遠藤功のレビュー一覧
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ネタバレ読み終えた後、引用に使おうと、ページの端を折ったをみてみると、かなり多く印をつけていた。それだけ、この本がおもしろかったのだといえる。
震災後に出版されたこともあり、震災についても触れている。
最初は日本にはモノはつくれても、コトを起こす「イノベーション」を起こすことが苦手であるということに触れている。
日常を普遍化してとらえそこから必要性のあるものを生み出す、そういった能力が足りないと。
その次は、グローバル化より日本の強さを売り込め、というもの。世界に進出するために、世界に売り込んでいくためにグローバル化が行われたが、それも飽和状態といえる。ともなると、差別化を図るため、「強み」を示していく必要がある。
最後は企業のリーダーについて。最後が一番面白かったかな。リーダーは部下をその気にさせなければならない。「大丈夫か?」というのではなく「大丈夫だ!」と言ってやる。よくわかる話だ。
部下と仕事するとき、基本的に責任は自分がとる。そして、部下に指示を出しながら仕事をこなしていくのだが、そのなかでいくつかの作業を完全に部下へ任せる。部下にも考える(考えさせる)箇所を用意しておく。それは言われたことだけをこなすのではなく、自分で考えさせることもさることながら、それが自分の力で出来たことへの達成感を生み出すため。もちろん、途中途中のサポートはおしまない。
自分の目的の達成のためならば、他人をどんどん巻き込んでいくようははみ出しものの課長、というのは連想するひとがいなくもない。
そういった課長などは皆、トップがけしかしているからだ、と書かされているが、あのひともそうなのかな、と考えたりする。 -
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【現場力を磨くためのバイブル】
「現場力を磨く」とは、現場におけるオペレーションの最大化を図るということ。本書は、日本企業を初めとして、世界でお手本とされている企業の現場力を研究し、それを身につけるためには何が必要なのかを提示しています。
読んでいて、感覚的に
「こんな会社で働きたいな〜」
「こんな環境で仕事が出来たら、どんなに幸せなんだろう」
と思います。
ただ、言うは易く行なうは難し。
本書を読み基礎を学んだ上で、実践し、会社に現場力を付けさせることが非常に難しいのだと感じます。「昨日の今日」では、構築されないのが、この「現場力」。
将来、自分が店舗を持つ時が来たときは、この「現場力」を実践していきたいと思います。 -
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組織の機能を「CRM」「SCM」「調達」「研究・開発」「管理・スタッフ業務」という5つのセクションに分け、それぞれのセクションにおいて業務最適化し、かつ全体を最適化する方法論をまとめたのが本書です。
戦略があり、戦略を実行するための戦術があり、それを実際に回していくのがオペレーションですが、せっかり戦術まで落とし込んだのに結局誰も継続的に実行せずに機能しなかった、という事例は枚挙にいとまがないと思います。
それは大抵の場合、現場レベルでの具体的なアクションプランまで描けていなかったり、取り組むところまでは誰もコミットしていなかったりするところに原因があります。
本書は基本的に「現場に無駄がある」という視点からその解決策を導き出しており、1000人規模以上の大企業を対象として想定しています。
200人いるスタッフ部門を、パフォーマンスを落とすことなく100人にするにはどうしたら良いか、といった具合です。
それでもプロセスの可視化、平準化できない管理部門のアウトソーシングといった考え方からは学ぶところが色々とありました。
戦略・戦術・オペレーションという流れの最後の舵をしっかり切るためにも、読んでおいて損はないと思います。 -
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野中郁次郎さんの「暗黙知」理論を踏襲した内容の一冊。
昨年の震災直後に書かれた一冊だけあって、日本の中央のリーダーシップの弱さと、それに比べた現場力の強さのコントラストをはっきりと浮かび上がらせながら、日本企業の本来の強さも、欧米型合理主義ではなく、従来の現場力と深いコミュニケーションがら生まれると説く。
確かに、日本企業からイノベーションが失われ、活気がなくなってきたのと、MBA的な欧米流の合理的経営の導入とは時期を同じくする。その過程で従来の日本の現場力が失われたということはあるだろう。しかし同時に、合理的判断の弱さが日本企業の弱点でもあり、現在も進むグローバル化に乗り遅れてきたという面もあるのではないか。もし、旧来の日本型経営のままであったなら、事態は更に深刻になっていたかもしれないし、現在の窮状は、合理的判断をそれでもまだ充分に実現できなかったこの数十年の結果なのかもしれない。
日本人がアメリカ人のマネジメントの真似をする必要はなく、日本人の強さを活かすことが重要だと思うが、新書の分量では説明しきれなかったのだろうが、安易に旧来の日本企業の現場のベタベタさを取り戻すことが重要という論調は、少し違和感はある。当然だが、合理的判断力を養いつつも、現場力、集団で協力しつつ成果を生み出す強さを維持しようとする、欲張りな発想こそが求められるのではないか。 -
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学生時代のアルバイト先で感じていた歯がゆさを思い出しながら読んだ。その時にこの本を読んでいたなら、自分を官僚主義的な組織を改善するために動いたのだろうか。そのときに行動ができていたなら、今の自分にはかけがえのない経験となっただけに、くやしい。
現場が正しい戦略(適社性×納得性)を正しく実行することに知恵を割くことが大切である。現場力が強い会社にはオペレーショナル・エクセレンス(圧倒的な業務効率性によるコスト優位、新たな顧客価値の創出)あり、そのためには、
①企業哲学としての現場力、②脱・ことなかれ主義、③主権在現、④自律的サイクル、⑤見える仕組み、⑥オルガナイズ・スモール、⑦継続する力
を達成することが必要である。 -
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見える化するために、戦略の「指標」を探すために、手に取ってみた。
思ったより、あっさり書いてる内容で、軽いタッチに感じた。著者の文章表現能力と頭の整理がついてているから、なせる技なんだろうなって内容と関係ないところをメモしていた。
さてメモメモ。
自分の目の前に現れたことしか見えない。
見える、見る、見せる、見ようとする、見えない、見ない、見せたくない
1、VISION
2、STRATEGY
3、Operation → これをもっと深堀りして、取り組んでみよう。
「見える化」→「見せる化」
ダブルループPDCA
「視覚異状」 見える化、診える化、観える化 -
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著者の遠藤氏は外資系コンサルティング会社ローランド・ベルガーのCOO。外資系コンサルティング会社のコンサルタントはポジショニング志向かと思いきや、著者は内部資源志向、特に現場のオペレーションを重視している。現場重視のビジネス書は精神論になりがちだが、遠藤氏は外資系コンサルティングだけに、戦略論の体系に基づいて論理的に解説している。ただし、ビジョナリーカンパニー等、本書巻末の参考文献に挙げられた書籍を読んだことがある読者にとっては新しい気付きは少ないかもしれない。
遠藤氏は持続的な競争優位性のために「オペレーショナル・エクセレンス」の追求を提唱しているが、
これは単なるオペレーショナル・エフェクティブネス(他社よりもうまくやること)ではない。競争の激しい現在では価格や性能で多少の優位性はあっても、長期的な優位性は実現できない。重要なのは優位性を生み出すベースとなっている組織能力である。遠藤氏は現場の組織能力を重視しているが、スタッフ部門による戦略立案の重要性を必ずしも否定していない。適切な戦略があることが、組織能力を活かすための前提条件としている。
一方、「ストーリーとしての競争戦略」の著者である楠木氏は遠藤氏と対照的にコンセプト重視の競争戦略を提唱している。同書の中では遠藤氏の「オペレーショナル・エクセレンス」に相当するものは「オーガニゼーショナル・ケイパビリティ」は呼ばれており、競争優位性の一要素として扱われている。
どちらが正しいわけではなく、両書を互いに補完するものとして読むことをお薦めする。 -
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非常にわかりやすい。
僕は商学部の学生だから経営に関してある程度知っており、そもそも経営戦略というテーマは抽象度が高く非常に分かりづらいこともよく知っていた。しかし、この本は具体例を用いた説明で非常にわかり易かった。コンサルタントが書いた本だけあって、非常に論理的な説明であった。
企業の動きは戦略理論に基づき、かつ外部環境の影響を受けながら施策を施していることがよく分かる。そしてその施策の一つひとつには一貫した戦略があり、その目的にちゃんとベクトルが向いているのだと分かった。
この本は「強力なリーダーシップを発揮して、企業の方向性を明確にすることが大切だ」といった通説に対して漠然とした疑問を持っている人に特にオススメである。 -
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早稲田大学ビジネススクールでもっとも人気の高い授業。経営戦略と聞くと何だか難しいイメージだが、事例を踏まえて戦略とはなんぞやと言うところを説明しているので、入門編としては最適な新書だろう。
そして、この著者のスゴいところは戦略策定の限界をも理解した上で、経営戦略の目的について言及しているところである。日本社会は長らく現場が主導権を取って、カイゼンやボトムアップ型の意思決定を繰り返してきた。成長期にはそれでも力技で何とかなったが、低迷期においてはやはりドラスティックに戦略転換を図る必要が出てくる。
起業において、0⇒1を創るフェーズでは戦略もへったくれもなくガムシャラにやれ、でも1⇒10を創るためには戦略が必要だというのは我が意を得たりという想いである。