遠藤功のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
言わずと知れた「ガリガリ君」の会社だが、はじめの数ページを読んだ限りにおいては、古くからの日本的な企業という感じがした。
だが読み進めていくと、マーケティング・リサーチはきっちりやっているし、工場の品質管理は製薬会社並であるという。
さらに、何事にも挑戦していく姿勢は、さながらアメリカのベンチャーのようである。
つまり、赤城乳業は伝統的な日本的企業でありながら、ベンチャー精神に富み、さらにはサイエンスの要素もあるという、さまざまな顔を持つ企業であるというのが、本書からのイメージだ。
一方で、「ガリガリ君」以外に強いブランドはあるかというと、必ずしもそうではない。ここは課題だろう。 -
Posted by ブクログ
ガリガリ君の会社?と少し気になり購入。
読みやすく一気に読み切ったものの、何ヵ所かツッコミたくなる内容でした。
若手が役員にももの言える環境とあったが、会議では結局発言しやすいように役員が退席していたり、巻末には実際言えない部分も残っており、本書で言える化が明確に書かれた事で目指すところとして定着した、というような記載があった。
また、失敗を恐れないよう人事考課と切り分ける仕組みとあるが、失敗は審議され過失があればペナルティの罰金を課せられるという。
チャレンジしても失敗したらペナルティ食らうやん、とシンプルに思ったけど、よく考えれば数千万の損失や、本文に記載あった1億円のような損失を出しても、数万だけのペナルティというのは素晴らしく寛容なのかもしれない。
とにかく若手の起用や、成長の機会を与える会社なのだということは、本書を通してよくわかった。
読み終わって、何だか無性にガリガリ君を食べたくなった。 -
Posted by ブクログ
ネタバレコロナで企業の経営は悪化し、生き残りのために成果主義が進む。
コロナが収まっても、また他の感染症が流行り同様のビジネス危機に陥ることに備え、企業は余分な人・設備を持たないようになる。
コロナをきっかけにデジタル化、AI化が進み、それらの技術によって代替される仕事が出てくる。同時にそれらの技術に代替されない能力を持っている人が重宝される。
会社に依存せず、プロとして働ける人材になることがますます重要になっていく。大企業も外部の優秀な人材獲得を重視するようになってきた。若くても優秀ならば高額な報酬を支払うようになってきた。
自分にしかできないものを磨き、自分の土俵を作ろう。 -
Posted by ブクログ
コロナ後の経済環境について「法人」と「労働者」の視点から解説している。
タイムリーな内容であり、その出版までのスピードは評価出来るが、内容の体系化があまり出来ていない印象を受ける。
内容としては「新しい発想」というより「既知の再確認」が主である。コロナ前からあるぼんやり遠い未来の話が、急に現実的な近い未来となったのは、共感できる。
以下は要点
【環境】
◯コロナは「歴史的大転換点」
・「出口が見えないトンネル」ではなく「出口がないトンネル」。出口は自分で掘らなければならない。
◯「70%エコノミー」「雇用蒸発」
・コロナ特需は限定的で蒸発した巨大な需要は補えない。
・資産価値の減少だけではなく、幅広くCFの影響がある。
◯「真面目な茹でガエル」は死滅する
・勝ち組と負け組の格差拡大
・経営者だけでなく、社員も変わらないければ「お払い箱」になる
【会社】
◯サバイバル戦略
・人員のダウンサイジング
・固定費の変動費化(正社員ではなく派遣、本業以外のアウトソーシング)
・いまこそ「内需(既存市場)開拓」
◯生産戦略
・オンライン、リモートを主に
・業務の棚卸(効率化ではなく廃止)
◯成長戦略
・新規事業は「アジャイル方式」で
・若手をリーダーに
・M&Aで時間を買う
◯人材戦略
・人事制度で「新たなレールを敷く」事が出来る人を評価する
→ミッションとリザルトで評価する
・市場価値が高い人を年俸制(成功報酬)で採用すれば結果的に安い
→特に地方や中小中堅はやるべき
・「ナレッジワーカー」(現場改善出来る人)の評価を高め手放さない
→本部の「働かないおじさん」を排除
【仕事】
◯「プロフェッショナル」になれる分野を探す(長期的に必要or応用ができる事)
→中途半端なゼネラリストは不要
・「食える仕事」は「代替可能性」と「付加価値の大きさ」の二軸で分類する
・「真面目に働けば豊かになる」は遠い昔の話
◯「プロ」への視点
・社内価値ではなく市場価値
・プロセスではなく結果
・相対ではなく絶対
・他律ではなく自律
・コントローラブルに集中
【働き方】
◯生産性についてドイツとの違い
・「インプット」と「アウトプット」の差が生産性だが、日本は「インプット」の最小化が得意、ドイツは逆(車が良い例)
→どうすれば高く売れるかの視点
◯経験値の高い人と低い人を組ませ、アドバイスする「メンタリング」が重要に
◯リモート、オンラインの注意点
・「インフォーマルコミュニケーション」の場を作る
・定期的に対面するから、リモートやオンラインが活きる
◯個を尊重する
・転勤レス、通勤レス、残業レスなど -
Posted by ブクログ
ネタバレテクノロジーによる代替可能性<個人には依存しない、分野による>とAIではできない付加価値<個人に依存する>でみる。個人の市場価値、結果志向、代替不可能性、自律、アンコントローラブルにこだわらずコントローラブルなことのみを対象にすること。専門性に市場性があるか。職を居心地ではなく機会で選ぶ。10年単位で普遍性のある専門性をつくる、世界的なお手本、市場。自分の可能性を信じられるもの。信用とEQ。
リモートワーク。経験豊富、優れた技術。直近のパフォーマンスがよい。在宅勤務をサポートしてくれる人がいるチームの一員である。上司から承認。誰が誰の面倒を見るのかを明確にする。五感で感じるリアリズムは重要。自己管理。何をしていたかを記録。報連相。自己研鑽。 -
Posted by ブクログ
今までは古いものを捨てずに事業の幅を広げてこれた。
しかし今現在、すでに現場が収拾つかないくらい混乱している。
まずは整理して捨てないと!
捨てることで「事業縮小」の印象があるが、そうじゃない。
人員だって、新しい人が入らないと、代謝は生まれない。
新しい人を入れるには、今の人員を整理する必要もあるだろう。
単に辞めさせることではなく、配置転換とか、別会社への出向とか、色々方法はあるはず。
そういうのを「覚悟」を持って、経営層が実行できるのかが大事。
まずは「仕事の断捨離」。
「この仕事必要?」「この業務必要?」「そもそもこの業務フローが必要?」
全部「辞める」前提で見直してみるといい。
さぁ、果たしてそれを出来る人は、当社の中で誰なのか?
それが重要だ。
(2018/03/25) -
Posted by ブクログ
ガリガリ君でお馴染みの赤城乳業について、色々な角度から会社の躍進の秘密を取材したものを本にまとめた的なやつ。
社員の上下関係関係なく、仕事を色々任せてみたり、ジョブローテーションで経験や責任を持って仕事に取り組んでもらったり、社長自らが朝早く起きて社員へあいさつ運動している…と言うような内容も見られた。
会社の中では、たしかに色々な工夫を凝らして新商品を開発したり、その商品開発の裏には社員の人の試行錯誤があったりするのだと思う。
これまでに発売された赤城乳業の商品についての紆余曲折の話や、現在会社の中心となっている人のエピソードはとても面白いし赤城乳業ってユーモアのある会社なんだなあと言うのが本を読む限りとてもよく伝わってくる。
どうしても働いている人間からすると、本に書いてあるような綺麗な部分だけではなく、会社という組織には絶対どこかに歪みがあるのでは?と考えてしまう。赤城乳業がそうした歪みにはどのように対応しながら売り上げを伸ばしているのかとても気になる。