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日本を代表するビジネススクールで13年間教鞭を執った著名コンサルタントの結論は、「日本人にMBAはいらない」だった――。 誰もが驚くMBAの実態から、真の市場・社内価値の高め方まで、いますべてを語る!
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Posted by ブクログ
働きながら、通信制大学の学士編入をしようか大学院入学をしようか迷っていた時に読んだ本です。 日本企業の会社員だと歳を重ねないと経験できない「経営」を理解するために、中堅の自分が今できることを模索していましたが、自分は筆者のターゲットにドンピシャだったようです。私にとっては学びの方向性を見出す示唆に富...続きを読むんでおりとても参考になりました。
タイトルは過激だが、MBAの意義・役割をとても深く分析していると思う。この本を読むことで、どんな人がMBAに向くかが良く分かると思う。
MBA(経営学修士)の是非について述べた一冊。 海外のMBAはともかく、日本の大学のMBAはあまり価値がないと述べており、かなり辛口かと思いきや、その実情を知るとなるほどと思えた。 また、MBAの教授の立場からということで海外の事例も含めて、非常に説得力があった。
国内MBAの現状について説明してくれているのでMBA進学を考えたことがある自分としては参考になった。早稲田大学MBAの元教授ということもあって説得力があった。 国内のMBAを行こうと悩んでいる人は批判的な意見も理解する意味で読むといいと思った。
実際に日本の大学のMBAを卒業した身からするととても的を得た内容。大学側も企業側もMBAに対する価値がまだまだ認識されていないのが現状だと思う。
【真の力をつけるための勉強法】 A.日本人にMBA はいらない。その理由は、次の2 つに集約できる。 ①ほとんどの日本企業は、MBA の価値を認めていない。 ②日本のMBA の「質」が低すぎる。 B.次世代ビジネスリーダーを目指すのであれば、MBA の代わりに、次のような勉強をするとよい。 ①基...続きを読む礎を身につける勉強:経営の「原理原則」を押さえ、自分なりの思想を確立させる。 ②潮流についていく勉強:世の中の潮流についていくため、新聞などを丹念に読み、鮮度の高い情報や知識を得る。 ③現場で感度を磨く勉強:お手本となる「非凡な現場」を訪ね、何を大事にし、何に取り組んでいるのかを知る。 ④アウトプットを生み出す勉強:企画書を書いたり、自分の考えを人に話したり、教えたりする。
MBAを取得する事による無駄を回避するにはとても有意義な本。今までMBA取得者で優秀な人に会った事がない理由が良くわかった。
真の力をつけるための勉強法 1原理原則を知る 名経営者の考えや行ったことを知る 会計や法制度などビジネスの基本を知る MBA の知識(マーケティング、人材管理、組織論、競争戦略など)等基本コンセプトを知る 2時代の潮流を知る 世の中の動きを敏感に察知する。 日経新聞の読み込み 3現場で感度を磨く 他...続きを読む社、他業界に自ら飛び込む 4得られた知識をアウトプットする 企画書にまとめる、プレゼン、人に教える、論文にするなど
日本の大学のMBA取っても意味ないですよ、という本。 言わんとすることは分かるが、体系だって学ぶことは意味があるのではないかと思った。 なんでこんな本を出したのだろう。 自己否定にならないのだろうか。
結論を言おう、日本人にMBAはいらない (角川新書) 2016/11/10 教員評価を厳しく行い、ダメな教員は去れ! 2017年1月28日記述 著者の遠藤功氏は1956年東京都生まれ。 1979年に早稲田大学商学部(専攻は国際貿易論、田中喜助ゼミ)を卒業後、三菱電機入社。 米国ボストンカレッジ経...続きを読む営大学院にてMBA取得。 1988年約10年お世話になった三菱電機を退職 2005年早稲田大学ビジネススクール教授就任。 2016年3月、早稲田大学を退任。遠藤研究室の卒業生101名を教える。 著者が指摘する日本人にMBAがいらない理由として 1ほとんどの日本企業は、MBAを認めていない 2日本のMBAの「質」が低すぎる と指摘している。 著者は定年70歳まで10年以上残っているにも関わらず早稲田大学ビジネススクール教授を辞めたのだという。 自分の母校の大学、学部でも他校へ移る教授はいたものの辞める人はまずいない。 (Yahoo!研究所に転職した若い准教授はいた) 理由として遠藤氏は日本のMBAという不完全な装置では優れた経営者、ビジネスリーダーを 育てることは出来ないこと、そんな金メッキの勲章には何の価値もないことを認めざるを得なくなった。 その為、去る判断をしたのだという。 これまでもMBAに関しては厳しい指摘をする人もいるにはいた。ただそれは外からの指摘だった。 ビジネススクール教授がその価値を否定するのだから大変なことだ。 自己否定以外の何でもない。しかし厳しい指摘を世の中に訴えたかったのだろう。 また国内MBAに対する警鐘でもあると思う。 遠藤氏の厳しい指摘を正面から受け止め真剣に改革をしなければ今の法科大学院や会計大学院のような未来が国内MBAにも待っているだろう。 (たぶん無理だろう。だから著者はWBSを辞めたのだろう) 理由としては第三章に書かれている教員評価を厳しく行い、ダメな教員は去れにある。 米国、中国の長江商学院ではテニュアの資格を得る為に相当の努力をしている。 日本はきわめて安易に教授、准教授に採用されている。 教員評価を厳格に行い、ダメな教員は去っていくという新陳代謝を促進しなければ日本のビジネススクールの質を高めることは出来ない。 ⇒全くその通りである。これはビジネススクールだけではなく日本の大学という組織全てに 当てはまる本質的問題であると思う。少なくとも授業評価の結果を教員の査定に結びつける必要はあろう。 定員割れ状況も法科大学院、会計大学院よりは多少はマシではある。しかし有名大MBAでもほぼ全入状態になりつつあるとのこと。 中央大学大学院戦略経営研究科戦略経営専攻 募集80人 受験者72人 合格者64人(2015年) 関西学院大学大学院経営戦略研究科企業経営戦略コース 募集70人 受験者64人 合格者60人(2014年) 南山大学大学院ビジネス研究科 募集40人 受験者28人 合格者27人(2015年) *南山大学大学院ビジネス研究科は2017年度の新規募集を停止 印象に残った文章を紹介してみたい。 1990年代に数校にすぎなかった日本のビジネススクールは2000年代に入り 専門職大学院制度創設により全国に次々に設置され現在約80大学、プログラム数で約100にも上る。それらのMBA取得者は毎年約5000人の規模。(米国は約10万人) しかしそのほとんどは分析屋を生み出すばかりである。 MBAを取得しても経営者にはなれない。経営者の仕事というのは、修羅場や厳しい状況をどれだけ突破してきたか、経験値がなにより大事だ。(玉塚元一氏) アメリカのトップスクールでMBAをとれば、年収2000万円も夢ではない。 一方、日本のビジネススクールでMBAをとっても、給与アップはほぼゼロ。 米国でMBAはいまや、キャリアアップしたいビジネスパーソンにとって必須のものとなっている。 米国でMBAが一般化し、それなりに認知される背景には、労働流動性の高さと熾烈な競争がある。 米国においてビジネスで成功しようと思えば、転職を繰り返し、キャリアアップするのが一般的である。 よい企業でよいポストを得ることをめざし、他の人たちと「差別化」するためには、 ビジネススクールでMBAを取得し、「箔をつける」ことが重要となる。 評判のよいビジネススクールでMBAを取得し、自らの「市場価値」を高めなければ、チャンスさえ与えてもらえない。 トップスクールには人が殺到する。トップ10スクールの合格率はわずか16.3%。 7人に1人しか合格できない「狭き門」だ。ほぼ全入に近い日本のビジネススクールとは雲泥の差である。 企業側の論理からすると、日本のビジネススクールを卒業したMBAを採用するより、 「第二新卒」を採用するほうがメリットが多い。たいした実力もないのに、 自分の「投資」に見合うポストや給与を要求しがちなMBAよりも、他社で初歩的な教育を受け、 まだ従順な「第二新卒」のほうが、はるかに使い勝手がいいからだ。 30単位そこそこの授業をとり、論文を書くこともなく手にすることが出来るMBA。 そんなものに価値があるはずがない。 国内MBAをめざす人の殆どはパートタイムMBA、 一通りの仕事は出来るがポストについていないという心理的余裕と将来的不安を 併せ持っている。その心の隙間を埋めるのがビジネススクール。 日本のビジネススクールで学ぶ学生の大半は、向学心はあるが野心は乏しい。 不幸にもMBAを取得した人への6つの処方箋 1MBAであることをひけらかさない 2履歴書でアピールしない 3横文字を使わない 4現場で汗かく仕事を志願する 5語学力を磨く 6勉強し続ける(ビジネススクールで学ぶ知識は初歩的かつ表面的なものにすぎない)
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