あらすじ
「経営戦略は企業経営において最も重要な根幹部分です。理に適った経営戦略なしに、よい経営をすることはできません。端的に言えば、経営戦略とは経営の『意思』であり、多様なステークホルダーとの『約束』です。どのような会社を目指すのか、どのような存在になりたいのかを意思表示し、株主や顧客というステークホルダーと約束するものが経営戦略なのです。」早稲田大学ビジネススクールで学生満足度No.1の白熱講義を紹介!【光文社新書】
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Posted by ブクログ
企業経営の本質は、「価値創造」にある
価値創造に成功しなければ、利益を上げることも!株主に還元することもできない
競争という環境下においては、顧客に「選ばれる価値」を生み出さなければならない
選ばれる価値とは、差別化された価値のこと
経営においては、経営資源を「傾斜配分」してこそ意味がある
「選択と集中」とは「自分たちがやらないことを決める」こと
経営において大事なことは「コストリーダーシップ戦略」「差別化戦略」「集中戦略」のどれを経営の柱にするかを明確化すること
日々のオペレーションを遂行する「現場力」こそが競争力の源
少し時代は古いが、経営戦略の本質を学ぶことができる
自分の勤めている会社で反映したい戦略が多く、掴みやすく参考になった
今後、業績検討や計画立案においてコストリーダーシップ・差別化戦略・集中戦略を意識する必要を感じた
また、自分達は選択と集中をやりきれていない。やらないことを決めていないから、いつまで経っても伸びないのではないかと感じた
Posted by ブクログ
経営戦略の基本をびっくりするくらい簡単に解説しています。
理論の解説とともに具体例も章の終わりに書いてあるので、理解が深まります。
早稲田大学の講義を書籍化ものですが、学生満足度No.1というのも納得。入門書としてこれほど良い本はないんじゃないでしょうか。
学生はもちろん新入社員にもぴったりですし、同僚や部下の会話に出てくる経営用語がいまいち理解できない方にもおすすめです。
社長が突然変な横文字を使いだしても、この本を読んでいれば安心です。
付くなり離れるなり、対処の基準になることでしょう。
Posted by ブクログ
経営戦略論ではなく経営戦略を教えてくれる本だと筆者は言っていますが、実際に大学で受講している経営の授業とは異なり、一章につき一つのケーススタディを載せてくれていて楽しく読めた。基本をさらっと学ぶことができたので満足です。
Posted by ブクログ
経営戦略の概観を学ぶには、良好な書。
18章で、講義のように トピックスをとりあげる。
たぶん 経営戦略は、このような手法か、
物語風にしないと 理解が簡単にはいかない。
つまり、経営戦略とは、正解も体系だった理論もないうえに
百花繚乱の観がある 経営戦略論。
それをさばくには、哲学よりも 編集力なんでしょうね。
そういう意味で、この本は 成功しているのではないか
と思われる。
具体例も 障りだけで もっと深めてほしいとは思うが
それは、欲張りなんでしょうね。
まずは、ザバッと 読めることが必要。
チャレンジャー戦略。
ニッチャー戦略。
参考になる ポイントは さらりとしているが
奥が深い。なによりも、情熱なんでしょうね。
経営戦略は 『仮説』という考え方が 正しいですね。
仮説検証という 基本的なスタイルが 経営活動の基本となりそうです。
カゴメの『畑が第1の工場』という泥臭さがいい。
残存者利益が 漁父の利と言うべきか。
Posted by ブクログ
著者は早稲田大学ビジネススクール教授。三菱電機㈱、米系戦略コンサルティング会社を経て、現職。
著書に「現場力を鍛える」「見える化」等多数。
人生において、さまざまな人の生き方や経験から得た学びや教訓が、自分自身がより良い人生を歩むことに資するように、経営戦略も「生きた事例から学ぶ」ことが重要である。
経営戦略がどのようなプロセスで生まれ、どのような結果をもたらしたか。事例の疑似体験により、経営戦略の本質と何かを理解する。そして、その本質から自社の経営戦略を編み出していくという実践の延長戦上で「経営戦略」とは何かを自分なりに会得するという学習プロセスを本書は設定し、「経営戦略」の本質を以下の18章にわたりレクチャーしている。
①経営戦略とは何か
②ゲームのルールを理解する
③グローバル競争と経営戦略
④選択と集中という考え方
⑤戦略代替案の考え方
⑥リーダーの戦略
⑦チャレンジャーの戦略
⑧ニッチャーの戦略
⑨経営戦略とは仮設にすぎない
⑩成長と経営戦略
⑪M&Aと経営戦略
⑫現場起点で経営戦略を立案する
⑬起業と経営戦略
⑭経営戦略の実現性
⑮破壊と創造
⑯資源ベースアプローチという考え方
⑰残存者利益という考え方
⑱フレームワークに使われるな
18にわたる講義形式で進められる本書。
教科書といっても知恵ありきではなく実例から全てがスタートする。それにより知識をあらかじめ持ち合わせている人にとっては理解が深まり、初見の人についても問題なく知識がすっと頭にはいるように構成されている。
知識のみでは実務に役立たたない。
実務ばかりだと体系的な学習が困難。
そんな二つの問題を上手に克服できるような素敵な一冊。
教科書というだけあり、入門書としてはおすすめできる。
Posted by ブクログ
ビジネスのなんたるかが「なんとなく」わかりはじめた若手~中堅どころの社会人に最適ではないでしょうか。(自分がまさに中堅どころの社員だからなんですが)
「なんとなく」の理解を、しっかりした知識と言葉で体系立てて頭の中にインプットできます。
ビジネス上の何かしらの判断を下す時、その手助けをしてくれる良書です。
Posted by ブクログ
非常にわかりやすい。
僕は商学部の学生だから経営に関してある程度知っており、そもそも経営戦略というテーマは抽象度が高く非常に分かりづらいこともよく知っていた。しかし、この本は具体例を用いた説明で非常にわかり易かった。コンサルタントが書いた本だけあって、非常に論理的な説明であった。
企業の動きは戦略理論に基づき、かつ外部環境の影響を受けながら施策を施していることがよく分かる。そしてその施策の一つひとつには一貫した戦略があり、その目的にちゃんとベクトルが向いているのだと分かった。
この本は「強力なリーダーシップを発揮して、企業の方向性を明確にすることが大切だ」といった通説に対して漠然とした疑問を持っている人に特にオススメである。
Posted by ブクログ
早稲田大学ビジネススクールでもっとも人気の高い授業。経営戦略と聞くと何だか難しいイメージだが、事例を踏まえて戦略とはなんぞやと言うところを説明しているので、入門編としては最適な新書だろう。
そして、この著者のスゴいところは戦略策定の限界をも理解した上で、経営戦略の目的について言及しているところである。日本社会は長らく現場が主導権を取って、カイゼンやボトムアップ型の意思決定を繰り返してきた。成長期にはそれでも力技で何とかなったが、低迷期においてはやはりドラスティックに戦略転換を図る必要が出てくる。
起業において、0⇒1を創るフェーズでは戦略もへったくれもなくガムシャラにやれ、でも1⇒10を創るためには戦略が必要だというのは我が意を得たりという想いである。
Posted by ブクログ
永守さんの言葉がすごい。
「業績が悪化しているのは、従業員の心が病んでいるからであって
経営者が彼らの向上心に火をつければ必ず利益を生み出す」
そうだ。経営者がベクトルを合わせ、従業員一人一人を燃えさせると
違う結果が生まれるはずだ。
横浜ベイスターズの中畑監督がどれだけ、選手に負け犬根性をなくさせ
戦う気持ちを出させるか!?
原監督は、一流選手のあつまりの中でも、ベンチに座る選手を作らなければ
ならない。ベンチに座る選手が、燃えれば、チームは一丸となる。
いかに現場における具体的な優位性を仕組みに落とせるか。
チームをまとめ、仕組みを作る。
経営は従業員、一人一人が作り上げる。その一人、一人が強ければ
必ず会社も強くなる。
Posted by ブクログ
内容は初歩の初歩だが具体的なケースも豊富に取り上げられており、理解し易いような工夫がされている。
あまりに基本的でライトな内容ばかりだったので、少し拍子抜けしたところもあったが、わかりやすさという点では申し分ない。
Posted by ブクログ
入門書レベルだが、実例を多く取り扱っており、とても分かりやすかった。企業の戦略を立てる上で、自社の強みや弱み、市場の機会や脅威について分析するが、これは一個人にも言えることだと感じ、自分の実力を把握することの重要性を感じた。
Posted by ブクログ
まあ教科書ですね。よくまとまっている。経営の本質は価値の創造であり、持続可能な差別化が企業活動の目標であると。既知のことを集めてある本だけど、改めてこの教科書にあわないことをやっていることに気がつかされました。
Posted by ブクログ
著者がビジネススクールで行っている講義を文章化した作りで、15の講義と3つの補講からなる。
ケーススタディという形で、私たちがよく知っている企業の事例を紹介しながらその目的と成果にいて解説している。
「フレームワークを学ぶ意味は、フレームワークの考え方を学び、自分に合った最適なフレームワークを考える、そしてフレームワークで整理したものをユニークな視点から読み解くことにあるのです」
キーワード:
3C分析、SWOT分析、バリューチェーン分析、アドバンテージ・マトリクス、ポーターの3つの基本戦略、クープマンの目標値、スケールカーブ、エクスペリエンスカーブ、アンゾフの「製品・市場」マトリクス、PPM、PMI、ポジショニング理論、資源ベースアプローチ
Posted by ブクログ
残念ながらあまり入ってこなかったし残らなかった。経営戦略本は新書には向いていないのかな?もちろん自分の読み方にも反省すべき点はあるとは思うが。
せめて個人の意見でもいいし、定説にはなっていなくともいいので、もう少し深堀したうえの記述が欲しかった。
筆者にはそれらを本で語る資格はあると思うし、ぜひ聞きたかった。(「思い」「情熱」に対しての思いはうかがえたが)
Posted by ブクログ
大学院の経営戦略の授業は、理論を学ぶか、フレームワークを学ぶかに分類されるそう。
どちらも大切だけど、学ぶ中でよく見るケーススタディは面白いなあと思う。結局、その企業だから、そのタイミングだからうまくいった例の集まりで、これをそのまま覚えても、活用しても意味はないのだが、経験値の蓄積という点ではとても有効な気がする。
コマツのダントツ商品の定義
①思い切って犠牲にするところを先に決める
②他社が数年かけても追随できない大きく差別化できる2〜3の特徴を持つ
③製造原価を従来機と比べて10%以上低減させる
多くの事業は、分散型から、特化型、規模型、手詰まり型に推移する。
神戸製鋼は、新日鐵やJFEと違い、闇雲に合併等で規模を求めず、独自技術により差別化できる複数の事業を経営している。これは、売上にしめる鉄鋼関連業の割合が大手に比べ低いから。ちゃんと、合理的に考えている。
経営資源を傾斜配分してこそ、戦略であり、独自の強みを作ることができる。
ポーター博士曰く、コストリーダーシップ戦略、差別化戦略、集中戦略に行き着く。
クープマンのシェア目標値40%を目指す。
日本電産は、ダブル・プロフィット・レシオという手法を使っている。これは、売上が半分になっても黒字を出せる企業体質を作るということ。そのために、残業時間を減らすために、無駄な会議がないか検討したり、賃金カットしたりである。
カゴメは、個人消費者のファンづくりのため、一般個人株主を増やす政策を2001年に打ち出し、ファン株主10万人構想を立ち上げた。2005年に達成済み。
Posted by ブクログ
経営戦略の基礎を、実例を多数踏まえながら体系的に学ぶ事ができ、入門書として最適です。著者は、早稲田大学ビジネススクールで学生満足度NO1に輝きました。
Posted by ブクログ
経営戦略に関して、実例を踏まえて講義してくれている。
が、いかんせん内容が薄い。
「経営戦略ってなに?」ってレベルで読む本。
SWOT分析とか2行ぐらいで書かれています。
ただし、広く浅く網羅的に経営戦略について説明されており、雰囲気を感じるにはよいかも。
Posted by ブクログ
経営戦略を学ぶとは
本質→実践→自分なりの型
経営戦略とは
なじみがある(事業総括室)
意思と約束
企業経営とは?
価値創造、昨日まで世界になかったものを
東ユナの価値は?
価値の特定こそ経営戦略
コマツの事例
やらないことを決める、差別化できる2.3の特徴、コストダウン
ゲームのルール=フレームワーク
基本はフォーカスして、臨界点を超える。
ニッチとは平均台
神は細部に宿る
日本は帰納法的アプローチ、机にしがみついていても、生きた情報は掴めない。
旭らしさとは?
リストラとは財務、戦略、業務
何十年、何百年と続く永続性がとても重要→これを思える限り旭にいる意味がある
残存者利益という考え方
整理したものを逆読みする
強みが弱み?機会は脅威?
Posted by ブクログ
題名から「経営戦略」についての基本書なんだろうなとは思っていたが、そのまんま経営戦略の基本的な知識がシンプルに書かれている。非常に読みやすいし、ポイントもおさえていると感じたが物足りない。本書だけでは「経営戦略」の基本が網羅できないという印象を受けた。
Posted by ブクログ
経営戦略のポイントは?
→経営戦略の三つの代替案とは、コストリーダーシップ、差別化、集中で、戦略ターゲットの幅と競争優位のタイプの2軸で考える
チャレンジャーは一点突破的にスピーディに攻める
Posted by ブクログ
この書籍は早稲田ビジネススクールの講義名「経営戦略」を取りまとめた書籍です。
内容は『経営戦略の底流にある「本質」に向き合い、』『様々な事例を元に経営戦略という捉えどころのない"生き物"の正体とは何かを皆さんと一緒に考えていく』ことにより、最終的には『経営戦略の立案に結びつく』ことを目指しています。
個人的に気になったポイント
①自分たちが生み出すべき差別化された価値とは何かを決めることこそが、経営戦略の本質的な意義。
☆コマツの「ダントツ戦略」
②経営戦略には3つの代替案しかない。「コストリーダーシップ戦略」(ターゲット広い、低コスト)「差別化戦略」(ターゲット広い、差別化)「集中戦略」(ターゲット狭い、低コストor,and差別化)どの戦略を主軸にするかはどのようなポジショニングをとるのかを決めることを意味します。
☆自動車業界各社の「ポジショニング」
③ポジショニングの違いによる経営戦略の考え方
1.リーダー戦略
☆トヨタの「グローバルビジョン」
2.チャレンジャー戦略(イノベーションと一点突破)
☆「スーパードライ」でキリンの牙城に挑んだアサヒビール
3.ニッチャーの戦略(規模より収益性)
☆「規模より収益」を徹底するヒロセ電機
④帰納法的アプローチ
日本は本社と現場が一体となって経営戦略を立案し、実行する帰納法的アプローチが得意。現場でヒントを見つけていくことが、独自の価値創造につながる。
☆現場起点の戦略で復活を果たした旭山動物園
などなど、簡単ですが以上です(^_^)
Posted by ブクログ
経営の基本がつまった本。
毎項ケーススタディーが二ページくらいついてるので、わかりやすい。
事例深読みしたい人には向かないけど、フレームワークも結構出てるので考え方の基本を勉強し直す感じ。
要は自社、市場、顧客のニーズを正しく把握して戦略立案しましょうと。そのやり方はそれぞれのポジションによって違いますとゆうのを各項で学べる感じです
Posted by ブクログ
会社のやっている事業の市場をよく分析して、
選択と集中
今まで自分が力を入れてきたことでも、それにとらわれない発想をもって変わっていかなければいけない事を学んだ気がします。
そして、「0から1は情熱 1から100は戦略」という言葉が印象に残りました。
Posted by ブクログ
早稲田大学ビジネススクールの人気講義のエッセンスを紹介した1冊。経営戦略論についてはあくまでサラっと触れているのみで、むしろ具体的な企業の事例をもとに、理論と比較しつつ実際に採用された経営戦略の考え方を紹介している。
著者も言うように、経営戦略論自体にはそれほど意味はなく、実際に現場で目の前の情報、状況をもとに、いかに考え、悩み、選択するかがビジネス戦略の難しさであり醍醐味だろう。その意味で、先達の経験ストーリならば我々のそれぞれのビジネスにも役に立つかもしれない。新書ながら、コンパクトに一本スジの通った好著だと思います。
Posted by ブクログ
経営戦略・マーケティングの勉強を始めたので、読んでみた本。
今回はローランド・ベルガーの遠藤さんの書いた
経営戦略の教科書です。
どうやら、早稲田のビジネススクールの授業が
もとになっているようです。
新書なので、読みやすいです。
ただ一つ一つの内容はそんなに深く掘り下げられていません。
(自分で調べてねという意味か!?)
ケース自体は色々載っていたので、
自分の知識の幅を広げる意味では良かったです。
戦略本を色々と読み出して、やっと気が付いたのですが、
みんなそれぞれ自分の言いたいことを言い合っていて、
「これ!」といったコアとなる部分が今一つないということが、
やっと最近分かり始めました。
色々な考え・論法があるのは当然なので仕方ないのですが、
自分なりに核となる考え方をまず押えていきたいと思っているので、
早くその部分をマスターしたいと思います(希望)。
Posted by ブクログ
豊富な日本企業のケース・スタディのおかげで、
経営戦略の基本的な考え方(フレームワーク、各ポジションの戦略、M&A)を具体的にイメージすることができる。自分も早く戦略を立ててみたくなる良書。
Posted by ブクログ
経営戦略の立て方、フレームワークを覚えるのではなく考えること。
まずはビジョンがあって、それに近づく一つ一つの戦略がある。
出発点はビジョンです。「こういうことをやりたい」「目指すべき将来の姿」のこと。そこから、市場調査や競争相手の情報を集めて、チャンピオンになれるかどうかを見極めたうえで、最も可能性の高い「土俵」を特定することが大事。ゲームとしてのフレームワーク、そしてフレームワークにとらわれない思考。フォーカス戦略、選択と集中も載っているように、今は持ち味を狭いある一点に集中することが求められている。マルチプル経済において、戦いぬけるフェイスブックやツイッター、グーグルなどの企業は全て集中した技術力とアイデアにおいて成功している。総合自動車メーカー、総合商社等とは間逆を行く戦略だ。