【感想・ネタバレ】現場論―「非凡な現場」をつくる論理と実践のレビュー

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Posted by ブクログ 2023年05月14日

現場力について書かれた本。現場力は保つ能力、より良くする能力、新しいものを生み出す能力と言う段階で昇華されていく事が多くの事例で理解する事ができた。また現場は経営者の映し鏡であり、理詰めでなければ本気では動かない。また真の強さは理を超えた時に発揮される。それを支えるのは経営者の現場への本気度と愛情で...続きを読むある事を学んだ。

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Posted by ブクログ 2021年08月18日

 いままでモヤモヤしていた現場の問題が言語化されていて、なるほど!と手を打った。

 現場には二つの主体がある。

①業務遂行主体
②人材育成主体

 しかし、①と②にはリスクがある。
 
 ①の業務遂行主体には刹那的な達成感というリスクがある。
 たいていの現場は本当に毎日同じ仕事の繰り返しではな...続きを読むく、現場判断が必要な「異常処理」が発生する。
 この異常を処理する達成感により、現場は単調な反復業務に耐えられることができるが、反面、刹那的な達成感は、現場を思考停止に追い込むリスクがある。
 本来は、異常を「処理」ではなく「なくす」ことを考えなくてはならないが、現状維持が主たる業務となってしまう。

 また、②の人材育成主体には、現場モンロー主義、箇所によるタコつぼ化が起きるリスクがある。
 基本的に現場業務は、入社して退社するまで同じ現場で仕事をする。
 ある業務に習熟するためには、現場のOJTが機能して、その現場にに必要な技能は保持される。
 しかしその「同質性」と「隔絶性」は「他者と強調しない孤立主義」を生み出すリスクがある。 

 これほどはっきりと分かりやすく現場の問題が言語化されていることに腹落ちした。

 その現場の問題を指摘した後に、非凡な現場の作り方が論じられる。
 
 ここで俺が必要に思った行動と態度は、この二つ。

・標準を作る。
・ミドルアップ・ミドルダウン

 個人的には3年以上現場を離れたのち、現場に戻って1ヶ月半。
 せっかくならば現場を変えられるところから変えていきたいところだ。

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Posted by ブクログ 2017年05月07日

”現場”の第一人者が論じているまさにThe現場論です。
非凡な現場とは、どんな現場でどの様に構築すべきかについて、経営学的視点に基づく演繹的な手法や、実践事例に基づく帰納的な手法で、論理的に捉えており、相当な部分が腹に落ちました。
何よりも、著者の現場に対する想いが、文章の節々から伝わってきました。...続きを読むもう一度、しっかりと読み返して、ポイントを整理し、今の会社生活に活かしていきたいと感じている次第です。
日本の製造業の強みである組織能力を引き続き磨くにより、他が模倣できない競争優位を確保することの重要性を学びました。
優良図書だと思います。

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Posted by ブクログ 2016年07月14日

・現場力をつけるには時間がかかるし、マネージメント層の覚悟が必要
・やれることは、社員一人一人が自分で考えて実行することに他ならない。。
・まずは、現場で起きている課題に向き合おうと思った。
・『与えられた仕事』以外の部分に目を向けるというより、当事者意識を上げて自分で動いて周囲を巻き込み、できない...続きを読むことをできるようにすること。。
・明日から何をすればいいんだろ・・がまだ見えないというのがモヤモヤする所です。

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Posted by ブクログ 2015年06月08日

日本企業に特有の言葉である「現場」を中心としたコンサルティングや、その経験をもとにした「現場力を鍛える」「見える化」などの書籍で知られる著者の“現時点での集大成”ともいえる最新刊。

著者は、「現場力」とは「保つ」「よりよくする」「新しいものを生み出す」という3段階の組織能力であり、「保つ」から次段...続きを読む階に進化する「非凡な現場」の特徴として、①戦略・信条両面からの「合理的必然性」、②「改善と標準化」を循環させる「合理的な仕組み」を挙げ、最終的に現場は「知識創造主体」として、「ナレッジワーカー」を育成することで価値を生み続けることが可能になると説く。

著者の理論は研ぎ澄まされており、フレームワークとしても非常にきれいに整理されているので常に全体像を意識しながら読み進めることができる。また400を超える「現場」に接してきた著者ならではの言葉はどれも味わい深く、「現場経験」のある人なら誰しもが頷くと同時に新たな気づきが得られることは間違いない。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2015年02月21日

日本人に「現場」と呼ばれている場・組織が持っているのは、保つ力、よりよくする力、新しいものを生み出す力。業務を遂行し、人材を育成し、価値を創造する主体としての現場が、その持てる力を発揮し、継続するためには何が必要なのかについて、多くの現場に触れ、思索してきた著者の足跡が読み取れた。
仕組みや必要十分...続きを読む条件が分かったとしても、非凡な現場を作ることは容易なことではないと思うが、それでもそごい現場はできるのだという熱い想いを感じた。
15-38

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Posted by ブクログ 2014年12月24日

10%の非凡な現場とその他の平凡かそれ以下の現場との違いはなんだろうって。現場って概念は日本に特殊なもの。その現場は価値創造主体、業務遂行主体、人材育成主体の顔を持つ。戦略の策定より実行が重要度を増す中で、現場の組織能力=現場力を高めることが競争優位につながる。普通通り業務を遂行する保つ能力だけでは...続きを読む平凡な現場となり、それをよりよくする能力、新しいものを生み出す能力を高め、知識創造主体という四つ目の顔を確立させることが非凡な現場をつくるために必要。そのために必要なのが合理的必然性と合理的仕組み。合理的必然性は戦略と活動と信条を一体化させねばならない。合理的仕組みは阻害要因の除去、報酬、競争、学習の四要素からなる。保つ能力からよりよくする能力、新しいものを生み出す能力をコア能力化するには点から始め、面、立体へと長い時間をかけて広げていかなければならない。そして非凡な現場を支えるナレッジワーカーを育てるために環境整備、条件付与に配慮し、支援するミドルのミドルアップ・ミドルダウンの動きが重要となる。
また、現場は経営者の映し鏡。理を詰め、理を超える経営者の姿勢と行動が組織密度を高め組織熱量を大きくする。現場愛がその底辺にある。

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Posted by ブクログ 2014年12月20日

簡単に言えば、踊る大捜査線の名セリフ「事件は会議室で起きているんじゃない、現場で起きているんだ」…を体系的・学術的にしたもの。
いつの間にか、会社の推薦図書になっていましたが、まさにその通り、自分達現場の人間がどう動くか、どう人を動かしていくか、また、経営者がどう対応するか、体系的かつ具体的に体に頭...続きを読むに染み込ませたいです。

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Posted by ブクログ 2014年11月16日

なかなかの良書。
現場とは何か。現場を行かによくするかが、具体的に
ていねいに書かれてあると思いました。
野中氏・楠本氏・伊丹氏・清水氏などのそうそうたる
メンバの内容も踏まえながら展開していく論理と
方法論についてはとてもためになることが多いと
思います。
ただ、これを実際に実現させる為の苦労と気...続きを読む合と
根性と覚悟は相当なものが必要だとは思いました。
ただ職場において一度議論はしてみたいかと思います。

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Posted by ブクログ 2014年10月25日

読み応えがある。現場をひたすらにタイプ分けや要因分けしている。図やフレームワークはあまりないが、エッセイ的に読める。

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Posted by ブクログ 2019年10月06日

戦略的位置取り(SP)と組織能力(OC)でOCがないとSPの実践ができない。よってOCをどう伸ばしていくか、という観点から、現場力を高める方法・理論について記載されたもの。
現場は「保つ力」「よりよくする能力」「新しいものを生み出す能力」と発展すべき、「新しいものを生み出す能力」までいけば非凡な現場...続きを読むとなる。
しかし言うは易く行うは難しであろう。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2017年03月11日

非凡な現場のあり方がわかる。
結局は経営者が本気を出さなくては、変わらない。
1,現場を未来に向かわせる
2,現場のもてる力をすべて解放させる

それを可能にするには、経営者と現場のコミュニケーションである。

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Posted by ブクログ 2015年11月06日

ただ言われたことをこなすだけではなく、より仕事や環境を良くなるよう見直し、さらに新しいものを作り出すような自発的、創発的な組織になるには、経営層からの10年スパンの長い持続的な、精神面と制度面からの支えがないと実現しない。とのこと。
「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動か...続きを読むじ。by山本五十六」を継続させてですね。

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Posted by ブクログ 2015年05月24日

(著者)
遠藤功
株式会社ローランドベルガー会長
早稲田大学ビジネススクール教授
英国ボストンカレッジ経営学修士(MBA)

(内容)
・木を見て森を見ず、森を見て1本1本の木をないがしろにしてはならない。森の腐敗は1本の木の腐敗を見逃すところから始まる
・5つの性質:現在進行性、予測不可能性、即興...続きを読む性、具体性、複雑性
・現場は反復性が高く、同質性が低い。だからルールやルーティンだけで実行できない。一方でルールやルーティンを軽視できない
・IBM再建ルイス・ガースナーCEO:競争相手よりうまくやり遂げることが、将来の新しいビジョンを夢想するより、はるかに重要である。世界の偉大な企業は、いずれも日々の実行で競争相手に差をつけている。
・レシピは厨房の中で閃き、生まれるもの
・トヨタウェイ2001:いたずらに「議論」に時間を費やしたり、「戦略」という言葉を振りかざし、軽率に賭けに出たりすることはしない。
・二律背反を克服する
・規律と自由のバランス、規律も担保できない現場に、自由や裁量権はありえない。
・卓越した「非凡な現場」を作り、現場から競争力を組み立てる」という発想をもつことが、いまこそ求められているのだ。
・「吸収力」の経営を目指すのか、「遠心力」の経営を目指すのか。
・良品計画再生の第一歩は徹底した「標準化」からスタートした、マニュアルを「現場の知恵で進化させる」
・合理的な仕組み4要素:標準→気づき→知恵→改善
・熱のある対話で「組織密度」を高める、共通の夢と目標で「組織熱量」を最大化させる。

(併読)
「ストーリーとしての競争戦略」を読んだことがあればより理解が進む、SPだけが戦い方ではなくOCも立派な競争優位性である。むしろSPは模倣が簡単だがOCは簡単に模倣できない
・合わせて、「戦略と実行」も。

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Posted by ブクログ 2015年04月14日

現場に価値を置くそのスタンスにまず共感です。その上で、保つ力→よりよくする力→生み出す力のステップは、本当に実現は難しいでしょうが、それゆえに目指すべきカタチなのかなと感じました。

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Posted by ブクログ 2015年04月01日

「現場」という分かるようではっきりしていない概念を、必然性の認識と仕組化の2つの両輪で分かり易く整理されています。まず現場が「現場力」を上げる必然性を認識することが重要で、それと並行して現場に「現場力」を上げる仕組をどのように作っていくのかを書かれています。
自身の会社に当てはめてみて、それぞれの立...続きを読む場(経営者・管理職・現場)が何をするべきなのかを、非常に分かり易くはっきりと書かれています。今の現状を把握するためだけでも効果があると思います。

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Posted by ブクログ 2015年01月19日

WBS遠藤先生の著作。講義のエッセンスが詰まっており、読みながら、まるで目の前で先生が動いている姿がイメージできる。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2014年12月07日

この著者の現場の話は面白い。今回は、それを理論付け、そこにケースを挟んでいて、どのようにすればいいかを示唆してくれる。本書のなかにあるトヨタウェイに「いたずらに『議論』に時間を空費したり、『戦略』という言葉を振りかざし、軽率な賭けにでたりすることはしない」とある。やはり現場が大事だと思う。

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Posted by ブクログ 2023年08月14日

至極納得感が得られた著書であると同時に、現場のパワーを生み出し、活かすのは経営者層と本社中枢組織が現場を我が社の「写し鏡」としっかり認識し、底知れぬ「現場を愛する」覚悟が必要なんだと感じた。「現場」にあたる英語が無いことを初めて知った。なるほど「現場」が使われる時には「本社対現場」「経営者対現場」な...続きを読むどと敵対する時に使われるようなと考えると、働いているところ、どれも現場なのになと思う。現場から遠ざかるにつれて気づかされたり腹落ちする項目がその時々で変化が生まれそうなので、いつか再読したい。

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Posted by ブクログ 2018年11月04日

・「凡事徹底」は、現場にとって基本中の基本だ
・現場力という組織能力は「保つ能力」「よりよくする能力」「新しいものを生み出す能力」が重層的に連なったものだ

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Posted by ブクログ 2018年10月13日

著者の「現場」に関する示唆は共感する部分が多い。非凡な現場をつくるのは並大抵なことではないが、トップ次第、人次第である。

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Posted by ブクログ 2015年07月11日

事例に裏打ちされた現場の具体例が非常に腹に落ちる。理想論ではなく、あくまでも現実論に立っているので、理解の助けになる。自分の置かれている立場と合致するわけではないが、現状からどのようにして「非凡な現場」に変革していくかを考えるのに参考になる。ただ読んで終わりにせずに、自分が何ができるのか?どこから手...続きを読むを付けようかと考えていきたい。これからリーダーになる人や、すでにリーダーや経営者になっている人には参考になると思うが、現場と一体になっているような小さな会社にはちょっと合わない部分もあるかも…会社の規模が大きければ大きいほど、参考になると思う。

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Posted by ブクログ 2015年06月01日

ええこと書いてある。
だが、なんか響かん。
実践できてない職場に何があるのか聴きたい。
「」付きの言葉が多い本は、あまり好きではない。
もともと、読みたくて読んだ本でもないしなあ。

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Posted by ブクログ 2014年12月30日

☆3
非凡な現場を作るには合理性が重要なことに同意だよ。なぜなら普段の仕事で、部下は私に合理的な言動を求めていることを、強く感じているから。努力や感情、抽象論だけでは現場は動かない。
「異常処理による刹那的達成感」は素晴らしいキーワード。刹那的達成感に溺れないよう注意しながら、合理的に現場をまとめて...続きを読むいきたいな。

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