澤田瞳子のレビュー一覧
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ネタバレ幕末の備中松山藩の山田方谷を中心とした群像歴史小説。
幕末の幕府方で板倉勝静といえば、歴史好きの人には良く知る名前だと思います。
備中松山城といえば天空の城としても有名なのも知っていました。
がしかし、彼の藩が備中松山で彼とその藩が幕末にどうなったかを知りませんでした。
本書は山田方谷が中心ではありますが、その周辺人物の視点で話が進みます。
前半の三つの章は時代小説的で、後半の二つの章で幕末色が濃くなり歴史小説的となっている展開が面白いです。
この構成により方谷の人々が不通に暮らすことの大切さという考えが自然と読者に沁み込んでくると思います。
山田方谷ゆかりの歴史上の人々がたくさん出てくるの -
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幕末に学者として備中松山藩に仕え、藩政改革を断行して借金だらけだった藩財政を建て直した山田方谷を主人公にした作品と知り、読む事にしました。
先日亡くなった童門冬二さんの『小説・上杉鷹山』のイメージで読み始めたのですがかなり違います。各章にはそれぞれ別の主人公が存在し、どちらかと言えば方谷は主要脇役として通しで出てきている感じです。おそらく大きな反発の中で行われたであろう財政立て直しについてもサラリと触れるレベルです。どちらかと言えば人間物語。
備中松山藩が不戦を貫いた戊辰戦争を描く最終章。徳川慶喜の老中である藩主と方谷に加え、家老、組頭、そして方谷の弟子たちなど各章の主人公たちが、それぞれの思 -
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日本に約3000基ある灯台の役割や多様な価値について知ってもらおうという趣旨で進められている「海と灯台プロジェクト」。主体は一般社団法人・海洋文化創造フォーラムで共催が日本財団と海上保安庁である。そのプロジェクトの一環として企画されたのが、灯台が果たしてきた地域固有の役割や機能、存在価値を物語化して知らしめようという取り組み。本書はそれに基づき19基の灯台を6人の著名な作家が分担して現地取材し、紀行文集として取りまとめたもの。
灯台の建築技術や歴史、地域との関わりについて様々な観点から語られ、読み進めるうちに少しずつ灯台への関心が高まってくる。
しかし、門外漢の私には歴史作家や描写力のある作家 -
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主人公は大河ドラマ「光る君へ」にも登場する栄花物語の著者赤染衛門こと朝児(あさこ)。権勢を誇る藤原道長と対立する三条天皇をめぐる、平安京内裏が舞台の物語。権力争いに利用される姫君が健気でもあり、哀れでもある。もう一人の主人公が、比叡山の僧、頼賢(らいけん)。三条天皇の妃の一人が、他の貴族と不倫の末生まれ、早くに親から見捨てられたが、やはり三条天皇の妃のひとり、原子(げんし)に養育され、原子が毒殺(という噂)された後は比叡山に預けられたという生い立ちを持つ頼賢。いくつかの遍歴の後、三条天皇に仕える身となる。天皇が中心、貴族たちが覇者を争うその様を、ありのまま書き記そうと決意する朝児が目にする様々