伊与原新のレビュー一覧

  • ブルーネス

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    東日本大震災後に津波監視システムの開発に取り組む人たちのお話。震災自体はもちろん実際に起きたことだけど、MEIなどの組織やそのあとの八丈島の地震は著者の創作だとか。
    でもいわゆる「地震村」内部のいざこざなんかはリアリティがあった。 津波の被害をなくすという本来の目的そっちのけで組織内の力関係の維持を大事にする描写があったけど、こんなこと書いちゃって大丈夫なんかなと勝手に心配になった。
    研究者といえばただ一心に自然現象に向き合っているイメージしてたから、こんな感じで政治的な難しさがあるのはちょっと意外。国民の命に直結するが故に大量の予算を投入させている研究開発が、本当にこんな状態なら、腹立たしい

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    2026年04月18日
  • 翠雨の人

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    伊予原さんご自身も東大理系のせいか、途中理解する事を諦めた部分もあったけど、男性社会で一人頑張っている女性の姿がカッコ良い。男性上司と部下も素敵‼︎

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    2026年04月17日
  • 月まで三キロ(新潮文庫)

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    直木賞受賞作品。

    こんなに不幸を重ねなくても。加えてラストもそこまで救われるわけじゃないしな、とブルーな気分が増すだけで、ああ、ちょっと合わないかもと思いつつ読み始めた3本目の「アンモナイトの探し方」〜ラストまでが胸にくる、目にくる、ですごく良かった。

    山に興味が湧く小説でもある。

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    2026年04月15日
  • 藍を継ぐ海

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    伊与原新さんの作品はほとんど触れているつもりだが、これは過去一読むのに時間がかかった。どうしても勢いに欠けていたように思う。おもしろいんだけどね。

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    2026年04月12日
  • 東大に名探偵はいない

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    アンソロジーのテーマになってしまうところに《東大ブランド》の強さを感じる。
    帯の“栄光”と“呪縛”を書き切ったという意味で、結城さんの『いちおう東大です』を推したい。
    結構イヤーな気持ちになるし、心理描写が生々しい。
    まあでも沙耶香の気持ち、分からなくもないんだよなあ。
    もちろん同意はしないけど。

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    2026年04月11日
  • リケジョ!

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    ネタバレ

    同僚に勧められて。リケジョ!というタイトルで損してるかな。そもそも本物のリケジョの皆さんはリケジョと呼ばれるのを好意的に捉えているのか。私はガチガチの文系なのでわからないが…。
    そもそも律の知識の幅が広い気がする。物理学、化学、天文学など…科学者というのはそういうもの?作者もそうなんだろうか。
    初めは日常謎解きミステリーくらいに思っていたが、殺人事件まで出てきてびっくり。物騒な事件にまで小学生が関与していいのか、現場に連れて行くなよ、とか気になってしまう。そのせいで作品の立ち位置が微妙なのかも。最後は律の内面や過去、恵人との恋模様が描かれていたけど、そこまでにあまり描写されていないので唐突感が

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    2026年04月10日
  • 翠雨の人

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    女性科学者の草分け、猿橋勝子さんの生涯を描いた作品。困難な時代の中でも、努力を重ね、地道な研究を積み上げていく姿がとても印象に残った。もちろんご本人の才能と粘り強さがあってこそだけれど、理解ある家族や師である三宅など、良い出会いや支えにも恵まれていたのだと思う。大正生まれの女性に、こんな偉業を成し遂げた人がいたとは知らず驚いた。朝ドラになっても映えそう。
    実話に基づいたフィクション

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    2026年04月06日
  • 梟のシエスタ

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    伊与原新さん作品の中でもマイナーかもしれない一作?
    お得意の科学要素を絡めたストーリーではなく、大学政治のあるある的な話を物語にしててこれはこれで面白かった!

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    2026年04月03日
  • 藍を継ぐ海

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    ネタバレ

    (良)浪漫を求める一冊!!短編。一つ一つの話に素敵な浪漫がつまってました!落ちてきた隕石のかけらを探す、ウミガメの誕生を見守る、絶滅したニホンオオカミを見つける、古い窯を探す、長崎の原爆に焼かれた像の破片。祖先の思いを現代に繋ぐ。印象的だったのは『祈りの破片』神を信じきるには耐えられないほど心が傷つくことがある。

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    2026年04月03日
  • 藍を継ぐ海

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    理系諸君は高校生時代、科目選択で選ぶのは「物理&化学」か「生物&化学」ではなかろうか。その中に忘れられた存在がある。それは「地学」。私自身も高校の科目選択は「生物&化学」、地学なんて地学基礎でしか履修しなかったし、センター試験でも二次試験でも授業以外で勉強した事はなかった。

    しかし、よくよく思えば地学はだいぶ身近な学問かもしれない。特に旅行好きにとっては。更に言えば、地域の文化というのはその地域特有の環境、つまり地学的条件のもとで揉まれて形成されているので、文化体験を最大限愉しむには地学の理解があった方がいいのかもしれない。ブラタモリで発揮される地方伝承の愉しみもタモリさんの地学への博識があ

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    2026年03月31日
  • リケジョ!

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    2026/03/21
    最後の章はとても良かった。
    そこまでのエピソードが少し退屈で、途中で読むのをやめようかと思ったけど頑張って良かった。
    読後感は良いです。

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    2026年03月21日
  • オオルリ流星群

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    ネタバレ

    絶妙にどのキャラも魅力的ではなく、逆にリアルというか⋯とりあえず、仲間内でこっそり付き合っていた2人にどうにも好感が持てず、自分の好みの題材ではなかったなと思いました。

    過去に憧れていた素敵な男の子、の裏側があまり素敵ではなく浅くそしてしっかりと過去の事実が描かれる訳でもなく、表題のオオルリも最後に現れることもなく消化不良感がまたリアルな様な⋯
    天文台については詳細に描かれていて興味を持ちました。

    消化不良な部分を差し置いて最後綺麗にまとまるのが逆にフィクション味がありバランスが悪かった。なんだか惜しい。

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    2026年03月19日
  • 八月の銀の雪(新潮文庫)

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    生物や地学にまつわる話が多め。
    私は科学が苦手だから流し読みしちゃったところも多いけど、科学の部分が説明ったらしくなく、ほっこり系のストーリーにいい塩梅で組み合わされてたのが個人的にグッド。
    「玻璃を拾う」が個人的にイチオシ。

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    2026年03月16日
  • 藍を継ぐ海

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    ふだんエンタメ小説ばかりの自分には少し乗り切れないところがあった。でも好きな人は好きそうなジャンルだと思う。

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    2026年03月14日
  • 翠雨の人

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    ネタバレ

    伊与原新作品らしさを残した、偉人伝的フィクション小説
    猿橋勝子という人物の存在を初めて知った
    リケジョなんて言葉が出来るずっと前から女性の科学者はいたし、彼女達が積み上げて紡ぎ続けてきたからこその今がある
    そしてその意志はやっぱり繋がっているのだと思う
    真摯に研究に向き合ってきた一人の女性の一生を垣間見られた一冊でした

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    2026年03月08日
  • オオルリ流星群

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    ネタバレ

    驚くような展開があるわけではないけど、徐々に進んでいく天文台作りにワクワクする。

    どんな完璧な人に見えても結局は同じ人間なんだって改めて思った。

    それぞれいろんな過去を経験して、いろんな想いを抱いて悩んだり苦しんだりしているけど、周りに人がいることの心強さをすごく感じた。

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    2026年02月20日
  • 青ノ果テ―花巻農芸高校地学部の夏―(新潮文庫nex)

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    ネタバレ

    3.5くらい
    著者の八月の銀の雪が大変よかったので、みかけたこちらを読んでみた。
    宮沢賢治については代表作しか履修していない。
    ロードノベルなのかな?賢治を巡る旅を通して少年たちがそれぞれに何か掴んでいく。かつミステリの要素もあり、伏線回収もしっかりしてくれた。
    ラスト、壮多に芯が通ったと感じさせる鹿踊りのシーンはよかった。
    最初の表紙の感じと内容が思ったのと全然違って、不穏な感じから始まり、なかなかの読み応え
    私は根っから文系人間なのだが、科学館がめちゃくちゃ好きであり、サイエンスに憧れがある。この著者の作品はなんだか科学館を思い出させる。さすが地球惑星科学の先生である。

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    2026年02月19日
  • ブルーネス

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    伊予原新氏の小説を読むのは2作目。津波の予知にかかわる人たちの挑戦の物語である。
    センシティブなテーマなので、著者は慎重にリサーチをし、科学的な側面を出して書き進める。理系出身の著者ならではの視点が活かされている。当然ながら根っこには、東日本大震災の津波で亡くなったたくさんの人への思いがある。日本人が共有する痛みである。
    大地震の後の津波の規模を正しく予知し知らせることができなかった失意から、政府の一機関である地震研究会を退職した主人公は、大学の研究室に拾われる。ベンチャー事業家やコンピューターの天才や地質学専門家などと組み、津波予知システムを作ろうとする。手作りの機械は本当に津波を予知できる

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    2026年02月16日
  • ブルーネス

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    面白かった。展開も多くダイナミックな作品だった。見知ろうとしたこともない津波や地震のことについて仕組みを知れたし、その文脈にそれぞれキャラクターの想いや過去が折り重なっていて、とにかく満腹になる作品でした。最後、キャラそれぞれが1つに纏まる時の掛け合いや空気感、すごく感動した

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    2026年02月05日
  • 青ノ果テ―花巻農芸高校地学部の夏―(新潮文庫nex)

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    夏の研究旅行を通して得たかけがえのない経験、まさに青春と成長!さわやかな小説でした。宮沢賢治も好きなので、考察パートも楽しかったです。三井寺先輩はとてもよいキャラクター。あれは好きになってしまう。

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    2026年01月26日