澤田瞳子のレビュー一覧
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時代は天平九年(737) 舞台は都が置かれた寧楽(なら)。
市井に暮らす人々の病の治療を行う
施薬院に配属されてまだ日の浅い蜂田名代は二十一歳。 仕事の煩雑さに加え 出世の糸口も掴めそうにないこの職場に嫌気がさし 逃げ出すことばかり考えていた。
ある時、患者たちの間で高熱が続いた後 突如 熱が下がるという奇妙な症状が頻発する。
そんななか 全身を疱疹に覆われた患者が施薬院に運び込まれてきた。
裳瘡(天然痘)。
その昔、この国を襲った流行り病が
またもやってきたのだった──。
この時代のパンデミックなんて考えただけで恐ろしい。
収容された病人が ばたばたと亡くなっていく。効くか -
Posted by ブクログ
京都出身京都在住の作家さんによる、京都をキーワードにした、歴史も遡る蘊蓄エッセイ。
さほど面白くはない。博学であろうとは思うが。
大阪出身で京都に勤務していたこともある身からすると、まあ地名で親近感を感じることがあるのであるがそれだけかな。
ご本人、ご両親は中部地方の出身であるらしく、生粋の京都の方から見れば全然京都人ではないようではあるし。
まあ、良くも悪くも、洛中はそう言うところ。
で、京都人は京都の観光地に行かないと言ってるが、ぼくが付き合った京都の方は、大概言ってたよ。金閣寺以外は。金閣寺も、一回くらいは行ってたんかな。
ま、人それぞれ。
生々しさが全然ない京都の歩き方だっ -
Posted by ブクログ
ネタバレ幕末の備中松山藩の山田方谷を中心とした群像歴史小説。
幕末の幕府方で板倉勝静といえば、歴史好きの人には良く知る名前だと思います。
備中松山城といえば天空の城としても有名なのも知っていました。
がしかし、彼の藩が備中松山で彼とその藩が幕末にどうなったかを知りませんでした。
本書は山田方谷が中心ではありますが、その周辺人物の視点で話が進みます。
前半の三つの章は時代小説的で、後半の二つの章で幕末色が濃くなり歴史小説的となっている展開が面白いです。
この構成により方谷の人々が不通に暮らすことの大切さという考えが自然と読者に沁み込んでくると思います。
山田方谷ゆかりの歴史上の人々がたくさん出てくるの