遠藤功のレビュー一覧
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先が全く読めない不安定、不透明な環境(VUCA)で企業はどう生き残っていくべきか。
以下、気になったフレーズ
コロナショックはプロの時代をもたらす。
専門性をもったプロのみが活躍する世界になる。
日本企業が再生のためにとるべき戦略
①サバイバル戦略
②生産性戦略
③成長戦略
④人材戦略
方策① 人員の適正化、ダウンサイジング
ex本社3割の人員は余剰
方策② コストの「変動費化」
固定費の圧縮
方策③ 目先のビジネスチャンスをものにする
顧客の変化を見逃さない
両利きの経営
既存事業の深耕・新規事業の探索を同時に
新規事業の探索 を阻むもの
オーバ -
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ネタバレ大学院の経営戦略の授業は、理論を学ぶか、フレームワークを学ぶかに分類されるそう。
どちらも大切だけど、学ぶ中でよく見るケーススタディは面白いなあと思う。結局、その企業だから、そのタイミングだからうまくいった例の集まりで、これをそのまま覚えても、活用しても意味はないのだが、経験値の蓄積という点ではとても有効な気がする。
コマツのダントツ商品の定義
①思い切って犠牲にするところを先に決める
②他社が数年かけても追随できない大きく差別化できる2〜3の特徴を持つ
③製造原価を従来機と比べて10%以上低減させる
多くの事業は、分散型から、特化型、規模型、手詰まり型に推移する。
神戸製鋼は、新日鐵や -
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ビジョンについて
マザーハウス=発展途上国のバッグや衣料品を販売する企業。強烈な「思い」が原点。松下幸之助の「水道哲学」によって、驚くほど事業が発展した。
選択と集中
日立は社会イノベーション事業のみを選択した。HD事業も売却。
ブルーオーシャン戦略=任天堂Wii。
古くて新しい李カーリングビジネス
ジレット、ゼロックス、フィリップスの照明事業。
デジタル・ディスラプション=デジタル技術で新規参入する。音楽配信サービス、エアBNBなど。
機能別と事業部制を組み合わせたマトリクス型組織。
ティール組織=非管理型の組織。
新幹線劇場=新幹線の清掃業務がハーバードビジネススクールのケーススタデ -
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言わずと知れた「ガリガリ君」の会社だが、はじめの数ページを読んだ限りにおいては、古くからの日本的な企業という感じがした。
だが読み進めていくと、マーケティング・リサーチはきっちりやっているし、工場の品質管理は製薬会社並であるという。
さらに、何事にも挑戦していく姿勢は、さながらアメリカのベンチャーのようである。
つまり、赤城乳業は伝統的な日本的企業でありながら、ベンチャー精神に富み、さらにはサイエンスの要素もあるという、さまざまな顔を持つ企業であるというのが、本書からのイメージだ。
一方で、「ガリガリ君」以外に強いブランドはあるかというと、必ずしもそうではない。ここは課題だろう。 -
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ガリガリ君の会社?と少し気になり購入。
読みやすく一気に読み切ったものの、何ヵ所かツッコミたくなる内容でした。
若手が役員にももの言える環境とあったが、会議では結局発言しやすいように役員が退席していたり、巻末には実際言えない部分も残っており、本書で言える化が明確に書かれた事で目指すところとして定着した、というような記載があった。
また、失敗を恐れないよう人事考課と切り分ける仕組みとあるが、失敗は審議され過失があればペナルティの罰金を課せられるという。
チャレンジしても失敗したらペナルティ食らうやん、とシンプルに思ったけど、よく考えれば数千万の損失や、本文に記載あった1億円のような損失を出しても -
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ネタバレコロナで企業の経営は悪化し、生き残りのために成果主義が進む。
コロナが収まっても、また他の感染症が流行り同様のビジネス危機に陥ることに備え、企業は余分な人・設備を持たないようになる。
コロナをきっかけにデジタル化、AI化が進み、それらの技術によって代替される仕事が出てくる。同時にそれらの技術に代替されない能力を持っている人が重宝される。
会社に依存せず、プロとして働ける人材になることがますます重要になっていく。大企業も外部の優秀な人材獲得を重視するようになってきた。若くても優秀ならば高額な報酬を支払うようになってきた。
自分にしかできないものを磨き、自分の土俵を作ろう。 -
Posted by ブクログ
コロナ後の経済環境について「法人」と「労働者」の視点から解説している。
タイムリーな内容であり、その出版までのスピードは評価出来るが、内容の体系化があまり出来ていない印象を受ける。
内容としては「新しい発想」というより「既知の再確認」が主である。コロナ前からあるぼんやり遠い未来の話が、急に現実的な近い未来となったのは、共感できる。
以下は要点
【環境】
◯コロナは「歴史的大転換点」
・「出口が見えないトンネル」ではなく「出口がないトンネル」。出口は自分で掘らなければならない。
◯「70%エコノミー」「雇用蒸発」
・コロナ特需は限定的で蒸発した巨大な需要は補えない。
・資産価値の減少だ