澤田瞳子のレビュー一覧

  • 泣くな道真 大宰府の詩

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    あー好き。温かい読後感。菅原道真…あまりに存在が遠すぎて、実在した普通の人間なのだと考えたこともなかった。会話して、泣いて笑って、同じ人間であることが強く感じられて、あー最後まで、読めてよかった。
    …というのも、語彙が難しすぎて、スマホが手放せなかった。平安時代はあまり興味がなかったけれど、やっぱり澤田瞳子さん、いいわー(^^)

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    2024年12月12日
  • 泣くな道真 大宰府の詩

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    登場人物がみな、生き生きしていました。亡くなっていく人も臨終の瞬間まで生き生きしていました。と、なんとも矛盾した言い方ですが、その場での役割をしっかりと果たして、この話の中でなくてはならない存在感を放ち、亡くなっていきました。人だけではなく、書画までが登場人物として人格と存在感を持って訴えかけてきました。
    とはいうものの、決して重苦しいものではなく、だからと言って軽々しくなく、激しい一陣の雷雨のように過ぎていきます。
    ヒロイン、道真と同時代の人であったのか、とつくづく思った次第です。彼女は彼女で有名ですが、なんというか、時代から浮き立った存在。六歌仙の中でも一人、時代から浮いているような感覚だ

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    2024年12月06日
  • 赫夜

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    馴染みのない時代の話なのだけど読めちゃうのがすごいんだよなー。さすがです。全冊サイン入りの試みもすごい。

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    2024年11月23日
  • 赫夜

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    富士山の噴火に伴う様々な出来事、富士山は休火山だと習ったような記憶があるが、何回も何回も噴火を続けている活火山だと言う意見が一般的になってきており、驚いた記憶がある。
    箱根山の街道造りの興味を惹かれたが、陸奥の国への集団移住、明治期の北海道開拓屯田兵の話、満州国への集団移住、満網開拓団の話、ロシア、ウクライナ、戦争、イスラエル、パレスチナ、戦争、など、現在の戦争も領土を巡る、様々な思いが引き起こしていることに思いを馳せながら読み終えた。
    長い歴史の様々な出来事の中で、人はその自分の生きる範囲でもがき、苦しみ、喜び、楽しみ、生きていくのが歴史なのかなと思わされた。

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    2024年10月03日
  • 赫夜

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    駿河国司の家人が馬の産地で体験した富士山の噴火。

    平安時代、どれだけ大変なことだったろうかと思う。この時代を平民の視線から見る大作。ちょっと長いなとは思う。

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    2024年09月16日
  • 歴屍物語集成 畏怖

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    短編集だがどの物語も個性がありストーリーがリアリティがありテーマがありとても引き込まれた!これは世に埋もれた快作だ!

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    2024年09月06日
  • 赫夜

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    阿弖流爲と坂上田村麻呂は別稿で読みたかった。取ってつけたみたい。世の中変わらぬものは何一つない。覇権主義の戦さも。ふるさとを思う人の心も。富士山噴火の話が、大河ドラマ「紫式部」と「阿弖流爲」懐かしむ方向に…。

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    2024年09月01日
  • のち更に咲く

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    こんなお話があってもいいかも。
    藤原元方と、保昌の関係がしっかりと頭に入りました。
    この時代、みんな親戚…?

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    2024年08月26日
  • のち更に咲く

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    ネタバレ

    話しが進むにつれて、先が気になり、最後は一気読みでした。
    読後感はそれなりに満足でしたが、個人的には先に読んだ「月ぞ流るる」の方が、より物語が説得的だと感じました。
    ここに描かれている保輔の人物像からして、倫子と男女の仲に果たしてなるだろうかと。仮に、そのような関係に至ったのだとすれば、そこまでの過程で葛藤やらドラマがあったはずなので、そこが描かれていたら、より心に沁みる物語になったのではないかと思いました。

    いずれにしても、今後も注目の作家さんです。

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    2024年08月20日
  • 月ぞ流るる

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    澤田瞳子作にしては読みやすかった。
    大河ドラマ共リンクしていて、人物像が浮かび上がった。赤染右衛門、頼賢を中心に探偵モノでありながら三条天皇と研子のラストが胸をついた。悲劇でありながら見方によっては希望のラストが見事。

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    2024年08月14日
  • 月人壮士

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    螺旋プロで小生初、澤田瞳子さん。歴史小説初デビューです。以前、日経でエッセイを書かれていて、軽快な素敵な文章で歴史小説を書かれるのかなと、気になっていましたがその通りで、良かったです。

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    2024年08月12日
  • のち更に咲く

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    藤原道長が栄華を極めんとして、娘の彰子が御子を産むか、という時期のお話。
    主人公は小紅といい道長の家の位の低い女房勤めをしている。祖父は大納言までなった公卿だったが、産まれた皇子が女で権力争いに負け悶死。父もその荒々しい血筋を引き、酒におぼれ酒席のいさかいで殺人を起こす。四人姉妹の末の小紅は兄、保昌とともに罪人の子という後ろ指をさされながら生きている。もう一人の兄は強盗となり、その兄の残した人間関係が今の小紅にかかわってくる。兄・保輔はかなり昔にとらえられ殺害されている…はず。
    巷で暗躍する強盗団が兄の保輔なのか、兄を検非違使に売ったといわれている足羽忠信の真実は?二人の関係は深まるのか?和泉

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    2024年08月06日
  • のち更に咲く

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    秀でた能力などもなく、難しい立場であるところから少しずつ心情が変化していく様子が丁寧に描写されていて面白かった。

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    2024年08月04日
  • のち更に咲く

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    流行りに(自分が)乗っかったというところもあるが、あまり読まないタイプの本ではったが、それなりに楽しめた。大きな秘密を抱えた兄妹はこの後も淡々と生きていくのであろうか。

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    2024年08月03日
  • 若冲

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    面白かった
    あとがきで、若冲に妻がいたことは史実ではなく澤田さんの脚色であることを知った
    小説家、おそるべし!

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    2024年07月30日
  • のち更に咲く

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    いやあ、読ませる読ませる。ページを捲る手が止まらない、夜更かししてまで読んだ本に久しぶりに出合えた。
    食わず嫌いでなんとなく手に取ってこなかった古代歴史もの。光る君へにハマったので、面白そうだなと思って読んでみたら面白いのなんの!

    ミステリ要素あり、アクション要素ありでハラハラドキドキしながら読み進めた。

    罪人の家族を持つ主人公とその兄の複雑な思いがよく描かれている。

    藤原の一族の関係がすっと頭に入ってこれたのは、ドラマのおかげかな。

    この著者の他の作品も読んでみたい。

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    2024年07月30日
  • 星落ちて、なお

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    ネタバレ

    タイトルが素敵。
    星=父が亡くなってもなお亡霊の様に父に取り憑かれている主人公の葛藤。
    血の繋がった家族じゃなくても目の前に物凄い才能を持った人がいたら、それは劣等感を抱いてしまうけど、それが血の繋がった家族であれば余計に逃れられないし、苦しいだろう。
    でも絵を描くことへの喜びに気づいて、自分の使命を自覚して進んでいく。そして星が落ちてもなおその星の輝きを後世に伝えようと決意する。
    主人公の正直で真面目で責任感の強い性格も読んでいて心地良かったし、素敵な物語であった。

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    2024年07月28日
  • 月ぞ流るる

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    ネタバレ

    赤染衛門が見つめた宮中の姿。

    夫を亡くした朝児は慶円に頼まれて頼賢の学問を見ることとなった。頼賢は不義の子であり、引き取って育ててくれていた原子の仇を娍子とみなして真実を明らかにする時を待っていた。再び女房として姸子のところに上がった朝児も犯人探しのために情報を集めることに協力する。火事が頻発する内裏、病に苦しむ帝に攘夷を迫る道長、疎まれる姸子、道長に近付き帝の側で真実を探そうとする頼賢……赤染衛門こと朝児はそのすべてをつぶさに見ていた。

    最後に三条帝が詠んだ百人一首の歌で涙がこぼれた。悲劇の帝、それでも帝を慕う人はいる。しかし世の流れには逆らえず。絶望を詠んだ帝に必死で寄り添う姸子。雲と

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    2024年07月21日
  • 月ぞ流るる

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    物語のほぼラスト、三条帝と妍子のやり取り(悲しいけど、一種の雪解けと捉えました)では、思わず涙が出そうになりました。
    憎い藤原道長の娘である故に、愛せない、愛せないが、憎み切ることもできないという帝の苦悩を痛切に感じました。

    三条天皇の百人一首の歌と物語が見事に絡まっており、筆者の想像力に脱帽です。

    日本史の中で、戦国時代や幕末に比べると、小説として取り上げられることが少ないと思われる平安時代ですが、なかなかドラマティックで、興味深い人物や出来事が多い時代だと思いました。

    著者の他の作品も読んでみたいです。

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    2024年07月11日
  • 星落ちて、なお

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    「星おちて、なお」澤田瞳子
    一冊にぎゅっと、女絵師の人生、日本絵画の歴史、明治から大正にかけての日本の歴史がつまっている。

    明治22年から大正13年にかけ、河鍋暁斎の娘とよ(河鍋暁翠)の半生が描かれる。

    不世出の絵師といわれた河鍋暁斎。
    どんなものでも、想像力と画力で自由自在に描きあげ、見る人を喜ばし驚愕させた天才。

    おとよは、父である前に師匠であった暁斎を超えられない無力さを感じ、絵師であるゆえの苦難に直面するたびに、絵師の家に生まれた自分の人生を「獄だ。」と恨む。

    終始、静かだけれど力強い文章で、絵師として生きる苦労、作品を生み出す苦悩、時流に取り残され流派最後の1人として悩みもが

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    2024年06月17日