伊与原新のレビュー一覧
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数学とプログラミングが専門分野の主人公環が、博物館に勤め始めるところから物語が始まる。
変わり者のファントムこと博物学者箕作との凸凹コンビが、博物館で起こるちょっとしたミステリーを解決していくのだが、それぞれの話に鉱物、植物、動物、化石、昆虫、地学、人類学とこれでもかと色んな知識を得られる物語が多いこと。参考文献をみ作家の勉強度合いが伝わり文庫本のこの薄さの割には情報量がうまく詰め込まれていて、nhk特集をポップなキャラクターを交えて読んでいる気分になりました。
特に最後の異人類たちの子守唄は、短いが壮大な話で、もちろんフィクション部分はあるが人類の起源のデニソワ人なる種が存在し、他種を受け入 -
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面白かった〜!
3.11の日、私は東京の職場であの地震を体験し、その日からずっとテレビで流れる津波の被害を目にして、その時は大丈夫だと思っていたけど数年後に見た映画インターステラーの津波のシーンで、信じられないほどドキドキして涙が止まらなくなった。全然大丈夫じゃなくて、心には津波への恐怖が植え付けられていたんだよね。
だからやはり、地震が起きたら津波の心配をするし、津波で亡くなる人や行方不明になる人が出ないように願ってやまないし、津波警報が出た時にも結果小さな波しか来なかったとしても文句言ったりしたらダメだよなと思う。
この話はフィクションとのことだけど、きっと日本の科学に携わる人たちは今日も -
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短編小説が五編おさまっています。
特に印象に残ったのは、「アルノーと檸檬」
広島県の瀬戸内の島で主人公の正樹は生まれた。家はレモン農家。気難しい父親とは合わず、役者を目指して高校を卒業後に上京した。
今は不動産管理会社の契約社員。
築三十六年の三階建てのアパート「ニューメゾン塚田」は建て替えのため、年内に全戸の立ち退きの必要があった。正樹は立ち退きを説得をする為に、三〇三号室の加藤寿美江の部屋をを訪ねた。立ち退きの話のほかに下の階の住人から苦情も出ていた。
下の階の住人から洗濯物に鳥の糞が落ちてきて困る、寿美江が鳥を飼っているのではないかという連絡があったからだ。
実際に訪ねてみると寿美 -
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この夏、ハマってしまった伊与原新さん(*´︶`*)
6冊目になりました。(本屋さんに行っては買い足していて、最新刊も含めあと5冊積んでいます。幸せです。(*´ω`*))
こちらの作品は、新潮文庫nexからの出版になりますので、若い方にお薦めしたいですね。高校生の夏休みこの本に出会えたら、記憶に残る読書体験になると思います。ぜひぜひ、宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』も側に置いて、愉しまれてください。(読書好きの中学生や小学校高学年の方にもおすすめしたいですね。(*´︶`*))
タイトルの『青ノ果テ』、
サブタイトルの『花巻農芸高校地学部の夏』。
ーわたし、今回は童話の世界じゃなくて、賢治先生が見て -
Posted by ブクログ
科学は全然詳しくないし知識もないけど、
伊与原さんの触れる科学の世界は
頭の中にすーっと入ってきて
なんだか心地よく感じる
地球の中には内核という芯があり、
日々成長している
これはきっと人間も同じで
とっても大事なことなのに
殺伐とした日常生活の中では
忘れてしまいがちだ
物事を表面だけで判断することなく、
内側の部分にまで耳を澄ませられる
そんな人に私もなれたらなと
また私自身の内なる声に耳を傾ける
そんな時間も大切にしたいと思う
何かを始める時には
誰だって真似事から始まる
そこからどう進んでいくのか
その自分なりの"過程"が
きっと大事なことなんだろうな