遠藤功のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ローランドベルガー会長による著作。
ブランド論としては、特に新しいものはなくアーカーなどによって提示された理論を、わかりやすく書き直したものという感じ。日本企業がプレミアム市場において存在感が無いという指摘とともに、そんな中で挑戦する日本企業の事例を巻末にいくつか挙げている。
・プレムアムかどうかは作り手が決めるものではなく、あくまで顧客が決めるものである。
・プレミアムに必要なものはロゴではなくストーリーである。
・伝統とは革新の連続である。by虎屋17代目
・プレミアムは消費者の「経済的豊かさ」に「欲望の質」が加わることによって形成されていく。
・バブル期にもブランド市場が大きく拡大したが、今との違いは、商品選択の基準が他人の尺度ではなく自分に合うかどうか、自分がどう使うかということにシフトしていることである。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ本当に大切なのは創造ではなく代謝。
新しいものは衝突から生まれる。
会社は
経済体・共同体・生命体・・・人をど真ん中に置く
「熱」・・・老化とともに失う
共有から共感へ
原点に戻る
新たな理想
「理」戦略レベルと実行レベル
「情」一人一人の心
三菱電機:強いものを強く
中外製薬:中期戦略提携
SOMPO:代謝
良品計画:合理的実行
東レ:スピード
デンソー:ナレッジワーカーの現場力
赤城産業:言える化(聴ける化)
アキレス:課長の気づき
VUCAアンストラクチャー状況下のケイパビリティ
スピード
チームワーク
対応力
徹底力
粘り
ミドルアップ・ミドルダウン
経営者
Agitator
Compass
Conductor
Producer
不完全なリーダーの魅力 -
Posted by ブクログ
■大前提:社会の成熟化に伴い、大量生産・大量消費の経済から、プレミアムなスマートな消費へと変化した。
■プレミアムとは
・「プレミアム」とはプラスαの価値。プラスαの価値は「機能的価値」「情緒的価値」の2つから構成される。
①機能的価値
・消費者が商品やサービスから享受する本来的な価値の部分。
→作り手の主観から生まれる、レベルの違う上質感を提供しなければならない。
②情緒的価値
・その商品を手にすることによる精神的な満足、オーナーとしての誇り、作り手に対する共感などの部分。
→ストーリーを紡ぎ、共感してもらうことが必須。
■価格
・作り手の論理で決定すべきもの
・フラッグシップモデルで頂点価格を決める。
→フラッグシップというスーパープレミアムがあるからこそ、手ごろなプレミアムの価格帯の値付けが可能になる。
■戦略を考える上での前提
プレミアムというのは差別化戦略ではなく、「プレミアム・ニッチ」という隙間を狙う集中戦略。
ニッチ戦略を成立させるための3つの要素は以下。
①たくさん売ろうとしない:販売チャネルは限定する
②「カスタマー」ではなく「ファン」を作る:作り手の主観を受け入れてくれる人(ファン)を作る
③「マーケティング」ではなく「ストーリーテリング」
■戦略の8つの原則
以下の要素を外さない
①「作り手の主観」こそがプレミアムの命
②常に「モダン」であり続けること(原点は残しつつ進化を続ける)
③派手な広告・宣伝はしない(本物は派手な宣伝をしなくても、わかる人にはわかる)
④飢餓感・枯渇感を醸成する(大衆化せず、希少化する)
⑤安易な拡張は行わない(下手に中価格のブランド展開をしない)
⑥チャネルを絞り込む
⑦細部にこだわる(例えば包装、店舗のデザイン、店員の制服など、顧客の目に触れる全てにおいても、一貫性と完璧性を追求すべき)
⑧グローバルを目指す -
Posted by ブクログ
高級品と低価格帯の商品が売れ、中間価格帯の商品が苦戦。その原因は、格差社会が進んだことではなく、同じ消費者でもこだわる消費とこだわらない消費への二極化が進んでいるためである。
商品平均単価と商品グレードでセグメンテーションしたときに、自動車・宝石などの高平均単価の高グレードでは欧州勢が圧勝しているが、中~小の平均単価の高グレードでは、プレミアムモルツ、TSUBAKIなどの製品が出てきている。
単にプレミアムなだけではなく、アイデンティティ・プレミアムが重要で、そのためには高価、希少、選別の3要素が必要。マーケティングよりもストーリー・テリングが重要となる。
8つの原則
・「作り手の主観」こそがプレミアムの命
・常に「モダン」であり続ける
・派手な広告・宣伝はしない
・飢餓感・枯渇感を醸成する
・安易な拡張は行わない
・販路を絞り込む
・細部にこだわる
・グローバルを目指す -
Posted by ブクログ
【真の力をつけるための勉強法】
A.日本人にMBA はいらない。その理由は、次の2 つに集約できる。
①ほとんどの日本企業は、MBA の価値を認めていない。
②日本のMBA の「質」が低すぎる。
B.次世代ビジネスリーダーを目指すのであれば、MBA の代わりに、次のような勉強をするとよい。
①基礎を身につける勉強:経営の「原理原則」を押さえ、自分なりの思想を確立させる。
②潮流についていく勉強:世の中の潮流についていくため、新聞などを丹念に読み、鮮度の高い情報や知識を得る。
③現場で感度を磨く勉強:お手本となる「非凡な現場」を訪ね、何を大事にし、何に取り組んでいるのかを知る。
④アウトプットを生み出す勉強:企画書を書いたり、自分の考えを人に話したり、教えたりする。 -
Posted by ブクログ
日本企業に特に好まれて使われる「現場」という言葉の定義、経営上の位置付け、特性を述べた上で、強い現場を作るには何が必要かを様々な企業の成功例/失敗例を用いながら説明しています。
私の現在の仕事が現場にどっぷり浸かる類のものなので、読んでいて非常に興味深かったです。現場を戦略を遂行するエンジンと捉え、その強化の為には、常に現状に疑問を抱き、全体最適を視野に入れ、問題を見える化させ、改善のサイクルを継続して回していくことが重要であると説いています。
企業のパフォーマンス=戦略の質 × 実行力
だということは、多くのビジネスパーソンが認識していると考えますが、
本書の主張としては戦略の質より実行力の方が重要であるとしており、私の実感としても、
企業のパフォーマンス=戦略の質 × 実行力^3
ぐらい決定した戦略を粘り強く実行していく力が大切だと感じています。それと同時に、その実行力である現場力を鍛える為に、常に現状に疑問を抱き改善を進めることや、一度決めたことを愚直なまでにやりきることが如何に難しいか実感している為、強い現場を構築すれば、それが企業の競争力の原泉になり得ると再認識しました。 -
Posted by ブクログ
事例に裏打ちされた現場の具体例が非常に腹に落ちる。理想論ではなく、あくまでも現実論に立っているので、理解の助けになる。自分の置かれている立場と合致するわけではないが、現状からどのようにして「非凡な現場」に変革していくかを考えるのに参考になる。ただ読んで終わりにせずに、自分が何ができるのか?どこから手を付けようかと考えていきたい。これからリーダーになる人や、すでにリーダーや経営者になっている人には参考になると思うが、現場と一体になっているような小さな会社にはちょっと合わない部分もあるかも…会社の規模が大きければ大きいほど、参考になると思う。
-
Posted by ブクログ
机にしがみつき自ら動こうとしない日本人ビジネスマン。他方、中国勢、韓国勢は常に動きながら判断し決断を繰り返している。内向き志向が強まり、行動力は劣化、弱体化している。不透明で不確実な時代だからこそ、行動することで初めて獲得できるものがある。行動を起こし何かに挑戦すれば挫折はつきもの。決して思い通りにはならない。ネガティブなことが必ず起こる。苦しみながらもネガティブをポジティブなことに変換することによって人間は成長する。挫折を乗り越えるための8つのキーワード。捨てる力、迷う力、忘れる力、ふられる力、知らない力、怒る力、失敗する力、落ち込む力。一見ネガティブと思われるこれらのことは実は人を成長させ強くする追い風。本書には果敢に行動するときに頼りになるこれら8つの力について紹介されている。泥まみれの直接経験こそが人を鍛える。挫折への耐性を高めればこその成就。肝に銘じたい。