遠藤功のレビュー一覧
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カラーズ高田裕子さんのブログ、ビジネス・カレッジの読者としてフォローしていて、そのメイン講師である遠藤さんのアツい講義の模様が浮かび、手にとってみました。
都内在住なら、一度は参加してみたいセミナーです。
本書は、会社のハブであり、キーとなる層である課長に焦点をあてた内容ですが、経営層や一般社員にも十分適用できます。
課長力とは、突破力である。
そのベースは、ハングリー精神であり、危機的状況で何か行動を起こさなければならないという自覚を持っているか。その要因として"危機感"と"マイナーな存在"という逆境が、本書で紹介した6人の課長にあった。
また、他の誰 -
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”現場”の第一人者が論じているまさにThe現場論です。
非凡な現場とは、どんな現場でどの様に構築すべきかについて、経営学的視点に基づく演繹的な手法や、実践事例に基づく帰納的な手法で、論理的に捉えており、相当な部分が腹に落ちました。
何よりも、著者の現場に対する想いが、文章の節々から伝わってきました。もう一度、しっかりと読み返して、ポイントを整理し、今の会社生活に活かしていきたいと感じている次第です。
日本の製造業の強みである組織能力を引き続き磨くにより、他が模倣できない競争優位を確保することの重要性を学びました。
優良図書だと思います。 -
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日本企業に特有の言葉である「現場」を中心としたコンサルティングや、その経験をもとにした「現場力を鍛える」「見える化」などの書籍で知られる著者の“現時点での集大成”ともいえる最新刊。
著者は、「現場力」とは「保つ」「よりよくする」「新しいものを生み出す」という3段階の組織能力であり、「保つ」から次段階に進化する「非凡な現場」の特徴として、①戦略・信条両面からの「合理的必然性」、②「改善と標準化」を循環させる「合理的な仕組み」を挙げ、最終的に現場は「知識創造主体」として、「ナレッジワーカー」を育成することで価値を生み続けることが可能になると説く。
著者の理論は研ぎ澄まされており、フレームワーク -
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ネタバレ<良かった箇所メモ>
・自分たちの仕事は清掃だけではない。お客様に気持ち良く新幹線をご利用いただくことだ!
・新幹線劇場。私たちはお客様の旅を盛り上げるキャストなのです
・JR東日本の東京駅の駅長さんとの昼食会をセットし、意見交換の場をつくった
・滅多に入ることのない貴賓室に入らせてもらった
・新聞社に掛け合い、カエル運動の人を目玉として大々的にPRしてもらった
・業務のサービスを複数チームでパネルディスカッション@豪華なホテル
・車両清掃競技会を本物の車両で行う
・よりよい取り組みの具体例を示し、それを実践した人を褒める冊子や、会社として正式に表彰する。「よく褒めた人を褒める」
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10%の非凡な現場とその他の平凡かそれ以下の現場との違いはなんだろうって。現場って概念は日本に特殊なもの。その現場は価値創造主体、業務遂行主体、人材育成主体の顔を持つ。戦略の策定より実行が重要度を増す中で、現場の組織能力=現場力を高めることが競争優位につながる。普通通り業務を遂行する保つ能力だけでは平凡な現場となり、それをよりよくする能力、新しいものを生み出す能力を高め、知識創造主体という四つ目の顔を確立させることが非凡な現場をつくるために必要。そのために必要なのが合理的必然性と合理的仕組み。合理的必然性は戦略と活動と信条を一体化させねばならない。合理的仕組みは阻害要因の除去、報酬、競争、学習
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テッセイという新幹線お掃除チームが働く中で起こった暖かいエピソードを多く紹介した後に、それらがどうやって起こるようになっていったか企業変革、チームワークの作り方などが紹介された書籍である。
心温まるエピソードには本当にほっとするものが多かった。
その後の今のテッセイがあるのはなぜか?紹介されたものには感心してしまうものが沢山あった。
はじめに社員の意識を変える。そのためにロールモデルを作り、みんなにそれを見てもらう。
そして社員の環境を整える。
みんなに会社が上司が本気であることを伝える。それはなにかして伝えるのはもちろんだけれど、現場での働きから社員に感じてもらうことももちろんだ。
そう -
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業績の良い強い企業を作るためには、実際に仕事を行う現場が優れていなければならない。
当然の話だが、会社ごとに仕事の内容やすすめ方は違うので、あまりこのあたりのことは着目されていなかったように思う。
・現場のオペレーションの優劣が、企業の業績を大きく左右している。
・戦略と実行は一体で、戦略の中に実行が担保されていなければならない。
・現場が自律的、能動的に動く組織風土を作ることが大事。
・改善は、やりきるだけではなく、やりつづけなければならない。
コンサルタントとしての著者の長年の経験から、いかに現場のオペレーションや、マネジメントが大事かを、たくさんの実例とともに書いてあり、得るところが多か