遠藤功のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
全体を通して、逆説的かつ本質的なメッセージが多くて入ってきやすかった。
結局はデリバリーや改善の速度と、違和感や気付きをもとにした品質向上のアプローチが大事なんだよなあ。
PDCAじゃなくてCAPDで走れっていうのもそこに通じてるんだと思う。PLAN段階でネチられても何も解決しないもんなあ。
現場は経営者の学びの場ではなく、目的なく訪れてはいけない。そして答えを持ち込んで押しつけるのではなく、問を持って行く姿勢が重要というパートが印象に残った。
近い内容の本を20冊以上読んできたけど、この本が要点のトドメを刺してくれた。しばらくはビジネス書から離れて自分自身の現場力を鍛え上げていく。もう頼る必要はない。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ【なぜ読むか】
友人に勧められた。今年は良書を読みたいと思っており、読んでアウトプットする意味でも友人が読んでいれば、彼とディスカッションできると考えたから。
【読む前までの現場力】
生産現場をなんとなくイメージしていた。メーカー出身ということから現場の改善のことが主に書かれているのかと思っていた。現場力とは、改善が継続的にできる職場で、その鍛え方としてトヨタの例などが紹介されるのかな、と思っていた。
【読んだ後の現場力】
現場力=組織力。
強い現場=日常業務を日々改善マインドで業務効率化し、お客様への価値提供(価値創出)を考えるリーダーが育っており、そのリーダーを中心に企業風土が末端社員まで伝わり、皆が当事者意識をもって会社への貢献を考えることができる現場。と理解した。
【所感】
300ページ弱で非常に読みやすい文体で書かれていた。私の年次だと経営層というよりは現場リーダー・または現場のイチ作業者という立場になる。この本の想定読者層は経営層やコンサルなどの職種についている人かと思うが、現場の社員が読んでも参考になる、視座を高く持つことができるようになる本だと思った。
現在の業務でも「課題」は確かに存在している。結局そこに向き合わないといけない。でも、そういう課題に一個一個向き合って改善し続けた経験でしか、現場力の高い人は成長しない。特効薬はない。この本でもそれは述べられていた。
今ある自分の目の前の仕事をきちんと向き合って頑張ろうと思えた。
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私が明日からできる現場力への貢献は
・現在の環境から、業務のやり方が今も変わらず正しいのか考え、場合によっては否定し、どう変えるべきなのかを考えること
・自分の仕事だけでなく、自分の仕事の前工程・後工程についても理解し、業務連鎖で価値を生んでいる、と改めて理解すること
・自分がやったことを、評価すること。振り返って評価しておくこと
なのかなと思った。(ほかにもあったら追加したい)
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【疑問点・私なりの批評】
・戦略は現場から考えることが実行につながる。は腹落ちできる。戦略は実行することが大切で、実行されなくては意味ないから。ただ「戦略の本質は自分たちの得意技を徹底的に磨き上げることだ」という部分については、「失敗の本質」で述べられていた環境変化に対応できず、過剰学習により組織としての適応力を失ってしまったために失敗した日本軍」と同じ過ちを冒すことになりそうだと感じた。
・明日葉の事例で従業員満足を高めることが大切と書かれているくだりがあった。ここについて「自己の成長実感+心理的安全性が得られ、ワークライフバランスが取れるように心がけている」という言葉があったが、現在の時代では業界別に給与が異なり、簡単に比較ができてしまうため、モチベーションを下げている面があるのでは?と感じた。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ勉強になる。組織文化と組織風土の違いと捉え方が体系的に整理されている。
1)組織文化は会社を問わず、共通性・普遍性が高い。それに対し、組織文化は会社ごとの個別性・独自性が高い。
2)組織風土は環境や状況から生まれる。それに対し、組織文化は成功体験とその背景にある信念や価値観から生まれる。
3)組織風土は自然発生的・無意識的である。それに対し、組織文化は自覚的・意識的である。
4)組織風土には「良い・悪い」がある。それに対し、組織文化には「強い・弱い」がある。
5)組織風土は会社の土台(心理的基盤)である。それに対し、組織文化は会社の競争優位に直結する。 -
Posted by ブクログ
日系大企業の方には刺さりそう。
遠藤さんの本は泥臭さが溢れていて、いいね。
一方で現場力でトレードオフを超越、ということも書かれており、ここはポーターの競争戦略理論と相反する点と感じた。そこもある意味日本的ではある。(ポーターはトレードオフを容認する立場と理解)
【メモ】
・経営品質の3要素
①競争戦略の品質
②オペレーションの品質
③リーダーシップの品質
・企業のオペレーションには、戦略を軌道修正しながら遂行する「組織能力」が内包されている。現場で起きる様々な問題点を能動的に発見し、解決する。その力こそが「現場力」である。
・現場力を測る4つのものさし
①品質
②スピード
③コスト
④持続性
・現場が主体性を取り戻すトリガーとなるのは、5%の各人材である。愚直さ、粘り強さを重視して、登用、育成せよ。
・強い現場をつくる7つの条件
①企業哲学としての「現場力」
②脱・事なかれ主義
③主権在現
④自律的サイクル
⑤見える仕組み
⑥オルガナイズ・スモール
⑦継続する力
↓
【7つ道具】
業務連鎖
人
場
組織
業績評価
情報技術
基本哲学
・経営者の役割
①信頼する、任せる
②監督する、鍛える
③手本を見せる -
Posted by ブクログ
読書会の課題図書だったので購入。
普段このジャンルは平積みしか読まないけれど、
とても分かりやすいとクチコミにもあった通り、
組織論が例を示してとても分かりやすく系統立てて説明されています。
組織風土、組織文化、そして現場力。
このわかるようで分からない混同されがちな曖昧な言葉が、きちんと明確に言語化されているほか、
日本に蔓延する「活力枯渇病」など耳が痛い部分も多かったが、
経営者でない自分としても、チームをまとめる身として、学ぶ部分が多い良書だったと思います。
明日すぐできることは、ビジョンを描いてホラを吹いて、メンバーを鼓舞することだなと思う。 -
Posted by ブクログ
最近私の所属する会社でも現場主義や現場力と言った言葉をよく耳にする。当たり前の事だが、利益の大半は現場(全国の営業所や支店など)で作られているから、私の所属する本社組織などは現場を徹底的に支援せよ、足を引っ張るなとの事。確かにそれには何ら否定する要素もないし、その方向で考えている。一方で現場の裁量は低く、徹底的にルールや権限は統制されており、尚且つ本社からの通達やらで次々とあれやれこれやれの指示の連発。これで本当にスピーディに対応できるのかと不安に思う。会社は社員にビジョンを指し示し、会社の使命や社会における存在意義を持ち、そして戦略や当面の計画を立てていく。社員にそれを浸透させるための全社会議などもやってみたりする。誰が見ても崇高な理念と、夢のある計画になっているが、最終的にはそれを実現するのは現場のオペレーションである。いかに崇高な理念も実現しなくては何も意味を持たない。実際はその様な企業は沢山あるのではないだろうか。
この実践力に着目した講義を書籍としてまとめたものが本書である。
現場力とは何かに始まり、その必要性及びそれらを高めるための考え方について、実際に成功している企業を例に挙げ、体系的に判りやすく伝えている。経営の参考書でもよく取り上げられる花王やトヨタの事例だけでなく、特定の分野で無くてはならない存在となった中小企業やローカルのスーパーまで多くの好事例を取り上げている。いずれの現場も最前線で闘う社員のボトムアップの取り組みから始まっていく。それが一方的に単発で終わらない様にする為には、トップダウンでその様な取り組みを推奨し、適切に評価する仕組み作りが合わさらなければならない。現場オペレーションと経営戦略は相互補完の状態にすることが重要だ。
また単に推奨するだけでは、中々実施に至らず、社員個々に自発的・自主的・自律的なマインドを醸成する取り組みも必要になる。そこに何か決まった定型的なやり方は無く、それぞれの会社にあったやり方を探す必要性も強く感じる。
その様なマインドの醸成に役立つのは社訓やクレドなどだが、これも単に決めるだけにとどまらず、現場社員一人一人が意識するよう会社が取り組む事が重要だ。
昨今、働き方の自由度や、働き手のライフスタイルに合った就業体制がある事が、採用に際しても非常に重要度を増してきた。在宅ワークなどは当たり前、フレキシブルな時間管理も必要、更に個々のキャリアプランに合わせた能力開発も会社が押し付けるのでは無く、自発的に取り組むような制度作りも必要になってきた。就労人口が益々減少し流動化も激しい。その様な社会環境の中で、いかに社員のライフプランやキャリアプランに合った働き方を提供できるかは人材獲得に向けた難題である。
現場中心の自発的な取り組み、組織の壁に囚われない横の連携、加えて経営に反映させる縦の連携。縦横無尽に活躍できる機会を現場に与えていく事、そしてその様な自発的社員を増やしていくための制度作りを行なっていく必要性がある。
本書を参考にその様な現場オペレーションと経営の融合にチャレンジしたい。