澤田瞳子のレビュー一覧

  • 満つる月の如し 仏師・定朝

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    大好きな澤田瞳子さんの作品だが本作はいまいち。最近造仏の話を読んでいたので定朝にとても興味を持っていただけに主人公(で良いのか?)の定朝の造形が少し物足りなく感じた。

    本作は若き日の定朝とそれを支える内供奉の隆範の交流から始まるも早々に身分を背景に二人の仲は亀裂。そこから中務と敦明親王を巡るドタバタ騒動を経て定朝が本当の仏の姿を見つけるというストーリー。思い返しても「事件」と定朝の成長の繋がりは無理があるように感じる。「本当の仏の姿」を模索し成長していく定朝を正面から描いて欲しかったなという思い。

    本作に登場する彰子の存在が非常に気になった。どちらかと言うと悲劇の中宮定子のライバルというイ

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    2022年02月02日
  • 京都はんなり暮し 〈新装版〉

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    生まれも育ちも京都という作者によって語られる京都。
    今さらという気もしないでもないが、ちょっと意外な人が語る京都を覗いてみようと、読んでみる。
    季節ごとの京都の行事に沿って、その折々の思いであったり、風景であったり、そんな作者の思いの中にも、時代小説作家らしく、枕草子や平家物語などの文献をさりげなくひも解くあたりはまた違う京都を見せてくれる。
    ただ京都に住んでいるからこそ、こんなことも知っているんえ、こんなこともあるのんえ。みたいなのはちょっと。

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    2022年01月18日
  • 火定

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    歴史好きなので、手にとった本。
    奈良時代の流行病について書かれた本です。
    なにやら現代と通じるところもありますね。
    人って、本質は変わらない?イロイロと考えさせられる内容でした。

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    2021年12月27日
  • 関越えの夜 東海道浮世がたり

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    202112/「忠助の銭」「通夜の支度」「やらずの雪」「死神の松」「恵比寿のくれた嫁御寮」「なるみ屋の客」「池田屋川留噺」「痛むか、与茂吉」「竹林の先」「二寸の傷」「床の椿」の12編からなる連作短編集。登場人物が別の話にさりげなく登場してたりもするのでつながりも面白い。物語的には、凝ってる故に出来すぎに思えたりもあるけど、短編にしては重めで読みごたえあった。

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    2021年12月22日
  • 与楽の飯~東大寺造仏所炊屋私記~

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    202112/奈良時代の大仏建立現場が舞台、現場に集められた個性豊かな面々やとても美味しい食事を作る炊き出し担当等が登場人物達。とても面白かった!登場人物達の名前も馴染みのないものだけど、キャラがたっててわかりやすいので気になることなく読み進められた。時代的に身分による差もあり、仲間に気の毒な出来事が起きたりもするけど、設定もうまくいかされ人の世の辛さ生きていく大変さと救いが描かれていた。

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    2021年12月22日
  • 師走の扶持 京都鷹ヶ峰御薬園日録

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    ネタバレ

    鷹が峰の御薬園の真葛は江戸から帰ってもお見合いがあったり忙しくしていた 。母の実家に病人が出て、父を探していた祖父の気持ちに気が付いた。

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    2021年11月25日
  • 火定

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    頂き本 直木賞。

    天平の世のパンデミック。
    おどろおどろしい表現もありますが、堅苦しくない程よいテンポでさらりと読めます。

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    2021年11月06日
  • ふたり女房 京都鷹ヶ峰御薬園日録

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    ネタバレ

    京都の鷹ヶ峯の御薬園で働く真葛、医師であった父は行方不明。薬草のことばかりでなく医師としても期待される能力がある!
    余り堅苦しくなく、臨機応変な感じがいいです!

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    2021年11月02日
  • 京都はんなり暮し 〈新装版〉

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    京都人の日常生活と考え方、さすが歴史があるだけに観光に来る人間とは違う。ちょっと人との距離の取り方もクール。
    慣れないと嫌みに感じそう。

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    2021年10月30日
  • 泣くな道真 大宰府の詩

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    太宰府に流された菅原道真公の姿を、ユーモアたっぷりに描いた歴史もの。
    片肘張らず、気負わずに読める。
    菅原道真公のイメージが少し変わるかも。

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    2021年10月19日
  • 火定

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    Yちゃん布教本
    今まで天平ものを読んできたけど華やかなやつ
    これは…グロい…すっ飛ばして何とか心を保ってます
    読み休憩しながら、平和を感じてます

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    2021年08月23日
  • 関越えの夜 東海道浮世がたり

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    ネタバレ

    【収録作品】忠助の銭/通夜の支度/やらずの雪/関越えの夜/死神の松/恵比寿のくれた嫁御寮/「なるみ屋」の客/池田村川留噺/痛むか、与茂吉/竹柱の先/二寸の傷/床の椿

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    2021年07月15日
  • 若冲

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    澤田瞳子さんの作品を初めて読んでみた。
    作風は重厚。内面世界を深く掘り下げて描いている。

    若冲の作画解釈が独特で、私自身の感覚とはかなり乖離があった。
    「若冲にとって、生きることは描くこと、描くことは生きること。」(333ページ)
    その渇望の源として澤田さんが描いた世界は、歓びではなく哀しみに満ちていた。

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    2021年06月15日
  • 秋萩の散る

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    遣唐使。学生。役人。そして道鏡。

    奈良の時代に生きた人たちの
    国を思う人生を描いた作品。

    争い、裏切り、裏切られ
    それでも治世の安寧を願った男達。

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    2021年06月05日
  • 火定

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    ネタバレ

    感染症に関する小説を探してたどり着きました。それは、教科書にもでてくるお話。時は天平。奈良のみやこを疫病(天然痘)が襲う。藤原不比等の子供たち、藤原四兄弟までもが次々と亡くなったという、パンデミックが題材です。

    天然痘に対し、施薬院の人たちは自分を危険に晒しても治療にあたります。一方で、自分の生い立ちから人を憎み、病気に苦しむ人を怪しげな護符で扇動し、施薬院を襲わせる人もいます。また、過去の冤罪から医師であることを放棄しながらも、やっぱり目の前の人を救ってしまう人もいます。

    死に直面する中、人は生きる意味を問われます。さまざまな葛藤を真正面から力強く書きあげた作品です。

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    2021年04月18日
  • 能楽ものがたり 稚児桜

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    能にインスパイアされた短編ということで、そのものではない…と思う。どこか物悲しいような、やりきれないような気持ちになる。
    2021/4/1

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    2021年04月01日
  • 腐れ梅

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    北野天神の始まりを描いた物語.神社の始まりとは得てしてこういう私利利欲にかられたものだったのかもしれない.二人の似非巫女の菅原家を巻き込んでの神社創立のあれよこれよの手練手管,そのたくましさに唖然としました.

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    2021年02月22日
  • 能楽ものがたり 稚児桜

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    時代を超えて不変なもの。人の心の醜さ、おぞましさ、それを乗り越える強さ。生臭坊主や平安貴族の時代は、それでも未知のものへの畏れがあったが…現代社会は…

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    2021年01月31日
  • 日輪の賦

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    歴史初心者には、とても難しかったですが、とても興味深く面白く読めました。

    遥か昔から、平安に生きることを願いながら、大きな流れの中で自分のできる事に命を燃やしてきた人の思いが、少しずつ繋がって今ここにあるのかもしれないと、感じます。

    ずっと、続けていくことや、継承していくことはとても難しいことですが、今出来る自分を懸命に生きられたら良いなと思いました。

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    2020年11月29日
  • 火定

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    目に見えない疫病の恐怖。そして死と破滅が隣り合わせの中、人は何を見出すのか。奈良時代の平城京を舞台にパンデミックを描いた歴史小説です。

    庶民相手に多忙を極める施薬院の仕事に嫌気が差していた官人の名代は、同僚と薬の買い付けに向かった市で、高熱で倒れる若い男を見かける。そしてその男を看病した、諸男という男には、前歴があるらしいが……
    その後、高熱が続いた後、一端熱が下がる病が、都のあちこちで発生。それはかつて国を恐慌に陥れた天然痘の流行の始まりだった。

    ストーリーの運び方がとにかく上手だった。静かに始まった異変が徐々に広がり、都を地獄に変えていく。その過程で容赦なく描かれる人々の運命の末路。発

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    2020年11月28日