伊与原新のレビュー一覧
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ネタバレ人見知りで理系大学院研究生女子の主人公と彼女が家庭教師として教えている生徒理緒のコンビが理系にちなむ?日常の謎を解くミステリー連作集。
謎解きそのものはお手軽ミステリーだが、謎解きに関わる蘊蓄が少々手ごわい理系知識。ガモフが愛読書だったり、シュレディンガーの定理が「基礎」知識だったり、お手軽ミステリーを嗜もうとする文系娯楽小説好きにはハードル高すぎ(笑
と言っても、その辺は読み流して一切問題無し。ちゃんと人間味も溢れてるし、恋愛要素や人情やらもしっかり楽しめるし、特に最終篇は理系の人が主人公の人情噺です故ご安心を。
本筋と関係ないのだが、タイトルもうちょっとなんか可愛げあるのにして欲し -
Posted by ブクログ
ネタバレ謎の設定が弱いのだけども、キャラが生き生きしていて序盤は引き込まれるように読んだ。
が、中盤以降、ちょっと弛んでいる感じで辛い。
また、ミステリ、謎の要素が少し薄く、知りたいという面では訴求力になっていない。
2010年の時点で衰退した日本を想定して書いているのだけど、日本が先進国の地位から転落しているにもかかわらず、日本の国籍、パスポートが価値をもっていたり、未来の設定にザラツキを感じた。3等国になったらななったで、もっと徹底的に惨めな日本国を書いて欲しかった。
ひとりの人間の中にもうひとつの人格を作るというアイデアはSFではよくあるもので、電子技術、バイオ科学などで説明できる設定を作ること -
Posted by ブクログ
気象が謎の解決のキーになる日常の謎もの
金欠探偵の右田と気象予報士の蝶子は子供の頃の同級生
職業は探偵だけど、謎の探偵役は気象予報士の方
ってか、子供の頃のエピソード要るか?
不機嫌キャラの気象予報士ってのは面白い
不本意ながらテレビに出させられているらしい
そんでもって、風場吹けば桶屋が儲かるかのように一見意味不明な予言をする「蝶子のバタフライ効果」
リアルにそんな気象予報士がいたら面白そう
依頼が少ない故に依頼を断らないというか断れない探偵
依頼者の事情を含めて引き受けるというのもなかなかよい
だからこそ変な依頼で裏の事情があるんだけどね
キーホルダーを拾ってくれた人を探して欲 -
Posted by ブクログ
宮内さん目当てで購入し、やっぱり「空蜘蛛」が一番好みだったし、この短さの中で、物語と人物描写のみならず細かな部分(音楽や服装等々)も「抜かりなし」で満足。
影響されて、しばらくパッサカリアばかり聴いてしまった。
アンソロジーゆえ、他4人の、今まで読んだことがないラノベ系作家さんの作品に触れられたことも良かった。失礼ながら、どなたも存じ上げなかったし、好みはあるものの、購入して損はなかった。(アンソロジー集は、半分以上の作品を気に入らないと、失敗したと思う)
他作品では、椹野さんの軽めの探偵ものが特に気に入った。舞台がイギリスなのも好み。貴族探偵エドワードシリーズを読みたくなった。 -
Posted by ブクログ
勝気の勝子、猿橋勝子氏の伝記を元にして書かれた小説
作者の作品はどれも好きだが、特に科学色強めで少し読みにくかった…ただ猿橋氏や師匠の三宅先生の説明のためにも実験の内容を丁寧に書き表しているのだろう、とはわかるが試薬、方法等ちんぷんかんぷん笑
猿橋賞をつくり(名付は三宅先生)日本の女性科学者の先駆者的な立場で後年道を切り開いくことに尽力されたこと、さらっと終章に奈良岡隆文の孫として登場する東邦大一年の女学生と資料室員との会話に集約
東京女子医学専門学校 創設者、吉岡彌生に憧れるものの面接で対面してこの人ではない!と直感から
帝国女子医学薬学専門学校の姉妹校として創始者の額田豊、晋氏兄弟が -
Posted by ブクログ
めっちゃ科学小説で最初は苦手かも……と思ったけれど、専門用語は理解できなくても読めます。
むしろ、読みやすくて面白かったです。
月や雪や火山や地層等の自然の科学の専門家たちと章ごとの主人公が対峙して、自然を通して救われる、みたいな小説だと感じています。
今までは、気の利いた警句(今回でいうわかるための鍵は常に、わからないことの中にある。でもその鍵を見つけるためには、まず、何がわからないかを知らなければならない。つまり、わかるとわからないを、きちんとわけるんだ。みたいな)を沢山集めて、それがその本の価値と感じていた。
こんなに柔らかでほんのり、けれどたしかに自分の背中を押してくれる小説は初めてで