澤田瞳子のレビュー一覧

  • ふたり女房 京都鷹ヶ峰御薬園日録

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    瞳子さんの作品は、ほとんど読んでいて、
    「京都鷹ヶ峰御薬園日録」は未読(続編も)だった。
    光格天皇(119代)の時代、
    この時代の江戸ものは時代小説によく書かれるが、
    禁裏のある京都を舞台にしたものは、あまり読んだことがなかった。
    幕府が開いた鷹ヶ峰御薬園は、広大な薬草畑を持つ薬草園で、
    京都市北区鷹峰藤林町に顕彰碑が立っているそうだ。
    小説の流れがやや固く、先が読めてしまうのが残念。連作短編になっているが、
    一冊としてのフィニッシュが物足りなかった。
    でも、美しい言葉を選び取って纏める瞳子さんの瞳子さんの作品は好きだし、良書だと思う。

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    2024年04月19日
  • 月ぞ流るる

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    権力争いがメインだと思うけれど、私には筆の力を感じた。何かを書こうとする主人公、書物で師弟関係を結ぶ主人公と頼賢、和歌を詠む習慣。

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    2024年03月23日
  • 月人壮士

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    奈良時代の話がまず新鮮だった。固有名詞が難しすぎるけど慣れたら読みにくくない。100ページくらい進んでからやっと、「首さま」が聖武天皇だって気づいて自分でも遅すぎると思った。

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    2024年02月27日
  • 火定

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    天平の時代の天然痘パンデミックの話
    これが出版されたのはコロナパンデミックの前
    起こる事態が想像できすぎて辛い。
    よく生き残って今の命に繋げてくれたなと思う、先祖様。

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    2024年02月25日
  • のち更に咲く

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    藤原保輔盗賊だった話を題材にした物語でした。本当なんですかね…?まあ、いつの時代もグレる奴っていたのでしょうが。和泉式部は色ボケおばさんみたいだし。
    主人公らが盗賊の一味に同情的なのですが、わたしは全然共感できませんでした。いくら恨みがあるからって、盗みをはたらいていいわけじゃなかろ?人を殺めたりもしたろ?なので星3つ。気持ちの良い終わり方ではなかった。

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    2024年02月18日
  • 月人壮士

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    螺旋プロジェクト4冊目。

    聖武天皇崩御に際し、すでに明らかになっている遺詔のほかにあるのでは?と周辺に聞きまわる物語。

    章立ては話を伺った人が一人称で話している。

    山の一族天皇家に海の一族藤原家が絡みついていく様子が生々しい。

    この時代から藤原摂関家が席巻していく。

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    2024年02月07日
  • 若冲

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    絵が好きだ。若冲の絵が好きだ。ニワトリが片足でジョジョ立ちでカッコつける絵がカッコいい。ジョジョは厨二のカッコよさ。とわいえ、かの上野の展覧会に5時間並んだ御仁のなかでも絵を「厨二」「ジョジョ」と評して愛でる世代は少ないだろう。何が言いたいかと言うと「絵の愛で方は人ソレゾレ」ということ。書評なのに何故こんなに絵画愛を語っているかというと、この本に出会うとは、小生では一生思いつかない「絵の愛で方」を発見することになる。まさに若冲大好き大好き溢れ出る想像力の果てに壮大なストーリーが出来ちゃった、って感じ。ここまでくると史実か否かを問うのは野暮。これは伝記ではない。人物評ではない。絵へ愛だけ。ある程

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    2023年11月10日
  • 駆け入りの寺

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    202306/最初は登場人物がわかりにくかったのと、文中()での注釈説明文が世界観を邪魔するので読みにくかったけど面白かった。この舞台でこの展開を作り出すのは澤田瞳子ならでは。

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    2023年10月25日
  • 吼えろ道真 大宰府の詩

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    菅原道真のイメージが180度変わる。人間とは、本当はもっと人間臭くて渋といものなのかも知らない。
    その時代の太宰府が、今日の都に真似て坊城制をとっていたこと、想像もつかないくらい国際色豊かだったこと、新しい発見だった。

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    2023年10月05日
  • 火定

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    天平の平城京で巻き起こった
    天然痘パンデミックの話。

    本望でなく医療に従事している名代と
    志を政治に翻弄され
    医者としての役目を放棄した諸尾。
    ふたりを軸に都の混乱が
    どうやって広まっていったのか描かれる。

    どのキャラも二面性があって
    諸尾を詐欺に引き込む有須は悪党だけど
    同房だった虫麻呂を見捨てないし
    懸命に治療を続ける施療院の関係者でも
    いざ自分が罹患するかもと思ったら
    恐怖で逃げ出す。

    さまざまな人間の業があらわになって
    しんどい展開ではあったけど
    そんな中で生きていくことの力強さも
    感じられた物語でした。

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    2023年09月05日
  • 月人壮士

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    螺旋プロジェクトの2作目。主役は聖武天皇。
    完全な皇統を目指しながら自らに流れる藤原の(海族)の血脈に感じる葛藤と絶望。
    色んな人の一人称で語られるそれぞれの首さまの見え方。
    結局その最期までその苦しみは解されず、それは石器時代から脈々と続く”族”の対立には、何人も抗えないという真理か、そしてそれはこの後も続く。

    こういう昔の物語は語りが読みにくく時代背景にも詳しくないので相変わらず苦手分野。
    けど読み進めるうちにそれぞれに見えてる天皇の苦しみが見えて、そしてみんなそれに気づいてて、苦しみがよく伝わる描写だった。

    どんな時代も、色んな見かた、見え方があるよなぁ。

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    2023年07月29日
  • 吼えろ道真 大宰府の詩

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    昨年末に読んだ「泣くな道真」の続編。

    道真が大宰府に流されてから5か月。
    今回は道真よりもその行動に振り回される太宰少弐・小野葛根の右往左往を楽しむ話。いつの世でも宮仕えの身はつらいね。
    その周囲で登場する生臭坊主の泰成、水城の門を護る三百樹、唐物商の善珠、相変わらず業突張りの幡多児など個性豊かな面々が楽しく、肩肘張った葛根が彼らと交わる中で徐々に己を顧みていくところが宜しい。

    葛根が支えているつもりの伯父、太宰大弐の小野葛絃の食わせ者振りもなかなかで、恬子が出てこなかったのが寂しいが、代わって葛絃の息子・阿紀が登場。小野家は逸材の宝庫だな。

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    2023年07月07日
  • 月人壮士

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    文章が好き ◯
    作品全体の雰囲気が好き ◯
    内容結末に納得がいった ◯
    また読みたい
    その他

    螺旋プロジェクト3冊目。
    澤田瞳子さんの作品、初です。
    歴史小説を読むのも久しぶり。
    日本の古代史に触れるのも久しぶりでした。
    学生だった当時は、きらびやかな貴族社会にあこがれをもって勉強していました。
    大人になってそれなりに知識経験を積んだ今となっては、
    一族の期待を背負っていた娘達の苦悩とはいかほどのものかと、
    光明子の一人がたりが胸に刺さります。

    聖武天皇の功績。
    「そうか、こんな見方もできるのか」と、ページをめくる手がとまらない。

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    2023年06月09日
  • 月人壮士

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    本作品では、思いっきり没入ができなかった。作品の舞台となっている時代背景をあまり学習していなかったためということもある。本書は、伊坂さんの殺し屋シリーズのように登場人物がそれぞれ一人称で語るスタイルで物語が進む。海族と山族の血を受けた天皇陛下の葛藤が物語の中心にあり、想像と違ったスタイルだった。

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    2023年06月07日
  • 月人壮士

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    螺旋シリーズとして読みました。
    内容も難しかったので表現はもっと現代的にしてもらったほうがよみやすかったかもしれない。

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    2023年06月06日
  • 吼えろ道真 大宰府の詩

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    澤田瞳子さんの初読みは、8年前に『泣くな道真 大宰府の詩』からだ。それから『孤鷹の天』『関越えの夜 東海道浮世がたり』『若冲』と読み継ぎ『火定』で(医療物が苦手)終わっていた。
    本作は『泣くな道真 大宰府の詩』の続編となっていて期待は裏切られなかったが、前作のような驚きは少なかった。
    道真が「人はな、畢竟他者を救うことも助けることもできはせぬ。人を救うのは己自身。おぬしはこれまで人に助けられ守られてきたと考えているのかもしれん。されどそんな時も真実、自らを支えてきたのは実はおぬし自身だったはずだ」と若い葛根を諭しながら、左遷された道長自身にも言い聞かせているのだろう。
    私もしっかり受け止めま

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    2023年05月05日
  • ふたり女房 京都鷹ヶ峰御薬園日録

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    連作らしく主人公を大事に描かれて過ぎている気がして楽しめませんでした
    生薬の知識が散りばめられていたのは良かったです

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    2023年04月22日
  • 恋ふらむ鳥は

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    額田王を描いた歴史小説。

    多くの人が額田王を主人公にした小説を書かれていますが、色覚異常という設定は初めて読みました。
    また、歴史好きには漢皇子や知尊や鯨など、日本書紀にちょこっとだけ名が出てくる人物をうまく使っているところがたまりません。
    ただ、せっかくの額田王なのに歌が少ないのが残念です。
    あと、物語の進行が流暢ではないのでちょっと読むのに時間がかかってしまいました。

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    2023年04月20日
  • 吼えろ道真 大宰府の詩

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    前作『泣くな道真』がおもしろかったので
    続きを読んでみました。

    博多津通いで鬱憤ばらしができて
    落ち着いた生活を送るようになった道真。
    ところが、帝に献上された輸入品に
    不審な点があるからと
    京から役人が来ることになり
    屋敷から出られなくなってしまうのだが。

    いやいや(笑)
    大人しくしてるわけないよねぇ、道真様。
    太宰府役人の小野葛根がイライラするほど
    余計に動き回っております。
    手に負えないけど、憎めないお人ですね。

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    2023年03月16日
  • 吼えろ道真 大宰府の詩

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    「泣くな道真」の続編。

    菅原道真が太宰府に流されて五か月経ち、『延喜』と改元されるのだが、その詔に道真を侮辱するような言葉が書かれていたため、大切な詔を怒りに任せて破いてしまう。
    前作に引き続き、イメージとは違う道真が描かれる。

    太宰府で失意の日々を過ごし、都へ帰りたい、帝のそばに戻りたいという思いだけの辛い日々を過ごしているものだと思っていたら、身分を偽り博多津で唐物の目利きをするために出歩くという楽しみを見つけている。
    妻は都にいるが、娘は一緒に住んでいるし、それなりに楽しんでいるようだ。

    この第二作では、その唐物を巡ってのとんでもない犯罪?陰謀?が描かれる。
    帝に献上される唐物が、

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    2023年03月04日