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早稲田大学ビジネススクールの人気講座「現場学」を単行本化。トヨタ、花王、ドン・キホーテなど「強い企業」は皆「強い現場」を持つ企業だった! その現場力の実践的な鍛え方を伝授。
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Posted by ブクログ
会社の工場長に進められて読んだ本です。労働災害が多くなってきた時に現場力が落ちてきていると、工場長から伝えられ、現場力ってなんだ?から興味を持ちました。現場力とは組織の中にある主体性をもった問題解決能力と理解しました。内容が経営者は勿論ですが現場作業者にも勉強になることが多く、現場作業員に希望が持て...続きを読むるモノでした。
"本書のポイントを記載しておく。 ○強い企業の条件 ・企業活動の実態に目を向けること。強い企業は、競争戦略、オペレーション、リーダーシップの三要素の品質を高める努力を続けている企業。 ・競争戦略は身の丈にあったものであるべき ・正しい戦略を正しくやりきることが、経営 ○現場力とは何か ・...続きを読む戦略を軌道修正しながら遂行する組織能力で、現場で起きる問題を能動的に発見し、解決する。=現場力 ・すべての業種、すべての機能に現場力は存在する。その優劣が競争力を左右する ・組織機能として現場力を磨かなければならない。 ・現場力は、品質、コスト、スピード、持続性の四つの物差しで測れる。 ○エクセレンス ・現場力が競争上の優位性にまで高められていることをオペレーショナル・エクセレンスと呼び、持続力の長い優位性を企業にもたらす。 ・?業務効率性の実現によるコスト優位性?現場主導による顧客価値創造、これら二つで卓越した現場力を手に入れろ ○現場 ・経営には現場を鍛える責任がある。経営と現場が一体となり、組織学習を繰り返すことで強い現場が作られる。 ○競争戦略と現場力 ・戦略と実行は一体で考えないといけない ・頭でっかちに戦略ありきではいけない。答えは現場。 ○強い現場の条件 ・手法やツールだけに頼ってはいけない。企業哲学のレベルまで現場力を昇華させないといけない。 ・タコツボ化した組織は、意識的にツボを割る努力が必要。異質のぶつかり合い、健全な対立こそが、現場力を高める起爆剤。 ・現場の意思、責任感が現場力の推進力。失敗する権利を委譲しよう。 ・PDCAサイクルを回し続ける。5回のWhyで、問題の源流までさかのぼり、真因を特定すること。 ・プロセス、問題点、結果、知恵の四つが見えることで、現場の進化が生まれる ・ぶら下がる人間をなくし、主体性を持たせるには、小さなチームを数多く作ってたくさんの神輿を担がせるのが最も有効。小さなチームに責任と自由度を与える。主体性と責任感を持ったチームを作る ・経営の意思で継続し続けること ○強い現場をどうつくるか ・未来に標準を合わせ、現状を前向きに否定する。 ・個の仕事、チームの仕事、部門をまたがる仕事の順で否定していく。 (廃止?内容の変更?やり方の変更?) ・インフォーマルなコミュニケーションを重視せよ。組織の枠を超えた交流により、業務連鎖に血が通う。 ・改善とは自主的に業務の在り方を考え、課題を発見し、解決を導き出す活動。 自分の業務、前後の工程を視野に入れた業務、組織・会社全体への効果を上げる業務 ・改革は5~10年単位で行うビジネスの仕組みの構造的変革 改善と改革は共存 ・20%の人間に改善魂を植え付ける。現場力という組織能力が生まれる 明日から、自分の仕事に直結して、自らの課題解決に生かすべく、何度か読み返す。"
改めて現場の大切さを認識。現場を自分の目で実際に観察しないとわからないことはたくさんある。現場をしっかり管理する意味でも現場とのコミュニケーションはちゃんと取らないといけない。
イノベーションの解的には、創発的な取り組みの重要性、ビジョナリーカンパニー的には弾み車の継続的な回転。「現場力」というものは、大きな差別化を生み出す。これは他社が容易にはまねし難い「強み」となる。非常に興味深い内容でした。 "結果を出したケースを見ると、戦略を実行する立場にいる現場の人た...続きを読むちが、きわめて高い「当事者意識」を持っていた。"
かなりの良書。現場力をつけるるためのノウハウが実例とともに体系だって紹介されている。何か店舗経営で悩んだ時に非常に頼りにできるといっても過言ではないのでないでしょうか。
早稲田大学ビジネススクールを担当される遠藤功氏の著作、「見える化」などビジネスの現場に視点を置いた”現場学”。アルファベット3文字のトップダウン管理手法ではなく、利益を生み出す現場が自ら考え、知恵のサイクルを回し続ける組織にしていくにはどうすべきか。
業績の良い強い企業を作るためには、実際に仕事を行う現場が優れていなければならない。 当然の話だが、会社ごとに仕事の内容やすすめ方は違うので、あまりこのあたりのことは着目されていなかったように思う。 ・現場のオペレーションの優劣が、企業の業績を大きく左右している。 ・戦略と実行は一体で、戦略の中に実行...続きを読むが担保されていなければならない。 ・現場が自律的、能動的に動く組織風土を作ることが大事。 ・改善は、やりきるだけではなく、やりつづけなければならない。 コンサルタントとしての著者の長年の経験から、いかに現場のオペレーションや、マネジメントが大事かを、たくさんの実例とともに書いてあり、得るところが多かった。
戦略の「実効性」とは「適社性」「納得性」という二つの要素で構成されている。つまりは、自社の「持ち味」にマッチしており、「経営のトップから現場に至るまでの全員が理解し、共感する『腹に落ちる』競争戦略となっていること」が有効な戦略の条件であると筆者は主張する。 「腹に落として」理解してもらうためには、...続きを読む価値観・行動規範を定め、ブレなく粘り強く関係者に働きかける。そして、みこしにぶら下がるだけの人を排除するためにチームを細かく分け、目標を設定する。 他にも「業務連鎖」の観点から業務のチェーン全体の品質を上げる目的で部分最適となりがちな社内の壁を取り払う。問題を発見するために数値化を行うなどの実行力を鍛える施策が説明されている。 書かれている内容自体に目新しいことはなく、他の本でも書かれていることではある。しかし、コンサルの本にありがちな横文字の列挙ではなく、具体的な事例やメッセージを挙げながら分かりやすく説明しており、読んでいて「腹に落ちた」。
友人の薦めもあり購入。 外資系コンサルの社長の著書なのですが、珍しく製造業出身のコンサルタントの本です。 今まで自分が現場の人と関わってきて、いろいろと考えてきた事や分からなかったことが一冊に詰まってきました。 特に、最初の章で描かれている現場を頂点とした逆ピラミッドの解説は言われてみれ...続きを読むば当たり前のことなのですが、なかなか頭に入れて仕事ができていないことが多いので大変ためになりました。 製造業で生産現場と関わる人必読の一冊です。
日系大企業の方には刺さりそう。 遠藤さんの本は泥臭さが溢れていて、いいね。 一方で現場力でトレードオフを超越、ということも書かれており、ここはポーターの競争戦略理論と相反する点と感じた。そこもある意味日本的ではある。(ポーターはトレードオフを容認する立場と理解) 【メモ】 ・経営品質の3要素 ①...続きを読む競争戦略の品質 ②オペレーションの品質 ③リーダーシップの品質 ・企業のオペレーションには、戦略を軌道修正しながら遂行する「組織能力」が内包されている。現場で起きる様々な問題点を能動的に発見し、解決する。その力こそが「現場力」である。 ・現場力を測る4つのものさし ①品質 ②スピード ③コスト ④持続性 ・現場が主体性を取り戻すトリガーとなるのは、5%の各人材である。愚直さ、粘り強さを重視して、登用、育成せよ。 ・強い現場をつくる7つの条件 ①企業哲学としての「現場力」 ②脱・事なかれ主義 ③主権在現 ④自律的サイクル ⑤見える仕組み ⑥オルガナイズ・スモール ⑦継続する力 ↓ 【7つ道具】 業務連鎖 人 場 組織 業績評価 情報技術 基本哲学 ・経営者の役割 ①信頼する、任せる ②監督する、鍛える ③手本を見せる
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現場力を鍛える―「強い現場」をつくる7つの条件
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遠藤功
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