名残の花(新潮文庫)

名残の花(新潮文庫)

737円 (税込)

3pt

4.0

ご一新から五年。花見客で賑わう上野の山に、かつて南町奉行を務め、「妖怪」と庶民から嫌われた鳥居耀蔵の姿があった。失脚し、二十三年の幽閉の末に耀蔵が目にしたのは変わり果てた江戸の姿。明治を、「東京」を恨み、孤独の裡に置き去られていた男の人生は、金春座の若役者・滝井豊太郎と出会ったことで動き始める。時代の流れに翻弄されながらも懸命に生きる人々を描く感涙の時代小説。(解説・末國善巳)

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名残の花(新潮文庫) のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2023年11月09日

    「妖怪」と恐れられた元南町奉行の鳥居耀蔵。
    失脚し、23年もの幽閉の後、目にしたのは
    明治なり「東京」とかわった街の姿だった・・・

    老武士の憤懣
    能役者たちの矜持

    それでも生きていかなければならない人々を描いた良作

    0

    Posted by ブクログ 2022年12月14日

    202210/面白かった!鳥居耀蔵になんならちょっとした愛嬌も感じるほど、さすが澤田瞳子うますぎる…。感涙と胸アツの読後感、名残の花というタイトルも納得、見事だ。

    0

    Posted by ブクログ 2022年10月19日

    鳥居耀蔵を主人公にしたら、一筋縄ではいかない作品になるだろうと思ったけど、さすがに、澤田さん、非常に面白い話だった。歴史は一面からばっかり見てはいけないということだろう。

    0

    Posted by ブクログ 2022年10月10日

    レビューに入る前に少しばかり前置きを。

    以前読んだ『咲かせて三升の團十郎』にて、歌舞伎など娯楽全般を取り締まった南町奉行 鳥居耀蔵。『咲かせて…』ではさすが團十郎一座の天敵とだけあって、話し方は陰湿、目つきや顔色もとことん悪かった。舞台であれば、青い隈取りが施されているに違いない…
    しかし意外にも...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2022年10月10日

    明治初期の 負け組となった人々の矜持

    古いとき新しいとかではなく 自分の信じることをすれば良い

    物事を大局から見ることができる人が どれぐらいいるだろうか。

    0

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