澤田瞳子のレビュー一覧

  • 満つる月の如し 仏師・定朝

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    仏像は大好きだけど、じゃあ仏師は当時どんな暮らしをして、どうやって仏像を作っていたのかはほとんど知らなかったなと思った。平等院に行くといつも飛天にばかり心を動かされてしまっていたけど、今度はちゃんとご本尊も拝観しよう。それにしてもこの時代の系図は複雑で誰が誰だかちょっとわからなくなった。

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    2019年01月28日
  • 与楽の飯~東大寺造仏所炊屋私記~

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    大仏建造現場の炊き出し名シェフと
    その周りの人達のお話。

    重労働には旨い飯、と妙な真実に気が付いてしまいました。

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    2019年01月06日
  • 与楽の飯~東大寺造仏所炊屋私記~

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    面白かったー。でも、陸奥での金産出の話は複雑。それで蝦夷たちがこれからどれだけ苦しめられるか、高橋先生の陸奥三部作大ファンとしては切ない。。。

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    2018年12月10日
  • 夢も定かに

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    平安時代の小説はよくあるけど、奈良時代のお話ってあんま見ないな?とおもいまして、発売してからずっと気になってた本。やっと読めた。
    専門用語が意外と多いし、人名も覚えにくいかもですが、内容はわかりやすいのでサクサク読めました。
    いつの時代も女は強い!
    男に頼らずに生きれる強さ、うちも身に付けたい。

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    2018年06月28日
  • 夢も定かに

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    聖武天皇の御代、つまり奈良時代を舞台にした本作。
    珍しいところに題材を取ったものだ。
    それもそのはず、著者は日本古代史を専攻していたというではないか!
    始めに慣れない読み方の登場人物や女官の位、皇族の名前などが一覧になっている。
    これは親切に、ありがとう、たすかります。
    これがないと読めないのだ。
    馴染みのない、采女やナントカの司(職場名)など、慣れてしまえば物語の面白さに気にならなくなるが、慣れるまではこの箇所に何度も戻る。

    18歳でもはや行き遅れ、10代で子を成すのは当たり前、愛人にだってなる。
    しかし処女信仰はまだなく、皆が性に奔放。
    かと思えば、男性も女性もキャリアを積めるのに、女性

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    2017年08月14日
  • 満つる月の如し 仏師・定朝

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    仏師を題材にした歴史小説は初めて読んだ。非常に興味深かった。歴史学者である著者の知識だけでなく、1000年も昔の情景を容易に想像させてくれるような描写に、感心しっぱなしだった。
    他の著書も全部読んでみたいと思った。

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    2017年04月05日
  • 夢も定かに

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    いつの時代も女はすべてと闘っている。
    友のために、家族のために、愛する人のために、なにより自分のために。

    ラストまで読んでタイトルの意味がすっと落ちてくるところもまた良い◎

    1300年前の彼女達もがんばっていた。
    残念なのは1300年経っても同じ理由で泣かなければならない女がいることかしら。

    嘆いてばかりはいられないから、せめて1300年後の後輩達のために、私達はまだ闘わなくては。

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    2016年12月25日
  • 夢も定かに

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    平城京のワーキングガールなんて軽く一言で済まされてるなんてもったいない。
    若子、笠女、春世とそれぞれモデルがいるようだし、当時の女性は堅苦しく生きにくい面もありつつ、それでも生き生きと己の道を模索する姿が読みやすく共感しやすく描かれており面白かった。

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    2016年11月01日
  • 星落ちて、なお

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    直木賞受賞作。
    不世出の絵師を父に持った娘が主人公。父から絵を仕込まれながら、父ほどの才がないのを自覚し、亡き父に反発しながらも絵と離れられず、絵師として生きる女性のお話。
    亡き父や絵というものへの思いや理解が、生きていく中で変わっていく。

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    2025年11月23日
  • 京都はんなり暮し 〈新装版〉

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    生まれも育ちも京都の著者。
    はんなりとは裏腹、まま尖っているw
    著者曰く、京都に対して世間の認知がそこそこズレているらしく、そのもどかしさや京都に誇りを持っているからだろうと察する。
    歴史や所以などの解説が多く、読んでいて知見が広がる。

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    2025年11月21日
  • 京都の歩き方―歴史小説家50の視点―(新潮選書)

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    京都出身京都在住の作家さんによる、京都をキーワードにした、歴史も遡る蘊蓄エッセイ。

    さほど面白くはない。博学であろうとは思うが。

    大阪出身で京都に勤務していたこともある身からすると、まあ地名で親近感を感じることがあるのであるがそれだけかな。

    ご本人、ご両親は中部地方の出身であるらしく、生粋の京都の方から見れば全然京都人ではないようではあるし。

    まあ、良くも悪くも、洛中はそう言うところ。

    で、京都人は京都の観光地に行かないと言ってるが、ぼくが付き合った京都の方は、大概言ってたよ。金閣寺以外は。金閣寺も、一回くらいは行ってたんかな。
    ま、人それぞれ。

    生々しさが全然ない京都の歩き方だっ

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    2025年11月13日
  • 星落ちて、なお

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    さすが賞をとっただけあるな。文章上手いし読ませる。
    ぽん太嫌な女だったなぁ。八十五郎、人って変わるもんなんだよねぇ。

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    2025年11月06日
  • 梧桐に眠る

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    吉備真備や玄昉とともに、遣唐使船に乗り込んで日本に渡ってきた袁晋卿が、藤原広嗣の客人になり、市井の人々と交わりながら、痘瘡の病禍を乗り越え、力強く生きていく物語。

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    2025年10月11日
  • 名残の花(新潮文庫)

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    明治になって、丸亀藩での蟄居閉塞から解かれた鳥居耀蔵の話。蛮社の獄首謀者鳥居耀蔵は好きじゃないので、どうしても癇癪爺さんにしか見えなくて楽しめなかった。

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    2025年10月09日
  • 泣くな道真 大宰府の詩

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    菅原道真公がこんなんだったらいいのに、と思わせる話だった。ちゃっかりあの歴史的美女も。
    太宰府行ってみたくなった。

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    2025年10月02日
  • 星落ちて、なお

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    ネタバレ

    力作。
    実在の人物で明治大正と激動の時代を生きてきた絵師。
    絵にも流行が有り流れに逆らうように生きるのは厳しい。
    あまり知られていない人物がおられることを感じた。

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    2025年09月27日
  • 火定

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    ある歴史番組で解説されていた澤田瞳子さんをみて、読んでみようと思いました
    まさに天平のパンデミック!
    未知の病気に人々は怪しげな神を祀ったり、病気を持ち込んだ異国の民を集団で襲ったり、コロナの時のように世間はパニックに。遥か昔にも同じようなことが起き、人と人が信じられなくなる
    恐ろしいことだ
    医者として如何に唾棄すべき相手であろうとも、病に臥した者には憎悪を解き、その病を癒すことに力を尽くさねばならぬ。医師とは何か、治療とは看病とは
    コロナ禍を経て、読むべき一冊だと思いました

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    2025年09月13日
  • 赫夜

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    ネタバレ

    富士山の噴火のすさまじさ,天災を前にしての無力感と立ち向かう人たちの生きることへの想いなどが伝わってくる.主人公の世を恨んでばかりいる気持ちが始めは鬱陶しかったが世間を知ることで少しずつ成長し変わっていくところ,人間にとって環境がどんなに大切かがわかる.
    最後の方の坂上田村麻呂と阿弖流為のエピソード,その後の人生を知っているだけに哀しい.

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    2025年08月16日
  • 京都の歩き方―歴史小説家50の視点―(新潮選書)

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    「歩き方」というほど、うろついてはない。
    でも京都にまつわるエッセイとして
    いろいろおもしろかったです。

    タケノコが果物扱いだったという話や
    京都のお土産物の話など
    京育ちで、時代小説を書く資料にも
    身近に接している著者の視点が楽しい。

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    2025年08月12日
  • 孤城 春たり

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    ネタバレ

    幕末の備中松山藩の山田方谷を中心とした群像歴史小説。

    幕末の幕府方で板倉勝静といえば、歴史好きの人には良く知る名前だと思います。
    備中松山城といえば天空の城としても有名なのも知っていました。
    がしかし、彼の藩が備中松山で彼とその藩が幕末にどうなったかを知りませんでした。
    本書は山田方谷が中心ではありますが、その周辺人物の視点で話が進みます。
    前半の三つの章は時代小説的で、後半の二つの章で幕末色が濃くなり歴史小説的となっている展開が面白いです。
    この構成により方谷の人々が不通に暮らすことの大切さという考えが自然と読者に沁み込んでくると思います。
    山田方谷ゆかりの歴史上の人々がたくさん出てくるの

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    2025年08月03日