伊与原新のレビュー一覧
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ニセ科学と呼ばれるものは世の中に溢れているし、自分が信じているものもあるだろう。科学的根拠に基づいたものをと思っても、結局は自分が信じたいものを信じている。
被災者の一縷の望みをも食い物にするような手法は許せないが、人は昔から非科学的なものに拠り所を求めてきた。
「科学は人のよりどころはならない、科学は人を幸せにするための営みではないのだから。ただ、科学はこの世のすべての人間に等しく同じものを見せる」
科学者であっても、真摯に真実と向き合うのは難しいかもしれない。感情や解釈が介在して、導き出される結論にも色が付く。ではどのように向き合えばいいのだろう。一般の人々にしたら情報を選別するだけで -
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ネタバレ人見知りで理系大学院研究生女子の主人公と彼女が家庭教師として教えている生徒理緒のコンビが理系にちなむ?日常の謎を解くミステリー連作集。
謎解きそのものはお手軽ミステリーだが、謎解きに関わる蘊蓄が少々手ごわい理系知識。ガモフが愛読書だったり、シュレディンガーの定理が「基礎」知識だったり、お手軽ミステリーを嗜もうとする文系娯楽小説好きにはハードル高すぎ(笑
と言っても、その辺は読み流して一切問題無し。ちゃんと人間味も溢れてるし、恋愛要素や人情やらもしっかり楽しめるし、特に最終篇は理系の人が主人公の人情噺です故ご安心を。
本筋と関係ないのだが、タイトルもうちょっとなんか可愛げあるのにして欲し -
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ネタバレ謎の設定が弱いのだけども、キャラが生き生きしていて序盤は引き込まれるように読んだ。
が、中盤以降、ちょっと弛んでいる感じで辛い。
また、ミステリ、謎の要素が少し薄く、知りたいという面では訴求力になっていない。
2010年の時点で衰退した日本を想定して書いているのだけど、日本が先進国の地位から転落しているにもかかわらず、日本の国籍、パスポートが価値をもっていたり、未来の設定にザラツキを感じた。3等国になったらななったで、もっと徹底的に惨めな日本国を書いて欲しかった。
ひとりの人間の中にもうひとつの人格を作るというアイデアはSFではよくあるもので、電子技術、バイオ科学などで説明できる設定を作ること -
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気象が謎の解決のキーになる日常の謎もの
金欠探偵の右田と気象予報士の蝶子は子供の頃の同級生
職業は探偵だけど、謎の探偵役は気象予報士の方
ってか、子供の頃のエピソード要るか?
不機嫌キャラの気象予報士ってのは面白い
不本意ながらテレビに出させられているらしい
そんでもって、風場吹けば桶屋が儲かるかのように一見意味不明な予言をする「蝶子のバタフライ効果」
リアルにそんな気象予報士がいたら面白そう
依頼が少ない故に依頼を断らないというか断れない探偵
依頼者の事情を含めて引き受けるというのもなかなかよい
だからこそ変な依頼で裏の事情があるんだけどね
キーホルダーを拾ってくれた人を探して欲 -
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宮内さん目当てで購入し、やっぱり「空蜘蛛」が一番好みだったし、この短さの中で、物語と人物描写のみならず細かな部分(音楽や服装等々)も「抜かりなし」で満足。
影響されて、しばらくパッサカリアばかり聴いてしまった。
アンソロジーゆえ、他4人の、今まで読んだことがないラノベ系作家さんの作品に触れられたことも良かった。失礼ながら、どなたも存じ上げなかったし、好みはあるものの、購入して損はなかった。(アンソロジー集は、半分以上の作品を気に入らないと、失敗したと思う)
他作品では、椹野さんの軽めの探偵ものが特に気に入った。舞台がイギリスなのも好み。貴族探偵エドワードシリーズを読みたくなった。 -
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ネタバレ同僚に勧められて。リケジョ!というタイトルで損してるかな。そもそも本物のリケジョの皆さんはリケジョと呼ばれるのを好意的に捉えているのか。私はガチガチの文系なのでわからないが…。
そもそも律の知識の幅が広い気がする。物理学、化学、天文学など…科学者というのはそういうもの?作者もそうなんだろうか。
初めは日常謎解きミステリーくらいに思っていたが、殺人事件まで出てきてびっくり。物騒な事件にまで小学生が関与していいのか、現場に連れて行くなよ、とか気になってしまう。そのせいで作品の立ち位置が微妙なのかも。最後は律の内面や過去、恵人との恋模様が描かれていたけど、そこまでにあまり描写されていないので唐突感が -
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理系諸君は高校生時代、科目選択で選ぶのは「物理&化学」か「生物&化学」ではなかろうか。その中に忘れられた存在がある。それは「地学」。私自身も高校の科目選択は「生物&化学」、地学なんて地学基礎でしか履修しなかったし、センター試験でも二次試験でも授業以外で勉強した事はなかった。
しかし、よくよく思えば地学はだいぶ身近な学問かもしれない。特に旅行好きにとっては。更に言えば、地域の文化というのはその地域特有の環境、つまり地学的条件のもとで揉まれて形成されているので、文化体験を最大限愉しむには地学の理解があった方がいいのかもしれない。ブラタモリで発揮される地方伝承の愉しみもタモリさんの地学への博識があ