澤田瞳子のレビュー一覧
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奇矯な絵で人々を魅了した伊藤若冲。
取憑かれた様に彼を作画にのめり込ませるのは、贖罪の思いなのだろうか。
彼を憎み、贋作を描き続ける義弟・弁蔵に描かせるものは激しい憎悪である。
若冲は弁蔵に追われ、弁蔵は若冲を追い、さながら光と影のように、または撚り合わさった縄のように存在する、二人の絵師と、作品たち。
知らぬ間に、お互いがなくてはならない存在となっていったのではないか。
長い相克の末に、理解に似た境地に至ったのではないか。
影から見つめる、若冲の妹・志乃の視点だが、兄に寄り添い、弁蔵を慕い、「見届ける者」として確かな存在感がある。
若冲を失った弁蔵の慟哭は悲しいが、二人の絵師の長い愛憎を浄化 -
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ネタバレ古代日本史の本というのをあまり読んでないので、他の作品とは比較できないが、この本は面白かった。戦のシーンはほとんど出てこない政争劇なのだが、適度に緊張感があり登場人物たちの描写も分かりやすくて、ボリュームやテーマの割に読みやすい。
持統天皇以前まで、天皇ではなく大王(おおきみ)であったこと。そしてその時代まで日本ではなく倭であったこと。
聖徳太子が小野妹子に託した文書が有名すぎて、その影響が大きいのだが、中央集権制という意味で日本が真に国家の体制を整えたのは、大宝律令が出来て以降だということが良く理解できる小説。
国家の基盤となる法律があってこその法治国家、そしてその国家には有能な官僚がつ -
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時代小説が今、楽しい
なぜだろう…たぶん…人っていつの時もあまり変わらない、って思えたり、暮らしって同じなんだな、って思えたり…古の人達とどこか繋がっている感覚が面白いのかもしれない
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仇討ちという使命を帯びて国許を離れ12年もの間、仇を探し回った清史郎だが、いざ故郷に帰ってみるとそこに待っていた「真実」とは…
仇の子供達、昔の想い人、旧友、恩師…
共に過ごした時間が様々な色を成して清史郎を包み込む…秘め事が明かされる…果たして清史郎の答えは?
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人間ドラマでもあり、謎解きでもある
ミステリーとしても上質だと思う
そ -
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ネタバレのち更に咲く
澤田さんの著作を読むのは、月ぞ流るるに続き2作目です。
大河ドラマ光る君へを視聴したおかげで読めるジャンルが増えたこと、非常に嬉しく思います。
特に和泉式部が泉里香で脳内再生されて楽しかったです笑
史実をよく知らず、私の知識は大河ドラマベースなのでどこまでが史実?となりますが、最後まで読み、倫子も道長も互いに、別に思い人がいたのね・・という感じでした。
盗賊の首魁が死んだはずの兄だと聞いて、宮城に勤める女房である小紅が、盗賊の正体を追うというストーリー 。
女房という立場でありながら勇敢に行動する小紅の姿に、本を読む手が止まりませんでした。
袴垂の空蝉、高雄、御以子に -
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平城京の都を舞台にした作品は初めてで、凄く面白かった!!
普段、時代小説だと、江戸時代や幕末維新が背景のものを読む事が多いので、平城京時代の物語は新鮮で、舞台背景を少し知ることができました。
主人公の袁晋卿が、唐の都である長安から日本にやって来る事になり、そこには遣唐使として日本から唐に渡っていた玄昉と吉備真備による企みがあり、それはどういう事なんだろう?晋卿は何に巻き込まれているんだろう?ということを頭に置きながら、奈良で過ごす日々を読み進める内に、その世界の中に没入していました。
晋卿が日本に連れてこられ、更に唐に帰ることが許されない理由が判明し、大宰府に移る事になり、そこでの生活で、次第