澤田瞳子のレビュー一覧

  • 火定

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    面白くあっという間に読み終わりました。登場人物は人間味に溢れ、時に道に迷いながら感染症と戦う。最後まで飽きずに読めました。

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    2023年11月02日
  • 泣くな道真 大宰府の詩

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    「美しいもの」の役目とは。
    置かれた場所で生き続ける。不条理でしんどくても。汚泥を啜って地を這い回ってでも。
    夏の雷雨は轟いて、その後晴れる。
    天満様にお参りしたくなった。行きたいところが増えるなあ。

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    2023年10月31日
  • 泣くな道真 大宰府の詩

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    最初の一章を読むのには時間をかけた。
    一度ルビが振られた言葉は基本、その後漢字の読み方を覚えねばならぬのだ(そりゃそうだ普通だ)が、人名・平安時代の官職・当時の風俗や唐物、あとは単純に話し言葉であまり使わない漢字(「歔欷」など)に、あまりちゃんと時代ものを読んでこなかった私などは結構苦労したのだ。
    が、2章目になってからはスイスイ読める。……面白かった。
    道真自身は語り手ではなく、そのことが物語のレベルをぐんと押し上げて、現代性も帯びるストーリーになっている。怠け者だがドライな視点を保てる保積、能力はあるが「色事」の多い(と謗られてしまいがちな)恬子が道真の荒んだ心をどう動かすか、また道真から

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    2023年10月30日
  • 能楽ものがたり 稚児桜

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    (2023/10/19 1.5 h)

    能の曲目8 つを下敷きにした短編集
    話のすべてが毒の効いた繋がりの物語

    能楽の知識がなくても楽しめる上に
    基になった作品にも関心のもてる良作

    「鮎」(国栖)
    「照日の鏡」(葵上)
    の2 作が特に好き

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    2023年10月19日
  • 駆け入りの寺

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    人里離れた尼寺を舞台に高貴な方々の日常とそこに関わる市井の人々の人間模様を描いた作品。書名の「駆け入りの寺」から受けた印象とは少々異なる内容でしたが、それぞれの物語にそれぞれの「駆け入り」がありました。
    過去の事情から、自分を捨て他人ばかりおもんばかる老尼公と、恩人を捨て置いたという自責の念にさいなまれる青侍の二人の主人公。尼寺へ駆け入るが如く持ち込まれる問題に向き合う二人の主人公を通じて"過ちは真正面から向き合ってこそ新たな道が開ける"と言ったメッセージを受けた気がします。

    尼公が発する御所ことばと周囲が発する市井の言葉が相まって、舞台となる尼寺の雅でありながらも人間臭

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    2023年10月14日
  • 与楽の飯~東大寺造仏所炊屋私記~

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    奈良時代、大仏造立を舞台とした話。
    古代と言って良いのか、とにかく言葉(漢字)が中々馴染めずに はじめは苦労して読み進めた。
    しかし宮麻呂の作る料理に食欲が刺激される。勝手な想像だけど現代に比べても、かなり質素、素朴なものであろうと思われるのだけど、思わずかき込みたくなる。田舎料理を求めてしまう。

    この時代についてあまり知らず、当時は強制労働的に粗末な扱いで酷使されていたのだと思っていたが、寝食は不都合なく、食は皆の楽しみ憩いとなっていたので、明るい気持ちで読めた。

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    2023年07月09日
  • 泣くな道真 大宰府の詩

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    菅原道真が太宰府に左遷されたあとの物語。
    家柄に合わぬ出世(右大臣)をした道真は、貴族からの反発され左遷されるに至った。京への未練と恨みで塞ぎ込んでいた道真のもとに来たのは、「うたたね殿」こと保積と、美貌の歌人小野括子。
    道真の人生って、すごくドラマチックだったんだな。
    私は歴史ドラマとか全然見ないんだけど、もし道真が主人公のドラマや映画があったら見てみたい!どうやらまだ大河ドラマにもなっていない模様。こんなに有名人なのに、映像化しにくい人なのかなぁ。

    物語序盤、文句ばかり言っている道真にちょっとイライラしたけど、括子が道真の能力(美術や文献への知識が豊富で目利きができる)に気付いて、唐品を

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    2023年06月22日
  • 駆け入りの寺

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    いつもながら澤田瞳子さんの作品は一筋縄では行かない。最初は、ほんわかとした人情物かと思って読んでいたら、なかなかどうして、人間の業の様なものが浮き出て来て、それでいて、最後は清々しい気持ちになる。やっぱり凄い。

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    2023年06月19日
  • 泣くな道真 大宰府の詩

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    天神様 学問の神様 祟り神!
    道真さまの太宰府でのくらしが書かれています
    太宰府の問題の解決方法は頭のいい人は 考えてることが違うなぁ~とおもいました そして、そこそこたのしそうに暮らしている様子は、イメージが違って面白かったです。

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    2023年06月15日
  • 若冲

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    母親のふじ子さんの各種シリーズで馴染みの京都が舞台。
    内容は直木賞受賞の「星落ちて・」と同様に暗く、10年ぐらいの間隔の進め方。ただ対象が若冲ということもあり、先日も美術館に見に行くぐらい関心があるので、興味深く読ませて貰った。
    あの作品も、この作品も亡き妻に対する悔恨と恨みに想う義弟への対抗で描いたことに深い哀しみを見た。
    ということだったが、巻末の上田秀人さんの解説によれば、結婚したという事実は確認されていない。作者の想像で書けるのが歴史小説との事。感動は作者の力量という事なのだが、解説を読んだことが良かったのか悪かったのか?

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    2023年06月04日
  • 天神さんが晴れなら

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    歴史小説家・澤田瞳子さんのエッセイ集。
    テーマごとにまとめられているので、年代は前後して収められているが、どこを取っても、澤田さんの真摯で研究熱心、それでいて、飾らないお人柄が表れていて好感が持てる。
    直木賞を受賞して有名になった後も、何者でもない自分でいたい、世の中を正しく公平に見たいという姿勢を崩さない。
    能楽を習い、美しい言葉を愛する。
    美術館や博物館の中でも、歴史の中に日々分け入って物語を探している旅人でもある。

    以下、見出し
    『京都に暮らす』
    『日々の糧』
    『まだ見ぬ空を追いかけて』
    『出会いの時』
    『きらめきへの誘い』
    『歴史の旅へ』
    『ただ、書く』

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    2023年05月20日
  • 火定

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    現代の医療は昔と比べて素晴らしく進歩しているが、感染症にたいする恐怖は今も昔も同じ。目に見えない敵に為す術もない

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    2023年05月18日
  • 吼えろ道真 大宰府の詩

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    道真シリーズ第二弾。一作目よりも読みやすかったかも。
    心のひだの奥があばかれ、さらけ出された感じ。

    小野の息子が書道に傾倒して……もしやあの人?!っていう展開も良かった。

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    2023年03月29日
  • 吼えろ道真 大宰府の詩

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    流謫の身である菅原道真の”その後”を描く、第二弾。
    この巻では太宰少弐である小野葛根の眼から、献上されるべき唐物のすり替え事件の顛末が描かれる。

    序盤で丁寧に状況や人間関係を描いていくのは、澤田さんのいつものやりかた。
    読者にとってはありがたい一方、人によっては、もうちょっとテンポよく!と思う人もいるかも。
    でも、本作は物語上必要な内容がしっかり描かれている。
    必要があってそれだけの紙数が費やされるのだということが、読者にもよくわかる。
    しかも最後も駆け込みで終わっていくのではなく(他の作品ではその気味があるものも、残念ながらあるが)、しっかり満足感が味わえ、なおかつ少ししっとりした終わり方

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    2023年03月19日
  • 風雲 戦国アンソロジー

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    それぞれの作家特有の語り口で、戦国時代の様々な時期や場所で生きてきた人物の姿が描かれており、とても読み応えがあった。

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    2023年03月14日
  • 火定

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    知り合いから勧められて読み始めたが一気読みしました。奈良時代の天然痘のパンデミック…
    今の時代にあまりにもリンクし過ぎて戦慄を感じざるおえない…
    医師の使命感…市井の人々…色々な思いやそれぞれの行動が交錯して一級の時代小説に仕上がっている。かなり読み応えがありました。

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    2023年03月05日
  • 泣くな道真 大宰府の詩

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    伯父と甥の立ち位置が変わる(伯父を守ろうとしていた葛根自身の変化でもある)ところが凄いと思った。ボーッと立っているだけと思われた門衛が、意外な働きをしていたり、「人は見かけによらない」が沢山あった。

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    2023年03月03日
  • 吼えろ道真 大宰府の詩

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    ネタバレ

    菅原道真の人間らしい良いところも悪いところも含めて、やっぱり人間だものという感じで面白い。今回の帝への御物のすり替えの捜査に道真の目利きとしての能力が遺憾なく発揮されミステリーとしての面白さもあって楽しめる。
    前作は小野小町、今作では小野道風と有名どころが登場するのも気が利いている。

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    2023年02月16日
  • 月人壮士

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    ネタバレ

    難しかったけど面白かった。
    海と山の戦いが、こういう表現もあるのかと思った。
    夕暮れの話とか、共通認識になってるシーンが分かりにくくて、どのシーン!?と何度かページペラペラしてみたけど、あまり分からなかった(⁠+⁠_⁠+⁠)
    登場人物たちがこのお話のあとに辿った運命を思うと切なくなった。

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    2023年02月15日
  • 月人壮士

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    奈良時代を舞台にした話で、学生の時に習った名前を久しぶりに思い出しながら、聖武天皇という人にすごく興味が湧く作品だった。
    螺旋プロジェクトでは4作目だが、聖武天皇という1人の人物の中で海と山を対立させているのは面白かった。
    改めて歴史の勉強をしたいと思った。

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    2023年02月13日