澤田瞳子のレビュー一覧
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奈良時代を描いた小説だが、蓋を開ければミステリー小説のようなストーリーが書かれていて現代では知らない単語やあまり触れない漢字や読み方も多く一つ一つ読むのに苦戦はしたけど、すごく楽しく読み応えがありました。
更に飯テロを思わせんくらいにたくさんの飯がストーリーに散りばめられて多少の空腹時に読むには少し苦しいと感じさせられもしました笑
作者が歴史研究家の奈良時代専門だった故に、時代背景を上手く表現した上でストーリーが構成されてて面白かったです!
特に面白いなと感じたところは東大寺の毘盧舎那大仏を作る工程を描きつつ、ストーリーに絡む事件やその時代ならではのご馳走を並行して上手く絡めて違和感なく描いて -
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澤田瞳子、初の幕末小説らしい。時代が幕末なので、有名人はほぼ知った人ばかり。なかなか読みやすかった。
熊田は山田を藩のために斬らねばならないと思っている。君側の奸を取り除かねばならぬ。熊田は要するに商人から藩政に大抜擢された山田が気に入らない。山田を日々狙っているが、色々言い訳を重ねて放置していたが、大坂の商人に全てを話して借財の返済を待ってもらう案を聞いて動かねばならぬと思う。決行しようとしたら、同じく狙っている人たちがわらわら出てきた。仲間の言うことを聞いた熊田は却って迷いが生じた。
山田の大坂下向につきそう足軽を熊田は手配。熊田はなぜか山田を守る側に回る。日々嫌がらせまで受けているら -
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最終話の廃仏毀釈の話がとても人間の気味の悪さを感じさせる。こんな感じで全国の寺がやられていったのだろう。仏を捨てない僧への仕打ちは、人権という概念が世に広まっている現代では考えられないほど酷すぎる。
第1話 詫磨為久は絵師の家柄の三男で、鎌倉の源頼朝の亡父の菩提寺を建てるというのを単身まかされ、堂内四方に絵を描いた。そこで源頼朝の妹有子に目をかけられ、京に戻ったら家で絵を描いて欲しいと頼まれる。一度は有子の京の屋敷に伺ったものの、父が亡くなり為久は家に帰って兄を助ける。
有子が亡くなった。有子の面影を宿した菩薩像を頼まれ、兄が仕事を受けた。有子は政子ではない女人が産んだ頼朝の子亀鶴丸を引き取 -
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京都鷹ヶ峰の藤林御薬園の養女、元岡真葛の物語。
第1話 師の小野蘭山と上房総三州の薬草採取に行ってきた。京都に帰る日を前に、小石川の薬草園に。そこでお婆さんが倒れたので解放したのだが、元気になってから、痙攣して倒れた。
第2話 真葛は尾張の宮の渡しまで来ていたが、梅毒病みの女性を見つける。夫はお前にうつされたのだと大変冷たく、医師にもかかるのを禁じているという。
第3話 真葛と師のもとを辞した喜太郎は瀬田まで帰り来ていたところ、真葛を甥っ子が迎えに来てくれていた。一方で喜太郎には出迎えがなくて落ち込む。孫が来てくれていたとわかるのだが、その親でなくて落ち込む。が、喜太郎の娘夫婦はそのころ -
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ネタバレ澤田瞳子は聖武天皇の時代が好きなのかしら。
この本もまた、天平の世の庶民の暮らしを描くものだった。
奈良の都を突如襲った不思議な病。
高熱を発し、一度熱が下がった後に全身に疱瘡が広がり、亡くなる人達が次々と発生。
治療法もわからないなか、全身全霊を賭けて患者を診て世話をする施薬院の人々。
施薬院というのは、光明皇后の声で作られた令外官(りょうげのかん)。
つまり私設の病院であり、主人公である名代は、出世から外されたその処遇に不満を持ち、そのうち施薬院から逃げ出すことを考えている。
しかし、あっという間に都中に広まった業病を見て、寝る間も惜しんで患者の世話をする人たちを見て、名代は徐々に医 -
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厚い…重そう….読めるかな…
が第一印象。
でも、読み始めたら止まらなくなりました。
コロナを経験した時代に読むと、すごく、すごく、重く、深く感じることがありますね。
「人間、死ねばそれまでだ、と思っていた。だからこそ、せめて生きているうちに、自分たちは何か為すべきことを見つけねばならぬのだと考えていた。しかしながら病に侵され、無惨な死に遂げた人々の記憶は、後の世に語り継がれ、やがてまた別の人々の命を救う。ならば死とは、ただの終わりではない。むしろ死があればこそなお、この世の人々は次なる生を得るのではないか。」
「ようやく分かった。医者とは、病を癒し、ただ死の淵から引き戻すだけの仕事ではな -
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聖武帝の時代。長屋王事件前夜の平城京を舞台に、3人の采女たちを中心に紡ぎ出される日常を描いている。
解説によれば、それぞれモデルがいるらしい。粟国造若子をモデルとした若子、飯高君笠目をイメージした笠女、そして藤原麻呂の子を産み、安貴王に愛され万葉集にも歌が残る因幡八上采女。
この小説の舞台の後、安宿媛の産んだ基王子が亡くなり、長屋王が国家転覆を諮ったとして邸宅を囲まれ、妻の吉備内親王とともに自殺。またこの事件を主導した藤原四兄弟は天然痘で次々と世を去る。
それらの前哨戦としての藤原家と長屋王の諍いや、井上内親王の伊勢下向などが描かれており、緊張感を持って終始読み進めることができた。
長屋王が