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Posted by ブクログ
奈良時代を描いた小説だが、蓋を開ければミステリー小説のようなストーリーが書かれていて現代では知らない単語やあまり触れない漢字や読み方も多く一つ一つ読むのに苦戦はしたけど、すごく楽しく読み応えがありました。
更に飯テロを思わせんくらいにたくさんの飯がストーリーに散りばめられて多少の空腹時に読むには少し苦しいと感じさせられもしました笑
作者が歴史研究家の奈良時代専門だった故に、時代背景を上手く表現した上でストーリーが構成されてて面白かったです!
特に面白いなと感じたところは東大寺の毘盧舎那大仏を作る工程を描きつつ、ストーリーに絡む事件やその時代ならではのご馳走を並行して上手く絡めて違和感なく描いてあるところでした
Posted by ブクログ
東大寺造仏所で働く人々のために飯を作る炊屋(かしきや)の炊男(かしきおとこ)、宮麻呂。
客である造仏所の働き手たちのために、自ら材料を集めに回り、少しでもうまい飯を提供する。
ぶっきらぼうだが面倒見がよい彼の周りには、多くの人々が集まってくる。
近江の国から仕丁として働きにきた真楯もその一人だ。
真楯は時々宮麻呂の仕事を手伝いながら、次第に宮麻呂の過去を知ることとなる。
その過去には、八十歳を超えた大徳、行基が関わっているらしい。
まず、大仏建立という題材の設定が面白い。
金属を鋳る作事場の熱、大勢の働き手が飯を掻き込む炊屋の賑わい、奴婢小屋のにおい―ーこうした場面に、本当に立ち会っているような気分になる。
東大寺の大仏は二回見に行った。
恥ずかしながら、ただ、でっかいなあ、と思って見ただけだ。
そこに故郷に残した家族を恋しがったり、上役とやりあったり、組織の理不尽に歯噛みをしたりした人々いたなどと想像することもなかった。
そこだけでも、作家の想像力ってすごい、と思う。
きっと今度大仏を見る機会があったら、見る目が変わっているはずだ。
人物は大勢出てくる。
その描き分けは大変なことだろうと思う。
が、この作品ではしっかりなされていて、安心して読める。
写経所のまだ若い経師である黒主は「僕は~です」といった話し方をする。
奈良時代に?と、最初違和感もあったけれど、しかしキャラには合っている。
真楯は宮麻呂に基本的には敬語で話すが、呼びかけは「宮麻呂」というのにも驚いたが、この時代はこんなものなのかもしれないと思ったりもする。
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