【感想・ネタバレ】月ぞ流るるのレビュー

あらすじ

紫式部が生きた時代の豪華絢爛宮中絵巻

日本初の女性による女性のための歴史物語『栄花物語』の作者である朝児(赤染衛門)からみた宮廷はどんな姿をしていたのか?

宮中きっての和歌の名手と言われる朝児(あさこ)は夫を亡くしたばかり。五十も半ばを過ぎて夫の菩提を弔いながら余生を過ごそうとしていたが、ひょんなことから三条天皇の中宮妍子の女房として再び宮仕えをすることになる。

宮中では政権を掌握した藤原道長と、あくまで親政を目指す三条天皇との間には緊張が入っていた。道長の娘の妍子が、将来天皇となるべき男児を出産することが、二人の関係に調和をもたらす道だった。しかし、女児が生まれたことで、道長は三条天皇の排除を推し進めていくことになる。

朝児は、目の前で繰り広げられるきらびやかながらも残酷な政争に心を痛める。なぜ人は栄華を目指すのか。いま自身が目にしていることを歴史として書き記すことが自らの役目ではないのか。そこで描かれるのは歴史の勝者ばかりではない。悲しみと苦しみのなかで敗れ去った者の姿を描かねばならない。その思いの中で朝児は筆を取る。

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感情タグBEST3

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栄花物語の作者とされている、赤染衛門と、僧・頼賢を主人公にした物語。

居貞(三条天皇)の女御、藤原綏子と源頼定の不義の子、頼賢を引き取り、慈しみ養った、藤原原子の不慮の死の真相を探す、荒くれ僧・頼賢と赤染衛門。

政権争いや、不審死の謎、頼賢の成長、赤染衛門と頼賢との師弟関係。
どれをとっても面白かった。

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2025年06月21日

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 澤田氏らしい美しい物語だった。12月にして今年のベスト本。これは、朝児と頼賢、三条天皇と姸子の4人物語。
 序盤は朝児と頼賢師弟の信頼関係の醸成を楽しみつつも、頼賢の養母の原子の死の謎に迫っていく、静かな嵐の気配を感じさせられる展開。ただ後半早めに死の真相は判明し、そこからは一転三条天皇と姸子の物語に移行していく。月が満ちるように栄華を極める道長に対し、国のトップでありながら道長に両手両足を縛られ、実際に耳目も機能しなくなる天皇。そしてその対立のもとで天皇を慕いながらも政敵の子として愛情を向けてもらえない姸子。
 ここに頼賢と原子を絡め、三条天皇が何故ここまで苦しみながらも譲位しないかに解を与えていく。かつて自身が犯した罪を自らが苦しむことで償う、譲位して解放されることこそが罪だと。
 そしてラストシーン。百人一首で有名な「心にも〜」とそれに対する姸子の変化。前者は天皇のままならぬ苦しみへの叫びと解釈するのが通説だが、本作では姸子への愛情と受け取れる。「いつかはこの月も恋しくなるだろう」ではなく、「生きながらえたおかげであなたと月が見れた」と。歌が苦手な姸子がすぐに返歌を送るのも良い。そのへ返歌も朝児がかつて頼賢とその父を重ねて思い返した歌で、別の解釈であることも素晴らしく、澤田氏の和歌への造詣の深さに感嘆するばかり。
 さらに、上記出来事が朝児の栄花物語への思い、史書でも物語でもないかな文字の歴史書の意義、読んだ人が怒ったり悲しんだりすることで少しでも現実のモヤモヤから解放されることを願う気持ちの決心に帰着する展開は、賞賛の他に言葉が見つからない。

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2024年12月18日

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人はとかく、目を惹くものばかりを信じがちである…人目にはつかねど内心で案じている者は幾人もいる…p.336
順調でなかったり不幸だったりどん底では辛く悲しく孤独に陥ったりしたこともあり、そんなこともあったときには静か〜
に寄り添ってくれる優しさもあったなと…この本を読み終え改めて思い心温もる。
頼賢の生い立ちには辛いこと悲しいことが多々あったけど、受けた優しさは心に染み込んでいいて、朝児との出会いが転機となり難ありながらも良い方へ成長していくののが微笑ましく嬉しく読み進めました。
この物語の三条天皇の妃達の心内は平安時代の姫で卑しくないのがよかった。

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2024年03月19日

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澤田瞳子さんの文章は、とても素敵でグッとくる表現が多い。本作も物語や史書の在り方の箇所は、とても良かった。

内容は赤染衛門を中心に据えて、生い立ちとか『栄花物語』を書くきっかけといったような内容かと思い読み始めてしまったので、頼賢がメインになったり謎解きのようになってしまったりと、少し自分の読みたかった物とは方向性がズレてしまった。

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2024年03月06日

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許される限り、この世のありとあらゆる物をこの目で見ておきたい。
そしてそれを書き記して世の人々に知らせたい、という「物書きの業」
人々はどのような読み方をしてくれるのか、密かに込めた真意を汲み取ってくれるだろうか?
紫式部が、清少納言が、そして赤染衛門が抱いたそんな思いを、作者も胸に抱いているに違いない。

『栄花物語』を著した、赤染衛門の物語。
憎しみに身を焦がし、復讐だけを生きる糧とする乱暴な若き僧だった頼賢(らいけん)の成長と、
夫・大江匡衡(おおえのまさひら)亡き後、叡山の高僧・慶円に請われるまま、訳ありの頼賢を学問の弟子とした朝児(あさこ)こと赤染衛門が、権謀術数渦巻く宮城の歴史を見たままに書き留めようと決意するまで。

世は、藤原道長vs三条天皇。どちらに着けば己の身が安泰か、朝堂は二つに割れている。
平安絵巻はきらびやかな地獄絵図である。

有明/上弦/十日夜(とおかんや)/小望月(こもちづき)/十六夜(いざよい)/暁月(あかつき)

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2024年02月17日

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初めて澤田瞳子さんのこの本を読みました。
そこに居られた人々の懊悩や優しさ、その時代の設いが文章が流れるように美しいですね。
物語をどう伝えようかが 作者と朝児が交差している様子が垣間見られ 一体化していくようで素晴らしかった。
三条天皇のことや栄花物語、他の読みつがれいる物語を是非読んでみようと思います。

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2024年02月05日

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犯罪疑惑を解き明かすミステリー要素あり、政治的対立のドロドロありで波瀾万丈の物語でした。面白く読みましたのでオススメ。

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2024年01月13日

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ネタバレ

昨年、大河ドラマの光る君へを観ていたおかげで、とても楽しく読めた。観ていなかったら絶対に手に取らなかった本。

たくさんの登場人物がいたが、大河ドラマで出てきた人物ばかりだったため、俳優さんたちのお顔が浮かんできたおかげで無事に読み終えられた。

頼賢が追った過去の事件の真相が明るみに出るまでは、少し読むのに時間がかかったが、そのころには登場人物に感情移入してその後は一気に読んだ。

ラストシーン、三条天皇と妍子の月見のシーンで、心にも・・の歌が出てきた時には感動した。そしてその返歌が、タイトルの伏線回収であることも。

最後、頼賢が椿を集めたところはイマイチなぜだか分からなかった。

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2025年08月22日

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『栄花物語』の作者である朝児(赤染衛門)と訳ありの比叡山の御坊さんとの関わり。『光る君へ』での赤染衛門(凰稀 かなめさん)がとても魅力的で、他の配役も大河バージョンでサクサク読み進められました。

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2025年03月10日

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澤田瞳子作にしては読みやすかった。
大河ドラマ共リンクしていて、人物像が浮かび上がった。赤染右衛門、頼賢を中心に探偵モノでありながら三条天皇と研子のラストが胸をついた。悲劇でありながら見方によっては希望のラストが見事。

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2024年08月14日

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ネタバレ

赤染衛門が見つめた宮中の姿。

夫を亡くした朝児は慶円に頼まれて頼賢の学問を見ることとなった。頼賢は不義の子であり、引き取って育ててくれていた原子の仇を娍子とみなして真実を明らかにする時を待っていた。再び女房として姸子のところに上がった朝児も犯人探しのために情報を集めることに協力する。火事が頻発する内裏、病に苦しむ帝に攘夷を迫る道長、疎まれる姸子、道長に近付き帝の側で真実を探そうとする頼賢……赤染衛門こと朝児はそのすべてをつぶさに見ていた。

最後に三条帝が詠んだ百人一首の歌で涙がこぼれた。悲劇の帝、それでも帝を慕う人はいる。しかし世の流れには逆らえず。絶望を詠んだ帝に必死で寄り添う姸子。雲と月。あまりに美しく、哀しい光景である。

物語の効能に重きを置く藤式部が、朝児にも書くよう迫る。朝児は歴史と物語の差異と共通点に想いを馳せる。自分1人の人生では体験しきれない様々が描かれているからこそ、それを読むことが慰めになったり助けになったりする。出来事のみ並べた歴史書に、人は何を読むのか。所詮は作り事であり突飛な筋の方が読まれると知って、物語は何を伝えるのか。同じ字の並びから何を得るかは読む人ごとに異なる。だから書いておくことの大切さがあると朝児は書き始める。自分の見た自分の周りの人たちのことを。

きっと歴史書と物語については著者の命題でもあるのだろう。ならば朝児は著者自身なのかもしれない。

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2024年07月21日

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物語のほぼラスト、三条帝と妍子のやり取り(悲しいけど、一種の雪解けと捉えました)では、思わず涙が出そうになりました。
憎い藤原道長の娘である故に、愛せない、愛せないが、憎み切ることもできないという帝の苦悩を痛切に感じました。

三条天皇の百人一首の歌と物語が見事に絡まっており、筆者の想像力に脱帽です

日本史の中で、戦国時代や幕末に比べると、小説として取り上げられることが少ないと思われる平安時代ですが、なかなかドラマティックで、興味深い人物や出来事が多い時代だと思いました。

著者の他の作品も読んでみたいです。

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2024年07月11日

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赤染衛門と叡山の僧頼賢を中心に宮城の悲喜を描いた物語です。栄華を誇り貪欲に求める藤原道長と対立する帝、その諍いの影で悲しむ人々の話に心を打たれました。最後に病に侵される帝と道長の娘として疎まれ続けた妃が睦み合う姿は涙無くして読むことはできませんでした。感動の作品です。

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2024年06月02日

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藤原道長と三条天皇が勢力争いをしている様子を、その周りにいる三条天皇の妻で道長の娘である姸子(けんし)やその女房、とくに学者家系に生まれた朝児(あさこ)とそのもとへ学習のためやってきた頼賢(らいけん)などの目から真実がどこにあるのかをあぶりだすような内容。頼賢の育ての親、原子(げんし)が謎の死をとげた真実はなにか、というところが説かれていくのが話の中核となっていくのだが、とくにそれにこだわらず、栄華を求めて生きることへの冷静な観察眼の方が主テーマのような話だった。つ・ま・り、全体を通して展開が平板で、一見してわからない445ページ(紙が薄いのか?)を読み切るのはなかなかに骨が折れました。でも、しっとりと全編面白かったです。目先の面白さがなくても好きで読む方向け。
内容がかなり難しいので高校生くらいから?でも、彰子や道長出てきて、日本史と直結しているので中学生でも読書好きなら大丈夫です。

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2024年05月24日

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重厚な世界観と、息づかいまで聞こえてきそうな丁寧な登場人物の描写が、平安の宮中の独特の雰囲気と、その中で起こる様々な出来事を彩っていて面白かった。

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2024年05月19日

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ネタバレ

赤染衛門の栄花物語の背景、つまりは藤原道長の朝廷掌握の独断専横とそれに翻弄された女房や宮廷人たちの物語、三条天皇の皇后を恨む藤原原子の養い児頼賢の事件の真相探しのミステリー色もあって、面白い時代小説になっている。彰子や紫式部なども登場し、また違った視点から眺められるのが新鮮だった。

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2024年04月14日

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夫の大江匡衡を亡くした寡婦の朝児は一年の喪に服していた。朝児は結婚前は実家の苗字を取って赤染衛門という局名で宮勤めをしていたことがある。夫の匡衡は文章博士であったし、朝児自身も和歌で名を知られていた。義理の息子の挙周や娘の大鶴は出仕しているし、末の娘の小鶴は書籍三昧をしている。朝児本人は再度宮使いをするつもりはなかったが、大鶴のたっての勧めで藤原姸子の下に出仕することになった。またある経緯で叡山の権僧正である慶円の弟子の頼賢の書籍の師となっている。

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2024年01月29日

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ネタバレ

平安時代のミステリー風歴史小説。

藤原原子の殺害犯人を暴くミステリーと思いまいしたが、真相解明後の登場人物たちの悟りにページを割いていることから、「栄花物語」執筆事始、三条天皇譲位の歴史物語として読み解くことが正しいような気がしました。
特にミステリー部の主人公的頼賢が実在の人物であったのは感服しました。
また事件の真相も主題の一つ三条天皇譲位にうまくつながっているお思いました。
大河ドラマ「光る君へ」を見たばかりなので、登場人物の脳内ビジュアルに影響しました。

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2025年03月09日

Posted by ブクログ

主人公は大河ドラマ「光る君へ」にも登場する栄花物語の著者赤染衛門こと朝児(あさこ)。権勢を誇る藤原道長と対立する三条天皇をめぐる、平安京内裏が舞台の物語。権力争いに利用される姫君が健気でもあり、哀れでもある。もう一人の主人公が、比叡山の僧、頼賢(らいけん)。三条天皇の妃の一人が、他の貴族と不倫の末生まれ、早くに親から見捨てられたが、やはり三条天皇の妃のひとり、原子(げんし)に養育され、原子が毒殺(という噂)された後は比叡山に預けられたという生い立ちを持つ頼賢。いくつかの遍歴の後、三条天皇に仕える身となる。天皇が中心、貴族たちが覇者を争うその様を、ありのまま書き記そうと決意する朝児が目にする様々な内裏の出来事。なかなかに興味深い。
何かというと、火付、放火で人心を操ろうするさまが、おぞましく、慄然とさせられた。

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2024年11月06日

Posted by ブクログ

 今回も、大河ドラマ「光る君へ」から興味を持ち、手に取ってみた澤田作品。
赤染衛門の生涯についてかと思ったら、複雑な境遇に生きる人々の、孤独について考えさせられるお話であった。
 特に、帝(三条天皇)の苦しみに共感した。
月明かりのなか詠んだ歌
 心にもあらでうき世に長らへば
  恋しかるべき夜半の月かな
には、その場にいた人たちと同じく、私も悲しみに満たされた。
 哀しみを抜け、幸いが訪れるよう願う、そんなお話だった。


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2024年08月23日

Posted by ブクログ

道長の権力亡者振りがすごい。
権力を持って何がしたいというのではなく、純粋に権力そのものをどこまで取れるかを突き詰めようとしている。

それに翻弄され、人生を狂わされる周辺の人々。
帝も例外ではない。
帝の外戚であることが権力の源泉でありつつ、その権力を傘に来て帝を蔑ろにするという拗れた構造。

ての親を殺された頼賢や道長の娘の妍子も含めて、帝周辺の人々が和解する結末が淋しい。

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2024年07月21日

Posted by ブクログ

権力争いがメインだと思うけれど、私には筆の力を感じた。何かを書こうとする主人公、書物で師弟関係を結ぶ主人公と頼賢、和歌を詠む習慣。

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2024年03月23日

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