あらすじ
「経営戦略は企業経営において最も重要な根幹部分です。理に適った経営戦略なしに、よい経営をすることはできません。端的に言えば、経営戦略とは経営の『意思』であり、多様なステークホルダーとの『約束』です。どのような会社を目指すのか、どのような存在になりたいのかを意思表示し、株主や顧客というステークホルダーと約束するものが経営戦略なのです。」早稲田大学ビジネススクールで学生満足度No.1の白熱講義を紹介!【光文社新書】
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Posted by ブクログ
大学院の経営戦略の授業は、理論を学ぶか、フレームワークを学ぶかに分類されるそう。
どちらも大切だけど、学ぶ中でよく見るケーススタディは面白いなあと思う。結局、その企業だから、そのタイミングだからうまくいった例の集まりで、これをそのまま覚えても、活用しても意味はないのだが、経験値の蓄積という点ではとても有効な気がする。
コマツのダントツ商品の定義
①思い切って犠牲にするところを先に決める
②他社が数年かけても追随できない大きく差別化できる2〜3の特徴を持つ
③製造原価を従来機と比べて10%以上低減させる
多くの事業は、分散型から、特化型、規模型、手詰まり型に推移する。
神戸製鋼は、新日鐵やJFEと違い、闇雲に合併等で規模を求めず、独自技術により差別化できる複数の事業を経営している。これは、売上にしめる鉄鋼関連業の割合が大手に比べ低いから。ちゃんと、合理的に考えている。
経営資源を傾斜配分してこそ、戦略であり、独自の強みを作ることができる。
ポーター博士曰く、コストリーダーシップ戦略、差別化戦略、集中戦略に行き着く。
クープマンのシェア目標値40%を目指す。
日本電産は、ダブル・プロフィット・レシオという手法を使っている。これは、売上が半分になっても黒字を出せる企業体質を作るということ。そのために、残業時間を減らすために、無駄な会議がないか検討したり、賃金カットしたりである。
カゴメは、個人消費者のファンづくりのため、一般個人株主を増やす政策を2001年に打ち出し、ファン株主10万人構想を立ち上げた。2005年に達成済み。