田中賞(功労賞)。

    最初は物理学を学んだが、帝国女子理学専門学校在学中に気象庁の三宅につけられ、研究を始める。卒業後は気象庁研究所で研究を重ね、微量分析の達人とまで言われるようになり、ビキニ水爆の第五福竜丸の死の灰を分析、アメリカに単身渡り、放射能汚染の調査で相互検定を行い、世界の核実験の禁止に手を貸す。
    国内では猿橋賞を創設し、若い女性科学者の後押しをする。

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    2026年06月13日